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小松菜のプランターでの育て方講座!たった1ヶ月でたっぷり収穫する栽培方法とは?

小松菜は1ヶ月ほどで育てることができるので初心者がプランター菜園を始めるのに適した野菜です。小松菜のプランターで育てる方法を種まきから収穫方法まで解説します。小松菜を育てるのに注意すべき点やコツを覚えてたっぷり収穫してみましょう!
2020年8月28日
さくらドッグ
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はじめに

小松菜の植え方を覚えよう!

小松菜は季節によって最短1ヶ月で収穫する大きさにまで生長します。土作りや種まきのコツを押さえればガーデニング初心者でもたくさん収穫することができます。

必要なものや栽培時期

小松菜をプランター栽培するのに必要なものやプランターの大きさの目安、1年中種まきできる小松菜の栽培時期に応じた育て方のコツを紹介します。ひとつひとつは難しくありませんので小松菜の植え方を覚えてみましょう。

種まき方法から収穫まで解説!

種まき方法や元気な小松菜を育てるのに適した土作りの方法を紹介します。発芽してからの栽培管理や収穫方法と小松菜を育てる時に注意すべき害虫や病気とその対策法を解説します。たくさん小松菜を収穫して自分で育てた小松菜を食べてみましょう!

小松菜とは?

アブラナ科

小松菜はアブラナ科に分類される野菜です。江戸時代に品種改良が進み、将軍に献上され美味しかったことから栽培された地域の「小松」が付けられて「小松菜」と呼ばれるようになりました。丈夫で病気や害虫に強く全国的に育てるようになりました。

いろいろな名前がある

全国各地に広まったことから土地によって武州寒菜や鶯菜などいろいろな名前があります。呼び名が土地に根ざすほど美味しい野菜ということが言えます。旬は冬に収穫される小松菜がもっとも美味しいと言われますが、1年中種まきして育てることができるので食卓を彩る青菜として各地で栽培されています。

春から秋にかけて

春から秋に掛けての栽培環境がもっとも生長が速く、種まきしてから最短1ヶ月程で収穫できます。気温の低下とともに生長スピードが少しづつ遅くなり、収穫されるまで最長で3ヶ月ほどのズレが起きます。収穫したい時期と温度を逆算して計画しましょう。初心者におすすめの育て方は春から秋に掛けての種まきで育てると早く収穫できます。

小松菜プランター栽培に適した環境

育てるのに適した時期

Photo byKaz

小松菜は1年を通して育てることができます。しかしもっとも育てやすい時期は春から秋に掛けて気温の高い環境が早く生長したくさん収穫できます。初めて小松菜栽培に挑戦する時は春から秋に掛けて種まきをしましょう。

日当たり

小松菜は日当たりがよい方が元気に育ちます。しかし半日陰でも育ちますので栽培するプランターの置き場所を選ばないところが手軽です。

気温

小松菜の栽培に適した気温は10度から25度の間です。春から秋の栽培に適している所以となります。秋の終わり頃に種まきをして、冬でも雪が積もらない場所や発芽しやすいように育てることで甘みの強い小松菜栽培ができます。

小松菜プランターでの栽培方法①必要なもの

まずは必要なものを揃える

Photo by iyoupapa

小松菜をプランターで育てるのに必要なものはプランター、小松菜の種、野菜用培養土、鉢底石、スコップ、化成肥料、じょうろです。虫が寄りやすい環境の場合は寒冷紗や防虫ネットを準備しましょう。プランターの大きさの目安は後述します。

プランターの深さ・大きさ

小松菜を育てるのに適したプランターの深さと大きさは容量がを20L以上、深さ20cm・横長で奥行きが25cm以上のプランターを選ぶようにしてください。溝を1列にするときは奥行きが25cm以下のプランターでも構いません。

小松菜プランターでの栽培方法②土作り


小松菜栽培に適した土

Photo byPexels

小松菜は酸性の土壌でも育てることができます。しかし他の野菜と同じように酸度を弱酸性から弱アルカリ性に調整してあげるとよく育ちます。土作りや培養土を選ぶ時はpH5.5から6.5を目安にしてください。

野菜用培養土

初めて野菜を栽培する人は野菜用培養土を選ぶと土作りの手間なく小松菜栽培を始められます。大抵の野菜培養土には元肥となる肥料が配合されていますので堆肥を混ぜ込んだりする土作りをせず、種まきから始められます。

土作りするときは

他の植物を育てていた土を小松菜栽培に使う時は消毒や酸度調整した方が元気に育てることができます。まず土から前に植えていた植物の土や根を取り除き、黒いビニールに袋を入れて1日中、日光によく当てます。その間にプランターを洗浄します。種まきする2週前まで土に苦土石灰を一掴み混ぜ、1週前に再生材や堆肥・元肥を混ぜて土作りを済ませておきます。

