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【連載】爆釣を夢見て。簡単・安価な自作サビキを作り置き!

皆さん、この梅雨時、家の中でいかがお過ごしのことと存じます(判りそうで解らない日本語)。外へ出られるようになった時に困らないよう釣具の点検をしておきましょう。消耗品のサビキは自作しておきましょう。え、作り方が分からない?ならば今回は自作サビキを作ってみます。
2020年8月28日
kuma10
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サビキ仕掛けって自作できるの?

はい、できます。ただ幾つかの注意点と、機能別で造りが変わりますので、今回はその説明もしていきます。作る時の注意点は、その都度行程の中で入れ込んで行きます。機能に関しては、大きく「針の数」と「ラインの太さ」、チモトの長さで変えて行きます。例えば堤防からの小アジ釣りならば1号のラインで5~7本針、チモトは10㎝くらい。キス釣りならば1.5号のラインで3本針、チモトは20㎝くらい、などです。今回は「記事用サビキ」を作ってみます。

自作サビキの材料

基本的には針と糸だけ!

サビキ仕掛けの中には「トリック仕掛け」と呼ばれる疑似餌を付けずに作る仕掛けもあります。これですともう針と糸があればできてしまうわけです。今回は記事用サビキですので疑似餌の材料も用意しました。

疑似餌を付けるには糸巻きが便利

画像の物は通称「ボビンフォルダー」と呼ばれているものですが、購入すると1000円くらいします。kuma10の使っているものは自作品で、ほとんど廃棄物のみで作られておりますので限りなく0円に近い物になっております。これと「バイス」があれば釣具の加工はとても簡単になります。この連載中に作り方の記事を上げますので、購入を考えておられる方はちょっと待ってみてもいいかな、と思います。手指でスカートなどを巻く作業が何倍もスムーズにいきますよ。

サビキの自作「ステップ①疑似餌」

疑似餌を切り出す

まずは針を疑似餌にしてしまいましょう。疑似餌材料を10㎝ほどにカットしたら、束ねて二つ折りにします。つまり2.5㎝の4本出しですね。よく売られているものは、「サバ皮」であったりラバー製の「スキン」と呼ばれるものが多いですが、実はこれ何でも良いんです。kuma10が使っているものは釣具店で購入したものですが、毛糸でもコンビニ袋のビニールでも何でも使えます。堤防アジ狙いならコマセと同色のピンクがおすすめですが、赤は水深10mを超すとほぼ黒に近くなるのであまりおすすめできません。


針に疑似餌を巻く

釣り針の背中にちょんと瞬間接着剤を塗ったら、束ねた疑似餌材料を指で押しつけます。それを糸巻きで10回ほど巻いたら、ハーフヒッチを2回ほど施して端糸を切ります。全体に瞬間接着剤をチュルリと塗ったら一旦乾くのを待ちます。瞬間接着剤は粘性タイプのものが使い勝手が良いですよ。羽根を取り付ける時に気を付けるのは、釣り針にハリスを縛るのためにチモト部分を何mmか開けておくことです。この隙間はハリスの太さにもよりますので、一概には言えませんが、2~3mmでいいでしょう。

サビキの自作「ステップ②フックを結ぶ」

外掛け結び推奨

疑似餌を付けた釣り針にハリスを付けていきます。ノットは人それぞれで良いと思いますが、kuma10は簡単で強い「外掛け結び」で結束します。このノットですと、結束する時に疑似餌部分が邪魔になりません。

こんな感じです

まずは必要な数の釣り針を作ってしまいましょう。今回は記事サビキ用ですので3つですが、堤防アジサビキなどをやられる方はそれこそ50本とか大量に作り置きしておくと後々便利ですよ。今回は万能に使えるチヌ針の4号にナイロンハリス1.5号で組みました。ハリスの長さは20㎝くらい取っておきましょう。後で道糸と結束する時に長さは調整いたします。

サビキの自作「ステップ③エダスを作る」

道糸の用意をする

ここで道糸の支度を始めます。ジグサビキの場合は90㎝から1mほど、アジサビキなどの場合は140㎝ほどが良いでしょう。道糸を必要な長さにカットしたら、「必ず」片側にスナップスイベルを取り付けます。そして、そのスナップスイベルの付いている方を「竿側」と決めます。ここでこれをやっておかないと後で上下が分からなくなってしまうリスクがあります。


