キャンプツーリングのバッグ:はじめに
旅行好きの妻、海岸での貝殻収集が趣味の息子、バイクでキャンプツーリングをする私、我が家は全員お出かけ好きです。ということもあって、昨年の秋にホンダのモビリオスパイクから日産のクリッパーバンへ乗り換えました。日産のクリッパーバン(DR17V)は理論上の最高速度が134.8km/hとかなりの鈍足ですが、家族のお出かけで荷物を制限さ入れないのがメリットです。どうも!暮らし~のでライターをしておりますhosokawa_takaです。
クリッパーは積載番長なのにXR250は…
先日の家族キャンプでクリッパーに荷物を積んでいると「あれ?キャンプ道具はいつもと同じやんなぁ。積み忘れしている?」と錯覚してしまうほどクリッパーは積載番長!モビリオスパイクほどの居住性や走行性能はありませんが、積載への工夫熱意を喪失させるほどクリッパーのカーゴスペースはどんどん荷物を飲み込んでいきます。こんなに荷物を積載できるバイクがあったら…キャンプツーリングでは荷物を無制限に積載できません。
私のキャンプツーリング用バッグについて
では本題!ここでは私がキャンプツーリングで使っているバッグについて語ります。バッグの容量の目安はもちろん、かつてロングツーリングで使ったバッグについても記しますね。私はキャンプツーリングで使う道具をコンパクトなものでそろえ、バイクに積載した時のシルエットバランスにこだわる派です。なお、この記事は2020年7月8日現在の私の心境をもとに作成しますことをご了承ください。
キャンプツーリングのバッグ:大は小を兼ねない
ツーリング用シートバッグを使わない私
私はツーリング用として販売されているシートバッグを持っていませんし、使ったことすらありません。私がキャンプツーリングをし始めた26年前はシートバッグの種類が少なく、とても高価でしたので、使う機会がなかったというのが正しいかもです。しかし…いいですよね、ツーリング用のシートバッグ!最近のバイクはショックコードを掛けるフックポイントが少ないので人気があるのうなずけます。
荷物の量に合わせてバッグの容量を使い分ける!
荷物の量に合わせてバッグの容量を使い分ける!これが私のパッキング方法です。大きなバッグはテントを持って行かない野宿ツーリングで必要ありませんし、小さなバッグはテントを持って行くキャンプツーリングで荷物が入りません。ツーリング用シートバッグに容量可変タイプが多いのもそれが理由かもです。大は小を兼ねる?いえいえ、それは大きな間違いではないでしょうか。
キャンプツーリングのバッグ:必要な大きさ
大きなバッグは無用の長物
大きすぎるバッグでは余計な荷物をパッキングしてしまいます。キャンプツーリングから帰ってきて持ち物リストをチェックすると、使っていなかった道具の多さに驚かされることもしばしばです。また、隙間があるとバッグがつぶれ、バイクに積載したシルエットが不細工になってしまいます。私の場合「少し少ないかな?」と不安になるくらいのキャンプ道具で十分な場合が多いですね。
小さなバッグは荷物が入らない
その反面、バッグが小さすぎると当然ながら荷物が入りません。重いものだけを小さなバッグに入れ、軽いものをザックで背負うスタイルも試してみましたが、キャンプ場でしか使わない道具を背負うと体力を消耗します。キャンプ場でしか使わない荷物はメインバッグに入れ、頻繁に使うものだけをリュックやサブバッグに入れるスタイルに定着するのに時間がかかりませんでした。
余談:テントをバッグに入れない積載方法
テントをバッグに入れない積載方法もありです。雨で濡れたテントをバッグに入れると、バッグの内部が蒸れたり結露したりするからです。しかも…次の日にテントを設営すると菌のうごめきを感じるにおいがします。「テントの中でパッキングできますよ~雨の日の撤収でも荷物が濡れないのです」と春日井市のカタナさんに教えてもらいました。
キャンプツーリングのバッグ:26L
【容量26L】狭路&林道巡りツーリング用
私が野宿ツーリングで使っているメインバッグはゼロポイント(モンベル)の旧型ギアコンテナです。大きさは幅45cm、高さ36mm、マチは165mm、容量を計算すると約26L。ギアコンテナは容量が少なめなものの、平たい形状は積載時に重心が高くならないのがメリットです。狭路巡りツーリングや林道ツーリングで愛用しています。ちなみにモンベルの現行品ではギアコンテナM相当の大きさです。
26Lは夏の野宿ツーリングが目安
容量26L?キャンプ道具は全部入るの?といわれそうですね。当然ながらキャンプ道具フルセットは入りません。テントの代わりにアライテントのスーパーライトツェルトを携行し、夏用シュラフにシュラフカバーをかぶせる季節に使うのが目安。バーナーもコンパクトなイワタニのジュニアガスバーナーをパッキングします。なお、4.5畳のブルーシートをギアコンテナにパッキングしなければ、春秋用シュラフのパッキングも可能です。
キャンプツーリングのバッグ:30L
【容量30L】野宿ツーリング用(アスファルト)
割と高い頻度で使っているのは北海道静内のホームセンター(グッドー静内)で購入した山菜採り用のリュックです。大きさは幅35cm、高さ42cm、マチ20cmで、容量は約30L。スーパーライトツェルトを携行し、春秋用シュラフにシュラフカバーをかぶせる季節で使うのが目安です。容量の伸びしろが大きく、ギリギリながらもツーリング用テントが入ります。
ざっくりした風合いが好き!