小松菜プランターでの栽培方法③種まき

種まき方法①

種まき方法の手順はまずプランターに鉢底石を敷き詰めてから培養土か土作りを済ませた土をプランターの縁から2cmまで入れます。ウォータースポットを作っておくことで水やりの際、土が流出する量を抑えることができます。種まき溝を深さ1cm、間隔を15cm程開けて2本作ります。

種まき方法②

種まき溝に小松菜の種を1cm間隔でまいていきます。この時、種同士が重ならないように1つずつまきましょう。周りから土を均等に被せて軽く手で押し、水やりをします。小松菜の種は粒が小さいので流れないようにじょうろの蓮口を付けてから優しく水やりをしましょう。発芽まで乾燥させないように管理してください。発芽までの期間は春で3〜4日、冬で10〜14日です。

寒冷紗があると安心

小松菜はあっという間に害虫が寄ってきて新芽を食べられてしまいます。植え付けと同時に寒冷紗をプランターで覆うか、支柱を立てて防虫ネットととして仕立ててください。防虫以外にも遮光や寒さ避けに便利な道具ですので気になる人はぜひ揃えておきましょう。

支柱穴があるプランター

支柱を立てる穴があるプランターを選ぶと四隅に支柱を立てて、上から寒冷紗を掛けるだけで上手にプランター全体に掛けることができます。

小松菜プランターでの栽培方法④日常の育て方

水やり

Photo byannawaldl

小松菜の水やりは発芽するまでは乾燥させないように欠かさず土の状態をチェックします。発芽してからも土が乾いているのを確認したらたっぷりと水やりをしましょう。水が足りないと元気な株に育ちません。毎日観察する時間を決めておくと水のやり忘れを防げます。

春の植え方

小松菜を春に育てる時の植え方は「虫除け対策」に注意することがコツとなります。発芽してから気づいたときには双葉が穴だらけということもあります。種まきをしたその時に寒冷紗を掛けて虫が入れないようにしておくと安心です。

秋〜冬の植え方

小松菜を秋〜冬に掛けて育てる時の植え方は「発芽までの温度管理」です。プランター栽培では置き場所を管理することで気温が下がって発芽から初期に育ちにくい状況を回避できます。ある程度までの大きさに育てば置き場所をいつもの場所に戻して栽培しましょう。

小松菜プランターでの栽培方法⑤間引き

間引きの時期

小松菜を大きく育てるには間引きが重要です。間引きを適切に行わないと株が混み入って株が大きくならないだけでなく、加湿を原因とした病気・害虫の温床となります。間引きは発芽して双葉が揃う1回目と生長に合わせて最大3回行います。それぞれの間引きの目安を解説します。

間引き1回目


1回目の間引きは発芽して双葉が出揃う時期に行いましょう。密集しているのでピンセットなどを使って残したい株を間違えて抜き取らないように注意して間引きを行いましょう。間引きする新芽の見分け方は生長の悪いものや色がよくないもの、曲がっている新芽から間引きましょう。株間の目安は2〜3cmです。

小松菜プランターでの栽培方法⑥肥料

間引き2回目と追肥

間引き2回目は本葉が出てきた頃に行います。手で抜くよりもハサミで切り取るようにするとよいでしょう。株間は3〜4cmを目安にしてください。間引きが済んだら化成肥料を株の間にばら撒いて軽く土と混ぜましょう。2回目に間引いたものは間引き菜として食べられます。

間引き3回目と追肥

間引き3回目は5〜6cmの株間になるように間引きをします。やり方は2回目と同じようにし、小松菜の葉に勢いがない時や変色が見られる時は肥料不足の可能性がありますので追肥を与えてみましょう。

小松菜プランターでの栽培方法⑦収穫

収穫時期と目安

小松菜の収穫時期は季節によって異なり、春は1ヶ月程度、秋から冬にかけて気温が下がると3ヶ月ほどの期間が必要です。収穫する大きさの目安は20cmを超える大きさになったら根元からハサミやナイフで切り取って収穫しましょう。早めに収穫すると柔らかい食感が、収穫時期ギリギリまで育てると歯応えのある食感と小松菜の風味を楽しむことができます。

収穫時期を過ぎると

小松菜は収穫時期を過ぎても生長が止まりません。大きくしすぎると筋張った歯応えになり、味も落ちます。さらにそのままにしているとトウ立ちと言って種を付ける段階に進みます。小松菜はアブラナ科なので黄色い菜の花を咲かせます。観賞する目的がなければ早めに収穫を済ませてしまいましょう。

