はじめに
旦那めし節約レシピ
子供達と家で過ごす時間を工夫していろいろと楽しんできましたが、財布の紐が緩みっぱなしで正直いくら食費が増えたのかわからないくらいになってきました。というよりも目を背け続けています。先日も少し触れましたが、給食が如何に安い費用で子供達の昼食を賄ってくれていたかということに気づかされます。感謝しかありません。
鯛アラの下ごしらえのコツから調理まで解説!
今週も緩んだ財布の紐をキツく締めることはできませんが、栄養があって、そして旬の食材。何よりもおいしいという3つのハードルを超える鯛アラを発見しました。普段は下ごしらえがめんどくさいと敬遠してしまいがちですが、考えているよりも実際にやってみるととても簡単です。鯛の栄養と鯛アラの下ごしらえのコツから鯛アラの味噌汁の作り方までを解説します。
食費が馬鹿にならない
たまには旬でも激安の食材で
週に2回は食材と日用品の買い出しに出掛けます。もちろんその時に当連載記事のための食材を探しながら買い物をするのですが、その時に「読んでくださる方の少しでも役に立てる料理や食材はなんだろう?」と考えます。しかし、食材を大量に買ったり野菜を1袋丸々使ったりと以外に高くついてしまいます。今回は我が家の家計を諫める意味でも記事用の買い出し予算を300円以下に設定して買い物に出掛けてみました。
野菜よりも安い!
野菜での料理と調理実習が続いていましたので、「今週は魚を食べたいな」と考えて買い物に行きました。お魚コーナーで見つけたのが180円の鯛アラだったのです。しかも時間が夕方近くだった為、半額シールが貼られており90円で買うことができました。最初に考えていた予算300円の1/3以下で食材調達をすることができました。これは野菜を買うよりも安い値段です。
アラでも鯛は鯛!
鯛と言えばお刺身や祝いの席で食卓に並ぶ尾頭付きのイメージがあります。アラは刺身や切り身にする上で出る廃棄物のような扱いを受けていますが、実は鯛のアラにこそ摂取しておきたい栄養素が豊富に含まれています。出汁だけではなく食べられる身もたくさんついていますので下ごしらえをしておいしくいただきましょう。
鯛の栄養と旬
鯛は栄養豊富!
鯛は昔からお祝いの食事にも乗ることが多い食材です。鯛が祝いの席などで用いられるのは「おめでたい」との語呂合わせからだと言われています。語呂がいいばかりではなく鯛に含まれる栄養は体にいいものばかりとなっており、鯛自体が出汁になるほど旨味成分も豊富です。
鯛の栄養①アミノ酸類
鯛にはグルタミン酸やイノシン酸をはじめとしたアミノ酸類を豊富に含んでいます。グルタミン酸もイノシン酸も旨味調味料にも使われる成分となっており、味わいのある栄養素となっています。栄養効果としては体の筋肉などを構成する栄養素となっています。
鯛の栄養②DHA・EPA
鯛には一昔前から頭が良くなると言われているDHA(ドコサヘキサエン酸)と血流改善効果があると言われているEPA(エイコサペンタエン酸)などの不飽和脂肪酸を豊富に含んでいます。これらの不飽和脂肪酸が特に多く含まれているのは鯛の頭の部分となりますので鯛アラを使った料理はDHA・EPAの摂取に打ってつけの食材と言えます。
鯛の栄養③ビタミン群
鯛にはビタミン群も豊富に含まれています。特にビタミンB1・B2・ナイアシンが多く含まれており、ビタミンB1には体を動かすエネルギー源となる糖質を代謝する働きがあります。ビタミンB2には抗酸化作用があり、体内で作られた活性酸素を取り除く働きがありますので、アンチエイジングに効果的な栄養素となります。ナイアシンは神経伝達やエネルギー変換、アルコールの分解をする時にも補助的な酵素として働いてくれる栄養素となっています。
鯛の栄養④タウリン
タウリンは生活習慣病を予防・改善する働きがある栄養素となります。肝機能を高めてくれますので体内の老廃物質をスムースに解毒することに繋がります。他にも血中のコレステロールの数値を下げる働きがあるとも言われています。
鯛の旬
鯛の旬は1年の中に2回あります。1年中水揚げされますが、春先の鯛は桜鯛と呼ばれお祝い事が重なる時期によく食べられます。もう1回の旬は秋頃となり、秋の紅葉と重ねて紅葉鯛と呼ばれます。桜鯛は産卵の時期と重なり、大きな白子や卵が身に入っている可能性が高くなります。一方の紅葉鯛は産卵時期を終えてから夏を越して産卵の疲れが癒え、脂が乗っている状態の鯛となります。
鯛アラの下ごしらえのコツ
鯛アラの下ごしらえは簡単!
