キャンプツーリングで出るゴミ:はじめに
先日、ツーリング途中で立ち寄ったコンビニでのこと、「袋は御入用ですか?」と店員さんに尋ねられました。買ったのはホットケーキサンドと板チョコ。デイバッグの中が汚れるようなゴミは出ないので「レジ袋は要りません」と返事しました。そうそう、2020年7月1日からレジ袋が有料化されたのです。どうも!暮らし~のでライターをしておりますhosokawa_takaです。
レジ袋が有料になってゴミ袋の確保が難しくなった
今回のツーリングは三重県松阪市飯高町の道の駅「飯高駅」から狭路巡りをしながら海へと抜ける計画です。レジ袋をゴミ袋代わりに使わなければならないほどゴミは出ません。しかし、キャンプツーリングでレジ袋は重宝します。ゴミ袋としてはもちろん、防水サックとして使うことも多いですね。これからはキャンプツーリングの途中で立ち寄ったコンビニでレジ袋をもらうかどうかを悩まなければならないのか…。
キャンプツーリングのゴミはどうしている?
では本題!ここではキャンプツーリングで出るゴミについて考えます。今まではコンビニやスーパーでもらうレジ袋をゴミ袋代わりにしてきましたが、これからは別の方法も考えないと…。私も経験したことがない状況ですので、ゴミの持ち帰り方法や減らす方法について、みなさんも一緒に考えてくださいね。なお、この記事は2020年7月22日現在の私の心境をもとに作成しますことをご了承ください。
キャンプツーリングで出るゴミ:課題
リサイクルゴミはどうする?
キャンプツーリングで出るゴミはそれほど多くありません。荷物が少ない1泊程度のキャンプツーリングなら、ゴミを持ち帰りして自宅で処分するのも可能な量です。しかし、飲料のペットボトル、缶詰の缶、肉や魚の発砲トレイといったリサイクルゴミはかさばります。袋めんやお菓子のプラスチック包装はかさばりませんし、においも気になりませんが、リサイクルゴミの多くはそのまま持ち帰りするとにおうものが多いですね。
可燃ごみはどうする?
キャンプツーリングでは食べ残しや野菜くずといった可燃ゴミも出ます。鼻をかんだティッシュや汗を拭うウェットシートといった衛生用品も可燃ゴミ。焚き火に放り込んで燃やしてしまうという荒行も考えられますが、私は焚き火台をもっていないので、現地で処分するか持ち帰りするしかありません。ロング缶で焼却炉を自作して燃やすことも考えましたが、そうすると空き缶が捨てにくくなります。
北海道ツーリングなどではどう?
1泊程度のキャンプツーリングならゴミの持ち帰りは楽勝ですが、北海道などでのロングツーリングでは現地で処理する方法を見つけなければなりません。ロングツーリングで腐敗したゴミを持ち帰りするのは衛生上の問題があるからです。ゴミをシートバッグに入れてのロングツーリング…テントやシュラフににおいがついてしまう可能性があります。また、ゴミを減らす方法にも積極的に取り組みたいですね。
キャンプツーリングで出るゴミ:資源ゴミ
キャンプツーリングで料理をするときに決まって出るのが資源ゴミです。最近は一人暮らし世帯サイズの肉や魚がスーパーに並び、キャンプツーリングで購入しやすくなりました。しかし、肉や魚を包装した発泡トレイはゴミになります。お総菜やお弁当も発泡トレイを使って包装されていることがほとんどです。重量が軽いので持ち帰り可能ですが、食品のにおいが気になります。
洗って持ち帰りするか資源ゴミ回収ボックスへ
私が住んでいる奈良市では、資源ゴミは洗ってから乾かして出すのが基本です。キャンプツーリングで出た資源ゴミは洗ってから乾かし、持ち帰りしています。洗って乾かしてあれば帰宅後すぐに処分できますし、シートバッグ内の他の荷物ににおいが映りにくいですね。また、キャンプツーリング先でごみの処理をする方法として、スーパーの資源ゴミ回収ボックスを利用するのは有効だといえます。
資源ゴミにするなら洗って乾かさなければならない
しかし、キャンプツーリングで出た資源ごみをキャンプ場で洗うには下水処理の能力を確かめてからにしたいですね。施設が整ったキャンプ場では資源ごみを洗えそうですが、私がキャンプツーリングで利用する無料だったり格安だったりするキャンプ場には下水処理施設が整っていないところもあるからです。管理人さんがいるキャンプ場なら資源ごみを洗ってもいいか確認したほうがいいでしょう。
キャンプツーリングで出るゴミ:可燃ゴミ
キャンプツーリングで処理に困るのは可燃ゴミです。かつてはシートバッグにかけたツーリングネットに挟んでおき、コンビニや道の駅などに立ち寄ったときに処分できた時代もありましたが、ここ近年ではそれができません。自宅まで可燃ごみを持ち帰りするにしても、シートバッグ内でゴミ袋が裂けて大惨事となる可能性もあります。しかし、幸いにもキャンプツーリングで出る可燃ごみはごくわずか。
チャック付きポリ袋はゴミの持ち帰りで便利
可燃ごみを自宅まで持ち帰りするなら、チャック付きポリ袋に入れて持ち帰る方法があります。チャック付きポリ袋はレジ袋より丈夫ですので、シートバッグ内で裂ける可能性が低いですね。汁気も密封できますので、においがテントやシュラフに移るのを防げます。チャック付き包装の食品の空き袋を再利用するのもありです。キャンプツーリングで出る可燃ごみはごくわずかですので事足ります。
