はじめに
カルーナの育て方を覚えよう！
カルーナは寒さに強い植物です。他の植物と併せて植え付けることによって1年中植物の絶えない綺麗な庭にすることができます。カルーナ栽培におすすめの種類や花言葉を交えてカルーナの育て方を紹介します。
植え付けから手入れ・増やし方まで解説！
カルーナの植え付けに必要な土づくりから鉢植え・地植えの植え付け方法、日常的な手入れとなる水やりから長く栽培するための適切な手入れの時期と方法を解説します。挿し木や株分けでの増やし方も併せて紹介しますので育て方を覚えてガーデニングに加えてみましょう！
カルーナとは？
ツツジ科の植物
カルーナはツツジかギョリュウモドキ属に分類される多年草です。痩せた土地でも大きく生長するため、原産地では燃料として使われるなど生活に欠かせない植物として人間と共生してきました。肥料が少なくても育つ植物で地植えにして低い垣根を作ったり、庭のアクセントとして栽培されています。
カルーナの由来
カルーナの枝をじっくり見ていると何かに似ていると思いませんか？カルーナは昔、枯れた枝をほうきとして使っていたことからカルーナと名付けられました。カルーナは「掃く」という意味の言葉です。
寒さに強い
原産地はシベリアやヨーロッパなど冷涼な地域となっており寒さに強い種類の植物です。栽培するカルーナの種類によっては-20度まで耐える種類もあります。花後には紅葉してくれるなど1年を通してさまざまな表情を見せてくれます。
暑さ対策が必要
寒さに強い反面暑さに弱く、長く栽培しようと考えた時には上手に夏を超えさせてあげるように栽培環境を整えてあげる必要があります。地植え・鉢植えの夏越しの方法も紹介しますので、暑い時期を上手に乗り切って長期間栽培してみましょう。
カルーナの育て方・栽培環境1：種類
カルーナは栽培種類が豊富！
カルーナは地植えにして垣根にしたり、鉢植えにしても寄せ植えに取り入れやすいため人気の植物です。栽培種類も豊富でカルーナの種類ごとに色や形が異なります。栽培におすすめ種類を3つ挙げて紹介します。お気に入りの色や形のカルーナを見つけてみてください！
カルーナ：種類①
カルーナの種類①は「ガーデンガールズ」です。「ガーデンガールズ」はカルーナの中でもっとも人気の種類となり、濃い葉色と4種類の花の色があります。
カルーナ：種類②
カルーナの種類②は「ビューティーレディ」です。ほっそりとした草丈を伸ばし、小さな花をたくさん咲かせてくれる種類となります。
カルーナ：種類③
カルーナの種類③は「ブルガリス」です。花後の秋には葉を赤く紅葉させてくれる種類となり、1年を通じてさまざまな変化を楽しませてくれます。
カルーナの育て方・栽培環境2：土づくり
酸度が高い土づくり
カルーナは痩せた土でも育つ強い植物ですが、アルカリに傾いた土だと上手に育ちませんので酸度が高い土づくりをする必要があります。土の配合目安と肥料の考え方を解説します。元気なカルーナを育てる前の大切な準備です。
土の配合
カルーナ栽培に向いた土の配合目安は地植えの場合、植え付け場所の庭土に腐葉土を混ぜ込んでください。鉢植えの場合は酸度未調整のピートモス：鹿沼土小粒を2：8の割合で混ぜるようにしましょう。
肥料
元肥として肥料を混ぜ込む必要はありません。腐葉土の含まれる養分で植え付けた初年度は十分です。
カルーナの育て方・栽培環境3：日当たり
日当たり
地植えにする場合も鉢植えにする場合も日当たりがいい場所を選んで植え付けるようにしましょう。土の養分はあまり必要としませんが、日当たりと適量の水分管理が上手に生長させるポイントです。
植え付け場所
カルーナを地植えにする場合は日当たりのよい場所を選びましょう。高温多湿に弱いため日当たりのいい場所と風通しがよい場所を兼ねる場所に植え付けるとよく育ちます。鉢植えの場合も同じように日当たりと風通しがよい場所に置くようにしてください。
カルーナの育て方・栽培環境4：植え付け時期
植え付けの時期
カルーナを植え付けするのに適した時期は1年に2回あります。春と秋ですが、それぞれの植え付け時期の詳細とメリットを解説します。
植え付け時期①
植え付け時期①は3月〜4月にかけてです。春に植え付けするメリットは開花時期を植え付け初年度から楽しむことができます。デメリットとしては株が強くならないうちに夏の暑い時期を迎えてしまうことです。
植え付け時期②
植え付け時期②は9月〜10月にかけてです。秋に植え付けするメリットは涼しさを好むカルーナを栽培しやすい時期に植え付けることで翌年の開花時期まで株をじっくりと育てることができます。デメリットとしては初年度の開花時期を逃してしまうことです。
