深型菜園プランター#650(グリ−ン)
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はじめに
家庭菜園で種まき栽培!大切なのは気候や気温?
タマネギはサラダや炒めもの・煮物にと日常よく使う野菜でいくらあっても無駄にはなりませんね。初心者の方でも家庭菜園でも育てることができます。しかし種まきからとなると少し栽培方法や時期・気温についてコツが必要になることも。種まきからのタマネギ栽培の方法について解説しましょう。
タマネギについて
基本情報
科・属:ヒガンバナ科ネギ属
原産地:西アジア
英語名/学名:Onion/Allium cepa
栽培スケジュール旬の季節
苗から植え付ける種まき栽培は秋植えで翌年春-初夏に収穫できます。ただし苗を作るための種まきはその準備のために春からはじめるので栽培スケジュールは春から翌年まで。美味しい季節はもちろん採れたて新鮮な新玉ねぎの頃。家庭菜園で育てれば時期を逃さず食べごろの栄養満点なタマネギが食べられるでしょう。
タマネギ栽培のコツ1.準備
用意するもの
深型菜園プランター#650(グリ−ン)
タマネギを種から育てる場合は種まき用の育苗箱やプランターが要ります。そのほか肥料や畑を耕すためのシャベル・水やりの道具もご用意ください。子球と呼ばれる苗はプランターでも植え付け可能。プランター栽培には水はけをよくする鉢底石を必ず敷いてください。
種・苗
この野菜の苗として使われるのは子株とよばれる小さなタマネギの赤ちゃん。市販されていますが今回は種まきから育てます。小さなサイズ・早採りの早生種・じっくり育つ晩生種など栽培時期や間隔が違う種類に分かれていますので、お好みや地域の気温などに合わせて種選びをしてください。
タマネギ栽培のコツ2.日当たり
タマネギの好きな日当たり
タマネギの種まきは日当たりがよく風通しのよい畑で育てましょう。病気が心配なタマネギも日当たり・水やり・風通し・土に対する注意が必要になります。
日当たりの育て方ポイント
ベランダでプランター栽培によってタマネギ栽培をする場合は日当たりのよいところを確保するのは難しいですね。日が当たるからといっても置き場所には注意してください。特にエアコンの室外機の風は自然なものと違って植物にとってはよくないものです。場所がない場合は風があたらないようプランターを棚などの上に置くようにすることで日当たりと不自然な風対策ができるでしょう。
タマネギ栽培のコツ3.種まき
種まき時期
タマネギ栽培にはいくつかやり方があってその中で初心者の方におすすめなのがオニオンセット栽培と呼ばれるもの。春に種まきすることで年内に収穫できる簡単な方法です。具体的には3月が種まき時期となります。この他夏の終わり際に種まきして秋に植え付け翌年収穫する方法もあります。
種まきのやり方
タマネギの種は育苗箱にすじまきにするかセルトレイに一粒ずつ植えていきます。すじまきは棒などで溝を掘りそこに種が重ならないよう1直線にぱらぱらと手加減で種まきする方法。軽く覆土をして土を均一にかためて最後にたっぷりと水やりをして完了です。
種まきの育て方ポイント
春に種まきするか夏におこなうかで育てる苗の大きさ目安が変わります。タマネギ栽培には時期や気温・間隔がとても大切。ただしまきかたはどちらの時期でも同じなので、春まきか夏まきかの違いはあってもどちらの場合もこの方法でokです。
タマネギ栽培のコツ4.育苗
育苗時期
ここでは春まきの場合の育苗時期をご紹介しましょう。夏まきよりも大きめな苗に育てることが大切。目安は球の大きさが直径2センチほどになったとき。ちなみに秋まきの場合は植え付け時期までが短期間であるためその間隔はもっと短く、成長も6ミリ程度で苗完成となります。
間引きしながら育てる
すじまきの場合間引きを2回します。1度めは発芽が揃ったタイミングで。発芽率が低かったり種まきのときに十分な間隔があった場合はこの間引きは必ずしもする必要はありません。2度めは葉が2枚に増えたとき。株間の間隔を1-2センチに揃えるよう丈夫そうな株を残して間引いてしまってください。
苗の育て方ポイント
発芽が密集している場合、特に1度めの間引きは荒っぽく引き抜こうとすると残すものまで抜けてきてしまうことも。株元の土を指で押さえながら注意して間引くとよいでしょう。
タマネギ栽培のコツ5.土作り
畑の土作り時期