酸化で発生するにおいには重曹
可燃ごみが放つにおいにとどめを刺すなら、重曹をふりかけるのもありです。重曹はアルカリ性ですので、酸化したゴミが放つにおいを中和してくれます。環境にやさしい洗剤としても使えますので、私もこれからはキャンプツーリングで必携アイテムとして持ち物リストに加える予定です。そうそう、重曹はヘルメットに染み付いた50歳のおじさんの酸っぱいにおいも中和してくれますので、私はいつもお世話になっています。
キャンプツーリングで出るゴミ:北海道では
キャンプツーリングのゴミを持ち帰りできるのは、せいぜい1~2泊程度、それ以上となる北海道ツーリングなどでは現地で処分するしかありません。しかしさすがはツーリングライダーの聖地北海道!北海道では「エコ捨て運動」が全道展開されており、キャンプツーリングで出たゴミを現地で処分できます。有料ではあるものの、収益を得るための運動ではありませんし、キャンプ場で出会ったライダーとお金を出し合うのもいいですね。
ゴミはバイク旅を楽しんだ物的証拠
北海道の「エコ捨て運動」は全国展開されてもいいのではないでしょうか。旅行はSNS映えする華やかなシーンを連想させますが、人が動けばお金も動き、同時にゴミが発生するものです。ゴミに対する責任としてお金を使うこと、これはキャンプツーリングで出るゴミについて考える機会になり、ゴミに対する意識が高まります。ゴミって気分が滅入る存在?いえいえ、バイク旅を楽しんだ物的証拠と捉えるのもありです。
ゴミの処分もキャンプテクニックの一部
ゴミ持ち帰りのキャンプ場は思いのほか多いのが実情です。ゴミの処分をしてくれるキャンプ場では、ゴミに対する意識づけが目的のところもあります。「キャンプで出るゴミはキャンプ場が責任をもって対応すべき」という意見もありますが、それはあまりにも横暴。お金を払っているのだからゴミぐらい何とかしてほしいですって?キャンプの本質を理解していないうぬぼれキャンパーの言葉にしか聞こえません。
キャンプツーリングで出るゴミ:ゴミゼロ
とはいっても不必要なのがゴミ。ゴミゼロを目指すキャンプツーリングを模索するのもありです。ゴミの多くはキャンプ場で料理をするときに出ます。つまり、ゴミを最小限まで減らすのなら自炊しないキャンプツーリングもありです。キャンプ=料理のイメージは強いものの、キャンプツーリングではそれに囚われる必要はありません。実際、キャンプツーリングで自炊しないバイク乗りは多いですね。
自炊しないのなら荷物も少なくなる!
自炊しないキャンプツーリングではゴミだけでなく荷物も減らすことが可能です。バーナー、クッカー、カラトリーなど、キャンプ場で料理する道具はかさばります。しかも料理に失敗すると大惨事!おいしくない料理を食べるのか?苦心して作った料理をゴミにして腹ペコのまま一夜を過ごすのか?そんな危険性があるのなら、自炊しないでツーリング先のローカルグルメを楽しむほうが賢明です。
ゴミを減らすメニューを考える
しかし私はキャンプ場で自炊します。たまたま白米を炊飯する術を習得しているからです。白米と袋めんでラーメンライスは定番!これがもっともゴミを持ち帰りしやすいメニューです。しかし、カット野菜と豚肉で野菜炒めを作ったりレトルト食品や缶詰を活用したりすると、ゴミは極端に持ち帰りしにくくなります。大好きな納豆の空き容器を持ち帰りする…正気の沙汰ではありません。
キャンプツーリングで出るゴミ:テクニック
キャンプツーリングで出るゴミについて考えると、キャンプの本質が見えてきます。とかくSNS映えする華やかなキャンプが注目されがちですが、ゴミの処理ができなければ見掛け倒しのキャンプ。華やかでありながらもゴミも減らす!それこそ上級者のキャンプではないでしょうか。ではキャンプの本質っていったい何?
キャンプは工夫してこそ楽しい!
キャンプは屋外で生活する術を学べるレジャーです。もちろん、ゴミの処理もテクニックのうち。キャンプツーリングを楽しむバイク乗りだからこそできる工夫をし、エキスパートキャンパーになりたいですね。そうそう、浜松市の渚園キャンプ場を訪れたときのこと、風が強くてテントを設営できない!とスタッフに文句をいっていたおじさんがいました。そんな環境下で工夫して設営するのが楽しいのに…。
キャンプツーリングで出るゴミ:まとめ
私が好きなチョコレートはロッテのガーナミルク。華やかな香りやスムーズな溶け具合がコーヒーに合うからです。しかし、暑い季節のツーリングにチョコを持ち歩くと大惨事!今回のツーリングで買った板チョコはズルズルに溶け、箱を開けるとゴミになりそうでしたので、自宅に持ち帰りして冷蔵庫で冷やしました。ちなみに、飲料は500mlの保冷ボトルに移し替え、空のペットボトルは買ったコンビニで処分しています。
ツーリングが気になる人はこちらをチェック!
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