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はじめに
水や肥料・連作などエシャレット栽培のコツ紹介
まだまだ馴染みが薄いけれどおしゃれな野菜として注目度があがってきているのがエシャレット。海外のレシピで多く使われていますが実は原産地はアジアなので日本の気候でも簡単に栽培することができます。その植え付け時期や水やりや気になる連作障害・ベランダでもできるプランター栽培の方法をはじめての方でもわかりやすく詳しく解説しましょう。
エシャレットについて
まずはエシャレットという野菜の原産地や英語名といった基本情報と美味しい旬の時期(収穫時期)を見ていきましょう。育て方だけでなくこの野菜を使ったレシピ探しも役立ちますよ。
基本情報
科・属:ヒガンバナ科ネギ属
原産地:中国
英語名/学名:shallot/Allium oschaninii
*ユリ科に分類されることもあります
エシャレットの旬の時期
スーパーなどでは通年を通して見かける野菜ですが、栽培する場合の収穫時期は11-4月までの冬野菜。耐寒性がとても強い植物なので、寒さが厳しい地域でも栽培することができるでしょう。
エシャレットとエシャロット・らっきょうの違い
エシャレットという野菜は形や名前がよく似た他のものと混合されがち。ここではエシャレット栽培をはじめる前に簡単にわかりやすくご紹介していきます。
エシャレットとエシャロットは違う
エシャレットとよく間違われやすい名前が似た野菜にエシャロットがあります。エシャロットとは海外産の小型の玉ねぎの仲間の野菜。ベルギーで作られるものが有名でエシャレットと分けるためにベルギーエシャロットと呼ばれることも多いでしょう。
エシャレットとらっきょうの違い
さてもうひとつ形がとても似ているのでらっきょうと間違われることがあります。らっきょうといえば甘酢に漬けて漬物として食べる野菜ですね。生のままではとても辛くて食べられません。そのらっきょうの辛味をマイルドにして生食でもいただけるようにした品種がエシャレット。形が似ているのも納得です。
エシャレットの育て方1.準備
それでは早速育て方解説をはじめましょう。まずは栽培準備から。エシャレットは種や苗ではなくいわゆる球根となるような球を植え付けて大きく育てる栽培方法。そのため初心者の方でも失敗しにくいものといわれています。
用意したい道具類
畑やプランター栽培で気軽に育てられる野菜。道具類も簡単なものだけで特別なツールは不要。大きなシャベルや鍬は畑を耕すために。植え付け用には移植ゴテなど小型で扱いやすいものを。プランター栽培をされる方には培養土や鉢底石などが別途必要になるでしょう。
苗の選び方
エシャレットの苗(球根)は植え付け時期になると園芸店やホームセンター・農協などで売られます。この選び方で育て方難易度や良い作物ができるかが変わってきます。手に持ってあまりに軽いものは避け、しっかり詰まっていて硬さがあるもの・傷や病気虫食いなどが表面にないきれいな球を選んでください。
エシャレットの育て方2.日当たり
野菜の栄養は日当たりによって大きく変わってきますが、エシャレットはその性質上地上部分と地下部分を両方考えた方がよい作物です。
好きな日当たり
日当たりはよいところがおすすめ。しかしエシャレットは寒さには強いですが夏の暑さは苦手。日当たりはよいが涼しい場所。真夏であれば寒冷紗やすのこなどで気温・地温があがりすぎないよう注意する必要があるでしょう。
栽培のコツと日当たりのポイント
日当たりがよいところは植物の緑を色濃くします。白いエシャレットが緑色になると味や食感が劣化してしまいます。やわらかく美味しい作物を栽培するなら、葉だけをしっかりと日光に当て球根部分には日が当たらないよう注意してください。
エシャレットの育て方3.連作
作物を育てるときに気をつけたいのが連作です。気に入ったら翌年も育ててみたいと思っている方や、同じような作物を前年に育てたことがある場合には是非注意して欲しい項目でしょう。
連作障害について
連作障害とは同じ種類の植物を続けて作り続けることで土の質が変わることです。病気にかかりやすくなったり、栄養の偏りにより発芽しにくい・成長しない・作物の品質が落ちるといった悪いことを引き起こしますので家庭菜園やガーデニングでは避けるべきこと。