畑など地植えで栽培する場合は育苗している間に植え付け用の土作りをしておきましょう。土作りをはじめる目安は植え付けの2周間前。他の野菜と同様に苦土石灰でpH調節してからその1週間後に堆肥や元肥と呼ばれる化成肥料を混ぜ込んでおきます。植え付けができるのはそれから1週間後です。
土作り不要なプランター栽培方法
酸性を嫌うタマネギ用の土作りは苦土石灰で十分中和させることにあります。その作業は2週間前から用意しなければならず忙しい方には難しいことも。プランター栽培であれば野菜用培養土を使うことで時間をかけずに大切な土を用意することができるでしょう。
土作りの育て方ポイント
タマネギのように土の中で大きくして収穫する植物には堆肥を必ずすきこみふかふかで水はけの良い土にしておくことが大切。堆肥は完熟してもの使ってください。また苦土石灰によるpH調整も重要で、再生土を用いる地植えで育てる場合はこちらも必ず忘れずに。
タマネギ栽培のコツ6.植え付け
植え付け時期
オニオンセット栽培の場合、植え付けは翌年収穫する栽培方法と違い少し早めにおこないます。収穫は年内に済ませるのでトウが立ったりネギ坊主ができる心配はありません。具体的には適期は8-10月まで。夏まきで育てた苗の場合はもっと植え付け時期が遅く11月を目安にするとよいでしょう。
植え付けのやり方
育苗箱やセルトレイで育てた子株を1本ずつ植え付けていきます。根が長すぎる場合は1センチほどの長さに清潔なハサミで切りそろえると植えやすいだけでなく根の成長が促進され早く根付くことになりおすすめ。株の間隔は15センチほど開けてあまり深植えしないよう気をつけましょう。目安は球の白い部分が少し見えるくらいです。
植え付けの育て方ポイント
植え付けにはあまり気温が高いと成長が早く進みすぎてタマネギとして冬に十分成長しないまま春を迎えてしまいます。植え付け気温は種まき時期や収穫タイミングにもよりますが、気温が低くなってきてからおこなうのが大切です。
タマネギ栽培のコツ7.水やり
水やりなどの日常管理
水やりで気をつけるのは種をまいて発芽するまでの間。畑や庭などに地植えする場合は水やりの心配はしなくて良いでしょう。収穫まで時間はかかりますのが、手間はかからない作物です。
寒い時期の水やり
プランター栽培の場合は地植えと違ってまったく水やりをしないと水切れのために枯れてしまうことも。間隔は温かい季節よりも開け気味で。土がしっかり乾いてから十分土が湿るくらいたくさん与えてください。
水やりの育て方ポイント
タマネギ栽培は手がかからずにほぼ放置しても良いといっても過言ではないでしょう。そのためうっかりプランター栽培での水やりを忘れてしまいがち。乾燥がちに育てるのは良いですがあまり水やり忘れをしないよう気をつけましょう。水やりに関しては自信がない方は地植えにしてしまった方が良いですね。
タマネギ栽培のコツ8.肥料
肥料をあたえる時期
肥料の間隔は前回の肥料の効果が切れるころを見越して与えます。与え過ぎは厳禁ですが足りなくても成長に問題がでてきますので、肥料の効果を把握しておくことが大切。固形でも液体でもどちらでも良いですが、固形で30日程度・液体なら10日ほどが目安です。
肥料のやり方
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肥料は元肥は化成肥料か固形の有機成分を含んだものを土に混ぜ込んで。それが切れる1ヶ月後くらいから週に1度程度液体肥料を水やりと一緒にあげてください。3回ほど与えれば良いでしょう。そのあとは様子を見て収穫までは肥料なしでも。
育て方ポイント・肥料やり
肥料をあげると球は大きくなりやすいのですが、肥料過多で日持ちがガクンと低下してしまいます。それだけでなく腐りやすくなるため収穫できる個体数が減ることも。あげないのも成長しませんが与え過ぎも注意が必要。
タマネギ栽培のコツ9.霜
霜の時期に注意すること
秋に植え付ける野菜なので寒い地域であれば霜被害にあうことも。霜がおりただけではタマネギ自体には問題ありませんが土が盛り上がることにより地中のタマネギが浮いてきて根が土に接することができず水不足になってしまうことがあります。
畑に霜がおりたら
畑や庭に地植えしたときは霜がおりるような寒い日はたまねぎの植えられている状況を確認してください。もし土が盛り上がっているようでしたら足でまわりの土を踏み固めて浮いている株を元の状態に戻すこと。
冬の育て方ポイント霜の時期の処理
