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【連載】雨にうたれる花姿も魅力的!七変化とも呼ばれるアジサイの花言葉を解説!

アジサイの涼やかな花色は、晴れ間がなかなか覗かない梅雨の季節にひときわ鮮やかに映え、雨に打たれる花姿も魅力的です。傘をさしてもアジサイの観賞にたくさんの人が名所に足を運びます。月曜連載、花と花言葉。今週は6月の梅雨空が似合うアジサイの花言葉を解説します。
更新: 2021年1月4日
ティンカー・ベル
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花言葉の由来ともなるアジサイの特徴

「七変化」という別名を持つアジサイ

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花が咲き始めると、花の色が少しずつ変化する特徴があることから、別名「七変化(しちへんげ)」と呼ばれているアジサイ。アジサイ科アジサイ属の落葉低木で、学名はHydrangea macrophyllaと表記します。日本でも古くから親しまれている花ですが、庭木や歩道の脇などでよく見かける、小さな花が手毬のように球状になったアジサイは、江戸時代から明治時代にヨーロッパで品種改良された、日本原産のアジサイを逆輸入したセイヨウアジサイです。

別名通り「化ける花」と言われている!

Photo by t-miki

アジサイ育ての上級者に言わせると、アジサイは別名通り「化ける花」と言われています。アジサイは土壌や鉢の中の用土がアルカリ性なら青系の花、酸性になると昨年青い花を咲かせていたアジサイの花も色が赤くなります。また品種改良を重ね重ねて、品種を増やした花であるため、翌年咲いた花とは違う形の花が咲くこともあるのだとか。「化ける」という言葉はあまり良い意味には使われませんが、アジサイにおいては毎年花が咲くまで、ちょっとスリルを味わえる、開花姿が楽しまれる花でもあります。

セイヨウアジサイの別名は「ハイドランジア」

Photo by kagawa_ymg

ヨーロッパで品種改良されたセイヨウアジサイは、ヨーロッパでも雨の似合う花とされているようで、「水の容器」という意味を持つ「ハイドランジア」という別名でも呼ばれています。日本古来のガクアジサイは、額縁のように周囲だけ花をつけ、セイヨウアジサイとはまた違った落ち着いた雰囲気です。

アジサイは多彩な種類がある

西洋で品種改良された従来のアジサイは青系やピンク系の花色で、小さな花がまん丸に集まって咲く形が主流ですが、現在はさらに品種改良が進んで、花の色は白や赤、紫、そして青でもこれまでにない青色も増えたほか、花びらに切り込みが入っている品種など、多彩な種類が流通しています。

開花時期は6月の梅雨の時期

Photo byshell_ghostcage

ヨーロッパでも雨の似合う花とされているように、日本でもアジサイの開花時期は6月から7月。梅雨空に涼やかな花色がひときわ鮮やかに映える、雨の日の花姿が美しい花です。開花時期はほかの多くの花が育ちにくい梅雨時。開花時期は晴れ間がなかなか覗きませんが、それでも鮮やかな花を開花させるアジサイは灰色の空にひときわ鮮やかに映えます。

アジサイの花言葉とその由来


「移り気」「冷淡」

花の咲き始めから花色がどんどん変化する特徴が由来し、アジサイを代表する花言葉には「移り気」という言葉が付けられています。「冷淡」という花言葉の由来は、アジサイの代表カラーである青色のクールな印象から付けられた言葉です。

「無情」

Photo byFrancineS0321

アジサイは「無情」という花言葉も持ち合わせています。この花言葉の由来は、美しい花なのに香りがないというアジサイの特徴が由来して付けられた花言葉です。花は美しいのに香りも実もならず、そして刻々と変化する花の色はまるで女心のようだとも言われ、昔から女性に贈るのはふさわしくない花と伝えられていますが、梅雨時に傘をさしてもアジサイの花を観賞しようと、アジサイの名所には多くの人が足を運んで観賞するほど、親しまれている花です。

花言葉の由来となるアジサイのエピソード

アジサイにまつわるエピソードとは

Photo byNietjuh

アジサイの花言葉に由来するエピソードとは、こんな内容です。鎖国時代に長崎に来日したドイツ人の医師シーポルト氏が、愛妻の楠本滝(くすもとたき)さんの名前を取り、異国のヨーロッパに彼が好んだアジサイの花を「オタクサ」と、妻の名をなぞって綺麗なアジサイを紹介したという、なんとも微笑ましい内容です。

エピソードが由来する花言葉「辛抱強さ」

Photo byPurpleOwl

アジサイの花言葉の「辛抱強さ」という言葉はそんなほほえましいエピソードから由来した花言葉です。辛抱強く夫を愛し続けた「お滝さん」のイメージから「辛抱強さ」という花言葉が付けられたという説は、この花言葉に由来する1説で、「辛抱強さ」という花言葉はアジサイの花期が長いことから由来しているという説もあります。

