ツーリングで疲れる原因と対策:はじめに
私の息子は今年の春から小学校に通っています。帰ってくるなり「疲れたぁ」といい、リビングのソファーに倒れ込みます。そりゃそうでしょうよ。私の息子は落ち着きがなく、常にグネグネとしているので疲れないはずがありません。そういえば、私も子供の頃に叔母から「5分でいいからじっとしていて!」とよく怒られたものです。どうも!暮らし~のでライターをしておりますhosokawa_takaです。
小学校での生活を疲れる暇もなく楽しむ息子
「学校、楽しかったか?」と息子に聞くと「楽しかったでぇ、生き残りゲームしてん」楽しかったのはどうやら学校ではなく学童保育のようです。優しいお兄ちゃんやお姉ちゃんが仲良く遊んでくれたとのこと。「勉強は?」と聞くと「先生にめっちゃ勉強させられたっ」「お外で遊びたいっていっても先生が遊んでくれへんねん」おやおや…。まだ学校へ行く理由は分かっていないようです。
ツーリングで疲れる原因と対策は?
では本題!ここではツーリングで疲れる原因や対策について語ります。私はグネグネと落ち着きなくツーリングをするから疲れる?確かにそうかも…楽しいこと最優先主義なのも息子は私にそっくりで、少し目を話せば電池が切れたように眠ってしまいます。なお、この記事は2020年6月3日現在の私の心境をもとに作成しますことをご了承ください。
ツーリングで疲れる原因と対策:整備
歳はとりたくないもので、最近の私はバイクの取りまわしで疲れることが多くなっています。私のXR250は集合住宅の駐車場一区画に我が家の軽バンと並べて保管しているので、狭いすき間からXR250を引っ張り出すと疲れるのです。XR250を引っ張り出しやすいようにするために、ホンダのモビリオスパイクから全幅が狭い日産のクリッパーに乗り換えましたが、ツーリング前にひと汗かくのがお決まりになりつつあります。
バイクの整備をすれば疲れない!
XR250を点検するとタイヤの空気圧が足りなくなっていました。恥ずかしながら初歩的なミス!空気圧が足りないと路面との抵抗が増え、取り回しで疲れるのです。そういえば、長い間フロントフォークのオイル交換をしていません。バイクは少し状態が変わるだけで乗りにくくなるので、整備は定期的にしたいですね。去年の夏にコンパウンドが柔らかめのアジアンタイヤへ交換したのも原因かもです。
ツーリングで疲れる原因と対策:始動性
疲れるバイクと疲れないバイクがあるのも事実です。私がこれまで乗ってきたバイクはGF250、ジェベル200、XLR250R、ゼファー750RS、XR250、そして妻の原付ビーノ。この中でもっともツーリングで疲れるバイクだったのはXLR250Rでした。排気ガス規制前のガッツあるアクセルレスポンスが好きだったのですが、バッテリーレスのキックスタートのみという始動性がツーリングで疲れる原因になったのです。
ツーリングで楽なバイクを選ぶ!
オートデコンプ機構が付いたXLR250Rの始動性はそれほど悪くありませんでした。しかし、キャンプ道具を積載すると長いサスペンションが沈み込み、スタンドが立ち気味になってしまうので、左足でステップに立って右足でキックペダルを踏み下ろそうとすると不安定になるのです。キャンプツーリングではXLR250Rの右側に立ち、左足でキックペダルを踏み下ろしていました。
ツーリングで疲れる原因と対策:ナイトラン
ヘッドライトが暗いのもXLR250Rでのツーリングで疲れる原因でした。ナイトランでライトの暗さに速度が落ち、速度が落ちるとライトが暗くなり、さらに速度が落ちるという悪循環。ヘッドライトはお金がそれほど入っていない私の財布よりも小さく、ツーリングの帰路で陽が沈むと暗くて距離を稼げなくなるのです。さらに、疲れたからと休憩すると不安定なキックペダルを踏まなければならないのでした。
距離を稼げないバイクはツーリングで疲れる
XLR250Rの前に乗っていたのはジェベル200でした。ジェベル200のヘッドライトは明るい上に配光がよく、ナイトランが楽なバイクでした。ジェベル200時代は陽が沈むまでツーリングを楽しみ、夜になってから帰路についていたのですが、ライトが暗いXLR250Rではそんなツーリングができなくなったのです。疲れないツーリングをするためには、バイクによって計画を変えるのも一つの方法です。
ツーリングで疲れる原因と対策:排気量
私の数少ない車歴の中で、長距離ツーリングがもっとも楽なバイクだったのはゼファー750RSです。軽二輪オフロードバイクを2台乗り継いだ私にとって、大型バイクの快適さは驚き以外の何物でもありませんでした。のんびり派の私でも一日500キロ以上走ることもしばしば。空冷4気筒エンジンの豪快なエンジンフィーリングは楽しく、適度にしなるフレームは狭路ツーリングでも活躍しました。
ツーリングで疲れるのは体だけではない!
