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エイプ100のレビューまとめ!年式やツーリングカスタムについても解説!

エイプ100のスペックと口コミレビューをまとめます。年式やカラー、タイプDについても記しました。エイプ100はかわいい車体に楽しいエンジンを搭載した原付二種バイク。小さいからこそバイク乗りの旅心をくすぐります。口コミレビューでは非力ながらも楽しいバイクと絶賛!
更新: 2021年12月13日
hosokawa_taka
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エイプ100の口コミレビュー:はじめに

エイプ100は2002年2月に新発売され、2009年モデルまで生産されたホンダのミニバイクです。エイプとは類人猿のこと。位置づけはホンダの名車モンキーやゴリラの延長線上にあるといえます。

残念ながら平成28年度排出ガス規制に対応できず、2009年モデル以降はモデルチェンジされずに生産終了となりました。しかし、マンガ「ゆるキャン△」第28話でアヤちゃんの愛車として登場し、エイプ100に注目しているバイク乗りは多いことでしょう。

エイプ100のスペックと口コミレビューを検証する!

エイプ100はクラシカルで親しみやすいデザインがおすすめポイントです。中古車在庫が豊富で入手しやすく、これから原付二種生活を楽しみたいバイク乗りにピッタリ。また、ミニバイクレースのベース車両にもなりましたのでカスタムパーツも豊富です。

ここではエイプ100のスペックと口コミレビューを検証し、年式やカラー、ツーリング向けのカスタムについても紹介しますね。なお、この記事は2020年7月18日現在の情報をもとに作成しますことをご了承ください。

エイプ100の口コミレビュー:車体サイズ

車体サイズのスペック

エイプ100の車体サイズは全長1715mm、全幅770mm、全高970mmと非常にコンパクトです。シート高は715mm、車両重量は90kg(初期年式は87kg)しかありませんので、街乗りでは自転車レベルの扱いやすさだといえます。

軽量でコンパクトな車格はクラシカルでかわいいデザインにベストマッチ!手ごわさを感じることはないでしょう。車格は2020年現行モデルのグロムに近いですね。

車体サイズの口コミレビュー

エイプ100の車体サイズに関する口コミレビューを確認すると、小さすぎるというコメントはありませんでした。ライディングポジションはゆったりとしていて、ツーリングやバイク旅でも活躍するとのこと。

ちょうどいい車体サイズというコメントは多めです。中古車在庫数が多いのはセカンドバイクとして運用されるケースが多いからだと考えられます。通勤や通学などでの街乗り用として所有するバイク乗りも多いですね。

ライディングポジションは比較的ゆったりとしているので雰囲気は悪くない

サイズ感がちょうどいい、ツーリングも疲れず遠くへつい行ってしまいます。

エイプ100の口コミレビュー:エンジン

エンジンのスペック

エイプ100には空冷SOHC2バルブの単気筒エンジンが搭載されています。排気量は99ccで、ボア×ストロークが53×45mmのショートストロークエンジンです。8000回転で6.3馬力の最高出力を、6000回転で0.67kgf・mの最大トルクを発生させます。

なお、初期年式のエイプ100は8000回転で7.0馬力、6500回転で0.70kgf・mです。年式の違いについても少しずつ詳しく紹介しますね。

エンジンの口コミレビュー

エイプ100のエンジンに関する口コミレビューを確認すると、高回転までスムーズに回るエンジンが気持ちいと評価されています。しかし、加速感はそれほど鋭くなく、坂道でパワー不足を感じるというコメントもチラホラ。

低中回転域のトルク感ではグロムに軍配が上がります。2020年現行モデルのグロムはカブ系124ccのロングストロークエンジンを搭載しているからです。エイプ100はギヤチェンジを楽しむバイクだといえます。

エンジンは高回転までスムーズに回りますし、交通の流れにも乗れるパワーがあります。

峠の登りはパワー不足で物足りなく感じると思います。

エイプ100の口コミレビュー:最高速度

スペックから最高速度を計算


後期年式のエイプ100の理論上の速度を計算すると、最高出力を発生させる8000回転での最高速度は83.1km/hでした。また、最大トルクを発生させる6000回転での最高速度は62.3km/h。一般道の法定速度である60km/hで最大トルクを発生させるように最高速度が設定されています。

余談:年式による最高速度の違い

前期年式のエイプ100は最大トルクを発生させるエンジン回転数が6500回転ですので、最高速度は67.5km/hです。後期年式のエイプ100は低い回転数で最大トルクを発生させる印象を受けますが、フィーリングに関しては口コミレビューを参考にしましょう。

最高速度の口コミレビュー

エイプ100の最高速度に関する口コミレビューを確認すると、ツーリングペースでは楽しいものの、幹線道路などで交通の流れに合わせるには少しパワー不足とのこと。特に後期年式ユーザーにパワー不足を感じるというコメントが多いですね。パワー感を得ようとカスタムするユーザーは多いものの、カスタムの沼にハマってしまうというコメントも見かけます。