節約メニューで使う鯛アラの下ごしらえは意外と簡単です。魚介類の下ごしらえや3枚おろしにするのはやってみるまでは難しそうなイメージが先行してしまいがちですが、やっていみるとそんなに難しくありません。鯛アラの下ごしらえのコツを2つに分けて解説します。
鯛アラ下ごしらえコツ①
鯛のアラを買ってきたらまずはバットなどに広げて満遍なく塩を振りかけます。塩を全体に振りかけたら10〜15分常温で置いておきます。塩を振ることで臭みの元と余分な水分が浸透圧の力で鯛の身から滲み出てきます。シンクを綺麗にする手間を二重にしない為に、調理の順番としては先にご飯を炊く準備をしてから鯛の下ごしらえに掛かると良いでしょう。
鯛アラ下ごしらえコツ②
塩を振って置いている間に鍋でお湯を沸騰させておきましょう。塩ふりをして10〜15分置いた鯛アラをさっとお湯に潜らせます。完全に火を通す必要はありませんので身が少し白くなったくらいでザルにあげましょう。
まずは冷水を当てて粗熱を取りましょう。アラが冷めてから鱗や血合を流水で洗い流します。この手順を鯛の霜降りと言います。ちょっとした手間を掛けるだけでグンと鯛の味がグレードアップしますのでぜひ調理の際は取り入れてみてください。
鯛アラの味噌汁の作り方
鯛アラの味噌汁:材料
鯛アラの味噌汁の材料はとても少なくシンプルです。鯛アラ:1パック/味噌:大さじ3/水:700cc/しょうが:適量/刻みネギ:お好みで
鯛アラの味噌汁作り方①
下ごしらえのコツで紹介した霜降りまで済ませた状態の鯛アラから作り始めます。再度鍋に水700ccを火にかけて、一旦沸騰するまで加熱します。沸騰したら火を止めてから鯛のアラとしょうがを鍋に入れて、鯛アラに火が通るまで弱火から中火の火加減で茹でます。
鯛アラの味噌汁作り方②
鯛アラに火が通ったら一旦、火を止めてから味噌大さじ3を加えてよく溶かします。味噌が溶けて5分ほど煮込めば完成です。
鯛アラの味噌汁完成!
鯛の出汁が優しく感じられるおいしい味噌汁ができました。味だけ見ればとても材料費100円以下の節約メニューとは思えない出来栄えです。アラの特に頭に含まれるDHAやEPAなどの不飽和脂肪酸を余すところなく食べられるのは味噌汁の非常に良い点ではないでしょうか。鯛は春と秋の2回旬がありますが、1年中出回っている魚ですので、安くなっている鯛アラを見つけたらぜひ、作ってみてください。
まとめ
おいしい・安い・栄養豊富な鯛アラ
おいしい・安い・栄養豊富と3つのポイントを全て揃えた食材の鯛アラでしたが、調理する時は事前の塩振りと湯通しする「霜降り」の工程を踏めば味がグレードアップしてとてもおいしくなります。鯛には旨味成分が豊富に入っていますので出汁を取る必要もありません。お魚コーナーで鯛アラを見つけた時にはぜひ作ってみてください。
料理が気になる方はこちらもチェック!
当サイトでは鯛アラ味噌汁の作り方以外にもたくさん料理に関する記事を掲載しています。気になる方はチェックしてみてください!
【連載】旦那めし。自作かき揚げリングで作る!新ごぼうのかき揚げ
調理実習が我が家に定着して3週間となり、飽きて手伝いを投げ出してしまう前に子供とかき揚げリングを工作しました。自作した器具で初夏の味わいであ...
【連載】旦那めし。オニオンスープをリメイク!クリームシチュー
調理自習3週目に入りました。先週作ったオニオンスープをベースにリメイクレシピであるクリームシチューを作りました。リメイクレシピのクリームシチ...
【連載】旦那めし。暇な時間を有効活用!新玉のオニオンスープ!
調理実習2回目は新玉のオニオンスープを作りました。普段なら時短調理を第一に考えて作りますが、時間がある今だからこそ子供達と「一から」新玉のオ...