家庭菜園で栽培したトマトをたくさん収穫しよう!
家庭菜園で人気のトマト栽培。種から育てることができるほか、苗を植え付けて育てることもできるため、初心者の方がはじめやすい家庭菜園のひとつです。トマトの育て方はさほどむずかしいわけではありませんが、手順やポイントを押さえる育て方をしないと、うまく実が成らないこともあります。手入れの時期やスケジュールをしっかりと確認して、たくさん収穫できるように工夫して、楽しくトマト栽培をはじめましょう。
トマト栽培のスケジュールを知ることは大切
収穫までのスケジュールはポイントを押さえて
家庭菜園で人気のトマト栽培。種から育てることができるほか、苗を植え付けて育てることもできるため、初心者の方がはじめやすい家庭菜園のひとつです。トマトの育て方はさほどむずかしいわけではありませんが、手順やポイントを押さえる育て方をしないと、うまく実が成らないこともあります。手入れの時期やスケジュールをしっかりと確認して、たくさん収穫できるように工夫して、楽しくトマト栽培をはじめましょう。
収穫後の処理の工夫や手順も大切
スケジュール通りにトマトを育てた後は、同じ場所にトマトと同じナス科以外の植物を育てましょう。トマトの収穫後は、土を再生しなければ連作障害が生じます。トマトは、ナスやピーマンなどのように連作障害がよくあるといわれています。家庭菜園を楽しんでらっしゃる方は、コマツナや水菜などの葉物の野菜を楽しむのもおすすめです。
トマト栽培の準備の手順とスケジュール
日当たりのいい場所を選ぶ
家庭菜園でトマトを育てる際、知っておくべきことはトマトは日当たりのいい場所を好むということです。トマトを栽培する際は、まず日当たりのいい場所を選ぶことからはじめましょう。ただし、トマトは連作障害を起こしやすい植物です。トマトはナス科の植物ですので、同じナス科の植物を育てた場所は止めましょう。どうしても同じ場所がいいという場合は、トマトの苗を植え付ける前に、苦土石灰をまいて土をしっかりと耕し、肥料を混ぜて土を再生する必要があります。
土は深く掘り通気性のよい土を準備
トマトは根をよく伸ばす植物ですので、土は深くまで耕すようにしましょう。また、通気性のよい土を好みます。排水性がよくない場所では、高畝にして水はけをよくするように工夫しましょう。高畝とは、地面よりも高く盛り上げて畝を作ることです。ナス科の植物は根を深く張るため、高畝が合っています。なお、トマトは湿度に弱いため、マルチシートを準備して、雨から保護するのも効果的です。
トマトを種から栽培する手順のポイント
種まきの手順と工夫のポイント
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トマトを種から栽培する時期は4月~5月ごろです。春先には大雑把なトマト栽培のスケジュールを押さえておきましょう。種まき用のセルトレイや小さめのポットを用意しましょう。種は1か所にまきます。種まき用の土を準備し、セルトレイには1粒ずつ、ポットの場合、2~3粒の種を植えます。土を軽く覆い、土が乾かないように手入れし、発芽するまでは日陰で育てます。トマトの種は光を嫌いますので注意しましょう。
発芽した後の手順と工夫のポイント
トマトの種は、1~2週間ほど経つと発芽します。芽が出たら日向で育てていきましょう。ポットに種まきしたものは、本葉が2枚になったら間引きし、4枚ほどになったらポットに植え付けます。セルトレイで種まきしたものは、本葉が2枚になったらポットに植え替え、花芽がついたら畑やプランターなどに植え付けましょう。この時期の手入れは、トマトの成長スケジュールを確認しながらまめに行いましょう。
トマトを苗から栽培する手順のポイント
トマトの植え付けの手順と工夫のポイント
