はじめに
家庭菜園初心者におすすめ!
大玉・ミニトマトを問わずに夏の家庭菜園を華やかにしてくれる野菜です。手入れも比較的簡単なため、初心者が挑戦しやすい野菜となります。自分で作ったトマトの味は格別ですので今年は庭やプランターでトマト栽培をしてみませんか?
初心者でも簡単!栽培のコツを紹介!
初心者でも簡単にたくさん結実できるようにトマト栽培のコツを土づくりと苗の選び方・植え付け時期を解説します。植え付けてから収穫するまでの日々の手入れ方法や注意点とトマトをたくさん結実させるためのコツを紹介します。トマトをたくさん実らせて美味しくいただきましょう!
トマト栽培に必要なもの
まずは必要なものを揃えよう!
初心者が戸惑うのは「土と苗以外に何がいるのか?」ということです。土・苗ももちろん必要ですが、トマト栽培に必要なものを紹介します。必要なものの使い方は後ほどそれぞれ解説しますので、まずは園芸店やホームセンターで必要なものを揃えましょう。
庭植え・プランター共通で必要なもの
庭植え・プランター共通で必要なものは土・肥料と苗、トマトを支える支柱と収穫に使う園芸用はさみ、土を入れる時や肥料を混ぜるときに使うスコップを用意しましょう。ミニトマト・大玉トマトでも必要なものに変わりありません。
庭植えに必要なもの
泥跳ね防止のためにビニールマルチや敷きわらがあると病害虫の予防に効果的です。
プランター栽培に必要なもの
プランター栽培と言うくらいですからプランターがなければ栽培できません。トマトは根をしっかりと張るのでプランターはできるだけ大きなものを選ぶようにしてください。トマト栽培のプランター容量としては30L以上のものが理想です。複数株植え付けるときは株の数に応じて大きくするか、プランターを複数用意してください。
家庭菜園・トマトの育て方①土づくりのコツ
トマトが育つ土づくりを
トマトをたくさん結実させるためにはトマト栽培に適した土づくりをする必要があります。初心者でもコツを覚えれば簡単に土づくりをすることができます。また自分で配合しなくてもトマト専用に配合された培養土も販売されていますので手軽にトマト栽培をすることができます。
庭やプランターで配合するとき
庭やプランターで一から配合するときは赤玉土:腐葉土:バーミキュライトを6:3:1の割合で混ぜ合わせてから苦土石灰を土の容量の1/1000を目安に混ぜ込み土を弱アルカリ性にします。配合比率をkgに読み替えた場合は10kgの土になりますので10g混ぜ込み、2週間置いておきましょう。
トマト専用に配合された培養土も
トマト専用に配合された培養土を使うと手軽です。庭であれば植え付け場所に培養土を必要量準備します。プランターの場合はプランターの大きさに合わせて土を買うようにしましょう。ベランダに置けるサイズのプランターでも大丈夫ですが、可能な限り大きなプランターを準備すると大きく育てることができます。
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家庭菜園・トマトの育て方②苗選びのコツ
元気な苗の選び方
初心者が「元気な苗を選ぶ」と言われてもなかなかピンときません。元気な苗の画像を参考にホームセンターや園芸店でトマトの苗を選んでみましょう!
苗選びのコツ①
画像のように茎・葉の緑が濃い色をしている苗が元気に生長している苗となります。また入荷してすぐの苗は元気である場合が多いのでトマト苗が出回る時期の3月くらいから店頭に並んでいないかをチェックして早めにトマトの苗を手に入れましょう。
苗選びのコツ②
トマトの苗を近づいてよくみると産毛のような毛が生えています。たくさん毛が生えている苗は抵抗力が強いと言われています。また近づいたついでに香りを嗅いで強い香りを発している苗も元気に育った証です。
家庭菜園・トマトの育て方③植え付けのコツ
しっかりと根を張らせるために
しっかりとした根を張らせることがたくさん結実させるために大切なことです。そのためには植え付けるのに適した時期と植え付け方法を覚えておかなければなりません。植え付け時期と植え付け方法をそれぞれにわけて解説します。
コツ①植え付け時期
トマトを植え付ける時期は地方によって異なります。中間地では4月〜6月の間が苗の植え付け時期となります。暖地では2週間早く時期を読み替え、寒冷地では2週間遅く時期を読み替えるようにしてください。日中の気温が20度を超えるようになってきた頃が植え付け時期の目安ともなりますので天気予報も併せて確認しましょう。
コツ②植え付け方法
トマトの植え付け方法はバケツに水を張り、ポットごと苗を浸水させます。土に苗の大きさに合わせた植え付け穴を開けて苗を入れます。このとき蕾が向いてる方向を揃えると収穫しやすくなります。そして覆土し、苗が倒れないように軽く土寄せをします。最後にたっぷりと水やりをして植え付けは完了です。
家庭菜園・トマトの育て方④仕立てのコツ
支柱を立てる目的
トマトを植え付ける時には支柱を立てます。苗が大きくなってから立てても良いのですが、できるだけ植え付けた時に一緒に支柱を立てておく方が風による苗倒れを防ぐことにつながります。
支柱の立て方
大玉トマトもミニトマトも支柱を立てておきましょう。一本だけ苗の横に立てる「一本仕立て」や三本の支柱を頂点で組み合わせる「ピラミッド仕立て」など様々な仕立て方がありますが、「一本仕立て」は庭での地植えに、ピラミット仕立ては重さを分散できるのでプランター栽培に向いています。
