サフィール ラバークリーナー
ヴィオラ スエード 靴用クリーナー
レザーラブ クレープブラシ
ダスコ スエード クリーナー ムース
M.モゥブレィ スエード用 無色
ファマコ 26011
サフィール スエード靴用 防水
はじめに
スエード・ベロア生地の革靴やブーツはいろいろなファッションに使い回しの効くアイテムとなっていますが、汚れや黒ずみが目立ってしまってはおしゃれさも半減してしまいます。
「おしゃれは足元から」と言われます。せっかくおしゃれなスエード・ベロアの靴を長く綺麗に履くためには、定期的なお手入れを欠かすことはできません。
スエード・ベロア生地の靴に落ちない黒ずみや汚れをつけてしまった時の落とし方と、汚れが定着しないためのお手入れ方法を紹介します。
「落ちない汚れになる前にお手入れをする」ことが、スエード・ベロア生地を長持ちさせるための重要ポイント。手入れの方法を覚えておきましょう。
スエードが汚れないためのお手入れ
スエードは基本的なお手入れをしていると丈夫で長持ちさせることができます。お手入れと言っても普段のブラッシングと定期的に防水スプレーを施すだけの簡単なお手入れをすることが重要です。
スエードのつま先や側面に付きやすい黒ずみなどは発見が早ければ早いほど簡単に落とすことができますのでお手入れをするときにはよく靴の状態を観察するようにしましょう。
スエード・ベロア生地は「裏革」と言われる様に、スムースレザーの艶がある面とは反対に裏返した革をヤスリがけして起毛させたように加工しています。
スムースレザーの靴であればクリームやクリーナーを塗り込む様な手入れをして、品質の高い靴では10年以上も持たせることができます。スエード・ベロアは専用の防水スプレーやクリーナーを使って、できるだけ寿命を伸ばすような手入れをしていきましょう。
ブラッシングアイテム
クレープブラシ
レザーラブ クレープブラシ
スエード・ベロア生地もブラッシングがお手入れの基本です。しかしスエード・ベロア生地は独特の起毛の風合いを手入れするためにスムースレザーでは使わないクレープブラシというゴム製のブラシを靴を脱いだあと、「汚れを掻き出すように」丁寧なブラッシングをします。
その日に着いた汚れであれば簡単にクレープブラシでのブラッシングだけで落とすことができます。
ワイヤーブラシ
TB-2311
クレープブラシで取りきれないスエード・ベロア生地の奥に入り込んだ汚れを放置してしまうと黒ずみの原因になってしまったり、定着すると落ちない汚れになってしまいます。
そんな時に使うアイテムがワイヤーブラシです。クレープブラシがゴムの摩擦でスエードの汚れを取るのに対し、ワイヤーブラシは金属製の毛先となっており、直接汚れを掻き出します。
ワイヤーブラシはクレープブラシよりも汚れや黒ずみの原因を綺麗にすることができますが、金属製の毛先でできているため、スエード・ベロア生地を削ってしまいダメージの原因となってしまう場合があります。そのため使う頻度とお手入れをする際の力加減には、注意して使うようにしましょう。
つま先の黒ずみには消しゴム
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スエード・ベロア生地の黒ずみ汚れには消しゴムを使うと有効です。特につま先や外側側面は黒ずみ汚れができやすいので早めに対処すると取れない黒ずみ汚れとなって定着することを防ぐことができます。
まずは先にも解説したようにクレープブラシでブラッシングをしてから黒ずみが気になる部分を優しく擦って汚れを落としましょう。大抵の黒ずみは簡単に落とすことができます。
消しゴムを使う時の注意
スエード・ベロア生地に消しゴムを使うときはスエード用の消しゴムを使用する、もしくは自宅にある消しゴムを使う時は新品か消しゴムに色移りしていない部分を使うようにしてください。鉛筆の色が移っている消しゴム使うと消しゴムから靴へ色移りしてしまうおそれがありますので注意しましょう。
スエード専用クリーナー
ダスコ スエード クリーナー ムース
スエード専用クリーナーは上で解説したように、消しゴムタイプ・スプレータイプ・フォームタイプのものが販売されています。スムースレザー用のリキッドタイプのクリーナーやクリームはスエードに使うことができませんので、注意してください。
万が一誤って使用した場合は、なるべくスエードの表面からクリームやクリーナーを取り除くように対処しましょう。
スエード専用防水&栄養補給スプレー
M.モゥブレィ スエード用 無色