小松菜プランターでの栽培方法⑧連作

小松菜は連作に強い

Photo by 305 Seahill

小松菜は続けて育てることによって起こる「連作障害」に強い植物です。同じプランター・土で複数回育てても病気が発生しにくいので工夫次第で小松菜を収穫し続けることができます。

植える植物・野菜を変えよう

連作に強いと言っても長期間続けると土壌菌のバランスが崩れてしまいます。複数プランターを用意して植え付ける作物を変えていく輪作をすれば連作障害になる可能性を下げ続けられます。小松菜はアブラナ科の野菜ですので他の科の植物や野菜を育てるようにしてみましょう。なるべく同じプランター容量で植え方を変えなくて済むセリ科植物のセロリなどがおすすめです。

小松菜プランター栽培育て方注意①害虫

小松菜は食われやすい

小松菜は病気になりにくい野菜ですが、虫にはよく食べられてしまうので植え方・育て方の注意点は害虫対策に目を配りましょう。小松菜に付きやすい害虫を紹介します。

害虫①アブラムシ

アブラムシは汁を吸う食害を小松菜に与えます。アブラムシは一度発生するとすごい速さで繁殖をしますので気づくのが遅れるとプランター全部にアブラムシが発生しているということも起こりえます。食害だけでなくモザイク病を媒介しますので注意しましょう。手入れするときに葉の裏表までよく見てください。

害虫②アオムシ

アオムシはチョウの幼虫です。小松菜の葉を食害します。卵を生み付けられないように防虫ネットをしっかりと掛けておき、寄せ付けないようにすることが最大の対策です。卵やフンを見つけた時は早めに見つけて駆除しましょう。

害虫③ヨトウムシ

ヨトウムシはガの幼虫です。アオムシと同じく小松菜の葉を食害します。明るい時間帯は土の中に隠れているので食害後やフンを見つけた時は日没後ヨトウムシがついていないか確認して、見つけたら駆除しましょう。ヨトウムシもアオムシも1匹見つけたら複数いる可能性があるのでプランター内を隈なく調べましょう。


害虫対策

小松菜は私たちにとっても虫にとっても美味しいので被害に遭いやすい野菜です。種まきした直後から目の細かい寒冷紗を使って防虫ネットを張って寄せ付けないようにすることが一番の対策となります。もしも発生した場合は農薬散布をして根絶することが被害を拡大させないためのポイントです。

小松菜プランター栽培育て方注意②病気

小松菜の病気:白サビ病

小松菜に発生しやすい病気は白サビ病です。白サビ病はカビが原因の病気で白いサビのように病変します。白サビ病が発生しやすい時期は秋から冬に掛けてがもっとも多いのですが、加湿状態と低温が続くと春でも発生します。

病気対策

病気への対策としては発見したら速やかに抜き取り、殺菌剤をプランターに散布して被害を拡大させないようにしましょう。予防としては株が混み過ぎないように間引きをして風通しをよくしたり、株の上から水やりをしない、土跳ねしないように優しく水やりをするなどが挙げられます。

小松菜プランター栽培:植え方の工夫

植え方①種まき時期をずらす

Photo bytigerlily713

種まきする時期を季節によってずらす植え方をすると収穫時期もそれに合わせてスライドさせることができます。春は種まきから1ヶ月、寒い時期は3ヶ月程の生育期間となるので気温が上がる春から夏は種まき時期を10日から20日ほどずらし、気温が下がる秋から冬には10日程ずらすと収穫できるまでの生育期間が徐々に長くなるため収穫のタイミングを合わせられます。

植え方②室内で水耕栽培

室内で水耕栽培することもできます。スポンジに切り込みを入れ芽出しに使い、発芽するまで乾燥させないように管理します。双葉が出揃ったら発育の良い新芽をバーミキュライトやハイドロボールに植え替えてから液肥と水やりをして育てます。室内の日当たりのよい場所に置いて大きくなるまで栽培しましょう。土作りや肥料の手間がないので手軽な育て方と言えます。

まとめ

育て方を覚えてたくさん収穫しよう!

Photo bymaxmann

小松菜は育てる方法をしっかりと押さえれば1ヶ月の短期間でたくさん収穫できます。小松菜栽培の最大のコツは防虫対策をしっかりと行い、収穫時期にしっかりと刈り取ることです。そのためには種まきする時期をずらしながら栽培すると美味しい時期を逃さずに長期間収穫し続けることができます。土作りや植え方のコツを覚えてたくさん小松菜を収穫しましょう!

プランター栽培が気になる方はこちらもチェック!

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