はじめに
雨樋をDIY取り付け！おすすめ接着剤や金具も紹介
雨樋の交換や修理・取り付けは高所作業ということを除けば専用の補修金具や接着剤・ジョイントを使うことでDIYでも比較的簡単に作ることが可能。家を購入したときに雨樋は付いていることがほとんどでしょうが、新たにカーポートや物置などを作ったときに雨樋がない場合、自分で雨樋を取り付けてみましょう。そのやり方・方法をご紹介します。
雨樋DIY！準備編
まずは雨樋の取り付けに準備するものからご紹介しましょう。雨樋には専用のパーツが多いので用意するものをふたつに分けて見ていきます。ここでは材料の他には一般的に持っている人も多い工具・道具の紹介です。
材料
雨樋取り付けDIYにはまず雨樋を用意します。雨樋の大きさに合わせて金具やジョイントも購入することになりますので、まずは雨樋を決めることからはじめましょう。逆に専門パーツが揃っているサイズに合わせて雨樋を選ぶというのも部品探しが楽に。
ケースバイケースですが、これがなければはじまらない材料なので材質や色などは外壁などに合わせよく吟味してください。
道具・工具
雨樋の取り付けDIYは高所作業となるので脚立は必須です。そのほか金具を取り付けるためのインパクトドライバーもあると便利です。そのほか補修の場合は金具位置を変更するため以前のビス穴はパテで埋めて補修しておかないと雨漏りで家が痛む原因となります。場所を移動したり補修する場合はパテも用意するとよいでしょう。
雨樋をカットするのに糸のこも用意
雨樋の素材は大きく分けて塩化ビニールと金属の2種類。金属は長さをカットしづらいのでDIYで取り付けする場合は塩化ビニールのものを選ぶとよいでしょう。それをカットするための糸のこも準備してください。
雨樋DIY！おすすめの接着剤や金具
ここでは雨樋のDIYのための専用の材料や接着剤・集水器などの選び方・準備の仕方を見ていきます。これら専用の材料を使うことでより雨漏りしにくく頑丈できれいな取り付けが可能となるでしょう。
雨樋用接着剤
雨樋用の接着剤は継ぎ手と呼ばれるジョイントの取り付けや雨樋の水が流れる逆方向に取り付ける止まりとよばれるパーツを付けるときにも使用するだけでなく、金属製の軒樋のカットした部分の錆止めなどにも利用できます。雨樋専用の接着剤を使用してください。
雨樋用の金具
雨樋の専用金具といえば、代表的なものはとい受け金具があります。下からでも見えるものですので馴染みもあるでしょう。この他金具には縦どい用のものもありますので、こちらも用意してください。購入する時は用意した雨樋の大きさに合わせたものを選んでください。
雨樋用ジョイント
樋と樋を接続するのに使用するのがジョイントまたは継ぎ手と呼ばれる部品です。これも雨樋と同じ大きさのものを準備してください。付け方などは後述で詳しくご紹介します。
集水器
樋を通ってきた雨水が集められるのがこの集水器。ここから縦樋に水が流れ排水される大切なパーツです。ここにゴミなどが詰まって水があふれるなどという場合も多いので、新しく取り付けだけでなく修理交換にも必要になることも多いパーツでしょう。
雨樋DIY！取り付け方1.とい受け金具
それでは早速新たに雨樋を取り付ける場合の方法を手順に従って解説します。まずは雨樋の集水器を付ける場所を決め、そこから金具を取り付けていきます。
集水器付近からはじめる
集水器はいくつかの水の流れをまとめて下に水をおろす場所です。ここが一番低くないとうまく水の流れができず、樋から水があふれるということもありますので、まずはここから決めていくのが上手に取り付けるやり方。
取り付け金具の間隔は50センチ目安
屋根の端が雨樋が一番高くなる場所でしょう。ここを頂点としてだんだんと集水器に向けて雨樋が付くよう金具をビス止めしていきます。取り付ける間隔は50センチを目安に。
雨樋DIY！取り付け方2.軒樋の取り付け
金具の取り付けが終わったら軒樋の取り付けに入りましょう。軒樋は雨樋のメインとも呼べる場所。また高低差がうまくいっていないと雨樋として機能しないということもあります。ここは全作業の中でも特に注意深くDIYしていきましょう。
軒樋を長さを合わせてカット・ジョイント
自作雨樋を1から作るときはまず樋を付ける場所の長さを測り、軒樋をカットします。カットには糸鋸を使用。といの底の部分を上にしてカットしていくとやりやすいのでおすすめ。長い場合は切り、足りなかったらジョイントを使って継ぎ合わせて軒樋を用意しておいてください。樋の先端部分には止まりという蓋を接着剤で付けておきましょう。
縦樋との交点に穴を開け接着剤で補強
流れてきた水を縦樋に流すためには軒樋に穴が必要です。集水器を付ける場所の樋には水を落とす用の穴をあけます。この穴の補強と材質によってはサビなどの防止のために雨樋用の接着剤を塗ってください。
集水器を付けて金具で固定
穴を開けて接着剤で補強したところには集水器を取り付け。そのあとで先ほど取り付けた雨樋受け金具に雨樋を固定していき軒樋の取り付けは完了です。
雨樋DIY！取り付け方3.縦樋の取り付け
