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ナスのプランターでの育て方講座!初心者のための植え付けから収穫まで丸わかり!

ナスは家庭菜園初心者が何も知らないまま育てると悲惨な結果に終わってしまいがち。しかし植え付け方から収穫までそれぞれ栽培のポイントを押さえることで、プランターでもたくさん収穫することができます。ナスのプランターでの育て方を覚えてたくさん収穫しましょう!
2020年8月28日
さくらドッグ
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はじめに

初心者でも大丈夫!

家庭菜園でナスを育てるのはこまやかな目配りをすれば初心者でもたくさん収穫することができます。家庭菜園初心者でもたくさんナスをならせるためのポイントを生長段階ごとに解説します。家庭菜園に「何が必要なの?」という初心者でも「これを揃えれば家庭菜園を始められる」という必要なものリストを紹介します。

苗選びから収穫まで徹底解説!

苗の選び方から植え付け、日頃の手入れ方法や収穫までを徹底解説します。ナス栽培のポイントを覚えて、家庭菜園でナスの栽培を始めてみましょう!自分で栽培したナスの味は市販品の何倍も美味しく感じます。長く収穫するための剪定方法も紹介しますので長期間ナスの栽培をしてみましょう!

ナスプランターでの育て方1:必要なもの

初心者必見!栽培に必要なもの

Photo by tyoro

ナスの栽培が初めての家庭菜園だと言う初心者の方に必要なものを紹介します。育て方の前に必要なものを全て園芸店やホームセンターで揃えるようにしましょう。一度購入してしまえば以後の家庭菜園での野菜作りに転用することができますのでナスの栽培を機会に家庭菜園に必要なもの一式を揃えてみましょう。

ナスの栽培に必要なもの

ナスの栽培に必要なのはナスの苗・プランター(30L以上)・スコップ・培養土・支柱3本(150cm1本と120cm2本)・園芸用はさみ・麻紐かビニールタイ・肥料・じょうろが必要です。いずれもナスの栽培が終わったあとに家庭菜園で使うことができます。

ナスプランターでの育て方2:栽培環境

ナスを育てるのに適した栽培環境

ナスを育てるのに適した栽培環境をプランターでも整えてあげると元気に育ち、たくさんのナスを収穫することができます。ナスの植え方に適した生育温度・プランターサイズ・置き場所に分けて解説します。

生育温度

ナスの生育に適した温度は23度〜28度です。日中の気温が生育温度になるまで植え付けを待ちましょう。早く育てたいからと言って早植えをしても適した温度にならなければ上手く育ちません。

プランターサイズ

ナスは根をしっかりと張る野菜ですのでできるだけ大きなプランターを用意しましょう。目安としては28L以上の大きさのプランターを選ぶようにしてください。

プランターの置き場所

プランターを置くのに適した場所は日当たりと風通しが良い場所に置くようにしましょう。しかしエアコンの室外機の近くは熱風が当たってしまいますので避けてください。

ナスプランターでの育て方3:土づくり

連作を避ける

Photo byPexels

ナスを栽培する上で初心者にわかりずらいものが「連作障害」です。特にナスを含むナス科の植物は連作障害が出やすいため、注意してください。主なナス科の植物はじゃがいも・トマトなどです。ナス科の植物を続けて同じ土で栽培すると生育不良・奇形の原因になります。

野菜用培養土

初心者が栽培に取り組みやすい土は野菜用の培養土です。ナスを元気に育てるため、専用に配合された培養土もありますのでナス専用の培養土を使うと植え付けのときに何の心配もありません。

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土を配合するときは

自分で土を作るところから始めたいという初心者もいると考えられますので自分で配合するときの比率も紹介します。新しい土を使う場合は赤玉土:腐葉土:バーミキュライトを6:3:1で配合してから苦土石灰をひとつまみよく混ぜ込みます。ナスはアルカリ性の土を好みますので石灰を必ず混ぜて酸度を調整しましょう。

ナスプランターでの育て方4:苗の選び方

元気な苗を選ぼう!


