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ネギの育て方パーフェクトガイド!白く長く立派に栽培する方法をご紹介!

ネギは育て方で白い葉鞘を長く、立派に栽培できます。ネギの育て方を種まきから植え替え、収穫まで徹底解説します。収穫したネギの増やし方も紹介しますので、上手な栽培方法を覚えて長期間ネギを栽培し、自家製ネギで食卓を彩りましょう!
更新: 2022年4月13日
さくらドッグ
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はじめに

ネギの栽培方法を知ろう!

ネギは薬味にも料理の主役にもなれる野菜です。長ネギを育てるには葉鞘を白く、長く育てるための栽培方法を覚えなければなりません。ネギの育て方を覚えて、家庭菜園で自家製の長ネギを育ててみませんか?

種まきから収穫まで紹介!

長ネギ栽培は種まきから育てるとさまざまな品種を育てられますし、苗から育てる場合は手軽さが魅力です。種まき・苗からの栽培方法と栽培に適した時期を解説します。また、ネギの植え替え方法から増やし方までも紹介しますので、ネギを長期間収穫して、長期間食卓を彩ってみましょう!

ネギとは?

ヒガンバナ科

ネギはヒガンバナ科ネギ属に分類される植物です。独特のツンとした香りが特徴的で健康に有効だと古くから風邪の予防や体調不良の対策のために食べられています。刻んで料理に添えたり、まるごとネギを豪快に焼いて食べるネギの黒焼きなどいろいろな楽しみ方で利用されている野菜です。

関西では葉ネギ

同じ「ネギ」でも関東と関西では認識が異なり単にネギと言った場合、関西では青い葉を刻んで食べる葉ネギを指すのに対し、関東では白い葉鞘を食べる長ネギのことを指します。葉ネギは種を撒いて室内で水耕栽培ができるのに対し、長ネギは白い葉鞘が伸びるように栽培方法を変えなければならないため、土の深さを調節しやすい露地栽培での育て方が一般的です。

土地ごとにブランドネギがある

ひとくちにネギと言っても土地ごとに根付いたブランドネギがたくさんあります。ネギの栽培方法ごとに例を挙げると群馬県の下仁田ネギは長ネギの代表的なブランドですし、葉ネギと言えば京都府の九条ネギなどが全国的に知られています。

長ネギ栽培に必要なもの

露地栽培

路地栽培に必要なものは堆肥、化成肥料を自分で耕すか、野菜用培養土が必要です。他にも土壌調整するための苦土石灰と鍬、種まきから苗を作るときに保温と乾燥予防を兼ねたワラや寒冷紗があると発芽率を高められます。

プランター栽培

大和プラスチック ウインプランター 深55型

出典:Amazon

プランター栽培に必要なものは土は路地栽培と同じく、堆肥、化成肥料を混ぜるか野菜用培養土が手軽です。長い白ネギを育てる場合はできるだけ深いプランターを用意するか、培養土の袋を利用した袋栽培をすると深さのあるプランターがなくても栽培が可能となります。

ネギ栽培に適した土

ネギ栽培に適した土は弱酸性から中性の土となります。pH値の目安としては6.0から6.5を目安にして土づくりをしましょう。堆肥と元肥として長期間効果が続く化成肥料やボカシ肥を植え付ける場所やプランターに混ぜ込んでおきましょう。酸度計があればより適切な環境を整えられますので準備しておくとよいでしょう。

長ネギの育て方①種まき

種まき時期

ネギの種まき時期は春・秋の2回となります。春は3月から4月の間に種まきをして、苗を育てたら7月に植え替えて栽培します。寒さが厳しくなる12月に収穫する暦です。秋は9月に種まきをしたら翌年の4月に植え替えて9月頃から収穫ができます。品種や地域によって適した栽培時期は異なりますので注意しましょう。

種まき方法


苗を植え付ける場所とは別に苗を育てるための苗床を準備しましょう。種まき2週間前に堆肥と元肥をよく耕して馴染ませ、凸凹がないように均します。またプランターや育苗箱に野菜用培養土を入れて苗を育ててみるのも手軽でおすすめです。まず種まきは深さ・幅ともに1cmの溝を線状に掘ります。そこへ5mmから1cm間隔で条まきにして、種まき溝5mm程度残して覆土、鎮圧し水やりをしてください。乾燥防止として寒冷紗を掛けておくと発芽率を高められます。

間引き

元気な苗を育てるためには間引きが必要です。ネギが発芽して、5~6cmのときに1.5cm間隔に曲がっているものや発育が悪いものを間引きます。次に10cmの高さにまで育ったら3cm間隔に間引きを行います。その後1ヶ月ごとに追肥として化成肥料を規定量ばら撒いてあげると元気な苗を育てられます。夏の植え替え時期まで丁寧な管理をしてあげましょう。
 

