箕面の滝とは
大阪にある日本の滝100選の名瀑
昔から関西屈指の名所と評判の高い自然が、箕面の滝でした。日本の滝100選の名瀑があるのは、大阪府の北西部に低山が連なる、北摂山地の中。山深い箕面の渓谷を流れる、箕面川を遡った標高185mの地点に、その誰もが癒やされて感動できる滝の姿があります。
明治の森箕面国定公園にある
この箕面を代表する滝は、明治の森箕面国定公園の中にあります。箕面国定公園は1967年に国定公園に指定された場所で、箕面山周辺に面積963haも広がりを見せる特大の自然公園です。昨年は年間200万人を超える観光客が足を運んだ公園には、滝だけでなくて紅葉や歴史的な見どころなどが詰まっています。
美味しい楽しみも
そして箕面の滝がデートにもピッタリと言われるのは、公園の見どころに加えてグルメスポットが数々揃っているためです。滝の近くには昔ながらの茶屋があったり、ハイキングコースにはレストランやカフェなど様々。デートでは名物グルメを食べ歩くプランもおすすめできます。
箕面の滝の別名
現地のほうでは、幾つかの名前を持っているのが箕面の滝でした。たとえば単純に箕面滝と書かれたりしますが、その読み方は「みのおのたき」「みのおたき」「みのおだき」と定まってはいないようです。さらにその立派な容姿を讃え、箕面大滝と呼ばれることもあります。
基本情報
【所在地】大阪府箕面市箕面公園2-2
【電話】072-721-3014(箕面公園管理事務所)
箕面公園までのアクセス
電車でアクセス
もしハイキングで箕面の滝を目指すなら、現地までは電車でアクセスしてみてください。阪急箕面線の箕面駅が最寄り駅で、そこから商店街と滝道をしばらく歩いて箕面の滝へ向かいます。大阪や神戸方面からのアクセスでは、阪急宝塚本線に乗り込み、石橋阪大前駅で乗り換えが必要です。
車でアクセス
高原の滝まで来るまで訪れる場合、周辺の高速道路でのアクセスが近道です。例えば平野部に通る中国自動車道の千里インターからは、国道423号を北上し駐車場を目指します。また、北側の新名神高速道路を伝って箕面の滝を目指すこともできます。
アクセスルート(例)
【電車】阪急箕面線→箕面駅→滝道(徒歩)→箕面の滝
【車】中国自動車道→千里インター→国道423号→箕面の滝周辺駐車場
箕面の滝の駐車場
大日駐車場
そんなわけで僕は
— がけつ(画力欠乏症) (@gaketsu_gk2) March 8, 2015
一般車しかいない昼間の箕面大日駐車場へ
やってきたのだ pic.twitter.com/a4d55MOdyZ
一番に箕面の滝に近い駐車場を求めたら、北摂山地の中にある大日駐車場にアクセスがすすめ。箕面の滝のそばに通る府道43号に接している駐車場は、いつアクセスしても無料で使えるのが利点になります。70台を収容できますが、週末、連休、紅葉シーズンには満車率が高くなるので注意が必要です。
駅前コインパーキング
じっくりと箕面駅前から滝までハイキングを希望するなら、駅前のコインパーキングにアクセスしてみてください。箕面駅前には多数の有料駐車場があるので、事前の下調べが必要になります。こちらも休日や紅葉の季節になると満車になる可能性が高いので、朝早めからのアクセスがおすすめです。
駐車場基本情報
【所在地】大阪府箕面市箕面1656
【電話】072-724-6727(箕面市役所 地域創造部 箕面営業室)
【営業時間】9:00~17:00
箕面駅から箕面の滝までの行き方
箕面駅から商店街の道を歩く
歩き始める箕面駅前には、土産物店が並ぶ商店街の通りが北へと伸びています。滝までの行き方は、この商店街を通り抜けていくので単純です。最初から緩やかな坂道で、400mほど進むと商店街が途切れ、箕面川と一ノ橋があります。ここが2.3km続く、滝道というハイキングコースの入り口です。
滝道を歩いて箕面の滝へ
全体が箕面川に沿っている滝道なので、デートでも滝までの行き方で迷うことがありません。全体の標高は90~180m台であり、2.3kmの緩やかな登り坂が続きます。途中で難所らしき難所も無く、カフェや休憩場所が多いので休み休みの行き方が実現するのも魅力です。
駅から片道2.7kmの所要時間
