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【連載】ソロツーリングは寂しい?初心者が単独で楽しむために!

ソロツーリングは寂しい?について語ります。巷では、ソロツーリングはひとりの時間を楽しむのが目的だとされがちですが、私の場合はそれだけではないような気がします。寂しいからこそ出会いを求めているような…。単独行動しかできないわけではありません。
更新: 2021年1月4日
hosokawa_taka
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ソロツーリングは寂しい?はじめに

三重県松阪市飯高町にある道の駅飯高駅から北牟婁郡紀北町の道の駅海山へ抜ける狭路巡りソロツーリングへ行ってきました。結局、多気郡大台町の宮川ダムから県道603号(大杉谷海山線)が工事通行止めで通れず断念(2020年9月1日より開通予定)。帰路の計画を立てるために道の駅奥伊勢おおだいに立ち寄ったときのことです。黒/赤のVTRでソロツーリングをしている女性ライダーを見かけました。どうも!暮らし~のでライターをしておりますhosokawa_takaです。

これからどちらまで?の言葉をかけるのに躊躇した私

女性ライダーにありがちな虚勢を張った雰囲気もなく、それでいて媚びた印象もなく、ウエアもVTRによく似合っていて、ついつい隣にバイクを停めたのです。私:雨、降らなくてよかったですね。VTR女性ライダーさん:そうですね。簡単な挨拶をして私はトイレへ行き、休憩所で帰りのルートを検索。私が駐車場に戻ると、女性ライダーさんも出発するところでした。これからどちらまで?と問いかけようとしましたが、私は少し躊躇したのです。

出会いが多かった狭路巡りソロツーリング

高見峠にて

往路で訪れた飯高町の高見峠ではW650さん、帰路に立ち寄った道の駅かわげではセロー225Wさんなど、今回はバイク乗りさんとの出会いが多いソロツーリングでした。ソロツーリングに「寂しい」というイメージを持つ人は多いものの、途中でわずかな会話を交わす程度の出会いは楽しいですね。ここではソロツーリングは寂しいのか?について語ります。なお、この記事は2020年8月5日現在の私の心境をもとに作成しますことをご了承ください。

ソロツーリングは寂しい?初心者時代のヤエー

私が初めてヤエーを受けたのは、ツーリング初心者だった頃に訪れた奈良県吉野郡上北山村の大台ケ原ドライブウェイでのこと。当時はピースサインと呼ばれていて、旺文社の旧ツーリングマップにも「お互いに楽しいツーリングを祈り、安全運転の意味も込めて道行くライダーにピースサインを送りましょう」といったコメントが記されていました。ツーリング初心者の私にとって初めてのヤエーはとてもうれしく、送ってくれた赤いXL250Rさんの姿は今も脳裏に焼き付いています。

北海道はヤエーの嵐で寂しい思いをしない


宗谷岬にてモンキーバハさんと

その年の夏、私は中学生の頃から憧れていた北海道へソロツーリングへと行きました。宗谷岬にたどり着いたとき、大阪から自走で宗谷岬まできたモンキーバハさんのハンドルには昔懐かしいピースサインのアクセサリーが…。「モンキーで長距離を走ると必死になってしまうので、ピースサインを出すのが面倒になるのです」とのこと。当時の北海道はソロツーリングを楽しむバイク乗りが多く、暇なくヤエーをせざるを得ない状況でした。

おじさんは控えめにヤエー

ソロツーリングは寂しいか?答えは人によって違います。寂しいと感じる人もいれば、そうでない人もいるのです。しかし、私はヤエーを受けるとうれしいですね。これはソロツーリングを寂しいと感じている証拠?私は全身でうれしさを表してヤエーを返すには恥ずかしい50歳のおじさんライダーですので、控えめにヤエーを送っています。ゴーグルで隠したにやけ顔…あぁ、絶対に見られたくないっ。

ソロツーリングは寂しい?単独行動

「単独行動しかできないからソロツーリングをしている」といったイメージは間違いです。確かに、バイク乗りは単独行動を好む傾向にあります。私もその例にもれません。学生時代にクラブの同期から「一緒に学食へ行かへん?」と誘われるのを面倒に感じていました。しかし、単独行動をしているからこそ、集団行動の大切さを感じられるのも事実。単独行動でしかできないこともあれば、複数人数でしかできないこともあるのです。

