スイカとは
砂漠原産のウリ科の植物
サファリパークに行くと必ずいる象やライオンなどがいる、サバンナの砂漠が原産のウリ科の植物です。砂漠というと昼は灼熱で水がなく乾いているイメージがあると思いますが、同じような地方で育つサボテンを折ってみるとみずみずしいですよね。スイカも砂漠原産ですが非常にみずみずしい果実が特徴のウリです。現在は日本のいたるところで栽培されるようになり、家庭菜園向けの品種なども植え付け時期の春になると苗が発売されます。
種類・品種
現在家庭菜園用に発売される品種も多く、大きく分けると大玉、中玉、小玉に分かれます。さらに果肉の色で赤と黄色というふうに分かれていきますよ。またスイカといえば特徴的なしま模様が皮にありますが、しまがない黒皮系というものあり、育てる時に品種を選ぶ楽しみもある野菜です。実は品種選びというのもスイカを家庭菜園で栽培するときのコツの1つとなり、品種によって病気に強いタイプ、育てやすいというタイプがありますよ。
スイカの栄養につて
スイカは飲む点滴
スイカと言えば滴り落ちる水分が特徴的な果実で、90%以上が水分となります。他に糖分、さまざまな栄養素が含まれている夏になると絶対に食べておきたい野菜(果実的野菜)の1つです。特に塩分を体の外に排出するカリウムが豊富でビタミン類はビタミンAが含まれています。赤い色素はトマトに含まれていることで有名なリコピンです。リコピンは抗酸化作用が強く生活習慣病や細胞の老化を防いでくれると言われています。
シトルリンを含む
シトルリンはスイカから発見されたアミノ酸です。シトルリンは血行を良くしたり、しなやかにしたりする働きがあり、生活習慣病の防止、動脈硬化の防止、冷え性の改善、むくみ防止やアンチエイジング、集中力アップなどが期待できます。シトルリンはスイカ以外にはほとんど発見されていない成分となりサプリメントを使わない限りなかなか摂取できません。たんにおいしいだけではなく、健康にもいいスイカを家庭菜園で作ってみましょう。
スイカの大まかな育て方・栽培方法1
大玉・中玉スイカの場合
家庭菜園では種まきからではなく苗から育てる栽培方法が一般的です。種からの植え方としては、4月頃の暖かくなってきた時期を目安に、小さなポットに蒔いて保温しながら育苗していきます。これはスイカの種類問わず共通の祖育て方です。苗から栽培する場合は4月中旬から5月中旬頃に植え付けして、適切な時期に摘芯し、苗を大きく育ていき人工授粉させて収穫という形になります。プランターやポットでの栽培は少し難しいです。
大玉・中玉の品種
さまざまな品種があるスイカの中から一部紹介しましょう。スタンダードな赤い果肉のスイカになります。
大玉・しま模様 | 縞王 | 甘泉 |
大玉・しまがない黒皮 | ダイナマイトスイカ | タヒチ |
大玉・ラグビーボール型 | あっぱれ☆スター | 紅まくら |
中玉・しま模様 | 夏時間 | 新世界 |
中玉・ラグビーボール型 | 虎太郎西瓜 | ボンゴ |
スイカの大まかな育て方・栽培方法2
小玉スイカの場合
大玉や中玉と比べ小玉スイカは手のひらより少し大きな実が収穫できるスイカのためプランターやポットで栽培するという選択肢が増えます。大きな畑がなくてもプランターやポットを使って栽培すると小さな家庭菜園でスイカが収穫できますよ。育て方や植え付け時期は大玉、中玉と変わりませんが実の大きさが異なるので肥料や追肥の量、収穫までの時期が異なります。摘芯や植え付ける場所などはどのタイプのスイカでも同じです。
空中栽培とは
小玉スイカをプランターなどの容器で栽培する場合は支柱とネットを使った空中栽培にチャレンジしてみましょう。コツが分かるとぶどうのようにスイカをぶら下げて育てられるので省スペースで育てられますよ。植え方や植え付けに工夫は必要なくしっかりとした頑丈な支柱を作るだけで大丈夫です。ベランダの家庭菜園でもスイカが収穫できるようになります。
小玉スイカの品種
小玉スイカの品種を一部紹介します。小玉スイカは黄色いスイカも多いです。
しま模様 | 紅しずく | 紅こだま | ひらめき |
しまがない黒皮 | ひとりじめボンボン | 黒娘ここあ | 姫甘泉ブラック |
黄色・ラグビーボール型 | ゴールドマダーボール | 黄坊(キーボー) | ミゼット |
スイカの育て方・植え方1
苗の準備1
苗の準備から始めましょう。種蒔きから育てる場合は4月上旬に種をポリポットなどに2~3粒ほど蒔いてある程度大きくなったら間引きして1本だけにします。昼間は25度以上を目安に、夜は18度程度を目安に暖かくして冷えないようにしながら育苗しましょう。家庭菜園で温度を保つのは難しいですが、種から育てると珍しい種類のスイカが栽培できたり、たくさん植え付ける場合は種からの育て方のほうがコストがかからない利点があります。
