はじめに
誰でも簡単!
「梅を漬ける」と考えるといかにも「めんどくさそう」であったり「手間がかかるんじゃないの?」という声が聞こえてきそうですが、ちょっとした注意点を守って手順を踏めば美味しい梅シロップを簡単に作ることができます。私も梅を漬けるのは約3年ぶり・3回目ですがこんな私が作っても瓶に入れて、待っていればあとは時間が梅から美味しいエキスを抽出してくれます。
梅の栄養と梅シロップの作り方を紹介!
梅には体に嬉しい栄養効果がたくさんあります。自宅に自家製の梅シロップを常備しておけばいつでも栄養補給することができますので梅雨から夏の体調を整えるのに有効です。梅の栄養効果と梅シロップの作り方を紹介します。私は以前、「青梅は生で食べられないの?」と感じたことがありましたので、併せて解説します。梅を生のまま食べない理由を知るとこれから梅干しなど、梅の加工品を食べる度に感慨深く感じるかもしれません。
梅の栄養
梅は栄養効果がたくさん!
梅は酸っぱい梅干しのイメージと昔から長く食べられている食品となり、私たち日本人は現代に至るまで食べ継がれてきました。家庭によっては自家製の梅干しが家にある人もたくさんいらっしゃるでしょう。梅干しにはクエン酸が含まれており、体に嬉しい栄養効果がたくさんあります。
梅の栄養効果1:疲労回復効果
梅シロップに含まれるクエン酸は体のエネルギー源となる糖の結合をスムースにし、老廃物質・疲労物質を溜まりにくくする、流れを良くする効果があります。クエン酸と言えばスポーツドリンクやマラソンの補給食にも含まれていることからもわかるように抜群の疲労効果があります。またクエン酸の酸味は口をスッキリとさせるだけではなく唾液を分泌させる効果もありますので食欲を増進させる効果もあります。
梅の栄養効果2:生活習慣病予防
梅シロップのままでもクエン酸の効果で老廃物質の排出を促してくれますので生活習慣病予防に効果があります。しかし梅シロップを調味料として加熱する料理に使うことでクエン酸と糖が結合し、「ムフメラール」という成分ができます。「ムフメラール」は血栓を防いだり、コレステロール値を下げる効果があります。血管・血液に関する効果があるため、生活習慣病予防により栄養効果が上がります。
梅の栄養効果3:アルカリ性食品
私たちが普段よく食べるごはんやパンなどの炭水化物、牛や豚などの動物性タンパク質は酸性の食品です。酸性に傾いてしまうと血流が滞りがちになります。梅シロップの原料である梅はアルカリ性食品となりますので、酸性に傾きがちな体内環境を中和してくれる効果があります。梅干しの酸っぱさが苦手な人でも梅シロップであれば気軽に食生活に取り入れることができますのでおすすめです。
梅の栄養効果4:カルシウム吸収UP
クエン酸は他にもカルシウムの吸収率を上げる効果があります。完成した梅シロップをイワシやサバを煮る時に使うことで「ムフメラール」を発生させるとともに魚に含まれるカルシウムを効率的に体に取り込むことができます。
梅シロップを漬けるときの注意点
注意点1:消毒は完璧に
梅シロップを漬けるには必ず容器となる瓶を用意する必要があります。梅を漬ける前に消毒を完璧にしなければなりません。用意した瓶をまずは食器用洗剤で綺麗に洗います。その後に熱湯消毒をしますが、瓶の耐熱性によって、いきなり熱湯を入れると温度差でひび割れしてしまうおそれがありますのでまずは水を入れてからお湯を足して瓶を温めてから熱湯を入れて消毒しましょう。
注意点2:水気は完全に取る
熱湯消毒した瓶に水気が残っているとカビが生える原因となりますので熱湯消毒をしたらキッチンペーパーで水気を取ります。作り方でも紹介しますが、梅も漬ける前に洗いますが、瓶と同じように水気を取ります。
梅シロップの作り方
梅シロップの材料