カルーナの育て方・栽培環境5：鉢・地植え
地植えの植え付け方法
地植えの植え付け方法は庭や定植場所に植え付け穴を掘って植え付けをし、水やりをすることです。加湿状態になると株が上手く成長しませんので、水捌けがよくなるように植え付ける場所によっては少し高く畝を立てるようにしましょう。
株間を広めに取る
カルーナは横に大きく伸びてきますので、複数植える場合は株間を広めに取るようにしましょう。具体的には50cmの株間を目安に植え付けてください。
鉢植えの植え付け方法
鉢植えの植え付け方法は苗よりもひとまわり大きい鉢を用意し、鉢底に軽石を敷き詰めてから用土を入れます。植え付け穴を開けて苗を入れてから覆土してたっぷりと水やりをしましょう。
寄せ植えの場合
鉢に植え付ける場合、他の植物と寄せ植えにすることも考えられます。そんな時は土の酸度の相性に気をつけるようにしましょう。アルカリ性・肥沃な土を好む植物とは栽培環境の相性がよくありません。
カルーナの育て方・栽培環境6：水やり
水やりの目安
水やりをする時は乾燥させすぎても枯れる原因となり、水やりが多すぎると害虫の原因にもなります。常に湿っている状態が好ましいですが、水浸しになると込んでいるところが蒸れてしまいますので土の状態をよく観察して適切な水やりをしましょう。
鉢植えの水やり
鉢植えの水やりは土の表面が乾燥していることを目安に水やりをしましょう。水やりをする時は表面だけでなく土の中に行き渡るように鉢底から水が流れるくらいたっぷりとあげましょう。水受け皿を敷いている場合は水受け皿に常時水が溜まっているような状況は避けるようにしてください。根腐れの原因になります。
地植えの水やり
地植えにしている場合は基本的に水やりは雨任せにしておいても大丈夫です。しかし乾燥が続くような場合は土の状態をよく観察して水やりを適宜行いましょう。
カルーナの育て方・栽培環境7：手入れ
水やり以外の手入れ
日常の手入れは水やりを適量してあげるとカルーナは育ってくれます。水やり以外の手入れとして開花時期前の追肥と開花時期後の切り戻し剪定が必要な手入れとなります。それぞれの手入れ時期と方法を解説します。
手入れ①追肥
カルーナは痩せた土でも生長する植物です。早く大きくしたいと考えて肥料をたくさんあげてもすぐには大きくならないため、焦らずに育てましょう。追肥をする場合は開花時期の前に当たる4月に少量の遅効性肥料を少し置き肥として与えましょう。根に直接当たると根が焼けてしまうので株から少し離して施しましょう。
手入れ②剪定
カルーナは花後に切り戻してあげることで翌年も新しい花芽をつけるために生長します。切り戻し剪定の時期は花後となる9月を目安に花の咲き終わりを確認してから行います。切り戻し剪定の方法はカルーナの半分の高さを目安に剪定ばさみを使って切り戻してください。遅くなると花芽の数が少なくなり、翌年の花付きが悪くなります。
カルーナの育て方・栽培環境8：夏越し
カルーナは暑さに弱い
カルーナは寒い地方が原産地となっており、暑さに弱い植物です。地植えにしていても可能であれば鉢に掘り上げて夏の時期を涼しい室内や影になるところで栽培するようにしましょう。
地植えの夏越し
カルーナの地植えの夏越しはできれば鉢に掘り上げて室内に置き場所を変えると良いでしょう。それが無理であれば日除けのトンネルを作って影の下で育てるようにすると暑さのダメージを軽減することができます。
鉢植えの夏越し
鉢植えの夏越しは鉢を涼しい室内に入れてあげるか、軒下で半日陰になる場所で栽培しましょう。１番の理想は室内で涼しい温度でありながら日差しは採れる窓際で栽培できるとダメージを残さずに夏越しさせることができます。
カルーナの育て方・栽培環境9：植え替え
夏越ししたら植え替え
夏越ししたあとは植え替えをしましょう。カルーナの根は細いのですが、よく伸びますので根詰まりをおこしやすいことが理由です。鉢の中で根詰まりを起こすと生長が止まってしまう可能性がありますので、できれば1年に1回はひとまわり大きな鉢に植え替えるようにすると根詰まりすることを防ぐことができます。
植え替えの時期
植え替えは3月〜4月にかけてか、9月〜10月が適した時期となっています。涼しい時期の方が株も元気で植え替えのストレスが少なくて済みますので9月〜10月に植え替えることをおすすめします。
植え替えの手順
