ツーリングで利用したいキャンプ場:はじめに
妻と結婚した当初は安いアパートに住んでいました。小さな庭が付いたメゾネットタイプで、静かな環境が決め手となって契約したのです。しかし、隣に住んでいる人の携帯電話の着信音はもちろん、バイブレーション機能の振動すら伝わってくる安アパート。霊媒師になった夢をみて叫んだ呪文の寝言もお隣に聞こえていたことでしょう。どうも!暮らし~のでライターをしておりますhosokawa_takaです。
住まいは静かなほうがいい?
安アパートに住んでいたのは1年半ほどです。結婚してすぐにまさかの子宝に恵まれ、息子がつたい歩きをするようになったころに現在のマンションに引っ越しました。妻が遮音性の低いアパートで息をひそめるように子育てをするのを嫌ったためです。現在住んでいるマンションもそれほど遮音性が高いわけではありませんが、結婚当初に住んでいたマンションよりは静かな建物に満足しています。
静かなキャンプ場を求める人は多い
物音に対して敏感な人が増えたと感じるのは住居だけではありません。静かなキャンプ場を求める人は増えました。先日に家族キャンプで利用したキャンプ場では夜10時から朝7時までをサイレントタイムと称して静かにするよう促していましたし、利用者のマナーもよくて静かなキャンプ場でした。でも…それって当然のことでは?
では本題!ここではツーリングで利用したいキャンプ場について語ります。静かなキャンプ場は料金が高い?無料キャンプ場ってどう?なお、この記事は2020年7月1日現在の私の心境をもとに作成しますことをご了承ください。
ツーリングで利用したいキャンプ場:目的
最近では「キャンプツーリング」と「ツーリングキャンプ」を分ける傾向にあります。キャンプツーリングとツーリングキャンプの違いは「ツーリング」と「キャンプ」のどちらを重視しているか?です。キャンプツーリングではツーリングが重視され、キャンプ場は宿代わり。一方、ツーリングキャンプではキャンプが重視され、バイクは移動手段と捉えられているようです。
ツーリングキャンプって?
「ツーリングキャンプ」という言葉はマンガ「ゆるキャン△」で初めて知りました。「あんなにキャンプ道具をたくさん積んで乗りにくくないのかなぁ」そんなツーリングキャンパーを見かけるようになったのも最近です。私が今までしてきたのは「キャンプツーリング」。私はツーリング先で出会ったバイク乗りと現地集合・現地解散キャンプをしたことは何度かあるものの、キャンプ場は宿代わり程度にしか考えていません。
キャンプ場でゴロゴロするツーリング!いいねぇ!
「ツーリングキャンプかぁ、楽しいかも!」キャンプ場を宿泊地としてしか利用してこなかった私には新鮮です。海辺のキャンプ場へバイクで行き、覚えたてのサビキ釣りをして、焚き火の熾火でサバやアジを塩焼きにする!昼頃までゴロゴロして、昼食を食べてから撤収!いいねぇ!しかし、ツーリングキャンプをするならソロキャンプがメインになるかもです。私の周りには釣りをするバイク乗りがいませんし、誰かに合わすのが面倒です。
ツーリングで利用したいキャンプ場:時間
キャンプツーリングとツーリングキャンプではキャンプ場を利用する時間帯が違います。景色が美しくなる時間帯をどのように過ごすか?が違うのです。景色が美しい時間帯は日の出から10時までと、15時から日没まで。この時間帯をバイクに乗って楽しむのか?キャンプ場で過ごすのか?私は景色が美しい時間帯をバイクに乗って楽しみたい派です。
キャンプ場のチェックイン時間に縛られるのが面倒
バイクでキャンプへ行くツーリングキャンプではキャンプ場に長い時間滞在しますが、キャンプ場を宿代わり程度にしか考えないキャンプツーリングでは夕食を食べて…寝て…朝食を食べたら出発です。ここで問題になるのはチェックアウトとチェックインの時間。大抵のキャンプ場ではチェックインとチェックアウトの時間が設けられていますので、ソロキャンプツーリングではどうしても時間に縛られてしまうのです。
無料キャンプ場はイン/アウトフリー!