梅シロップの材料は青梅1kg/氷砂糖1kg/漬ける容器。砂糖は必ず氷砂糖を用意しましょう。普通の砂糖だとあっという間に砂糖が底に貯まってしまい、上手くシロップにならず最悪の場合砂糖が当たらない梅の部分からカビが生えてくるおそれがあります。
梅シロップの作り方1:消毒
注意点でも紹介したようにきっちりと梅シロップを漬ける瓶を丁寧に消毒しましょう。おすすめの消毒手順としては熱湯で消毒してから水気をクッキングペーパーで拭き取りそのまま瓶の口を上に向けておきます。梅を洗って乾かしている間に瓶も乾燥させます。仕上げにアルコールを吹きかけ、キッチンペーパーで仕上げ拭きをするとより安心できます。
梅シロップの作り方2:ヘタ取り
梅のヘタ取りをします。爪楊枝や竹串で梅の頭についているヘタを刺すと簡単に取れます。
ヘタを付けていると渋みが出たり、シロップが完成したときにヘタだけが表面に浮き上がってきてしまい、取り除く手間が増えますので残さないように気をつけましょう。梅に穴を開ける作り方もあるようですが、この作り方の場合は特に必要ありません。
梅シロップの作り方3:梅の水洗いと水気取り
梅の水洗いをします。ボールに水を張って軽く洗います。
一旦、ザルに上げてからキッチンペーパーで水分を取ります。割れ目の間の水分を取れるだけ取りましょう。
キッチンペーパーを敷いた上に梅が重ならないように並べていきます。キッチンペーパーでは取りきれなかった水気を自然乾燥させるために1〜2時間置いてから念のために再度キッチンペーパーで拭き取ります。
梅シロップの作り方4:氷砂糖と梅を重ね入れる
氷砂糖と梅を層になるように重ねながら入れていきます。全て入れ終わったら瓶に蓋をして冷暗所に置いておきましょう。それ以降は1日に1回瓶を揺すって満遍なく梅と氷砂糖が触れ合うようにしましょう。
1日目
漬けた当日です。まだ少ししか溶けていません。
2日目
瓶の内側に少しずつ溶けた砂糖と梅のエキスが出てきています。
3日目
大分、溶け出してきました。
完成までは1ヶ月程
まだまだ執筆中には完成しませんが、1ヶ月ほどで氷砂糖が溶けきれば完成です。氷砂糖が溶けきったら梅は火にかけてジャムにしたり、そのままつまむこともできます。シロップは好みの濃度に割って飲んだり、そのままヨーグルトにかけても美味しく食べることができます。
青梅は生で食べられない?
青梅はいい香りがしてそのまま食べたいが
店頭に並んでいる青梅はとても甘い香りがしてそのまま食べたくなります。しかし青梅には有毒成分が微量含まれており、生食には向きません。有毒成分といっても100個を一気に食べるほどでないと影響は出ないと言われています。
青梅の種と症状
特に種の部分に有毒成分が含まれています。青梅の状態の種は柔らかく、毒に当たりやすくなりますので注意が必要です。誤って食べると呼吸困難・意識障害などの被害を起こす可能性が高まります。
加工することで無毒化される
青梅が毒を持っているのには理由があります。青梅が柔らかい状態の種を守るために毒を持ったので梅の種が固くなるごとに毒素が抜けていきます。そこから梅干しにしたりシロップ・酒に漬け込むことでいくら食べても安心な状態に加工することができます。
まとめ
注意点を守って梅シロップを作ってみよう!
梅シロップは手順をしっかりと押さえれば美味しい梅シロップを簡単に作ることができます。梅を漬ける瓶の消毒と水気をしっかりと取り切ることを忘れないでください。梅には体に優しい栄養効果が豊富に含まれていますので梅シロップを作って自宅に常備しておきましょう。梅シロップはヨーグルトや炭酸水で割ると手軽に普段の生活に取り入れることができます。ぜひ梅シロップを作ってみてください!
料理の作り方が気になる方はこちらもチェック!
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