セントポーリアとは
イワタバコ科アフリカスミレ属
セントポーリアとは、イワタバコ科アフリカスミレ属の植物。原産地は東アフリカの一部高山地帯で、約25種類ほどの原種に加え、品種改良された園芸品種が2〜3万種類ほどあると言われています。世界中で人気のセントポーリアは、日本では70〜80年代に大ブームを巻き起こして以来、愛好家の多い植物です。
室内花の女王とは?
セントポーリアは少ない光量でも花を咲かせることができるため、室内でも育てられる花鉢としてとても人気。またどんどん品種改良され、気温や湿度など人間の居住環境でも育てやすくなったのも、室内花の女王と呼ばれる所以です。
セントポーリアの花言葉は?
花言葉①小さな愛
セントポーリアの花言葉は、「小さな愛」。セントポーリアが咲かせる小さなお花の様子が由来しているといいます。ほかにも「小さな心」「細やかな愛」「繊細な愛」など、可憐で上品なイメージの花姿に由来した花言葉もついています。恋人や、いつもお世話になっている人へのプレゼントにもおすすめの花言葉です。
花言葉②「親しみ深い」
セントポーリアにはほかにも「親しみ深い」という花言葉がついています。園芸種として広く人気があることや、年中お花を咲かせてくれることが由来だそう。同様に、「親しみやすい」という花言葉もあります。これから仲良くなりたい方や、友人へのプレゼントにもおすすめです。
花言葉③「深窓の美女」
セントポーリアは戦後のマンションなどの普及に伴って人気を高めていったお花。大ブームが巻き起こった頃には、窓辺にはセントポーリアというのは日常の風景でもありました。そんな人気ぶりと美しい花姿を表すような花言葉です。美しい女性へのプレゼントにぴったりの花言葉ですね。
花言葉④「つながり」
英語の花言葉では、「Connections(つながり)」などの花言葉もあります。海外では、育て方が比較的簡単であることから定番のフラワーギフトのひとつでもあります。ほかにも、「 Faithfulness(忠実さ)」「 Modesty(慎み深さ)」なども。 母の日のプレゼントにもおすすめです。
色別の花言葉
花言葉は色別に花言葉や誕生花が違う場合がありますが、セントポーリアは色別の花言葉や誕生花はついていません。ただ紫、青、ピンクや白など花色が非常に豊富で、それらにちなんだ品種の名前もたくさんあります。
セントポーリアの誕生花は?
11月と12月の誕生花
セントポーリアは11月10日、17日、24日、25日、12月2日、20日、22日の誕生花。誕生花は同じ植物でも複数つけられていることが多いですが、セントポーリアは11月と12月が多めですが、花が少ない時期にもお花が咲くことが由来だそうです。
誕生花はほかにも
ほかにも、1月10日、17日、2月16日、5月20日、6月22日の誕生花でもあります。誕生花とはその植物が美しい季節に当てられていることが多いですが、セントポーリアは真夏以外はお花を咲かせているので、夏を除いてまんべんなく誕生花にされているようです。
セントポーリアの名前と由来
名前と由来
セントポーリアという名前は、発見者の名前が由来です。1891年にタンザニアのウサンバラ山地にてドイツ人のフォン・セントポール男爵が発見し、「Saintpaulia ionantha」という名前で認定されました。「ionantha(イオナンタ)」とは、「スミレ色」という意味のギリシャ語が由来してついた名前です。
英語の名前・日本での名前とその由来
セントポーリアは、英語での名前は「African violet(アフリカン・バイオレット)」です。日本でもこれを日本語訳してアフリカスミレという名前がついています。お花がスミレに似ていることが由来ですが、植物学上はスミレとはまったく別の植物です。
セントポーリアの特徴
特徴①室内で育てられる
もともと涼しい日陰や多湿の環境を好む植物で、自生地では熱帯雨林の渓谷などの湿った岩壁に咲きます。最適環境は直射日光が当たらず、気温は15〜28℃、湿度は60〜70%ほどと、人間の居住空間に近いのが特徴です。品種改良が進んでより栽培しやすくなりました。
特徴②開花時期が長い
セントポーリアは多年草で、開花時期が長いのが特徴です。日本では特に春と秋が花を咲かせやすい気温になりやすく、9月頃から6月頃まで開花時期とされています。冬や夏も室内で環境が整えばお花を楽しむことも可能です。
特徴②日陰でも育つ
セントポーリアは暗い場所でも育つのが特徴の一つで、光量が不足しがちな室内でも十分にお花を咲かせられるのが人気の理由です。室内ではレースカーテン越しの日差し、まったく自然光が入らない場所でも蛍光灯を当てるとお花を咲かせられます。
特徴③種類が豊富
セントポーリアは増やしやすく、交配もさせやすいため品種改良が多種多様に進みました。オリジナルで育種もしやすいのが愛好家たちを引きつける魅力のひとつでもあります。花の形・色・模様・葉の形などさまざまな種類があります。
特徴④小さな鉢でも育てられる
セントポーリアの草丈は品種によって違うものの5〜20cmほどとあまり大きくならず、たくさんの土を必要としないため、小さな鉢でも育てられるのが特徴でもあります。室内に置きやすいサイズで育てられ、好みの鉢も見つけやすいのもおすすめポイントのひとつです。
セントポーリアの育て方
育て方①最適環境