苗の誘引方法
苗に支柱を添わせてビニールタイや麻紐などで優しく茎を括り付けます。この時、先に支柱を括り付けてから茎を再度括り、最終的に8の字のようになるように結びます。大きくなるにつれて上の段を誘引していきますが、トマトの実がつく花房の下を結ぶようにするとトマトの重さに負けにくくなります。ミニトマトの場合は意識しなくても構いません。
家庭菜園・トマトの育て方⑤手入れのコツ
普段の手入れ
普段の手入れは水やりと芽かきの2つの手入れが必要です。元気なトマトを育てるのにおすすめの水のやり方と芽かきをする時期や時間帯と芽かきの方法を紹介します。どちらもコツをつかめば簡単に手入れすることができるようになります。
手入れ①水やり
庭植え・プランター栽培ともに植え付けの時に水やりをしてからはしばらく水やりを控えます。これは根を深く伸ばすための手順となっています。葉が少し萎れてきているのを確認してからたっぷりと水やりをします。以降は庭植えの場合は雨任せに、プランター栽培の場合は土の表面が乾いているのを確認してから水やりをしましょう。
手入れ②芽かき
トマトの手入れは水やりともう一つ重要なのが芽かきです。生育のいいトマトは茎と茎の付け根の間からわき芽がどんどん伸びてきます。大玉トマトもミニトマトもこれは同じです。伸びてきたわき芽を摘み取らないと栄養が分散してたくさん結実させることができなくなってしまいます。
芽かきの方法
芽かきをする時期はわき芽が育ってきたのを見つけたらすぐに行います。時間帯としては晴れた日の早朝に行うのが苗にダメージを与えません。芽かきをするときははさみを使わずに手でわき芽の根元を掴み、折り取りましょう。はさみを使うと病気の原因となります。
家庭菜園・トマトの育て方⑥一番花が咲いたら
一番花は結実させない
トマトの一番最初に咲く花を「一番花」と言いますが、一番最初に咲いた花からトマトの実を結実させてしまうと収穫できるトマトの量が減ってしまいます。
一番花が咲いたら摘む
トマトの株から一番花の蕾を確認して開花したら花を摘み取ってしまいましょう。ミニトマトの場合は一番下の段を切除してしまいます。
一番花を摘む理由
一番花を摘むのにはもちろん理由があります。株が未熟なうちに結実させてしまうと株を大きくさせるための栄養が結実させる方にも分散されてしまいます。最初に咲いた花を摘み取ってしまうのは可哀想な気もしますが、株をしっかりと育てることで収穫量を増やすことができます。
家庭菜園・トマトの育て方⑦受粉のコツ
家庭菜園でもたくさん結実させるには
トマトを結実させるためには受粉させなければトマトの実がなることはありません。結実させるためには虫や風まかせにするよりも手を使って受粉を助けてあげると良いでしょう。また受粉と異なりますが、薬剤を使うことで結実させることができます。どちらのやり方も簡単にできますので試してみてください。
受粉方法①支柱を叩く
受粉方法でもっとも手軽なのは株を誘引している支柱を軽く叩いて人為的に花粉を漂わせて受粉する確率を上げましょう。支柱を叩く以外にも株を軽く揺すっても同じ効果があります。
受粉方法②薬剤
受粉とは言えませんが、「トマトトーン」という薬剤を蕾や花に吹きかけることで結実を促すことができます。受粉させた場合と違い種を持つことはありませんが、トマトの実を実らせることができます。
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家庭菜園・トマトの育て方⑧収穫のコツ
大玉トマト・ミニトマトの収穫
大玉トマト・ミニトマトの収穫の目安は色と手触りで判断します。色はヘタの近くまで真っ赤になっていることが目安となります。手触りは大玉トマトは柔らかさを感じるまで待ち、ミニトマトの場合は皮が張っているくらいが収穫に適しています。
大玉トマトの収穫
大玉トマトを収穫するときは園芸用ハサミを使います。トマトを落とさないように手でしっかりと持ち、ヘタに近いところから切り取ります。
ミニトマトの収穫
ミニトマトの収穫は1つずつ収穫する場合は大玉トマトと同じように切り取ります。房全体が熟している場合は枝ごと収穫してもよいでしょう。
家庭菜園・トマトの育て方⑨追肥のコツ
肥料切れを防ぐ
トマトをたくさん結実させるためには肥料切れを起こさないようにすることが重要です。時期によって必要な成分を変える必要がありますが、基本的にはトマト専用の肥料を追肥として準備しておけば間違いありません。追肥の時期と方法を解説します。
追肥の時期
追肥の時期は先にも紹介した「一番花」を摘み取ったときが最初の追肥時期です。しかし株の状態を見て勢いがあるようであれば1回目の追肥は必要ありません。1回目以降は3段・5段と奇数段の花が咲いた頃に株の状態に合わせて追肥を施しましょう。
追肥方法
追肥の方法は直接肥料が当たらない株の周辺に規定量の肥料をばら撒きます。直接肥料が根に当たると根が焼けてしまう原因になりますので注意しましょう。
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もっと知ろう!トマト栽培のコツ①病害虫
梅雨・雨続きの時に注意!