ひとまわり大きな鉢を準備し、植え付けと同じように軽石を敷きつめてから用土を入れて植え付け穴を開けて植え付けます。この時に根をほぐし、傷んでいるところがないかを確認しましょう。傷んでいる部分を切除してから植え付け、覆土したら鉢底から水が流れ出るくらいしっかりと水やりを行いましょう。
カルーナの育て方・栽培環境10：増やし方①
増やし方①挿し木
カルーナの増やし方でもっともポピュラーなのが挿し木です。挿し木に適した時期と挿し木の手順を解説します。挿し木の方法や時期を覚えてカルーナの数を増やしてみましょう。
挿し木に適した時期
カルーナの挿し木に適した時期は開花時期前の4月〜5月です。
挿し木の手順
挿し木の手順は勢いのある枝を選んで、先端から5cm〜10cm切ります。乾燥させないように切ってすぐに30分ほど切り口を水に浸けておきます。その後鹿沼土を育苗ポットなどに満たして挿し木を入れる穴を割り箸などで開けて植え付け、乾燥させないように日陰で管理します。1ヶ月程度で発根しますので発根したら植え付けましょう。
カルーナの育て方・栽培環境11：増やし方②
増やし方②株分け
カルーナは株分けの増やし方もできます。挿し木と時期が異なりますが、植え替え時期に根の様子を見ながらできるので株の大きさをコントロールしながらできるメリットがある増やし方です。株分けに適した時期と手順を解説します。
株分けに適した時期
株分けに適した時期は9月〜10月です。植え替えに適した時期と同じですので根が大きくなってきた時には株分けでの増やし方を検討しましょう。
株分けの手順
株分けの手順は鉢や植え付けているところから掘り上げて、根をほぐします。傷んでいる部分があれば切除し、根に最低でも1本枝を付けてはさみやナイフで切り分けます。切り分けたらそれぞれを植え付けて根がしっかりと張るように水やりをし、安定するまで乾燥させないように管理をしましょう。
カルーナの育て方・栽培環境12：害虫
カルーナに付きやすい害虫
カルーナは病気には強い植物ですが、害虫は手入れの隙間を縫ってやってきます。カルーナに付きやすい害虫と対処法を解説します。
害虫①アブラムシ
カルーナに付きやすい害虫①はアブラムシです。アブラムシは葉の裏によく付いていますので水やりの時にアブラムシがいないか確認しましょう。アブラムシが付いている場合は農薬を散布してください。早期発見することでダメージが少なく済みます。
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害虫②コガネムシ
見た目に何も悪いところがないのに生長しない時はコガネムシの幼虫が根を食べている可能性があります。コガネムシの幼虫がいないか一旦掘り上げて確認し、地植えの場合は植え付け場所を変える。鉢植えの場合は土を入れ替えるなどの対処をしましょう。
カルーナの花言葉
カルーナらしい花言葉
カルーナは花の美しさや、枝の出で立ちにぴったりな花言葉が付けれらていますのでそれぞれに分けてカルーナの花言葉を紹介します。
花言葉①
カルーナの花言葉①は「自立」・「旅立ち」・「誠実」です。旺盛に枝を伸ばしていく様子から連想された花言葉と言えます。
花言葉②
カルーナの花言葉②は「連理の枝」です。少しわかりずらいかもしれませんが、カルーナは枝を互いに絡ませながら生長します。その様子から夫婦や特別な関係の人同士の結びつきを意味する花言葉が付けられています。
花の色ごとに違う花言葉が
さらにカルーナには花の色ごとにも違う意味の花言葉がつけられていますので併せて紹介します。
白いカルーナの花言葉
白いカルーナの花言葉は「熱情の行為を防止する」という花言葉があります。「大切にしたい」という想いが伝わる花言葉です。
赤いカルーナの花言葉
赤いカルーナの花言葉は「熱情」です。贈り物に花言葉の意味を添える場合は色ごとの意味の違いを覚えておくとより一層喜ばれます。
まとめ
カルーナを植え付けしてみよう！
カルーナは寒い地方が原産地で、他の植物と管理方法が異なります。ガーデニングにカルーナを加えて、年中綺麗な庭作りを目指してみましょう。挿し木や株分けの増やし方で比較的簡単に栽培する数を増やすことができます。素敵な花言葉のカルーナを栽培して大切な人にプレゼントしてみてください。
植物の育て方が気になる方はこちらもチェック！
当サイトではカルーナの育て方講座以外にもたくさん植物の育て方に関する記事を掲載しています。気になる方はチェックしてみてください。
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