ラインにハリスを沿わす

さて、メインラインにサビキ針を取り付けて行きます。まずは針が上を向く方向にメインラインとハリスを合わせます。つまりスナップスイベルの付いている方向に釣り針の刃が向くことになります。これはアジなど口切れしやすい魚の上あごに針を掛けるためですので、絶対に守りましょう。

サージェンスノット推奨

エダスの取り付けは経験したことのない方にとってはとても難しく感じるらしいのですが、実は簡単です。いろいろなエダスの出し方が紹介されていますが、私のやり方が一番簡単だと思います。まず合わせたラインで二重の輪を作ります。画像向かって右が竿方向(上)だと思って下さい。ちなみにこのノットは「サージェンスノット」と言います。

上針から順に

輪の中にハリスとメインラインを二回巻き通します。この時輪からラインを抜くのは、ハリスの端糸とメインラインの下方になります。つまりスナップスイベルの付いていない方ですね。このノットで面倒臭いのは、長いメインラインを何回も抜かなければならないことです。しかし慣れればシュッと抜けるようになります。気を付けることは、「必ず」上針から取り付けて行くことです。

ゆっくり均等に締める

輪をゆっくりと締めて行きます。この時気を付けることは三つ。一つは二重になっている輪を均等に締めること。同じように締めているつもりでも途中で輪の大きさが変わってしまうことがあります。大きい輪のラインを引っ張って小さい輪に合わせていきましょう。もう一つはハリスの長さ。ハリスとハリスの間隔を20㎝取ったとしたら、ハリスは10㎝以下にしましょう。サビいている時に針同士が絡み合うのを防げます。最後にラインの太さです。ハリスは道糸よりも細いものを使いましょう。

上下を間違えないように

ハリスの端糸とメインラインを抜いて行く関係で、上針から順に取り付けていきますが、堤防アジなどでは5本から7本が扱い易いと思いますので、メインラインは120㎝から150㎝くらいになります。すべて取り付け終わったら、一番下にスナップスイベルを取り付けます。この時kuma10は仕掛けの上下が分かりやすいように竿側のものより一回り大きいものを付けるようにしています。既製品なら「ココカラ」などと取り付け順が振ってありますが、自作ですととっさに「どっちが上?」などと堤防の上で頭をひねることがありますからね。


サージェンスノットはリーダーにも

実はこの「サージェンスノット」はPEラインとショックリーダーの結束にも使えます。ただ前回紹介した「キーホルダーノット(SCノット)」や以前紹介した「8の字グルグルノット(ノーネームノット)」などに比べると結び目の強度が弱いのであまり実戦では使いませんが、小物釣りやあわててリーダーを結ぶ必要のあるときには重宝します。その時はPEラインとショックリーダーの端糸をハーフヒッチで5回づつくらい巻いて、エンドノットでフィニッシュしましょう。最速ノットです。

次回釣行までたくさん作っておきましょう!

長い長い梅雨が終わり、皆が楽しく釣りに出掛けられる日はすぐにやってくるはずです。その時になってあわてなくていいように余った時間を使って仕掛け作りにいそしみましょう。安くて簡単な仕掛けや釣り道具を自作できれば、浮いたお金でロッドやリールの新調などもできます。するとますます爆釣指数が上がるというものです。いろいろな色パターンなど試しながら、楽しんで仕掛け作りをしましょう!(写真と説明が下手で分かりづらい記事ばかりで申し訳ございません)

いろいろなノットが気になった方はこちらもチェック!

今回はサビキ仕掛けの作り方の記事でしたが、実はこういった記事はある程度の釣り経験が無いとなかなか理解が難しいんです。特に「ハーフヒッチで」とか「エンドノットで」とか言われても、「あのkumaは何を言っているんだ?」となる方もおられるかと思います。「暮らし~の」の記事の中にはノットに特化した記事がたくさんあります。併記しておきますので、ぜひご一読下さい。