スエード・ベロア生地の靴に防水スプレーをするときは、専用の防水スプレーを使うと有効です。スエード専用の防水スプレーにはスエードに栄養を与える成分も含まれているので、防水と栄養を同時に靴に与えてくれる働きがあります。
つま先からかかとまで満遍なくスプレーしなければ、色ムラの原因になってしまいます。
スムースレザー用のクリームは使えない
スムースレザーとスエードは同じ皮革製品ですが、メンテナンスやお手入れをするための道具が違います。
スムースレザー用のお手入れ道具とスエード用のお手入れ道具をしっかりと使い分けることがそれぞれの靴の寿命を伸ばして、良い状態で革靴を履くことにつながりますので覚えておきましょう。誤って使うと黒ずみやスエードがヘタって起毛した状態にならなくなってしまいます。
スエードの落ちない汚れの落とし方
①いつもよりも丁寧なブラッシングをしてみる
スエードは起毛している分、表面積が大きくなりますので汚れが着いてしまう確率が高くなります。「スエードの汚れが落ちないな」と感じた時にはいつもより起毛の奥までブラッシングをするつもりでクレープブラシを丁寧に掛けてみましょう。
やり方としてはまずスエード靴を手に持って毛並みと逆にブラッシングをし、汚れを取った後、毛並みに沿ってブラッシングを整えて行きましょう。
それでもダメならワイヤーブラシ
普段のお手入れではワイヤーブラシをあまり使う必要はありませんが、スエードからどうしても汚れが落ちない時はワイヤーブラシを使ってみましょう。優しく擦ればダメージを与えることなく汚れをワイヤーが取り去ってくれます。取れないからと言って強く擦ると逆効果となりますので注意しましょう。
②スエード用消しゴム
スエードはスムースレザーの様に浸透させて油分を抜く様な汚れの落とし方ができません。スエードの落ちない汚れには、スエード用消しゴムを使いましょう。
汚れや黒ずみがある部分を優しく擦るとその部分は起毛が寝てしまいますので、周りと毛並みを揃えるようにブラシを掛けるようにしましょう。すると簡単に元どおりの風合いを取り戻します。
サフィール ラバークリーナー
サフィールのスエード&ヌバックラバークリーナーは、スエード用の消しゴムです。大きな面では靴の広い部分を使い、角や尖っている部分でつま先やソールとの境目を擦るようにすると細かい部分の汚れや黒ずみを簡単に落とすことができます。
③スエード用クリーナー
普段のお手入れができなかったり、靴箱に保管していて大きな黒ずみができてしまったときにはスプレータイプのスエード用クリーナーを使ってみましょう。ブラッシング、消しゴムを試しても落ちないときの汚れの落とし方と考えると良いでしょう。
使い方はスエード靴の下に新聞をひき、スプレークリーナーを汚れが気になる部分に掛けて、固く絞った布で拭き取ってからブラッシングで毛並みを整えて乾燥させましょう。
ヴィオラ スエード 靴用クリーナー
おすすめのスエード用クリーナーはヴィオラスエード靴用クリーナーです。ヴィオラスエード用クリーナーは泡で汚れを包み込んで根こそぎ汚れを落としてくれるクリーナーとなっています。
強力な洗浄力がありますのでつま先や部分汚れに使うとそこだけスエードの風合いが変わってしまうおそれがありますのでこちらのクリーナーを使う時は全体的な汚れを落としたいときに限って使うようにしましょう。
④水洗い
スエードの汚れがクリーナーを使ってもどうしても落ちない頑固な汚れの最終手段は水洗いです。水洗いをするために必要な道具はシューキーパー、家庭にあるシャンプーと古歯ブラシ、バケツとタオルです。
水洗いの手順
水洗いの手順はまずスエード靴を全体的に水で濡らしてから、少量シャンプーをつけてクルクルと円を描くように古歯ブラシで優しく擦りましょう。汚れが落ちたら水で洗い流してからタオルで水分を取れる限り取りましょう。
次にシューキーパーを入れて風通しがよいところで乾燥させ、ブラシで毛並みを整えて防水スプレーを振り掛けましょう。乾燥させるときにはドライヤーを使わないようにしてください。しわや毛並みが乱れる原因となってしまいます。
色落ちが気になる時はリキッド
ファマコ 26011
水洗いをして汚れを落としても「なんだか色が冴えない」と感じる時は色落ちしていることが考えられます。そんな時はスエード専用のリキッドを使ってみましょう。
スムースレザーの靴でいうところの「靴墨」の役割をしており、スエードに多い黒・白・キャメルの色であればさまざまなメーカーから販売されていますので靴の色に応じて使ってみてはいかがでしょうか?