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トマトの苗を植え付けるのは、4月半ば以降が適した時期です。この時期になると、トマトの苗も出回りますので、初心者の方は苗を購入してはじめるのもおすすめです。土を購入するのであれば、トマト専用の土もありますが、野菜専用の土でも可能ですので、いろいろと検討してみましょう。トマトの苗は、浅く植え付けるのがポイントです。深く植えないように工夫しましょう。プランターに植え付ける場合、50cmほど開けて苗を植え付けましょう。
トマトの植え付けの手順と工夫のポイント(地植え)
トマトの苗を地植えする場合、植え付け予定の1週間ほど前から肥料を施して準備しておきます。植え付ける数日前から土を湿らせておき、植え付けの日は、植え付ける箇所にしっかりと水を注いでおきます。苗は浅く植え付け、苗と苗は50cmほど離して植えます。2列にトマトを植え付ける場合も50cm以上離して植えましょう。地植えの場合は、しっかりとスケジュールを立てて行うようにしましょう。トマトの成長は早く、うまく育てていかないと失敗することもよくあります。
トマト栽培の育て方で工夫したいポイント①
土作りでは通気性を工夫して
トマト栽培の土は、赤玉土を多めに、腐葉土や堆肥を混ぜて作ります。トマト用の土作りのポイントは水はけのよい土を作ることです。トマトは湿気を嫌い、風通しが悪かったり、湿気が溜まってしまったりすると、苗がうまく育たなくなってしまいます。トマト栽培専用の土や野菜栽培の土などを上手に使い、畑の土とブレンドして作る方法もあります。
雨対策も重要なポイント
トマトは湿気が苦手です。このため、水やりにも工夫が必要です。そもそも、トマトの原産地は南米アンデス山脈の高原地帯だと考えられています。このあたりは乾燥地帯であるため、トマトは乾燥地でも育つ植物です。つまり、梅雨のころなどの雨は苦手といえます。梅雨時期には根元に雨水が入っていかないように工夫するほか、日頃の水やりも一日1回程度、土が乾いたら水を与えるようにしましょう。
トマト栽培の育て方で工夫したいポイント②
トマトの植え付けのときのちょっとしたポイント
トマトを植え付ける際、配慮したいのが植木の向きです。トマトの花は、すべて同じ側につきます。そのため、花房がついている側を収穫しやすい方向に向けて植えると、トマトの実も収穫しやすい場所についてくるため、収穫時の作業がしやすくなります。ちょっとしたことですが、植え付けの際に気をつけておきましょう。
トマトを植え付ける際は通気をポイントに工夫を
トマト原産のペルーのトマト畑は、つねに乾燥し、トマトの木と木の間がとても開いています。このことからもわかるように、トマトは元来、乾燥した通気のよい土地で育つため、このことにポイントを置いて植え付ける工夫が必要です。とにかく木と木の間を取り、葉が密集しないようにしましょう。手をかけたくても、あまり手をかけない方が、元気よく育っていきます。
トマト栽培の育て方で工夫したいポイント③
毎日の手入れのポイントとは
トマトの植え付けが終わったら、日々の手入れをコツコツと続けていくのみです。日当たりのいい場所で、土が乾いたら水を与えていくというルーティンを繰り返していきましょう。家庭菜園のトマトで失敗する例のひとつに、実が割れてしまうというのがあります。これは、トマトの生育環境が何らかの形で大きく変わると起こるといわれています。つまり、日々の手入れをコツコツと繰り返していくことこそ、トマトがおいしくできる大きな理由となるのです。
手入れで注意したい水やりとは
家庭菜園のトマトの手入れで失敗する例のもうひとつに、水のやりすぎがあります。瑞々しいトマトを見ていると、水をたくさん必要としているように思ってしまいますが、実は正反対で、乾燥ぎみに手入れしていくことが重要です。つい水をあげたくなってしまっても、グッと我慢しましょう。また、水をやるときは、葉や茎に水をかけないように、株元に水をやるようにしましょう。