トマトを植え付けしてから実を収穫する夏の前に梅雨があります。雨が続くと病害虫が発生しやすい加湿状態になってしまいます。芽かき、不要な葉を剪定すると同時に葉の裏表や茎に病変部はないか、害虫が付いていないかよく観察しましょう。トマトが罹りやすい病気・害虫を紹介します。
トマトが罹りやすい病気
トマトが罹りやすい病気はうどん粉病やモザイク病・尻枯れ病です。うどん粉病とモザイク病は主に葉や茎にウィルスやカビが蔓延して白くなったり、斑点ができて最終的には枯れてしまいます。病変分があれば速やかに除去しましょう。尻枯れ病は肥料が多すぎた場合に果実のお尻の部分が陥没して黒く枯れてしまいます。肥料を与える量の加減しましょう。
トマトに付きやすい害虫
トマトに付きやすい害虫はアブラムシやタバコガが挙げられます。アブラムシは食害だけでなくモザイク病を媒介しますのでついているのを発見したら取り除くか、アブラムシを殺す作用のあるスプレーをかけましょう。タバコガは果実を食べるので穴が空いているトマトや糞を見つけたら補殺します。
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もっと知ろう!トマト栽培のコツ②雨対策
結実したトマトに雨が当たると
株が成熟してくるとたくさんトマトが結実しますが、トマトの実に雨が当たると浸透圧の関係で実が割れてしまう可能性が高まります。庭植え・プランター栽培の雨対策に分けてそれぞれ解説します。
庭植えの雨対策
庭植えにした場合の雨対策はビニールでできた雨避けハウスを使って直接トマトの実に雨が当たらないようにしましょう。対策をしなかったからと言って必ずしもトマトが割れるということはありませんが、対策をした方が実割れの確率を下げることができます。
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プランター栽培の雨対策
プランター栽培の雨対策は庭植えよりも簡単です。栽培する場所を軒下など直接雨が当たらない場所に移すだけで対策ができてしまいます。イメージとしてはベランダなどで栽培している場合、部屋に近い場所に置き場所を変えるようにしましょう。
もっと知ろう!トマト栽培のコツ③寄せ植え
コンパニオンプランツと寄せ植えしよう!
トマトを植え付ける時にはトマトだけではなく相性のいいコンパニオンプランツと寄せ植えにすることで簡単に病気や害虫を防ぐことができます。おすすめのコンパニオンプランツを2つ紹介しますので寄せ植えにしてみましょう。
おすすめコンパニオンプランツ①
1つ目におすすめするコンパニオンプランツはマリーゴールドです。マリーゴールドは害虫が嫌がる香りを発しますのでトマトから害虫を遠ざけてくれる働きをしてくれます。見た目にも華やかな印象を家庭菜園に加えてくれます。
おすすめコンパニオンプランツ②
2つ目におすすめするコンパニオンプランツはバジルです。バジルをトマトと寄せ植えにすることによって土の栄養素のバランスが整い、病気になりにくい栽培環境を作ることができます。また料理の相性もピッタリですので一緒に栽培することをおすすめします。
まとめ
家庭菜園でトマトを栽培してみよう!
トマトは大玉になる種類からミニトマトまでたくさんの苗が出回っています。気になる品種の苗を庭やプランターで栽培してみましょう。栽培のコツを押さえた手入れができれば初心者でも簡単にトマトの実をたくさん収穫できます。自分で栽培したトマトの味は格別です。ぜひトマト栽培に挑戦してみてください!
栽培のコツが気になる方はこちらもチェック!
当サイトでは【初心者向け】トマトの簡単な家庭菜園の方法以外にもたくさん野菜栽培のコツに関する記事を掲載しています。気になる方はチェックしてみてください!
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