オニオンセット栽培で年内に収穫できるよう植え付けていない場合は、霜対策に敷き藁などをしておくのも良いでしょう。霜で枯れる心配はほぼありませんがこうすることで畑に霜被害が出にくくなるため栽培が楽になります。
タマネギ栽培のコツ10.収穫
収穫時期
あまり手間がかからずほぼ放置で大きくなるタマネギ栽培。収穫時期は地上部の茎や葉の倒れ具合で判断します。8月植え付けであれば目安は年内くらい。葉が枯れる前に収穫して葉タマネギとして食べる方法もありますので、収穫時期は遅くならなければ好みでよいでしょう。
収穫のやり方
収穫のやり方は簡単。株の根元を手で持ちひっぱりあげます。そのまま軽く降って土を落とし余分な葉の部分は鎌などで半分程度に切っておくと保存にも便利で切り取った葉はそのまま腐って畑の肥料ともなるでしょう。
収穫時のポイント
タマネギは浅植えなため収穫はとても簡単におこなうことができます。気をつけるポイントは時期の見極めでしょう。早すぎる分にも問題ありませんが遅くなるとタマネギが成長しないだけでなく健康な株が病気にかかってしまったり、土中で腐って溶けてしまうことも。そこまで遅くならないように年内収穫を心がけておけばよいでしょう。
タマネギ栽培のコツ11.悩み
簡単なタマネギ栽培もいろいろな条件が重なることでうまくいかない場合もあるでしょう。よくあるお悩みについてどうしてそうなってしまったのかということをお話します。なってしまってからでは取り返しがつかないこともありますが、対策として事前に知っておくと栽培のヒントになります。
ネギ坊主が付いてきた
晩秋に植え付けて翌年収穫するタマネギの場合におこりやすいことです。植え付けの時期が早いため地下部分ではなく地上部分を大きくしようとする力が働きます。理由はひとつ、植え付け時期が早いこと。夏の終わりに植え付けて早採りするか、翌年春に収穫したいのであれば11-12月くらいの植え付けでもよいでしょう。
地上部が溶けてきた
こちらは収穫時期によって起こることです。具体的には収穫が遅かったため葉が土についてこのようになっています。葉がすべて枯れてから・もっと置いたら大きくなるのではないか?というもうちょっとでなる失敗例です。葉が緑でもほとんどのものが倒れているようなら収穫適期といえるでしょう。
種まき時期を過ぎてしまった
種まきから育てようとして時期が遅くなった場合。1ヶ月くらいの遅れであれば試しにまいてみるのも良いでしょう。それ以上遅くなってしまった場合はその年はあきらめて、農協や園芸店で苗(子球)を買って植え付け間隔を気をつけて栽培していきましょう。
タマネギ栽培のコツ12.保存方法
最後になりますがたくさん収穫できたときのおすすめの保存方法もご紹介しましょう。スーパーなどで購入したタマネギは球の部分だけですが自家栽培すると葉の部分も一緒に収穫できますね。これを利用して上手に吊るせる技です。
たくさん採れたタマネギを長持ちさせるには
収穫後長持ちさせるには冷蔵庫などよりも涼しくて風通しのよい場所で乾燥させつつ保存する方法がおすすめ。昔であれば納屋などの涼しい日陰の場所によくタマネギを吊るしたそうですが、今は庭に納屋があるお宅も少ないので家の中の風通しの良い場所に吊るしましょう。
タマネギの上手な保存方法
タマネギを吊るす場合は3個程度を目安に1塊が同じくらいの大きさになるようバランス調整します。茎はそのまま残し根は丁寧にハサミで切ってしまいましょう。タマネギ本体には傷をつけないようにしてください。そこから痛んでくる原因になるからです。
タマネギの吊るし方
壁にあるフックにひと塊ずつ引っ掛けて風に当ててもよいですが、室内に物干しなどある場合は2個を1セットとして掛けて吊るすと良いでしょう。ヒモで結んだところよりも上の部分の葉は邪魔なので切って捨ててしまいましょう。タマネギを結んだヒモどうしを結び棒などに引っ掛けて完了です。
まとめ
季節気温に注意して立派なタマネギ栽培
タマネギは子球の状態の苗を買ってくれば誰でも簡単につくれる野菜。今回は種まきからのやり方を紹介しましたがいかがでしたか。ポイントは酸性を十分中和した土作りと種まき・植え付けの気温や株の間隔です。水やりや肥料もそれほど必要としない手のかからない作物ですので是非チャレンジしてみてはいかがでしょう。
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