横向きの軒樋の取り付けが終わってホッとしたところですが、これだけではきちんとした雨樋とは呼べません。一箇所に集めた水を流しても大丈夫なところまでパイプを使って送り排水してこそ役に立つ雨樋の完成といえますね。縦樋の取り付け方をご紹介します。
自作縦樋の取り付け
軒だけで水を落としてしまうと壁に水がはねてそこから家が腐ったりする原因となります。必ず呼び樋と縦樋を通して排水溝などに水を流していきましょう。集水器まで現在付いたので自作雨樋の手順は次に呼び樋を付けることになります。
呼び樋は壁まで雨樋を引き込む樋
屋根で集めた雨水をそのまま下におろしてくると雨樋がなにも支えのないまま立つことになって破損の原因ともなります。自作雨樋でも必ず壁まで引き込んでから下におろしてくるのが重要。曲がっている部分にはエルボーというL字型のパイプを接着剤で付けて使います。
縦樋を接続して下までつなげる
エルボーを使って集水器から壁、壁から地面近くまでおろしてきたらもう一度エルボーで角度をつけて排水溝まで雨樋を引きます。これで自作雨樋はほぼ完成したと言ってもよいでしょう。しかし、今後補修や修理の手間を少なくするためにもうひと仕事しておくと良いですね。
雨樋DIY！取り付け方4.落ち葉ネット
取り付け方3までで一応自作雨樋は付いたのですが、もうひと仕事しておくことで補修や修理をする手間が減り使いやすくなることでしょう。
メンテナンスが楽になるパーツを付ける
軒樋は雨水を受けるためにU字型で上が開いているため、落ち葉などがつまり水が流れない・溢れ出すということが起こりがちです。雨樋に取り付ける落ち葉ネットというものが売られているので、溝のごみ掃除などのメンテナンスが楽になるこれらのパーツを取り付けておくことをおすすめします。
パイブネットやポリネットを使う
落ち葉ネットが見つからないという場合は、自分でネットなどをカットしたりパイプになっているネットを買ってきて結束バンドなどでしっかり固定することで落ち葉が樋に詰まるのを防いでくれます。
雨樋DIY！交換や補修の方法
新たに取り付けるだけでなく、雨樋を交換したり修理したいと考える方も多いでしょう。交換する場合は付け方としては同じですが、補修・修理になると少しやり方が変わってきます。
雨樋の交換の目安
雨樋を交換する目安は、樋の予想しないところから雨水が落ちてくる(樋の割れやジョイントの剥がれの隙間)。金具がはずれて樋が固定されていない部分がある。塩化ビニールの樋が劣化してきて割れかけているなどでしょう。
特にカーポートなどに小石などを置いている場合、それを弾いて樋に穴が開いたり割れたりする場合もあるので、経年劣化だけでなく家全体の樋を時々チェックしてみましょう。
補修方法1.
穴が開いていたり、割れているものの補修方法としてまだ素材そのものの強度はありひび割れ程度であれば修正テープをまいて補修するだけで済むこともあります。パイプの汚れをよく拭き取り綺麗にしてからテープを張っていきましょう。
補修方法2.
大きく破損していたり、経年劣化がひどく補修しても別の場所がすぐに割れてしまいそうなら思い切って樋を新しいものと交換しましょう。元の大きさと同じものを用意して取り外した樋に合わせて長さをカット。付け替えてください。
補修方法3.
軒樋を交換するときは、壊れたとい受け金具も一緒に交換してください。ドライバーで取り外したあとは位置を3-4センチ横にずらして新たに取り付けます。元々ついていたところのビスの穴はパテでしっかり埋めて雨水が入り込まないようにしましょう。この時高さも合わせないとうまく水が流れないこともあるので注意してください。
雨樋DIY！取り付けの注意点
最後になりますが、取り付けのときに注意して欲しいことを見ていただきます。プロの作業ではあたりまえのようにおこなわれていることですが、以外とDIYではおろそかにされやすい部分。風や大雨・雪のときに気をつけているのとつけていないので大きな差ができます。
1.雨樋は壁に固定する
特に2階の屋根から下に下ろす時など、2階の屋根下に雨樋をつけてそこから空中に樋を下げてくる方も見られますが、台風などの突風で飛んでしまうことがあります。ジョイントを使って壁まで曲げていき、そこから1階の屋根へ。屋根を通って下に雨樋をおろしてください。
2.まっすぐに樋を這わせる
また1階屋根をはわせる場合もななめに雨樋を這わせると雪の重みで壊れてしまうことがあります。雨樋はななめにはらずに屋根に対してまっすぐに這わせるようにしましょう。
まとめ
取り付けから交換修理も！自作雨樋DIY
雨樋の取り付けは高所の作業となりますのでその家の作りによっては難しかったり危険な場所での作業ともなるでしょう。取り付け方はそれほど難しいことではありませんが、作業に不安を感じた場合は無理に自分でやろうとせず専門家にまかせて安全第一を心がけましょう。自作取り付け作業ができる方ならば、ぜひ参考にしていただければと思います。
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