土づくりと併せてたくさんナスを収穫するために重要なのが苗選びです。元気な苗の選び方のポイントは2つありますのでそれぞれ紹介します。

苗選びのポイント①

苗選びのポイント①は葉の状態です。葉の色が濃い緑色でかつ、厚みがある苗を選びましょう。病気や害虫がついていないかも併せて確認しましょう。

苗選びのポイント②

苗選びのポイント②はつぼみがあることと、つぼみの下に双葉が出ていることです。つぼみがあるということは植え付けて根が安定すると花をしっかりと咲かせてくれるということですし、双葉が出ているということはそれだけ生長が旺盛だということが言えます。

ナスプランターでの育て方5:植え付け時期

植え付け時期

植え付けする時期は日中の気温が安定してくる4月下旬から5月中旬がもっとも適しています。気温が安定しない年は目安となる月でなく温度の上がり具合を確認しながら植え付け時期を決めましょう。

植え付け温度の目安

株が弱いうちに適切ではない温度の状態で植え付けると生育不良の原因となります。日中の気温が23度を下回らないようになるまで植え付けは待ちましょう。たまに寒い日があることも考えられますので念のため寒冷紗を用意しておくと安心です。

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ナスプランターでの育て方6:植え付け方法

植え付け方法・手順

ナスの植え付け方法を手順ごとに解説します。元気なナスに育てるための植え付けのポイントも併せて解説しますので、ナスを植え付けるときには試してみてください。

植え付け手順①

ナスの苗を植え付ける時はまずバケツに水を張り、育苗ポットごと浸水させ、根に給水させましょう。植え付け前に給水しておくことで根が活性化し、定着しやすくなります。

植え付け手順②

プランターの底に軽石を敷き、上から培養土を鉢の淵から2cmのところまで入れます。それから根の大きさに合わせた植え付け穴を開けて、苗を入れてから覆土します。このときに根の周りを少し凹ませておくと苗が給水しやすくなります。

植え付け手順③

最後に支柱を立てて麻紐やビニールタイで誘引し、水やりをします。根が定着するまで乾燥させないように水分量の管理をしましょう。

ナスプランターでの育て方7:水やり

水やり頻度

Photo bystux

ナスは水をたくさん必要とする植物ですが、過度の加湿状態を続けると根腐れの原因となります。植え付けてから夏までは朝もしくは夕方に1回土の状態を観察して土が乾き切る前に水やりをしましょう。

暑くなってきたら

夏に近くにつれナスも大きく生長し、さらに水を必要とします。気温の上昇に伴う蒸発分とナスが給水する分を考慮すると1日1回では水切れを起こしてしまいます。暑くなってきたら朝・夕2回土の状態を見てたっぷりと水やりをしてください。

ナスプランターでの育て方8:株の確認

害虫がついていないか確認

水やりをするときに葉や茎に害虫や変色している部分がないかよく確認しましょう。葉を見るときは表だけでなく裏側までよく観察し、害虫を見つけた時は補殺しましょう。数が多い時は殺虫剤を使いましょう。

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葉水も有効

水を土にあげるだけでなく、木酢酢を薄めた水を葉水としても虫除けに有効な手段となっています。木酢酢を1000倍程度に薄めた水をスプレーボトルに入れて、葉の状態を見ながらスプレーするとよいでしょう。


木酢酢水溶液が余ったら

木酢酢水溶液が余ったときはそのままにしていると腐ってしまいます。余った水溶液はあまり日持ちしませんのでそのまま水やりのように株元にあげてしまいましょう。根を強く張らせる効果がありますので、元気な株を育てる条件を整えることができます。

ナスプランターでの育て方9:追肥

ナスの追肥

Photo byfabersam

ナスは「肥料喰い」と言われるほどたくさんの肥料を必要とします。ここでは追肥を開始する時期と追肥の頻度、追肥の施し方を紹介します。

追肥の開始時期

追肥はナスを植え付けて2週間後から与えていきます。茎や葉の勢いがあるときに追肥をすると過剰になるおそれがあるので状態をよく確認してください。

追肥の頻度

最初の追肥から基本的には2週間ごとに追肥を与えるようにし、茎や葉の状態を確認しながら順次施すように調整しましょう。

追肥の施し方

ナスを育てるとき、肥料切れをさせると生長が止まってしまいますが、施し方も注意が必要です。根に直接あたると根が傷んでしまいますのでプランターの外側に施すようにしましょう。目安としては葉の外に施すのが理想です。理由は葉の広がりと根の広がり方はほぼ対称となるので葉の外に置くと根に直接肥料が当たるのを防ぐことができるからです。

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ナスプランターでの育て方10:支柱立て

支柱立てをしよう

植え付けたときに最初の支柱を立てましたが、苗が大きくなってきたら一番花の下のわき芽だけを残して、他のわき芽は折りとってしまいます。このときにわき芽を2本残して支柱を立てることを3本仕立て、わき芽を1本残して支柱を立てることを2本仕立てといいます。それぞれ解説します。

支柱3本:3本仕立て

支柱を3本立てる3本仕立てはナスの栽培でもっともオーソドックスな支柱の立て方となります。本茎とわき芽2本を伸ばしますので最初に立てた支柱とわき芽のために2本支柱を立てますのでアスタリスクのような見た目になります。収穫量をある程度見込める反面、スペースが必要になります。