エシャレットは連作障害の出やすい野菜
エシャレットを連作することでこの障害が顕著に現れる植物。同じ作物を連作しないだけでなく同じ科(ヒガンバナやユリ科)の花を育てた後の土を使うことも避けなければいけません。家庭菜園であれば玉ねぎ・ニラ・らっきょう・ワケギなどがエシャレットとの連作を避けるべき野菜としてあげられます。
栽培のコツと連作で気をつけるポイント
一度これらの作物を栽培した土は最低でも2-3年は同じ種類の植物は栽培を避けるのが一般的。土が無いという場合はプランターを使って市販の培養土を使って栽培するのがおすすめ。
エシャレットの育て方4.球根
球根での植物栽培をしたことはありますか?種よりも栄養が詰まっているため初心者にも栽培が簡単と言われています。同じように球の形で種・苗が販売されている野菜に玉ねぎやらっきょうがあります。これら球根の扱いをご紹介しましょう。
エシャレットは球根栽培する野菜
掘り上げた球根(可食部分)をネットなどに入れて乾燥保存したのは苗・種として市販されています。もちろん自分で栽培して増やした球根も同様に植え付けに使うことができます。たくさん栽培したい方は自分で増やすことも簡単です。
栽培のコツと球根のポイント
収穫時期に収穫せず地上部分が枯れても植えておくとよく分きゅうします。それを翌年の球根として数個を一緒に植え付けてもよいでしょう。掘り上げて保存する場合は葉の部分はカット。ネットに入れて風通しのよい場所で植えるまで保存しておきましょう。
エシャレットの育て方5.植え付け
植え付け時期によってエシャレットもらっきょうのように育ってしまうこともあります。苗が手に入りにくくらっきょうの苗を植え付けるときは特に植え付けと収穫時期に気をつけましょう。
植え付け時期
植え付けは夏の暑い時期におこないます。8-9月が適期となるでしょう。若取りらっきょうをエシャレットと称する場合もありますが、収穫時期の見極めが必要でまた味にどうしても辛味が強く出がちです。炒めものとして食べるならば良いですが生食には向きません。らっきょうは球根が出回る時期が違いますので植え付け時期にも注意してください。
植え付け方法
植え付け前の土には水やりはしません。畑やプランターの培養土に多少ある土の湿り気で十分。大きなものなら1球・小さなものなら2-3球を1箇所に植え付けて球根部分には絶対に日光が当たらないよう気をつけましょう。植え付け後の水やりも不要です。
栽培のコツと植え付けポイント
植え付け用の土は赤玉土に腐葉土・バーミキュライトを合わせた一般的な土でokです。畑の場合は植え付け2周間前の苦土石灰・1週間前の堆肥・元肥を混ぜておきます。株間は15センチほどで十分。プランター栽培であれば野菜用の一般的な650プランターに均等に5ヶ所X2列を目安に植え付けてください。
エシャレットの育て方6.水やり
簡単なお世話とはいえ大切なお世話であるのが水やりです。植物によってたくさん必要であったりあまり与えない方が良かったりするだけでなく、ひとつ間違えると枯らしてしまうことにもなる水やり。エシャレットにはどのような水やりのコツがあるのか見ていきましょう。
エシャレットの水やり
多湿を好まない植物なので水はやりすぎ注意です。地植えの場合はよほど晴天が続かないかぎり水は与える必要はほぼありません。
栽培のコツと水やりポイント
エシャレットは地中部分を食べる野菜ですので、絶対に根や球根を腐らせてはいけない植物。水は控えめにが鉄則ですので、他の野菜よりもとくに土が乾くまで与えないを徹底してください。
エシャレットの育て方7.肥料
多くの野菜は定期的な肥料やりが必要になります。特に収穫時には多くの栄養を必要としますがこの野菜の場合は少し変わっています。
肥料の時期
この野菜のよいところは肥料の回数も少なくてよいところ。追肥として与える肥料は1-2回だけです。1度目の時期は植え付けから発芽してきたとき。2度めは植え付けから翌年春まで育て大きく収穫する場合に3月にあげてください。
肥料のやり方
追肥は株元に化成肥料をばらまき、土と混ぜ合わせるようにします。次章でご紹介しますが土寄せの時期と合わせることで肥料をあげる・土寄せをすることで自然と土と混ざるのでこのやり方なら特に意識せずにすることができるでしょう。