ゼファー750RSでもっとも快適だったのはシートです。ネイキッドバイクに乗っている人からは「当然だぜ!」とお叱りを受けそうですが、オフロードバイクの細いシートとは比べ物にならないほどお尻が痛くならないのです。しかし、ツーリングで疲れない代わりに別の疲れが…そう!維持費に財布が疲れてしまいました。ミシュランのラジアルタイヤに交換すると6万円弱!タイヤ代はオフロードバイクの3倍近くしたのです。
ツーリングで疲れる原因と対策:お尻
現在私が乗っているXR250はというと、マイルドなエンジン特性がツーリングで楽なオフロードバイクです。XLR250Rと同型のMD17Eエンジンに期待して購入したのですが、二次空気供給装置の追加で加速はそれほど鋭くありません。林道ツーリングでトラクションを稼ぐにはデメリットなのですが、ツーリングでは楽なエンジン特性!フロントの倒立フォークはXLR250Rの正立フォークのようにガチャガチャした印象がありません。
お尻が痛くなるバイクはツーリングで疲れる!
XR250の最大の欠点は私のお尻を容赦なくいじめるシートです。交差点で停止するためにシートからお尻をずらすと、お尻の痛みは悶絶レベル。お尻に痛みを感じるようになると少しの休憩では回復しにくくなりますので、距離にして30キロごとにお尻を休ませなければなりません。走行中はスタンディングでかっこよく景色を眺めるふりをしてお尻をシートから離したり、道の駅で人目もはばからずお尻を揉んだりしています。
ツーリングで疲れる原因と対策:姿勢
中学高校の6年間卓球部で活動していたためか、私は姿勢がよくありません。こうして記事を書くためにPCに向かっていると、首の角度はSSバイクに乗っているかのよう。もともと体が硬いですし、背筋もそれほど強くありません。バイクに乗っていてもついつい猫背になってしまい、長距離ツーリングでは疲れるのです。そういえば、バイクに乗る姿勢が楽なバイクだったのもゼファー750RSでした。
姿勢が楽なバイクはツーリングで疲れない!
私のXR250はハンドルを社外品のアルミ製に換装しています。ノーマルハンドルよりも幅広で、ハンドルの高さも少し高めです。バイクの操作性はよくなったのですが、ツーリングではバイクに乗る姿勢が悪くなる原因になっています。ノーマルハンドルだった頃のほうが長距離ツーリングで楽な姿勢だったかもです。バイクに乗る姿勢はハンドルやステップの位置で調整できますが、極端に変更すると姿勢が悪くなる可能性があります。
ツーリングで疲れる原因と対策:初心者時代
そもそもツーリングで疲れるようになったのはいつごろからなのでしょうか。ツーリング初心者だったジェベル200時代を振り返ると、ツーリングでの疲れは悲しい思い出になっていません。雨天走行で疲れ果て、レインウエアを着たまま道の駅の軒下で野宿をしたことがありますが、それもまた楽しい思い出。無計画なツーリングばかりをしていた24歳の私にあって、50歳の私にないものは何?
疲れた体を支えるのは疲れない気持ち!
ツーリングで疲れないためのノウハウは26年のキャンプツーリング歴で得ています。ツーリング初心者時代に乗っていたジェベル200よりも、現在乗っているXR250のほうが速度域的な余裕があります。体力に合わせて距離を調節する術も得ました。いや、足りないのではなく、余計なものを身に付けてしまったのかも…。これまでの経験が邪魔をし、これから出会う「何か」を予測できるようになってしまっているのです。
ツーリングで疲れる原因と対策:まとめ
学校から帰ってきた息子の疲れ果てた姿を見ると、今日一日を精いっぱい楽しんできたのだなと感じます。これから出会う見当もつかない「何か」に期待し、触れるものすべてが新鮮で、体力の限界も忘れて小学校での生活に息子は向き合っているのです。「疲れた体を支える疲れない気持ち」が息子を動かしているのでしょう。しかしです。「先生にめっちゃ勉強させられたっ」という小学1年生の息子を相手にする若い女性担任には頭の下がる思いです。
初心者時代は取り戻せない!
ツーリングで疲れない方法はいくつもあります。疲れる前に休憩を取ったり、体調に合わせて距離を調節したりするといいですね。長距離ツーリングでも疲れないバイクを選んだり、バイクに乗る姿勢を楽にしたりするカスタムも検討の価値があります。しかし、初心者時代の気持ちは取り戻せません。できるとするならば、バイクへの情熱が若さゆえの狂おしい恋から熟年夫婦のようないたわりへと変わったのを認めることかもです。
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