駅前からの行き方の場合、箕面の滝まで合計で2.7kmの道のりです。デートにも観光にも丁度よい距離感であり、片道の所要時間1時間と少しでたどり着けます。単純に計算すれば往復所要時間は2時間程度。途中に周辺の見どころを訪ねたり茶屋に寄ってグルメを味わっても、3~4時間程度の観光プランです。
大日駐車場から箕面の滝までの行き方
駐車場から府道43号線を歩く
多分紅葉も見納めか。大日駐車場は満車だからその先の路肩を路上駐車OKにしててビジターセンター近くまで車列ができてた。勝尾寺前の駐車場も満車で参拝客の入場規制まで掛かってた。 pic.twitter.com/yKxg8F7FoQ
— ホワイティ△ (@whity_Trail) November 23, 2018
では北側の大日駐車場にアクセスした場合の、箕面の滝までの行き方もご紹介です。こちらは山間部の駐車場をスタートしたら、曲りくねる府道43号線の歩道を進みます。府道一本なので行き方は単純で、見晴らしのよいスポットやトンネルなどの姿も。行きは緩やかな下り坂なので、疲れる心配もありません。
大日駐車場から滝へ降りる遊歩道
府道のトンネルのあたりから、今度は箕面の滝の渓谷へと降りる遊歩道に入ります。こちらも1本道なので行き方は迷いません。ただ急坂なので雨天や冬の降雪時には危険が伴います。また、帰りはかなりの急坂なので、短距離とは言え虚弱体質な人にとっては若干負担になる可能性もあります。
片道600m、所要時間10分
大日駐車場から箕面の滝まで、全長はおよそ600mほどしかありません。普通の歩行速度での行き方では、所要時間は10分程度です。しかし帰りは急坂の登りになるため、所要時間は15分以上を要します。短距離のハイキングであるとは言っても、日頃からの体力作りは怠れません。
箕面の滝の見どころ①規模
滝の落差
断崖から流れて落ちる箕面の滝は、落差33m×幅5mの規模があります。水量がとても多いので、水しぶきを上げる様子は圧倒的。滝の流れは幾つかの細い筋に分かれる場合もあため、実際より幅広に感じます。雨天が続いた後には、膨大な水を流すのでますます大迫力です。
関西で比較すると?
いま関西の2府4県では、8つの滝が日本の滝100選に入っていますが、大阪府下では唯一の登録が箕面滝です。兵庫の天滝(落差98m)、奈良の中の滝(250m)に比べれば、箕面の滝は若干小柄。しかし普段から水量は豊富であり、至近距離で見られることもあって力強さは負けていません。
箕面の滝の見どころ②水しぶき
大量の水しぶき
非常に多くの水しぶきが、箕面の滝の周辺には濃霧のように飛び散っています。これは箕面の滝の見どころの1つであり、特に水量が豊富な時には水しぶきも膨大です。観瀑台で近づき過ぎれば、全身がずぶ濡れになるほど。真夏を初めとした暑い時期のデートは、涼しく過ごせる魅力があります。
マイナスイオンの宝庫
よく耳にするのが、滝のマイナスイオンの効果です。水しぶきに満たされた箕面の滝の周辺空間は、密度の高いマイナスイオンが充満しています。このイオンは酸化した人体を正常化したり、精神に良い効果をもたらすともっぱらの話。何時までも滝を実感することで、ストレス解消になるに違いありません。
箕面の滝の見どころ③歴史・文化
古来より修験道の地
時は7世紀の頃、修験道の開祖である役行者(えんのぎょうじゃ)が、箕面の滝で修行をしたと伝わります。それが箕面の滝が全国に存在を知られ出す始まりでした。役行者が自ら像を彫って祀った弁財天は箕面寺となり、後に瀧安寺(りゅうあんじ)となって、今も滝道のそばにたたずんでいます。
俳句にも読まれた滝
箕面の滝のそばに書いてある「瀧の上に水現れて落ちにけり」という俳句は何度見ても「そのままだろ」と突っ込みをいれたくなる。調べてみたら結構有名な句らしい。
— zick (@zick_minoh) August 30, 2009
昭和の歌人として名を馳せた後藤夜半は、かつて箕面の滝を題材にして俳句を生み出しました。それが「滝の上に水現れて落ちにけり」という夏に相応しい一句。彼自身が箕面の滝の姿を良く観察した内容であり、詠めばすぐに箕面の滝を思い出せるという意味で、地元推薦の一句となっています。
箕面の滝の見どころ④紅葉
滝と紅葉「一目千本」の絶景