栽培のコツと肥料のポイント
この野菜はあまり肥料を必要としません。元肥と追肥1回が一般的な方法。試しに掘り起こしてみて球根となる作物の成長などに不安がある場合には暖かくなってきた頃にもう1度与える程度で十分です。
エシャレットの育て方8.土寄せ
育て方のコツとして一番重要なのはこの土寄せ作業でしょう。肥料やりとも一緒にするのが良いので忘れずにおこなうようにしてください。このように地中で育つ野菜や白い部分が柔らかい可食部分になる作物の多くはこの土寄せが必須です。
土寄せ時期
根元部分もしっかりと土に埋まっていないと、白くきれいな野菜を収穫することはできません。一般的には追肥の時期に土寄せもおこないますが、風や雨などで畑やプランターの土が荒れているようであれば随時土を根元にかけて日が当たらないよう注意してください。
土寄せの方法
追肥と一緒におこないますのでまずは株元に化成肥料をぱらぱらとまきます。株を傷つけないよう注意しながら少し外側の土を鋤などで軽く掘りエシャレットの根元にかけていくようにすると良いでしょう。
栽培のコツと土寄せポイント
根が出てしまうのが心配な場合は、上記以外に草丈が10センチ程度に大きくなったころを見計らって雑草取りと一緒に土寄せをしてもよいです。やりすぎて悪いことはありませんが、収穫まで2回やれば十分でしょう。それほど手間がかかる作物ではありません。
エシャレットの育て方9.病害虫
エシャレット栽培で気をつける病気
夏植え付けで春までに収穫してしまう分にはほとんど気をつけたい病気はありませんが、球根を増やす目的など植えっぱなしにする場合は初夏頃に多く発生するさび病や立ち枯れ病など細菌性の病気に気をつけます。
エシャレット栽培で気をつける害虫
この作物で注意するのは葉や茎の汁を吸うアブラムシ。見つけ次第指で捕殺すればよいでしょう。農薬の使用には弱い野菜ですので、極力使用せず見つけたら取り除くのがおすすめ。
栽培のコツと病害虫対策ポイント
農薬があまり使えない植物であるため、捕殺や予防で対処してください。風通しが悪かったり肥料過多・水のあげすぎなどに気をつけてください。さび病は真夏になると発生しませんので5月を乗り越えればほぼ心配ない病気です。
エシャレットの育て方10.プランター栽培
それほど地中部分が大きくならないのでプランターでもたくさんの数を収穫できます。基本的な育て方は地植えと一緒ですが鉢などで育てる場合に注意する点について解説しましょう。
プランターで栽培するエシャレット
グリーンパル 深型菜園プランター 650
連作などが心配な場合はプランターでの栽培がおすすめです。野菜用によく使われる650プランター(70センチ幅で深めなもの)であれば10ヶ所植え付けることができるでしょう。植え付けは地植え同様球根の向き(芽がでる方を上)に注意して覆土は3センチ程度。水はやりすぎないよう地表が十分に乾いてから与えるようにしてください。
栽培のコツとプランター栽培のポイント
プランターでの栽培方法でもやりは土寄せは大切なお世話です。全体の土の量が少ないので水やりなどにより土が詰まって根が見えてしまいがち。しっかりと株元の土を周りから土寄せすることできれいな白いエシャレットに育つでしょう。
エシャレットの育て方11.収穫
収穫時期
エシャレットの収穫はお好みの大きさで。葉が枯れるくらい放置してしまうと大きくなりすぎて辛味が出てきますので葉が緑のうちに収穫するのが一般的なやり方です。らっきょうの若取りをエシャレットとして食べるというやり方もあります。
収穫方法
収穫の方法はとても簡単。収穫ころにはいくつか子株が増えて塊になっているであろう株の根元をすべて一緒に持ち、手でひっぱります。らっきょうに比べてエシャレットは浅植えにしているので引き抜くのも容易です。畑やプランターの上で軽く土を取り除いてまとめましょう。
栽培のコツと収穫ポイント
葉や根を取り除いてしまっても収穫後のエシャレットはしばらく成長を続けます。来年用の種にする場合はまとめてネットに入れ風通しのよい場所に吊るして保存。それ以外の食用目的のものは食べ残したものは漬物などにしないと辛味が出てくる場合も。残さず早めに食べきってしまうのが良いでしょう。
エシャレットの人気の食べ方レシピ1.