セントポーリアの生育に適した環境は、気温は15〜28℃、湿度は60〜70%ほどの環境です。ほかの植物が苦手な、夏はエアコン・冬は暖房が入った部屋の中でも育てられます。冬は10℃以上で越冬します。高温にも弱く、夏は北側の窓辺に置くのがおすすめです。
育て方②光量
セントポーリアの最大の特徴はもうひとつ、少ない光量でもお花を咲かせる点です。6000〜8000ルクスの光量が適しているといいます。自然光の場合はレースカーテン越しの明るい窓辺に置き、蛍光灯や育生ライトなどの場合は12〜16時間当てます。直射日光は避けましょう。
育て方③用土
セントポーリアには水はけがよく、かつ保水性もある用土が適しています。バーミキュライトとパーライトを当分で混ぜたものか、セントポーリア専用土を使うのがおすすめです。鉢底石にミリオンAなどの珪酸塩白土を混ぜると根腐れ防止になります。
育て方④水やり
セントポーリアは根腐れしやすいので、水やりのしすぎに注意が必要です。用土の表面がしっかり乾いてからたっぷり水やりをします。用土の中に鹿沼土を少し混ぜ込むと、用土の乾き具合の目安になっておすすめ。また、株元に直接水がかからないようにします。底面給水鉢も有効です。
育て方⑤植え替え
セントポーリアは弱酸性の土を好みますが、植え替えをしないでいると用土が酸化し、生育が悪くなります。年に1〜4回、真夏・真冬以外で特に6月が適期です。根を傷つけないように古い用土を落として、新しい用土に入れ替え、同じ鉢に植え替えるのが基本の植え替えです。
育て方⑥ふやし方
セントポーリアは主に葉挿しでふやします。春と秋、元気な葉を茎1〜2cmくらいで切り取り、バーミキュライトに挿し、根が出たら鉢上げして増やします。比較的容易にふやせるので、株が弱った時などは葉挿しで更新するのも手です。
セントポーリアの種類1:ロゼットとトレイル
ロゼット種とは
セントポーリアは、ロゼット種とトレイル種のふたつに分けられます。ロゼット種はスタンダード型や普通種とも呼ばれ、最初に発見された原種・イオナンタの型です。現在ある数多くの園芸種の交配のもとになりました。茎が短く、葉っぱが放射線状につくのが特徴です。
大きさによってさらに分類
ロゼット種はさらに大きさによっても種類分けされており、株の直径によってラージやスタンダードなどとも分けられます。中でも15cm以下の小さいものがミニチュア、さらに小さいマイクロミニチュアとも呼ばれます。
トレイル種
ロゼット種に対して、這うように伸びるのがトレイル種です。ロゼットの放射線状につく葉っぱに対し、互生または対生して葉っぱをつけるのも特徴です。大きさによってスタンダードトレイル、ミニチュアトレイルと分類されます。
アルビノ種
そのほかさらに葉っぱに白や淡いピンクの斑が入るものをアルビノ種という名前で呼び、スタンダード種とトレイル種と分けて分類する場合もあります。セントポーリアは細かく分類されていて複雑に体系化されています。
セントポーリアの種類2:営利栽培品種
ラプソディー・バレー・メロディー
園芸品種として出回るセントポーリアには、より育てやすく育種された営利栽培品種と呼ばれる種類があります。人気に火がついた頃にはラプソディー種という品種が日本でたくさん出回りました。これをさらに品種改良したものに、バレー種・メロディー種などがあります。
オプティマラ種
現在販売されているセントポーリアで代表的なのが、オプティマラ種です。70年代にアメリカで作出されて以来、その丈夫さから室内で楽しめる園芸品種として人気があります。少ない光量でもお花を咲かせてくれるため、セントポーリア初心者におすすめの品種です。
セントポーリアの種類3:花色
色数豊富な単色
セントポーリアの花色は非常に豊富で、青・青紫・紫・ピンク・赤・白・緑などたくさんの花色があります。それぞれの色の幅も広く、ピンクといっても淡いピンク・濃いピンク・マゼンタピンクやローズピンクなど、同じピンクの中でもバリエーションが豊富です。
さらに複色品種も
単色に加え、複色も豊富なのがセントポーリアの深い魅力。縁に色が入るエッジ、花の中心に色が入るアイ、筋状の模様が入るストライプ、斑点模様が特徴のスプラッシュ、2色が混ざるバイカラーなど、さまざまに色がかけ合わさった品種が揃います。
セントポーリアの種類4:花のかたち
花のかたちによる違い
セントポーリアは、お花のかたちの種類もたくさんあり、それぞれかなり印象が変わります。原種はプレーン型と呼ばれますが、ほかにも星の形をしたスター型や、花びらがフリル状になるもの、花びらが閉じたようにベル状に咲く品種もあります。
咲き方による違い
さらにセントポーリアは咲き方の種類も豊富で、一重咲き(シングル)に加え半八重咲き(セミダブル)、八重咲き(ダブル)などがあります。さらに大輪・小輪など大きさもさまざまで、同じセントポーリアでもさまざまな表情が楽しめます。
セントポーリアの種類5:葉
プレーン
さらにセントポーリアは、葉っぱにも非常にさまざまな種類があるのが特徴的です。代表的なセントポーリアの葉は、肉厚で縁がギザギザした鋸歯と呼ばれる形をしています。表面には細かい毛が生えています。この葉っぱのかたちをプレーンと呼びます。
色もかたちも豊富
プレーンのほかに、斑入りのヴァリエガタ、縁にウェーブがかかるもの、葉の付け根部分に白い星のような模様が入るガール、葉が硬く表面の毛が目立つシュープリームなどといった種類があります。色も淡い緑や深い緑色などがさまざまです。
プレゼントにおすすめ!