トマト栽培の育て方で工夫したいポイント④
支柱を立てないと茎が折れてしまう
トマトを植え付けたら、支柱も立てましょう。トマトはつる性の植物ですので、支柱を立てて誘引していきます。トマト1株につき、支柱は1本立てていきましょう。支柱の立て方はいろいろありますが、株の近くに垂直に棒を立てる方法のほか、2本の支柱を株の左右に立て、上部を交差させる合掌型と呼ばれる方法もあります。合掌型の支柱は、倒れにくいというメリットがありますが、1本だからといって失敗しやすいというわけではありません。
支柱に誘引する際のポイントとは
トマトがどんどん成長していくと、つるを伸ばしながら大きくなっていきます。花が咲き、実がついてくると、実の重さで茎が折れてしまうこともありますので、ワイヤーなどでしっかりと支柱に結びつけなければなりません。このとき、あまりきつく結んでしまうと、茎が太くなっていくのの妨げになってしまいます。反対に、ゆるく結んでしまうと、結びが緩んで取れてしまうことにもなります。このため、トマトを誘引する場合、茎と支柱にスペースを持たせ、八の字に結ぶようにしましょう。誘引の時期は、トマトの成長に合わせて必要な時期に繰り返していきます。
トマト栽培の育て方で工夫したいポイント⑤
脇芽をかかないと実が成りにくくなる
トマトが生長していくと、脇芽が出てくるようになります。脇芽とは、茎や葉の付け根から出てくる芽のことです。この芽を放っておくと、どんどん茎や葉が伸びていき、栄養が取られてしまいます。しかも、葉が茂ることで通気性が悪くなり、病気や害虫の被害に遭う可能性も高くなります。このため、脇芽を見つけたら、どんどん摘み取っていく必要があります。
脇芽を摘み取るポイントとは
家庭菜園で育てているトマトの茎や葉から脇芽が伸びてきたのを見つけたら、手で摘み取ることが可能です。小さな脇芽は折るように摘み取ることができますが、伸びてきた脇芽は手で簡単に摘み取ることができないこともあります。そういうときは、ハサミなどで切り落とすようにしましょう。なお、脇芽かきは雨の日は避けましょう。摘み取った口から病気や黴菌が入ってしまう可能性があります。
トマト栽培の育て方で工夫したいポイント⑥
必要に応じて摘果も行う
家庭菜園で育てているトマトの種類にも寄りますが、大玉のトマトを育ててらっしゃる方は、実を大きくさせるために摘果を行うのも育て方のひとつです。中玉のトマトを栽培されてらっしゃる方は、数多く収穫したければ、無理に摘果する必要はありません。実が小さくなってしまってもよければ、そのまま放っておくという育て方もあります。小さい実のまま大きくなりそうもない実などを取り除きます。何だかもったいないと感じますが、残った実を大きくする手段です。
摘芯で大玉の実を大きくする
トマトは育てやすい植物で、どんどん大きく生長していきます。ただ、生長することに栄養を使ってしまうと、実がつきにくくなったり、実が大きくなっていかなくなったりすることがあります。このため、ある程度まで生長したら、茎の先端を摘み取る摘芯を行って、花や実を充実させるという方法があります。大玉のトマトでは、花がついた枝を4~5段ほど残して摘芯を行いましょう。
トマト栽培の育て方で工夫したいポイント⑦
トマトの様子で肥料が多すぎるかがわかる
トマトは元来、乾燥した南米が原産地であるため、水や肥料をたくさん施すと、失敗してしまうこともあります。このため、肥料を与えるタイミングをしっかりと見極める必要があります。それにはトマトの様子を観察し、肥料が必要かどうかを見ることです。一般に、トマトの葉が内側にしおれているように見えるときは、肥料が多すぎる場合です。水やりの際、多く水を与えて成分を流してしまいましょう。
肥料を必要としているサインは?