他のメンバーに心遣いができないXJR1300さん

大型バイクが集まるツーリングクラブに顔を出していた頃、CBR1100XXスーパーブラックバードに乗るひとまわりほど年上のリーダー格は人懐っこくて楽しいバイク乗りさんでした。ところが、スーパーブラックバードさんと仲がいいXJR1300Rさんはソロツーリングができないにも関わらず、他のメンバーに対する心遣いもできないバイク乗りさんで、スーパーブラックバードさんがフォローする場面もありました。

マスツーリングでのできごと

そのツーリングクラブでキャンプツーリングをしたいという話になり、私と高校時代の同級生が世話役をしたときのことです。同級生が料理をしている最中なのにXJR1300さんは食べ始め、手伝うどころか料理をすべて平らげてしまいました。ソロツーリングもできなければマスツーリングでも嫌われる…そんなバイク乗りもいます。スーパーブラックバードさんは魅力的なバイク乗りさんでしたが、私はそれ以降そのクラブを離れました。

ソロツーリングは寂しい?目的は後付け?


巷では「楽しいからソロツーリングをしている」というバイク乗りが多いですね。ソロツーリングをする目的は①一人になりたいから②走りに専念したいから③ルートをきままに選べるから…というのが大半。私がソロツーリングをする目的にも当てはまりますが、それだけではないような気がします。目的や理由は後付けであって、ソロツーリングをする目的は他にあるのではないのかと…。

発進や共有は必要?

初心者時代からソロツーリングがメインだった私、ツーリング先で心揺さぶられる絶景に出会い、その気持ちを「発信して共有したい」と思ったことはありません。きれいな景色に出会い「きれいやねぇ」と隣で感想を述べられると興ざめしてしまうのです。つまり、心の揺れをひとりで噛みしめたい派。感動を発信し共有するツールとして人気のインスタグラムでさえ、妻にすすめられてやっと始めたところです。

寂しいからこそ得られるもの

ところが、「ソロツーリングは寂しいか?」と問われると「寂しい」と答えるのも私。寂しいからこそ、ツーリング先で見かけたバイク乗りに声をかけ、誰かから声をかけられても拒むことはありません。ツーリング初心者時代、青森の竜飛漁港前にある商店で買い物をしたときのこと、寂しさゆえに店のおばあちゃんに話しかけると、方言でほとんど話の内容を聞き取れませんでした。それもソロツーリングならではの出会いの一つ。おばあちゃん、元気かなぁ。

ソロツーリングは寂しい?出会い

冒頭に話したVTRに乗る女性ライダーに、私はあいさつ程度の会話しか投げかけませんでした。駐車場に戻るとVTRさんは出発しようとヘルメットを被ったところのようでしたし、下心見え見えの出会い目的だと思われたくなかったのも事実。その日の私は県道603号線の行き止まりに撃沈され、寂しい気持ちを隠せない状態でした。もしVTRさんに「#バイク乗りとつながりたい」というハッシュタグがぶら下がっていたら、通行止めの顛末を聞いてもらっていたことでしょう。

セロー225Wさんとのプチ出会い

県道603号の通行止めの顛末を聞いてくれたのは、道の駅かわげで出会ったセロー225Wさん。バイク専用駐車場にセロー225Wを見つけ、少し離してXR250を止めました。セロー225W(4JG)にトライアルタイヤ!ガレガレの急こう配を「フラットだぜ~」と歓喜の声を上げてスルスル登っていくイメージです。へなちょこオフローダーの私には太刀打ちできません。しかし、話しかけるととてもフレンドリーな人でした。

アナログな情報交換


「○○あたりはピストン林道が多いですよ~」「舗装林道なら○○が絶景で楽しいですねぇ」といった情報をいただき、充実した時間を過ごせました。セロー225Wさんは賢島方面の林道散策を終えて、TZR250のレストアに熱中しているGB250クラブマンさんと待ち合わせのために道の駅かわげにおられたところ。フルカスタムされたGB250クラブマンさんが加わり、TZR250のエンジン音を録音した音源を聞かせていただきました。

ソロツーリングは寂しい?まとめ

心の揺れを発信したり共有したりするのは苦手…ソロツーリングは寂しいから出会いを求める…矛盾しますよね。しかし、人間だからそれもあっていいのではないでしょうか。すべてに一貫した信念を貫き極める必要がツーリングにあるとは思えません。ツーリングはスポーツでもなく鍛錬でもなく、趣味やレジャーの範囲でしかないのです。スタイルや指向はバイク乗りによって違い、どの選択をしても間違いではないと思っています。

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