アジサイの誕生花は

Photo byPexels

古来から花や木には神々の神秘的なパワーが宿り、誰がどのような理由で決めたのかはさなかではありませんが、花と暦を関係づけ、暦の上の日にちには、その日に割り当てられた花が決められています。それが誕生花と呼ばれるものです。アジサイの誕生花は6月3日、6月14日、6月26日です。アジサイの誕生花は、どの日も梅雨の真っただ中。空模様と同様に気分もどんより沈みがちの季節ですが、この日はアジサイに特に不思議なパワーが宿っている特別な日なので、アジサイを飾ってパワーアップしてみてください。

花言葉をたくさん持つアジサイの楽しみ方


神奈川県の鎌倉はアジサイの名所

神奈川県の鎌倉にはアジサイが見どころとなるお寺や神社がいくつもあります。「アジサイ寺」として観光ガイドにも名をあげる鎌倉のお寺や神社には、梅雨時にもかかわらずたくさんの人がアジサイを観賞に訪れます。アジサイの楽しみ方は、そんな名所に足を運ぶのも、アジサイの世界に感動できます。

家庭でも楽しみ方はたくさん!

家庭でも丈夫に育つアジサイの楽しみ方は、庭に地植えしたり、鉢植えにしたり、また切り花にして飾って楽しみます。大きなアジサイの花を1輪だけ切り花にするのも見ごたえは満点です。また上手に乾燥させるとドライフラワーとしても飾ることができ、様々な楽しみ方ができる花木です。

アジサイの切り花を長く楽しむコツ

ポイントは水揚げを良くすること

花の命は短いと言いますが、切り花にすると楽しめる時間もより短くなってしまいます。切り花にしたアジサイの花持ちは一般的には5日程度です。でも管理の仕方で、長く楽しめることができます。どの花にも共通することですが、切り花を長持ちさせるポイントは、水揚げを良くすることが大切です。

簡単な方法は葉を切って飾る

水揚げを良くする方法には、色々な方法が紹介されていますが、アジサイのように花が大きく、また意外と大きな葉をたくさんつけている花は、葉をすべてカットしてしまい、花だけ残して活けるのが一番簡単な方法です。茎は斜めに切り、茎の中の白い綿のようなところを取り出して活けます。そうすることで水揚げがよくなります。ミョウバンがあれば切り口に付けるとなおよいです。葉も付けておきたい場合は、せめて水にしたる部分の葉は取り除きましょう。

アジサイを上手にドライフラワーにするコツ

夏が来る頃にカットして吊るしておく

アジサイをドライフラワーにするのはとても簡単です。梅雨の時期でも綺麗な花を楽しめるアジサイ。晴れ間のない灰色の空の下を鮮やかに楽しんだ後、梅雨が明けたら花をカットして風通しの良い日の当たらない部屋に花を下向きにして吊るしておけば、自然の風合いのアジサイのドライフラワーが作れます。吊るす前には傷んだ花びらや葉は取り除いてから吊しましょう。できれば葉を付けない方がドライになってから綺麗に飾れます。

器に刺しておくだけでもドライになる


Photo byleoleobobeo

アジサイを飾る器の水を浅目にしてさしておくだけで、花びらからゆっくりと水分が抜けていきます。器に水がなくなっても水は足しません。水がなくなる頃には、自然な風合いのドライフラワーになっています。器に飾るときは葉をカット、もしくは少なめにして活けておくのがポイントです。

市販のシリカゲルを使用する

市販のドライフラワー用専用の乾燥剤を使用して、ドライフラワーを作ります。市販のシリカゲルを使ってドライフラワーにする良い点は、鮮やかな花の色をそのまま残すことができる点です。ただアジサイで、手毬のような大きさのままドライにするには、たくさんシリカゲルを使わなければなりません。シリカゲルを使ってアジサイの色を残してドライフラワーを作るのは、小花を集めてそのままの色を残した小花のドライフラワーを作るのがおすすめです。瓶に入れて飾ると、変化することなく長く楽しめます。

雨にうたれる姿も美しいアジサイを楽しもう

Photo by T.Kiya

小さな花が手毬のようにまとまって咲くアジサイ。現在では色も花びらの形もたくさん種類がありますが、どのアジサイの種類も、たくさんの花が育ちにくい梅雨の季節に、美しい姿を楽しませてくれます。花言葉の「移り気」「冷淡」「無情」という言葉は、ある意味では否定的な言葉にもとれますが、アジサイの名所に足を運ぶと、そんな否定的な花言葉を払拭するほど、美しいアジサイを観賞できます。アジサイにまつわるエピソードが1説になる「辛抱強さ」という花言葉は、うっとうしい梅雨時期に励みになる花言葉です。雨に打たれる花姿も美しいアジサイ、あなたの庭にも咲かせてみませんか。

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当サイト「暮らしーの」では、アジサイの情報を他にもまとめています。アジサイの育て方や、アジサイの種類など、アジサイに関する情報をもっと知りたい方は、こちらもチェックしてみてください。