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トマトの葉がやや上向きで、葉の色が黄色くなってきていたら、肥料がほしいというサインです。追肥のスケジュールは、実がつきはじめたころが一般的ですので、そのころに肥料を必要としているサインが見られたら、即効性の化成肥料を与えましょう。ただし、肥料を必要としていなければ、追肥のスケジュールの時期であっても、控えるようにしましょう。
トマト栽培の育て方で工夫したいポイント⑧
トマトが赤くなったら鳥被害に注意を
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トマトが赤くなってくると、鳥にねらわれやすくなります。防鳥ネットなどを購入して、食べられないようにする必要があります。防鳥ネットの代用として、ストッキングや水切りネットなどを使って実に被せる方法もあります。ただ、さまざまな口コミ情報を見ていると、やはり防鳥ネットが最も効果が高いようです。
へたの様子で収穫時期を見る
トマトの栽培スケジュールでは、トマトの収穫時期は7月ごろからです。トマトのへたが反りかえり、実が十分に赤くなったら収穫しましょう。収穫が遅れると、虫が発生したり、実が割れたりすることもあります。収穫のタイミングは、朝一番がおすすめです。朝一番のトマトは、前日の昼にしっかりと栄養を得て、夜間にそれを蓄えているため、みずみずしいトマトとなります。
トマト栽培の育て方で工夫したいポイント⑨
トマトに発生しやすい病気とは1:青枯れ病
葉が青いまましおれるのが特徴の病気です。気温が高く、晴れた日中にこの症状が出て、夜になると元に戻ります。この状態を繰り返し、そのまま枯れてしまいます。この病気は細菌による病気で、土壌伝染します。発病したらすぐに引き抜いて処分し、土壌消毒をしなければなりません。
トマトに発生しやすい病気とは2:萎凋病(いちょうびょう)
下の葉からしおれて黄色くなり、全体的に元気がなくなり、実がつかなくなる病気です。症状がひどくなると、上の方の葉も黄色くなり、最後は枯れてしまいます。糸状菌による病気で、土壌伝染します。発病したらすぐに引き抜いて処分し、土壌消毒をする必要があります。
トマトに発生しやすい病気とは3:うどんこ病
葉の表面にうどん粉のような白いカビが発せする病気です。糸状菌による病気で、空気伝染します。放っておくと葉全体が白くなり、元気がなくなっていきます。症状が見られたら、薬を散布して発病した葉は取り除きましょう。株全体が枯れることは多くはありません。
トマトに発生しやすい病気とは4:トマト黄化葉巻病
新葉の色が黄色くなり、小さくなっていく病気です。ウイルスが原因で、羅漢植物についていたタバココナジラミによって発病します。症状が悪化すると、花がつかなくなり、実もなりません。発病したらすぐに取り除き処分しましょう。タバココナジラミを防除することで予防にもなります。
トマトに発生しやすい病気とは5:灰色かび病
果実、花弁、葉などに発生する病気で、灰色のカビが現れます。症状がひどい場合、枯れてしまうこともあります。糸状菌が原因で起こる病気で、空気伝染します。湿気で発生するため、通気を確保することで予防することが可能です。発病した部分は取り除き、薬を散布しましょう。
トマト栽培の育て方で工夫したいポイント⑩
トマトに発生しやすい害虫とは1:アブラムシ類
アブラムシは体長2mm前後で、灰色、赤、緑など、さまざまな色があります。葉、茎、果実の汁を吸い、元気がなくなります。多く発生すると、黒いカビのすす病が発生します。また、アブラムシはウイルス性の病気を媒介することもあるので、見つけたらすぐに薬で防除しましょう。
トマトに発生しやすい害虫とは2:コナジラミ類
コナジラミは、葉の裏に群棲する白い羽の虫です。成虫は1mmほどの大きさで、葉を揺らすと白い粉が舞うように飛んでいくのが特徴です。コナジラミが葉を吸汁することで、葉が白くなり、元気がなくなります。悪化すると枯れてしまいます。コナジラミは水に弱いため、水を散布することで予防となりますが、発声したら薬を散布しましょう。
トマトに発生しやすい害虫とは3:ハダニ類
葉の裏に寄生して汁を吸うハダニ。吸われた部分が白くなり、かすれたような状態になってしまいます。ハダニは体長0.5mmほどで、梅雨明けから発生します。通気をよくして葉水を与えることで予防が可能です。
トマトに発生しやすい害虫とは4:ヨトウムシ類
ヨトウムシはガの仲間で、成長すると日中は土の中にいて、夜になると出てきて活動することから、夜盗虫という名前がつきました。葉の裏に卵を産み、成虫になると4~5cmほどにまで育ちます。葉、茎、実が被害に遭い、食べられてしまいます。放っておくと被害が大きくなりますので、発見したら薬で防除する必要があります。
おいしいトマトを収穫しよう
家庭菜園で育てるトマトの栽培は、簡単なようで、細かい手入れや手順が重要となります。栽培スケジュール、育て方の手順など、しっかりとポイントを押さえて、おいしいトマトを収穫しましょう。
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