支柱2本:2本仕立て

支柱を2本立てる2本仕立ては狭いスペースでナスの栽培をしている人におすすめの仕立て方です。本茎と元気に育っている方のわき芽を伸ばします。収穫量は3本仕立てよりも減ってしまいますが、狭いベランダで家庭菜園をしている場合に省スペースで栽培できるため、おすすめです。

ナスプランターでの育て方11:摘果

一番果は摘み取る

ナスの一番花が一番最初に実ります。しかし、そのまま一番果となるナスを育て続けると株疲れを起こす原因となってしまいますので実が大きくなる前に摘み取ります。このことを「摘果」といいます。摘果する理由を解説します。

摘果する理由

一番果を摘果する理由は株が強くなる前に栄養を分散させないことです。株が大きく、強くなる前に結実することに栄養を割くと株の生長スピードを遅くし、結果的にたくさんナスを収穫できなくなってしまいます。せっかく実り始めた一番果を摘み取るのはもったいない気もしますが、長い目で見ればたくさん収穫することにつながりますのでぜひ摘果してしまいましょう。

ナスプランターでの育て方12:収穫

ナスの収穫

ナスの収穫はハサミを使って行います。ヘタにハサミを入れて切り取るだけで収穫は完了です。収穫の時期と収穫する大きさの目安に分けて紹介します。

ナスの収穫時期

ナスの収穫時期はナスの花が咲いてから約1ヶ月後となります。収穫時期が遅れるとスが入る原因になりますので収穫時期を逃さないようにしましょう。

収穫の大きさの目安

なすはたくさんの品種があり、品種ごとに収穫に適した大きさが変わりますので解説書の大きさを目安に収穫しましょう。一般的には10cmから15cmの間に収穫します。


ナスプランターでの育て方13:剪定

一通り収穫したら

夏の盛りを過ぎて、たくさんの実をならせたナスは株疲れを起こしています。この頃になると結実するスピードも茎が伸びるスピードも少しづつ遅くなっていきます。秋まで収穫をしたいときは切り戻し剪定をしましょう。切り戻しすることで再び活性されます。

切り戻し剪定

ナスの切り戻し剪定は先端から1〜2節切り戻します。このときに変色や枯れた葉があれば一緒に切り取ります。次にプランターの周りにスコップを差し込んでいき、根切りを行います。根切りをすることで新たな細根を出し、次の生長の原動力となります。

秋まで収穫できる

一気に株が寂しくなりますので不安な気持ちになりますが、水やりと肥料を適切に行うことで再び新芽を伸ばして10月頃まで長期間収穫することができるようになります。

剪定しなければ8月までの栽培

切り戻し剪定をせずにそのまま栽培した場合は8月いっぱいまで収穫して、最後の収穫を追えたら抜き取ってしまいましょう。初心者がやってしまいがちな失敗としてはこのまま消毒や後処理をしないまま次の作物をプランターに植えてしまうことです。再生材や日光消毒をしてから次の作物を植えるようにしてください。

ナスプランターでの育て方14:生長が悪いとき

ボケナス・石ナス

「ボケナス」と言えば悪口のように聞こえますが、ボケナスとは肥料・日当たり・水分いずれかの不足が原因で色ツヤや形が悪く実がなってしまうことです。「石ナス」とは受粉不良で果実が固くなってしまうことを言います。どちらも生育不良と考えてください。

花を確認すれば状態がわかる

生長不良を防ぐために花の状態を確認しましょう。雌しべは花の中央にあり、雄しべが雌しべを囲むように位置しています。雄しべよりも雌しべが長く、雌しべが見えている状態が一番元気な状態です。元気がない花は雄しべが長く、中央の雌しべを視認することができません。

栽培環境を見直そう

雄しべが長く雌しべを確認できないときは水やりや肥料の間違いがないかを確認しましょう。水やりが少ない可能性があるときはこまめに土の状態を確認し、肥料の施し方を見直してみましょう。家庭菜園でボケナス・石ナスが出ると収穫量がガクンと減ってしまいます。

まとめ

栽培のコツを覚えてナスをたくさん収穫しよう!

Photo byLarisa-K

ナスのプランター栽培は初心者には少しハードルが高い野菜です。しかし栽培のコツを覚えることで初心者でもたくさん収穫することができます。元気な苗の選び方から植え付け、日常管理としての水やり・追肥をしっかりと行いましょう。少し大きくなってきたら支柱を2本もしくは3本仕立てのどちらかを栽培スペースに合わせて行いましょう。7月から8月上旬に収穫したあと、剪定をすることで秋まで収穫時期を伸ばすことができます。ナスの栽培方法を覚えて自家製のナスを美味しく食べましょう!

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