他のどの季節に比べても、箕面の滝が映えるのは秋です。箕面山はイロハモミジを初めとした、綺麗に色づく種類の樹木が多い所。特に滝の近くは昔から一目千本と呼ばれるほど、スゴイと評判な紅葉の名所になっています。何時までも見ていたい、所要時間を気にせず訪れたい絶景です。
紅葉の見頃の時期
そんなスゴイ紅葉を見るデートでは、箕面の滝の周辺で何時まで見られるのかと気がかりです。例年滝の周囲を含む箕面山全体では、11月の中旬から紅葉の見頃が始まっています。目が離せない滝と紅葉のコラボは、例年寒さが厳しくなる12月の初旬頃まで続きます。
箕面の滝周辺のおすすめ茶屋①
みのお滝茶屋 楓来坊(ふうらいぼう)
箕面の滝の「楓来坊」さんの行者そばw(*´ー`*) pic.twitter.com/ubFscHcvgu
— ミルキー (@oZHHc3WaPpQQ60T) July 8, 2017
見応えある箕面の滝でグルメを堪能する観光では、みのお滝茶屋・楓来坊というお店が気になります。デートでも人気な楓来坊は所要時間1時間ちょっとで訪ねられ、箕面滝の近くなので行き方も迷いません。2階のテラス席でグルメを味わえる上、足湯も楽しめるという滝のそばの名店です。
楓来坊の名物グルメ
楓来坊は単純に箕面の滝前にある茶屋でなく、和食と洋食のあらゆるグルメが揃います。例えば麺類ならば行者そばやとんこつラーメンがおすすめ。日常では味わえない鹿肉を使った鹿バーガー、かるびバーガーも食べたい一品。グルメと共に、昼間からビールをぐい呑みできるのも魅力的に感じます。
基本情報
【所在地】大阪府箕面市箕面公園74−2
【電話】072-725-1168
【営業時間】11:00~17:00
箕面の滝周辺のおすすめ茶屋②
山本珈琲館
箕面参道にある山本珈琲。高いけど結構有名。 pic.twitter.com/CnEwz4qBBd
— 六式ニトロ (@rokusiki_nitoro) November 26, 2019
滝道を行く途中の休憩や、帰り際にも立ち寄りたいのが山本珈琲館。箕面駅前から所要時間20分ほどの、滝道沿いにある三角屋根の建物です。店内は気品を感じさせる雰囲気が魅力。特に夏の時期はテラス席が気持ちよく、風景とグルメを確かめるため何時までも入り浸っていたい名店です。
山本珈琲店の名物グルメ
箕面の素敵な洋館「山本珈琲館」へ→https://t.co/lVgl0c2MN8 偉いさんが訪れていそうな重厚な雰囲気!ホットコーヒーとバニラアイスのキャラメルソース添えはどっちもたっぷりで満足です! pic.twitter.com/LXAsQ0PzhE
— ブログdeバーチャル駅長(阪急電鉄) (@ekiblo) August 29, 2017
美味なコーヒーは10種類が揃うと共に、味わいたいグルメも充実するのが山本珈琲館です。独特なサンドイッチは山本珈琲館の名物で、人気の大きなたまごのサンドなど種類もかなり豊富。キャラメルソースをかけたバニラアイスなど、箕面滝のデートのカップルから絶賛されるスイーツも用意されています。
基本情報
【所在地】大阪府箕面市箕面公園2-28
【電話】072-722-3477
【営業時間】9:00~18:00
箕面の滝前の見どころ
滝前休憩所
まったりとした面持ちで箕面の滝を眺めて過ごすなら、滝前休憩所でのひとときを過ごしてみてください。ここは箕面の目の前にベンチが並ぶ休憩所で、滝の落下地点からは25m程度しか離れていません。水量が多ければ滝の水しぶきも当たるので、夏は何時までも過ごしていたい名所です。
滝見橋
観瀑台としての役割も果たすスポットが、箕面の滝のそばに架かっている滝見橋です。この橋は滝道と反対側の遊歩道を繋ぐ役割を果たしています。滝を真正面から鑑賞できるスポットであり、休日には橋の上も賑わう様子。滝見橋を入れて撮影した箕面滝の写真は、とても印象的です。
箕面の滝周辺の見どころ
姫岩
数々の見どころがある滝道でも、確実に楽しいのは姫岩です。滝道の途中にある苔むした大岩までは、所要時間30分程度で訪ねられます。まるで鬼にパカッと割れたような姿で、その間に細い道が通っている形状で、姫岩を通ると子宝に恵まれるとのご利益があるとも言われています。