私が無料のキャンプ場にこだわるのはここ!無料のキャンプ場はチェックイン/チェックアウトの時間が設けられていないところが多いのです。夕景をバイクに乗って楽しみ、太陽が沈んでからでもキャンプ場にチェックインできます。ちなみに、有料のキャンプ場にチェックインの時間が過ぎてから入り、朝に事情を話して料金を支払ったことがあります。管理人さんのご厚意で許してもらえましたが、あまりおすすめできません。
ツーリングで利用したいキャンプ場:乗り入れ
キャンプ場を宿代わり程度にしか考えていない私、バイクの乗り入れができるかどうかにこだわったことはありません。確かにバイクの乗り入れができるキャンプ場は便利です。夜露にしっとりと濡れた愛車XR250がランタンの灯りに照らされている姿を見ると抱きしめたくなります。しかしそれはオプション。愛車の姿を眺めるためにキャンプツーリングをしているわけではありません。
テントサイトへの乗り入れには注意が必要
バイクの乗り入れができるキャンプ場でないと心配!という人は多いようです。強風でバイクが倒れていないかが心配で、何度も駐車場にバイクの無事を確認しに行った…という話を聞いたことがあります。正しい手順で駐車すればあり得ませんのでリアリティにかけますよね。しかし、サイドスタンドがテントサイトの地面にのめり込んで倒れた…というのはリアルな話。私は潰した缶コーヒーの空き缶をサイドスタンドに敷いています。
他のキャンパーに迷惑をかけないよう乗り入れする
バイクの乗り入れができるキャンプ場でも、テントサイトではバイクを押し歩きするのが原則だと私は思っています。オートキャンプ場ではバイクに乗ったまま乗り入れしてもセーフですが、バイクは自動車と比べて排気音やメカノイズが大きいですし、少数派はどうしても批判を受けてしまうからです。早朝のテントサイトでエンジンを始動するバイク乗りさん、ご注意ください。周りのキャンパーは静かなキャンプ場を求めています。
ツーリングで利用したいキャンプ場:料金
キャンプをおしゃれなレジャーとして楽しむキャンパーが増えたためか、キャンプ場の料金は高くなりつつあります。バイク乗りが4人ほどでキャンプを楽しむためにツーリングへ行くなら、料金を割り勘できる区画サイトのオートキャンプ場もありです。しかし、キャンプ場をソロツーリングでの宿代わり程度にしか考えていない私はキャンプ場の利用料金を高く感じてしまうのです。ちょうどいい料金のキャンプ場は少なくなりました。
ソロキャンプツーリングでの料金
ソロキャンプの料金はキャンプ場によってバラツキがあります。特に地域的な差が大きいですね。私が住んでいる関西地方はキャンプ場の料金が高め。区画サイトが多く、キャンプツーリングで利用しやすいフリーサイトは少なめです。ツーリング用テントひと張り分のスペースと水場とトイレさえあればいい…それで利用料金が格安なら最高!そんな条件でキャンプ場探しをすると、ソロツーリングの目的地は限定されてしまいます。
無法地帯化する無料キャンプ場
また、関西はフリーサイトの無料キャンプ場にマナーが悪いキャンパーが集まる傾向にあります。今年も一つ、利用者のマナーの悪さに無料キャンプ場が閉鎖されました。きれいなトイレに人気のある無料キャンプ場だったのですが、週末は無法地帯化していたのです。我先にテントやタープを設営し、風力ゼロレベルでもロープを広く伸ばしてペグダウンする始末。無料キャンプ場は譲り合って使うのが常識だったのではないでしょうか。
ツーリングで利用したいキャンプ場:楽しさ
私のキャンプツーリングはチェックイン/チェックアウトがフリーな無料キャンプ場を転々とするスタイルです。無料キャンプ場を見つけられなかったら野宿もします。また、楽しそうなワインディングロードや林道がたくさんあるエリアでは早い時間帯で有料のキャンプ場にチェックインし、テントに荷物を放り込んで周辺散策を楽しみます。しかし、そのスタイルにもキャンプツーリングにこだわる要素はありません。
キャンプツーリングの楽しさは自然?自由?
「自然を感じながらキャンプを楽しむソロツーリングは最高」いえいえ、条件がいいキャンプ場は大勢の人で賑わい、「自然を楽しむ」というにはほど遠い雰囲気です。では「自由なバイク旅にはソロキャンプツーリングが最高?」いえいえ、これも違います。キャンプ場にチェックインする時間はビジネスホテルなどの宿泊施設よりも早く、思いのほか自由さはありません。ではなぜソロキャンプツーリングをするのか?
なぜキャンプツーリングをするのか?
私がソロキャンプツーリングにこだわるのは旅情。気温や湿度、空気の香り、夜空の色…それらは地域によって違います。また、隣のテントから聞こえてくるキャンパーの話し言葉の訛りも旅情を盛り上げます。自然を感じられる静かな無料キャンプ場なら条件が悪いキャンプ場を探します。キャンプをおしゃれなレジャーとして捉えている人は汲み取り式トイレに集まってきませんし、口コミ評価が低いキャンプ場は比較的に空いています。
ツーリングで利用したいキャンプ場:まとめ
私は結婚当初に住んでいた安いアパートも好きでした。他の住人が朝の支度をする音、夕食のだんらん、休日の笑い声…生活音は雑音ではありません。それはキャンプ場も同じです。他のキャンパーが出す音は一種の賑わいとなり、楽しさを増してくれます。しかし、キャンプツーリングで利用しやすい無料キャンプ場にはマナーの悪い人が集まる傾向にあり、夜遅くまで大声で談笑したり…音楽を鳴らしたり…ごみを放置したり…。
少しくらい料金を徴収してもいいのでは?
「駐車場にコインパーキングみたいなゲートを設置して、駐車場代を徴収すればマナーが悪いキャンパーは来ないんやない?」学生時代に教育キャンプ場でボランティアをしていた妻は無料キャンプ場に集まってくるマナーの悪いキャンパーを嫌います。
妻は「どうせ一過性のものでしょ?このキャンプブームが去ったら、本当にキャンプが好きな人しか無料キャンプ場に来ないのだから」とも言っています。「バイク乗りはキャンプのマナーをわきまえているよねぇ」他のキャンパーからそう思われるようにしたいですね。
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