スポーツ走行での気持ちよさは有るけど、街乗り&二人乗りには厳しい出力特性。

規制後の物は50ccと思うほど。交通の流れに合わせるのも大変。ノーマルで乗ろうと思っていましたが、通勤ではなんとも動きが悪いので、あれ・これと弄っている間にいろんな所に手を入れてしまいました。

エイプ100の口コミレビュー:乗り心地

乗り心地のスペック

エイプ100の乗り心地を左右するフロントサスペンションはインナーチューブ径Φ31mmの正立テレスコピックフォーク、リヤサスペンションはリンク式のプロリンクサスペンションが用いられています。

スペックからは乗り心地を推し量れませんが、エンジンパワーに見合ったサスペンションです。リンク式のサスペンションは乗り心地と路面追従性が高いものの構造が複雑。定期的にグリスアップする必要があります。

乗り心地の口コミレビュー

エイプ100の乗り心地に関するレビューを確認すると、振動の大きさや尻痛に対するコメントは多めです。アンダーパワーなエンジンを含め、ツーリングでは疲労を蓄積します。また、リヤサスペンションは柔らか目とのこと。

グロムやモンキー125といったグローバルモデルのような乗り心地の硬さはありません。乗り心地に関する不満は少ない印象を受けますし、サスペンションのカスタムパーツも豊富です。

乗り心地はスピードを出すと振動が少し気になります。

リアサスのストロークがもう少しあれば良いでしょうね。シートの角ももう少し丸ければ長距離も楽だったかも…。

エイプ100の口コミレビュー:燃費

燃費のスペック

エイプ100のスペック上の燃費は初期年式で53.2km/L、後期年式で55.0km/Lです。2020年現在は燃費をWMTCモードで表しますが、エイプ100が生産されていた時代は60km/h定地走行テスト値でした。2020年モデルのグロムの60km/h定地走行テスト値は2名乗車で62.7km/Lですので、キャブレター車とインジェクション車の燃費性能の違いは大きいですね。

燃費の口コミレビュー

エイプ100の実燃費をみんカラで確認すると2020年7月18日現在で37.06km/Lでした。125ccMT車で50km/Lを超える今、エイプ100は燃費のいいバイクとはいえないかもです。しかし、ユーザーの運転方法やカスタム度合いによって燃費は大きく変わります。

ノーマル車のユーザーは燃費がよく、45km/Lを超えるというコメントもありますが、キャブレターのチューニングやボアアップを施しているユーザーは30km/Lがやっとという印象です。

カブには負けるがリッター40から後半は走るのでとても良い方だと思います。


片道5kmの通勤で35~40km/L、ツーリングで50km/L前後。経済的です。

エイプ100の口コミレビュー:カスタム

ツーリング向けのカスタムは?

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エイプ100をツーリング向けにカスタムするなら、ダウンフェンダーへの換装とリヤキャリアの追加がおすすめです。エイプ100のフロントフェンダーはアップタイプで、雨天走行時に泥除けの機能を上手く果たせません(STDのドラムブレーキ用とタイプDのディスクブレーキ用があります)。中古車在庫にはリヤキャリアを追加した個体も多いですね。

ノーマルの泥よけは雨の日には全身水攻めにあいますのですぐに変えた方が良いです。

荷物もリアボックスとサイドバックを取り付ければ何のそのです。それよりは此の小さなバイクで遠くに行く事が楽しい

エイプ100にパワーアップカスタムは必要か?

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エイプ100にパワーアップは必要か?スポーツ走行なら豊富なカスタムパーツでカスタムするのもありですが、ツーリング向けには必要ないといえます。エンジンのカスタムをしているうちに燃費が悪くなり、航続距離が短くなってしまうからです。航続距離は37.06km/L×5.5L=203.83。これ以上航続距離が短くなるのは避けたいですね。

同クラスのスクーターにあっさり置いていかれます。それだけにスピード追求する気も起きず、交通違反リスクなくつきあえています。

ルックス良し!取り回し良し!経済性良し!今更激しく峠を攻めたり、競い合ったりはあまり興味はありません。のんびりゆったりが似合うバイクだと思います♪

余談:インシュレーターパーツの換装パワーアップについて

エイプ100のパワーアップカスタムで有名なのはキャブレターとエンジンを連結するインシュレーターパーツの換装です。しかし、インシュレーターパーツを換装して口径を拡大すると、キャブレターをセッティングしたりマフラーを交換したりしなければなりません。

エイプ100の年式について

エイプ100は2002年モデルから2008年モデルまでの前期年式車と、2009年モデルの後期年式車に分けられます。前期年式車と後期年式車の違いはバッテリーの有無。前期年式車はバッテリーレスですが、後期年式車はバッテリーを搭載しています。