苗の準備2
基本的には苗から育てるほうが一般的です。いろいろな種類があるのでどんなスイカを作りたいか考えながら苗を選びましょう。選び方のコツは葉と葉の間が詰まっていて、ポリポットの底を見ると根が見えている個体がおすすめになります。太陽によく当たっていると葉と葉間が詰まっていて根張りがよくなりますよ。また本葉の数が5枚かということも大切です。歯の数はコツというより絶対条件として覚えておいてくださいね。
スイカの育て方・植え方2
植え付け前の準備
植え付け前の準備として風通しがよく日当たりのいい場所で土作りをしましょう。植え付け2週間前によく耕して苦土石灰、堆肥、化成肥料を混ぜます。水はけが悪い土だと水はけを良くするために腐葉土などの土壌改良材も一緒に混ぜてかならず水はけを良くしてくださいね。苦土石灰は酸度調整の役割もありますが病気の予防にも役立ちますよ。畝を作って水はけを確保するという方法もおすすめです。高さ15cm、幅1mの畝を作ってくださいね。
連作しない
スイカを育てるための前提条件として、5年以内にスイカを作っている場所で育てないというのがコツになります。連作障害とは同じ種類の野菜を同じ土や場所で育て続けることで土の栄養や状態が極端に偏り、栽培できなくなる障害が発生することです。防ぐには同じ場所で育てないか、苗を選ぶ時にカボチャなどを利用して接(つ)がれている接ぎ木苗を利用しましょう。接ぎ木苗は少し高いですが連作に強く病気にも強い苗です。
スイカの育て方・植え方3
植え付け
畑の準備ができたら植え付けていきます。事前にポリポットと同じぐらいの穴を掘っておきましょう。根鉢を崩さないように優しく取り出したら穴に入れるようにして植え付けします。根を傷つけないように優しく出して浅く植えるだけで大丈夫です。苗を購入したときの大きさや、育てる地域によりますが、植え付け後はビニールで覆うなどして気温が下がってもしっかり保温できるようにしましょう。
害虫対策にもなる
まだ苗が小さい時に葉を食べる害虫が発生すると致命的な被害になり、枯れることもあります。低気温だけではなく害虫対策としてもある程度有効です。スイカはつる性植物なので多いはずっとせず本場が5枚になると外して次の作業に取り掛かりましょう。植え付け後はたっぷり水やりをして完了です。以降の水やりは地面が乾いたらたっぷり与えるようにしてくださいね。少量を何回も与えないようにするのがコツです。
スイカの育て方・植え方4
摘芯
摘芯とは成長する部分を取ってしまい脇芽を促す作業のことです。摘芯したあとに側面から伸びてくる子つるにスイカを実をならすようにしていくため摘芯は必須です。摘芯のやり方は非常に簡単で。本場が5枚になったら苗の一番先の次の葉ができる部分を手で摘み取るだけになります。摘芯をするから苗選びの時に葉の数が5枚以下のものを選ぶようにしないといけません。6枚上でも摘芯はできますが、ポリポットの時点で6枚は成長しすぎです。
小玉スイカでも変わらない
前述したように大玉でも小玉で摘芯までの作業に違いはありません。摘芯は品種で変わるということもないので果肉が黄色いスイカや黒皮の品種、ラグボール型のスイカでも同じですよ。コツとしては5枚目を目安に摘芯をするということになります。ポリポットの時点で5枚以上は成長しすぎですが、摘芯の目安となるは5~8枚程度の時期となるので多少遅れても大丈夫です。
スイカの育て方・植え方5
つるの整理
子つる(脇芽)が葉の生えている根本から出てくるので整理していきましょう。太くて勢いのある小つるを3本ほど残して後は伸びないように整枝しておき、元気な子つるに実らせるように仕立てて行きます。元肥として入れた肥料に窒素が多いとよく伸びますが、窒素が多すぎると花をつけないつるボケになるので、窒素の量には注意しましょう。子つるの側面から出る孫つるも同様に整枝して着果するまでは摘み取るようにしていきます。
わらをしく
整枝同じ時期にわらを敷いていきましょう。地面の乾燥を防ぐだけではなく、スイカに傷ができないようにクッションの役割も果たしてくれますよ。直接土につるが触れないようにすることで病気のリスクも減らせられます。わらをしき整枝したあとは、つるを固定するためにU字ピンを使いましょう。家庭菜園で十分な広さがない場合でも互いのつるが絡まないように気をつけてくださいね。
スイカの育て方・植え方6
人工授粉