長ネギの育て方②苗から

苗も販売されている

苗の植え付け時期が近くとホームセンターや園芸店で植え付け苗が出回るようになります。多くの場合20本以上がまとめて販売されていますので、栽培したい本数を考えて購入しましょう。デメリットととしては苗は種に比べて出回る品種が少ないため、自分が育ててみたい品種の苗を見つけるのが困難な場合があります。

育苗不要なので手軽な栽培方法

種まきから苗に育てる育苗期間の間引き、栽培管理は初心者にとって骨が折れる作業です。家庭菜園を始めたばかりの人がネギの栽培に挑戦する場合はまず手軽な苗から育てることをおすすめします。

長ネギの育て方③植え付け

植え付け時期

種まきから苗を育てる場合も苗を購入した場合もここからは同じ手順となります。春まきの栽培は7月に植え替えをし、秋まきの栽培は翌年の4月が畝やプランターへの植え替え時期です。品種や地域によって栽培に適した時期が異なりますので、種袋の説明や栽培暦を読んで見極めてください。

植え付け方法①露地栽培

露地栽培は土づくりをして酸度調整した場所を畝立てして深さ30cm程度の植え付け溝を掘ります。ネギ同士の間隔は5cmを目安に植え付け溝に立てかけていき、根元から3cm覆土し、乾燥予防のためにワラを敷いたり、堆肥をかけてください。

植え付け方法②プランター栽培

プランターへ植え替えるときは工夫が必要です。深さのあるプランターであればまず鉢底石を敷き詰め、土を入れてから露地栽培と同じように底近くまで植え付け溝を掘ります。同じように間隔を詰めて苗を立てかけて行き、覆土します。露地栽培よりも水やり管理を適切に行ってください。

植え付け方法③袋栽培

深さのあるプランターが用意できないときは培養土の袋に植え替えてみましょう。一旦、土を袋から出して水抜き穴を複数開けます。袋の底に軽石を敷き詰めてから袋を半分程度に捲ってから土を入れて苗を並べる溝を5cm掘り、苗を植え付けて覆土します。生長とともに土寄せの代わりに袋の裾を伸ばしながら増し土を行います。

長ネギの育て方④日常管理

水やり

Photo by sorarium

地植えにした場合は収穫まで水やりは不要です。ワラや堆肥を掛けて適切な水分量の管理をしてください。プランターで栽培するときはしっかりと根付くまでは水やりを控えて、根付いてからは土の表面が乾いたのを確認したらプランターの底から水が流れ出るまでしっかりと水やりをしましょう。

害虫予防

長いネギを育てるためにはどうしても株間を狭くする必要がありますので、過湿状態になりやすくなってしまいます。適切な水やりやワラを敷いて通気性を保って害虫、病気の原因を断つように栽培しましょう。

タカショー(Takasho) 敷きわら 12L

出典:Amazon
出典:Amazon

長ネギの育て方⑤肥料

肥料の時期

Photo byFree-Photos

植え替えてから肥料の時期は3回あります。植え替え後50日を目安に1回目、以降3週間ごとに肥料を2回施します。土寄せの時期とも重なりますので覚えておきましょう。


肥料の種類

追肥に使う肥料の種類は元肥と同じ化成肥料で問題ありません。化成肥料と油かすを混ぜながら施すと土を柔らかく保つのに役立ちます。肥料の3要素をバランスよく調整された化成肥料を選びましょう。具体的な与え方は土寄せの項で解説します。

長ネギの育て方⑥土寄せ

土寄せ1回目

植え付けたときにネギをもたれ掛けさせた反対側の盛土の上に化成肥料を混ぜてから6cm程度土寄せします。このときの注意としては肥料をよく混ぜてから土寄せをすることです。肥料が混ざりきらない状態で直接ネギに肥料が当たると肥料焼けや変色の原因になります。

土寄せ2回目以降

それ以降は3週間ごとに肥料と土寄せを同じ方法で行い、収穫の1ヶ月前には肥料を与えず、土寄せだけを行います。プランターや袋栽培の場合も同じように行いますが、土寄せというよりは増し土と呼ばれる方法となります。新しい土を使う場合は土に含まれる栄養素だけで育ちますので肥料は不要です。

土寄せのポイント

土寄せをして葉鞘を日光に当てないようにすることで白く、長いネギが育てられます。土寄せをしないまま育てると地上の青い部分が長いネギに育ちます。土寄せのもうひとつのポイントとしては葉が分かれる分けつ部に土が掛からないようにしてください。掛かってしまうと生長が鈍るおそれがあります。