唐人戻岩(とうじんもどりいわ)
むかしまだ滝道が存在しなかった頃。箕面の滝の評判を聞きつけた唐人が、滝を見ようと滝道を訪れたそうです。しかしあまりに険峻な岩場の道であったので、引き換えしてしまったとの逸話があります。これが滝道の名所の1つ、唐人戻岩の名の由来でした。唐人戻岩までは、所要時間45分程度で到達します。
瀧安寺(りゅうあんじ)
箕面山を開山した役行者の伝説を引き継ぐお寺、瀧安寺は駅前からの滝道を歩き始めて、所要時間15分のところにあります。滝道の近くには山門があり、その奥にはお金持ちのご利益がある弁財天、行者堂など幾多の建築物の姿。滝だけでなく、役行者に縁のある寺院の探訪もおすすめです。
野生の猿
この自然だらけな山林は、箕輪山サル生息地という、国の天然記念物にも指定されています。以前は人の食べ物を頂戴するグルメな猿でしたが、餌付け禁止されて以降出没が減少しました。しかし野生猿は今もいて、その姿を写真に納められることも。ですが、攻撃的な時期もあるのでむやみに近づくのはお控えください。
箕面公園昆虫館
瀧安寺のそばにある昆虫館は、箕面駅周辺で注目される観光スポットです。館内には見たこともないヘンテコな種類も含め、あらゆる昆虫が大集結。昆虫の構造や生態を学び、珍しい生きた昆虫を観察する機会もあります。昆虫の捕獲やクラフトイベントもあるので、虫好きは何時までもいたい名所です。
基本情報
【所在地】大阪府箕面市箕面公園1-18
【電話】072-721-7967
【営業時間】10:00:~17:00(火曜定休)
箕面の滝で必要な持ち物
夏の暑い時期の持ち物
夏を迎えた箕面山周辺は気温30度を超え、入口から滝まで往復5km以上の道のりもあります。そこで念の為、水分補給の水筒やペットボトルは持ち物として確保しておきたいところ。夏のうるさい虫対策の持ち物としては虫除けスプレー、日差し対策としては帽子を持ち物に加えて損はしません。
雨天の持ち物
雨の中の箕面の滝 pic.twitter.com/kIUbGUzkjC
— たくや (@DororooT) November 27, 2016
もし箕面の滝を見に行くなら、雨天を考慮すれば雨具の持ち物も必要になります。傘を持っていくのが一般的ですが、トレッキングしやすさを考慮するとカッパ一択もおすすめ。梅雨の時期なら持ち物に含めるのは勿論、天気予報を見て雨が降りそうな場合も持ち物としておけば無難です。
1年中必要な持ち物は軽量を心がけたい
これから箕面の滝を訪れるなら、山歩きにも適した運動靴や衣服が必須となります。そして箕面の滝までは短距離な道のりなので、本格ハイキングのような持ち物を用意するのはご法度。持ち物はできるだけ少なめにして軽量化を心がけることで、滝デートも快適になります。
箕面の滝の営業情報
滝を鑑賞できる時期
基本的に箕面公園は、年中無休で営業しています。したがって箕面の滝についても、春夏秋冬の季節を問わず、1年じゅう観光することが可能です。ただし悪天候や不測の事態の場合のみ、休園する可能性があります。また、公園内の昆虫館やビジターセンターは、火曜定休なことも忘れずに。
何時まで滝が見れるか
毎日いったい何時まで箕面の滝が見れるかは、トレッキングデートでも気になるところ。実は箕面公園は基本的に24時間営業なので、何時まででも居続けることができます。時間帯によっても滝の見栄えは違い、夜道の危険もあります。何時まで鑑賞するかは、訪れる前に計画を立てておくのが良いです。
2020年は箕面の滝を見にいこう
何時までも眺めたい滝とグルメを求めて
何時までも見続けたい箕面の滝が、大阪でもおすすめされる観光地な理由は明白でした。まるで絵に描いたような関西屈指の滝であり、デートを納得のものとする名所やグルメスポットも目白押しだからです。行き方や季節ごとの持ち物をチェックして、箕面の滝へぐぐんと迫ってみたいですね。
大阪観光が気になる方はこちらもチェック!
当サイトでは箕面の滝の他にも、大阪周辺のおすすめな観光情報をまとめています。大阪の夏に涼しいスポットを希望する方も、チェックしてみてください。
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