縦型のバッグはあまりおすすめできません。山菜採り用リュックは荷物の出し入れ口と底で形状が同じにならず、左右のシルエットバランスが整いにくいからです。ですので、荷物を全部入れてから激しくゆすり、荷物の隙間を詰めてから出し入れ口を折り曲げてバイクのシートに積載しています。ではなぜ山菜採り用リュックを愛用しているのか?ざっくりした風合いとミリタリーチックな色合いが好きだからです。
キャンプツーリングのバッグ:38L
【容量38L】キャンプツーリング用
キャンプ道具をフルセット積載するときはスポーツバッグ(メーカー不明)を積載します。横型のスポーツバッグはパッキングがしやすく、荷物の出し入れもしやすいですね。大きさは幅50cm、高さ32cm、マチ24cmで、容量は約38L。春秋用シュラフ、ツーリング用テント、コールマンのガソリンストーブを積載しても十分な容量です。私の場合、テントを積載するキャンプツーリングには40Lが目安になると考えられます。
これ以上大きなバッグは不要
私がシートバッグ代わりに使っているスポーツバッグはXR250に積載できる限界サイズです。これ以上大きなバッグをシートに積載するとシルエットバランスが崩れてしまいます。荷物をてんこ盛りにシートへ積載し、操縦安定性が崩れるのも嫌いです。特に気になるのが高さ。形状はゼロポイントのギアコンテナのように平たいバッグが好みです。こうなれば自作するしかないかも…。
キャンプツーリングのバッグ:サブバッグ
サブバッグは必需品
私はメインのバッグにキャンプ道具をパッキングし、キャンプ場に着くまでバイクのシートから降ろしません。ですので、キャンプ場に着くまでの間に使いたいものはサブバッグにパッキングして積載しています。サブバッグはメインのバッグの上に載せ、ツーリングネットで固定することが多いですね。15Lの防水サックを愛用していますが、荷物の量に応じてリュックを使うこともあります。
防水なら何でもいいかも?
サブバッグにはレインウエアやウインドブレーカーといった衣類、温泉用タオル、お菓子を入れています。市販のシートバッグならバイクに積載したまま荷物を取り出せますが、何らかのバッグを流用するとそれは不可能です。ですので、サブバッグは私にとって必需品。しかし…画像の防水スタッフサックは酷使されてボロボロです。そのうち何かのナイロン袋と交代することになるでしょう。
キャンプツーリングのバッグ:過去のロングで
容量63Lの大型スポーツバッグは幅がお縄サイズ
過去のロングツーリングで使ったバッグも紹介しますね。初心者時代のロングツーリングで使ったのは幅72cm、高さ34cm、マチ26cmの大型スポーツバッグです。容量を計算すると約63L。キャンプ道具以外にもカメラボディ1台、レンズ2本、2kgの三脚など、撮影機材もすべて入れました。バイクに対して横に積載すると左右が垂れてとても不細工。パッキング時の重量バランスも取りにくかったですね。しかも…大きすぎて二輪の積載制限を超えています。
容量69Lのコンテナは積載方法が難しかった
市場で使われるようなコンテナでロングツーリングをしたこともあります。コンテナはバイクに固定するのが難しかったですね。きっちり固定しすぎたためか、ダート走行中の振動でリヤキャリアにヒビが入りました。カメラボディ2台とレンズ7本を入れるとキャンプ道具が入るスペースは60%ほど。もう手元にありませんので大きさは不明なのですが、幅62cm、高さ32cm、マチ43cm、容量69LのサンテナーB#80だと思います。
キャンプツーリングのバッグ:こだわり
【こだわり】持ち運びのしやすさ
私がキャンプツーリングで使うバッグには二つのこだわりがあります。一つは持ち運びがしやすいかどうか?です。無料だったり格安だったりするキャンプ場にはバイクの乗り入れができないところが多いからです。ゼロポイントのギアコンテナや山菜採り用リュックは背負ってテントサイトまで運べます。またメーカー不明のスポーツバッグにはショルダーベルトを付けられます。ロングツーリングで使ったサンテナーB#80はテントサイトまで運ぶのに苦労しました。
【こだわり】見た目と独自性
もう一つのこだわりはバイクのシートに積載したときの収まり感です。特に、バイクに荷物を積載したときのシルエットバランスは重視しています。こんなおじさんライダーでもかっこいいを求めるものなのです。また、ありあわせのものを工夫して使うことがかっこいい!という変な勘違いもしています。そう、荷姿にはバイク乗りのスピリッツが表れるもの!こだわりを持ってバイクに荷物を積載したいですね。初心者時代の大型スポーツバッグは見るに堪えないかっこ悪さでした。
キャンプツーリングのバッグ:まとめ
私がキャンプツーリングで使っているバッグを紹介しました。少し小さいのでは?と思う人も多いでしょう。なるべくコンパクトなキャンプ道具を揃え、必要なものしかパッキングしていないからです。また、私はランタン、イス、テーブルといった単機能なキャンプ道具は積載しません。いやいや、ブルーシートに包まって野宿していた若かりし頃を考えると、私のキャンプツーリングの道具は豪華になり、バッグも少し大きくなりました。
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