長ネギの育て方⑦収穫

収穫時期

ネギの収穫時期は春まきなら12月、秋まきなら翌年の9月頃から収穫できます。また葉ネギとして土寄せをせずに栽培した場合はまとめて引き抜くのではなく、地際をハサミで切ると新芽が生えてきますので長く収穫を楽しめますのでおすすめです。

収穫方法

長ネギの収穫方法は露地栽培の場合、収穫したい本数だけ畝の片側を崩してから土を崩した方向へ傾けるようにして収穫しましょう。傷を予防できます。プランターの場合も同じように収穫します。袋栽培の場合は袋に切り目を入れると土が崩れるので、崩れた方向へネギを倒すように抜き取りましょう。

長ネギの育て方⑧増やし方

ネギは増やせる

ネギは再生力が強く、根がしっかりと残っていれば収穫したネギから増やし方を試すことで再度収穫したり、栽培する個体を増やすことができます。紹介する増やし方はペットボトルをプランターのようにして栽培環境を整えることで室内栽培にも応用できる育て方となります。

増やし方①食べたネギから

収穫してネギを調理する際、根元から10cm以上を残して切ってから大きなペットボトルの口を切り開き、プランターのように鉢底石と培養土を入れて植え付けると切断面から新芽が出てくる増やし方となります。土を入れなくても水耕栽培でも挑戦できますので手軽な増やし方を試したい方は水挿しを試してみてください。

増やし方②株分け

ネギを収穫せずに栽培し続けると根元からたくさん混み合ってきます。根を傷めないように周りの土を崩しながら株を掘り上げてから根を切らないようにほぐすことで株分けができます。株分けでの増やし方は育苗の手順を飛ばして翌年の植え替え時期の苗として使うことができます。

増やし方の注意!

ネギを収穫せずに寒さに当てるとトウ立ちと言って分けつの先端部分につぼみを付けます。味が落ちることにつながります。トウ立ちを放っておくと最終的には種を取れますが、栽培品種から採った種は発芽しにくい傾向にありますので種取りでの増やし方はあまりおすすめしません。

長ネギの育て方注意①害虫

害虫①アブラムシ

アブラムシはネギの地上部分の汁を吸う食害を起こします。アブラムシは食害だけでなくウィルス病を媒介しますので寄せ付けないことが重要です。忌避剤を事前に撒いたり、寒冷紗でトンネルを作ると予防に効果があります。


害虫②ヨトウムシ

ヨトウムシは日中は土の浅い部分に潜り、日没と共に地上部に出てきて葉を食害します。日中に虫の姿を確認できないのに食害跡があればヨトウムシの可能性がありますので、周りの土を軽く掘り返してヨトウムシがいないか確認してみてください。

長ネギの育て方注意②病気

病気①サビ病

サビ病はカビが原因の病気です。鉄に発生する赤サビのような病変が現れることからサビ病と呼ばれていますが、1株に発生すると病変部が破れて、周囲にカビが散らばることで畝・プランター全体を全滅させてしまうことにつながります。農薬散布や初期症状で完全に処理することで予防しましょう。

病気②黒斑病

黒斑病もカビが原因の病気です。枯れたあとも感染力を保持していますので、黒い病変部が見られた株は抜き取り処分しましょう。過湿状態が続くと発生しやすいため、適切な水やりと風通しを確保することで予防できます。

長ネギの育て方注意③連作障害

続けて栽培しないように

ネギは連作障害が出やすい野菜です。連作障害とは同じ土壌に同じ種類、科の植物を栽培することで発生する障害となっています。病気や生育不良の原因で、土壌菌のバランスが傾くことで必要な栄養素が不足したり、過剰になることで起こりますので、続けて栽培することは避けてください。連作する場合は消毒と土の再生をしっかりと行うことで予防につながります。

混植も効果的

ネギの近くや同じプランター内に異なる植物を栽培する混植も効果的です。にんじんやほうれん草を混植するとお互いに付きやすい害虫を忌避しあうので害虫予防の効果もあり、バランスよく土の栄養分を消費するので、連作障害を予防する効果もあります。

まとめ

長ネギの育て方を覚えよう!

Photo by Masaru Kamikura

ネギは栽培方法によって白い葉鞘が長いネギを育てられます。プランターで手軽に育てる場合は葉ネギとして育てることがおすすめです。深さのあるプランターや袋で工夫した栽培方法を行うと狭いスペースでも長ネギを育てられますので、庭に路地栽培できる場所がない方も挑戦できます。種まきからでも苗からでも育てられますが、育苗の手間がないため、初心者は苗の植え付けから挑戦してみてもいいかもしれません。白い長ネギを育てるためのコツは土寄せと肥料の頻度をきっちりと守ることとなりますので、栽培方法のコツを押さえて自家製の長ネギで食卓を彩りましょう!

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