マイナーチェンジでバッテリーが搭載されたのは、盗難防止アラームを追加したり灯火類の明るさを確保したりするためですが、安定した電力で燃焼効率を上げるのも理由だと考えられます。

エイプ100は全年式キャブレター車

まれに「2009年式以降はインジェクション車」という情報を見かけますが、エイプ100は全年式キャブレター車です。

インジェクション化されたのは2008年式以降の50ccエイプから。2009年式以降のエイプ100はインジェクション化されず、キャブレターセッティングの変更とエキゾーストパイプへの触媒装置(キャタライザー)の2個追加で平成19年排出ガス規制をクリアしています。

エイプ100のスピードメーターについて

エイプ100はスピードメーターも年式を見分ける判断材料になります。バッテリーレスの2008年式以前モデルはオドメーター(総走行距離計)が4桁なのですが、2009年式以降モデルは5桁です。

バッテリー、キャタライザー、スピードメーターを確認し、いずれかにズレがあれば、他の個体からパーツが移植されたと考えられます。最終的な年式判断はパーツリストなどでフレーム番号と原動機(エンジン)番号を確認してからにしましょう。

エイプ100のカラーについて

エイプ100はカラーリングが豊富で、特別色が設定された年式もあります。2002年に販売が開始されたころはSTDのみでしたが、後にデラックス、スペシャル、タイプD(のちに解説)といったカラーの違うエイプ100も販売されました。

年式ごとに整理しますのでご確認ください。中古車市場ではこの例に漏れるカラーリングがあります。カラーオーダープラン色だけでなく、他の個体からパーツを移植されたエイプ100が存在するためです。


エイプ100のカラーリング:年式別一覧

【エイプ100のカラーリング】

年式 タイプ カラー
2002 STD 白、カラーオーダープラン/合計42パターン、APEロゴ
2003 デラックス 黒ストライプ、ウイングマーク、金ホイール
2004 STD 白、青、カラーオーダープラン/15タイプ、APEロゴ
デラックス 黒、2003継続
2006 STD 白、青、黄、APEロゴ
※カラーオーダープランは廃止
デラックス 白ストライプ、黒ストライプ、HONDAマーク、金ホイール
2007 STD 白、赤、黒、APEロゴ
デラックス 白/赤ツートン、黄/白ツートン、ウイングマーク、黒ホイール、シート:ツートン
2008 STD 白、黄、ウイングマーク
デラックス シルバー、灰メタ、黒、HONDAマーク、金ホイール、シート:ツートン
スペシャル 青CB750FOUR、金ホイール、シートツートン
2009 STD 白、赤、ウイングマーク、シート:ツートン
タイプD 黒/青、黒/赤、白/黒、HONDAマーク、金ホイール、シート:ツートン

アヤちゃんの相棒は2008年式エイプ100スペシャル

出典: https://www.goobike.com/catalog/detail/photo/1010543_02_2008_01.jpg

ちなみに、マンガ「ゆるキャン△」に登場するアヤちゃんの相棒は2008年1月に販売が開始されたエイプ100スペシャルです。名車ドリームCB750FOURをイメージさせるカラーリングがかっこいいですね。

エイプ100タイプDについて

エイプ100タイプDは2008年の9月に販売された上級タイプです。STD、デラックス、スペシャルのブレーキは前後ともドラムブレーキなのですが、タイプDは前後ともディスクブレーキを装備しています。

全幅は780mm、車両重量は88kg、スペックシート上での違いは体感できるほどではありません。また、タイヤのサイズや速度記号は同じなものの、アルミ製キャストホイールの採用で荷重指数が違います(STD:120/80-12 55J、タイプD:120/80-12 65J)。

タイプDのディスクブレーキはどう?

エイプ100タイプDのディスクブレーキは微妙なブレーキワークにも応えてくれます。また、ディスクブレーキのパッドは商品によってタッチが違うので、好みに合わせられるのもおすすめポイント。

しかし、メンテナンス性ではドラムブレーキに軍配が上がりますし、エイプ100のエンジンパワーにディスクブレーキはややオーバースペックかもです。タイプDを選ぶなら、ディスクブレーキの性能よりも、カラーリングやアルミ製キャストホイールに注目したいですね。

エイプ100の口コミレビュー:まとめ

エイプ100は親しみやすいデザインと手強さを感じさせないスペックが魅力のミニバイクです。ラッシュ時の幹線道路でトルクの薄さを感じるものの、ツーリングではワインディングロードでギヤチェンジする楽しさを堪能できます。

尻痛対策は必要なものの、2020年現行グローバルモデルにはないソフトな乗り心地もおすすめ!アヤちゃんの2008年式エイプ100スペシャルとリンちゃんの2006年式ビーノブルースカイバージョンでなりきりペアツーリングも楽しいのでは?

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エイプ100はツーリングも楽しい原付二種バイクではあるものの、荷物の積載性は課題になります。しかし、かわいいサイズのバイクだからこそ、キャンプ道具を積んでツーリングをしたいですよね。

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