収穫したエシャレット。そのまま皮をむいて生のままでも食べられますがたくさん収穫できたら生食だけでは飽きてしまうことも。エシャレットに合うつけタレや炒めものレシピなどをご紹介しましょう。
生で美味しい!エシャレットのみそダレ
エシャロットお好きな量 ★味噌大さじ1 ★みりん大さじ1 ★砂糖大さじ1〜2 ★ほんだし小さじ1 ★エゴマ粉末小さじ1
さわやかな辛味がほんのり残るエシャレット。お好きな方はそのまま採れたてを皮をきれいにむいて畑でバリバリといただくそうですが、甘辛い味噌に付けて食べるのも美味しいです。簡単に家にある材料で作れるつけダレの作り方。えごまパウダーはごま風味の粉末。ない方はすりごまなどで代用しても。
つけ味噌レシピの詳しい作り方
オーサワのえごまパウダー 180g
この付けだれレシピのポイントはえごまの風味です。えごまも家庭菜園で簡単につくれる野菜で冷凍保存も可能ですので、気になる方は自分で育ててみても良いでしょう。パウダーが手に入りにくい場合は通販でも。
エシャレットの人気の食べ方レシピ2.
おつまみにもなる味噌炒め
エシャレット20 味噌大さじ1 酒大さじ1 ゴマ油適量
簡単な基本的な調味料でサッといためるだけ。もう一品増やしたい時のおかずや簡単おつまみにおすすめレシピです。生で食べきれなかったエシャレットがあったら是非作ってみてはいかがでしょう。
味噌炒めレシピの詳しい作り方
生で食べられる野菜ですが、意外と油とも相性もよくててんぷらにしても美味しい野菜。味噌炒めの詳しい作り方は下記リンクより御覧ください。
エシャレットの人気の食べ方レシピ3.
ぬか床に漬けても美味しいエシャレット
糠床適量 エシャレット漬けたい分 漬ける時に使用するご自宅の塩適量
エシャレットやらっきょうなどの漬け方として甘酢漬けが有名ですが、短時間冷蔵庫でぬか漬けにしても美味しくいただけるのをご存知でしたか?ご自宅にぬか床をもっている方も、これからぬか漬けを初めてみようと思っている方にも試してみて欲しいレシピ。
ぬか漬けレシピの詳しい作り方
ぬか漬けの漬かり具合は人それぞれお好みがありますが、エシャレットの場合の下処理や気をつけること、漬け時間の目安など詳しいレシピが知りたい方はこちらから。
まとめ
エシャレットの栽培方法は簡単
エシャレットは土の中で大きくなる球根をいただく野菜です。白くやわらかく美味しく育てるためにはあげる水分量に気をつけて腐らせないこと・緑色になるのを防ぐ土寄せなどのお世話に気をつけてあげてください。その他は肥料もそれほど必要とせず荒れた土でも育ちやすい手間がかからない植物。そのまま採れたてを味噌など付けていただいたり、炒めものなどにも利用できます。分きゅうした球根は翌年用の種として自分で増やすこともできますので、ぜひ作ってみてはいかがでしょうか。
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