確実に収穫するには人工授粉が必要です。遅くても昼までに人工授粉するようにしましょう。やり方は雄花を摘み取り花びらをおとして雌しべに軽くこすりつけるだけです。花の見分け方は簡単で、雌花の下にはすでに小さなスイカがありますよ。きれいな形でおいしいスイカにするコツは、14節(葉が14枚以降)にできた雌花に着果させるというということです。少し長いですがそれまでは孫つるを整枝続けいい状態を維持していきましょう。
1本のつるに1つが目安
着果させるスイカの目安は1本のつるに1個のスイカが目安となります。人工授粉しなくても虫により自然交配しスイカができるという場合もあるので注意してくださいね。複数スイカができてしまうとそれぞれ栄養を奪い合う形となり大きくならなかったり、糖度が上がらなくなり甘みがすくない水っぽいスイカできてしまいます。必要に応じて小さな実を取るようにしてくださいね。小玉スイカは1本に2つ程度が目安です。
スイカの育て方・植え方7
追肥の時期
肥料を混ぜた土で育てているとスイカがピンポン玉~テニスボールほどの大きさまで追肥は必要ありません。ピンポン玉ぐらいの大きさになったら肥料を追加する追肥の作業が必要になります。追肥は化学肥料で大丈夫です。ただし植え付けたときにあまり肥料が効いていないような状態ならつるが伸び始めた頃に追肥することもあります。このときも窒素が多い肥料で追肥するとつるボケになる可能性があるので注意してくださいね。
プランターでの追肥
プランターで育てる場合も追加の肥料は必要です。土の量が少ないことから何度も追肥せず、実が少し大きくなったときなど時期をきめて追肥するようにしましょう。肥料を与えるときは根本から離して追肥してくださいね。おいしいスイカを作るコツはしっかり栄養を与えることです。
スイカの育て方・植え方8
玉直し
スイカの形を整えたり、均等に光が当たるようにする作業のことで見た目も美しいスイカを作るために収穫までに必要な作業です。やり方はある程度大きくなると光の当たっていない場所は黄色い色をしているので、スイカの方向を動かして、変色していない部分に光が当たるようにするだけです。また横向きに付いている果実は大きくなると花があったほうを下になるように向きを変えます。
きれいなスイカにするためのコツ
玉直し自体がきれいなスイカにするためのコツです。特に時期は決まっていませんが、回数を分けてスイカを動かしながら収穫まで育てるときれいな形のスイカになります。
スイカの育て方・植え方9
収穫
収穫時期の目安は品種や大玉、小玉で変わるので苗のラベルを確認してください。一般的な収穫時期の目安は小玉スイカが1ヶ月、大玉が1ヶ月半と言われています。また日数だけではなく収穫時期は、実の近くの巻きつるが変色し枯れていたり、叩いたときの音の変化などもあります。受粉した時にラベルに日付を書いておくと収穫時期がわかりやすいですよ。収穫の7日~10日ほど水やりをへらすと甘みが強くなると言われています。
気温で異なる
家庭菜園で逐一温度を調べるということはできませんが、スイカが熟すまでに必要な温度があります。肥料によって日数が早まるということではありません。そのため初夏の5月頃に実をつけたものと6月後半や7月の夏に実をつけたものでは、熟れ具合が変わってきて熱くなるほど収穫時期も早くなる傾向にあります。家庭菜園では日数と巻きつるなどを確かめて収穫してくださいね。
スイカの育て方・植え方10
注意1
スイカは大きくなる最中に実に圧力などが加わると割れやすいです。圧力といってもすごい力ではなくちょっとした衝撃でも割れる可能性があり、急激な水分変化でも割れやすいので雨やみずやりにも注意しましょう。あんどん仕立てでポットを使い育てるという場合は、あらかじめ雨よけがある場所で育てると水分変化で割れることは防げます。大きな畑で育てる場合はマルチをして育てるといいでしょう。
注意2
メロン、きゅうりと同じ病気、同じ害虫が発生します。ウリハムシ、アブラムシを防除するようにして湿気がこもらないように育てましょう。うどんこ病も発生しやすく被害が小さいうちに葉ごと切り取るなどして対処してくださいね。病気に強い接ぎ木苗を買うというのも1つの予防方法です。
スイカの育て方・植え方のまとめ
肥料と整枝が大切
そのままスイカを育てるのではなく摘心して整枝して子つるに実らせるというのがポイントになります。肥料は追肥を含め窒素が多すぎないように注意しましょう。収穫までは急激な水分変化が怒らないように気をつけてくださいね。また品種によって育てやすい初心者向けのものなどもあるので植え付ける時にしっかりラベルなどを確認して選ぶといいでしょう。
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