こんな人へのプレゼントにおすすめ
セントポーリアは育て方に多少のコツがいるものの、慣れれば比較的育てやすく、年中お花を咲かせてくれる植物。お花が咲くと達成感もあり、手をかける楽しさもあります。例えば定年後のご両親へのプレゼントなどにもおすすめです。
収集癖がある人にもおすすめ
お花の色・かたち・葉の色の違いで、印象が変わってくるのがセントポーリア栽培の楽しさでもあります。収集癖がある人はコレクション欲をくすぐられるかも。小さな鉢をいくつかプレゼントすると楽しめます。
こんな場合のプレゼントにおすすめ
サイズもコンパクトなので、植物好きな方へのちょっとしたプレゼントにも向いています。母の日のギフトにもおすすめ。写真のような淡いピンクの品種などは「小さな愛」という花言葉のイメージにもぴったりで、女性らしい雰囲気があります。
誕生花のプレゼントとしてもおすすめ
またセントポーリアは誕生花が多いので、誕生花としてもプレゼントしやすいお花です。お花の色やかたちによってイメージも変わるので、プレゼントしたい人にぴったりのセントポーリアを探す楽しさもあります。初めて育てる人にはオプティマラ種がおすすめです。
テラリウムのセントポーリアがおすすめ!
最近人気のテラリウム
セントポーリアは、最近人気のテラリウムととっても相性がよいのです。テラリウムとは、ガラスなどの容器に観葉植物や苔などの植物を植えて楽しむもの。おしゃれで現在のインテリアにも合わせやすく、部屋が汚れにくいという利点もあります。
テラリウムでお花を楽しむなら
テラリウムでは、お花が咲く植物は光量や風が足りずにうまく育ってくれません。その点テラリウムに向く花材の中では数少ないお花を楽しめる植物です。また、寒さが苦手なセントポーリアにとっても特に冬はテラリウムの環境が向いています。
冬はテラリウムの環境が◎
テラリウムには、ミニ種かマイクロ種などがおすすめ。さらに成長が早くない品種で、多湿を好むものが向いています。暑さの蒸れに弱いものは、冬のみテラリウムで楽しむのもおすすめです。根腐れに気をつけ、水やりは霧吹きでお花にかけないようにします。
自生地に咲く姿を再現するのもかわいい
華やかな品種もかわいいですが、テラリウムには原種のようなシンプルな品種もおすすめです。苔などと合わせると、自生地で咲く姿を彷彿とさせる装い。観葉植物などに比べると育て方にコツがいるので、テラリウム中級者くらいの方におすすめです。
寄せ植えや単植えもかわいい!
もちろん、かわいい鉢にセントポーリアを植えたり、寄せ植えにしたりするのもおすすめ。セントポーリアは花色が豊富なので、写真のようなピンクのグラデーションなども作り出せ、寄せ植えやギャザリングの花材としても楽しめます。
セントポーリアの花言葉を贈ろう
大切な人にも、自分にも
セントポーリアの「小さな愛」という花言葉は、ちょっとしたプレゼントにもぴったり。さらに青、紫、ピンク、白などさまざまな色かたちがあるセントポーリアは、自分でコレクションするのも楽しい植物です。ぜひ大切な人や自分にプレゼントして、セントポーリアの小さな愛を育ててみてください。
セントポーリアについて気になる方はこちらもチェック
セントポーリアについて、詳しい育て方や上手なふやし方を書いた記事もありますので、ぜひこちらも参考にしてみてください。またテラリウムに関しても参考記事を掲載しています。気になった方はぜひチェックしてみてくださいね。
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