スエード生地の寿命
スエード生地の革靴はスムースレザーの寿命よりも短くなっており、お手入れの道具も違います。スエード靴は手入れをして経年による変化を楽しむというよりはお手入れをすることで良い状態を如何に維持するかを考える必要があります。
スエード生地のお手入れのコツ
スエード靴はスエードレザーと同様に履いたその日はブラッシングをして汚れを落とし、乾燥させてから靴箱に収納するようにしましょう。
お手入れ自体はブラッシングで汚れを掻き出し、定期的に防水スプレーをするといった簡単な方法なので、長くスエード靴を履くためにはこまめに行いましょう。
汚れの度合いでお手入れ道具を変えよう
毎日のお手入れにはクレープブラシを、取れない土汚れにはワイヤーブラシと使い分けましょう。つま先などの細かい部分の汚れには消しゴムを使うと、簡単に汚れを落とすことができます。
スプレークリーナーは全体的な汚れに、どうしても汚れが落ちないときの最終手段として水洗いをすることをおすすめします。
ブラッシングの掛け方
スエード生地汚れのお手入れは、毎日のブラッシングの掛け方が重要です。まず汚れを掻き出すように毛の流れと反対に掛けて行き、汚れが落とせたら毛並みを整えるようにブラッシングしましょう。
この手順でブラッシングすることで汚れを落とす、毛並みを整えるということを両立させることができます。
力加減に注意
クレープブラシを使う時もワイヤーブラシを使う時も、優しく擦るようにすることを忘れないようにしてください。力を強く入れても汚れは落ちません。
かえってスエードを傷める原因にもなりますので、優しい力加減でつま先からかかとまで丁寧なブラッシングを心掛けるようにしましょう。
防水スプレーの使い方
サフィール スエード靴用 防水
一般的な防水スプレーとスエード専用の防水スプレーがありますが、スエード専用の防水スプレーを使うとス、エード生地に栄養を与えながら防水効果を得ることができますので有効です。
防水スプレーは、ブラッシングをしてから30cmほど離してつま先からかかとまで満遍なくスプレーしましょう。その後乾燥させ、再度ブラッシングして完了です。
一般的な防水スプレーを使う時の注意
一般的な防水スプレーを使う場合には原料に気をつけましょう。フッ素系とシリコン系に分かれており、革靴に使う場合はフッ素系の防水スプレーを使うようにしましょう。
シリコン系の防水スプレーは革の通気が悪くなり、劣化の原因となります。使い方は専用の防水スプレーと同じくつま先からかかとまで満遍なくスプレーします。このときに靴の中にスプレーが入らないように気をつけましょう。
まとめ
スエード・ベロア生地でできた靴は履いた時のお手入れがなによりも大切です。スエードは美しい毛並みと艶があってこそおしゃれな靴となります。汚れが付いたその日のうちであれば、大抵の場合はブラッシングだけで汚れを簡単に落とすことができます。
つま先や側面など汚れやすいところをブラッシングをする際には、よく観察して早めの汚れ対策をし、長くスエード靴を愛用していきましょう!
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