はじめに
花わさびの美味しい食べ方・漬け方を紹介
花わさびはわさびの花の時期だけの季節限定の野菜。おひたしや各種漬け物として食べられることが多いですが、生でも食べられる野菜で、花と一緒についている茎や葉わさびは通常の青菜のそれと同じように炒めものにしても美味しくいただけます。今回はその食べ方のコツや長持ちする保存方法・いろいろな漬け方食べ方をご紹介しましょう。
花わさびとは?葉わさびとの違いなど
花わさびは期間限定品
天然物のわさびは綺麗な水でしか育たない貴重や野菜ということは多くの方がご存知でしょう。一般的に有名なのは根の部分をすりおろして薬味などとして食べる食べ方。しかし旬の時期であれば花が咲く前の蕾やその茎・葉わさびなども辛味が美味しい食べ物として季節の味として楽しまれます。
わさびは部位によって名前が違う
単にわさびと呼ばれるときは根の部分を差しますし、茎わさび・葉わさびなどと花以外の季節には収穫・販売されることもあります。地上になるわさびにはそれぞれ違った呼び方がされます。
正式名称は葉わさび
花わさびや茎わさびなどという名前でも売られる地上になる部分ですが、それを総した正式名称は葉わさび。そのためつぼみがついているものでも葉わさびという名前で売られていることもあるでしょう。花わさびという名前にこだわらず、収穫時期に気をつければ花わさびを購入することができます。
花わさびの食べ方を下ごしらえから1.おひたし
それでは早速旬の花わさび・葉わさびを用いた人気の料理方法をご紹介しましょう。旬の新鮮な香りや辛味・味を楽しむのにはおひたしや漬け物が人気ですし、漬けたものをさらに料理に加工することもできますので保存食として下ごしらえでおひたし・漬け物にしておくのもひとつの方法。今回はそのベーシックな漬け物・おひたしにしてからアレンジ方法としていくつかの調理方法を御覧ください。
材料
花わさび一束 かつお節適量 好みで醤油など適量
ベーシックなおひたしは、はじめて花わさびを調理するという方やお好みの辛味でいただくための下ごしらえの方法のひとつです。やり方を知っておくといろいろな調理に使えます。ここでは、ゆがいたものをシンプルにかつお節と好みの醤油などの調味料でいただく食べ方。
作り方のコツ
沸騰したお湯でゆがいていきますが、生でも食べられるものなので湯で時間はサッと30秒程度。水に軽くさらして水分を切り、食べやすい大きさにカットしていただきます。新鮮な花わさびなら香りや辛味などで調味料はあまり足さずに食べるのが通な方の食べ方。
花わさび料理の詳しいレシピはこちら
花わさびは茹で時間や水にさらす時間などによって辛味が変わってきます。時々ちょっとつまんでみてお好みの時間に調整するとよいでしょう。
花わさびの食べ方を下ごしらえから2.醤油漬け
材料
花わさび(葉わさび)2束 塩小匙1杯 きび砂糖小匙1杯 ◎きび砂糖1つまみ ◎醬油大匙3杯 ◎味醂大匙1杯 ◎日本酒大匙1杯 塩麹小匙½杯 おろしわさび微量
醤油漬けは長期保存が効くことと、アレンジしやすさで人気の食べ方。熱湯でゆがかずお湯をかけただけの花わさびを醤油ベースの調味液に漬け込んで作ります。◎印は調味液の材料ですので、先に小鍋などに入れて沸騰させ冷ましておきましょう。
漬け方・作り方のコツ
醤油漬けの漬け方のコツは漬け時間の長さによって辛味が変わること。前日に仕込んでおいて翌朝にはもう辛くなってきています。おひたしのように当日食べたり、しっかり調味液が染みて茶色くなったものをいただくなど食べ方バリエーションも豊富。漬け方はカットした葉わさびを密封できる容器につけ汁とともに入れて混ぜ冷蔵庫に置くだけ。とても簡単で誰でもすぐに作れるでしょう。
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醤油漬けは花わさびの食べ方で人気の高いもの。よく煮沸消毒した瓶などに入れて保存することで長期間美味しくいただけます。おひたしや炒めものなどにしてすぐ食べないものはこの漬け方にして葉わさびが食べたくなったときにちょっとずつそばの薬味やお茶漬けにして召し上がってください。
花わさびの食べ方を下ごしらえから3.酢漬け
材料
わさびの花・茎100g ☆酢1/2カップ ☆しょうゆ小さじ1/2 ☆塩小さじ1/2 ☆砂糖1/2カップ
長期保存できる醤油漬けも良いですが、青々とした旬の緑をそのまま漬け物でいただきたいときはこの漬け方がおすすめ。保存期間は1週間ほどしかもちませんが、鮮やかな緑がきれいなさっぱりとした漬け物にしあがります。
漬け方・作り方のコツ
戸塚醸造店 純粋米酢 心の酢(500ml)【戸塚醸造店】
カットした旬のわざびの花や葉・茎を一緒に食べやすい大きさにカット。塩で薄く味付けしてから調味液を合わせたものにつけ込みます。数時間から3日くらいが食べごろです。
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綺麗な色の漬け方で道の駅などでも売られている人気の葉わさびの食べ方。おひたしに近いような浅漬けからしっかり味が染み込んだ1週間ほど漬けたものまで、時間経過でいろいろな味が楽しめるでしょう。お弁当の彩りにも使える漬け方です。
花わさびの食べ方を下ごしらえから4.つゆ浸し
材料
花わさび1束(約100g) めんつゆ適量 ごま油少々
ピリリとからみの効いた葉わさびのおひたしの味付けには、甘みを感じるめんつゆも美味しいですよ。いつもと違うおひたしを食べたい方に簡単にできる食べ方をご紹介しましょう。市販のめんつゆだから失敗しらずで料理がはじめての方でも間違いない味付けに。
作り方のコツ
うま香つゆの素 500ml×3本セット
おひたしは熱湯で湯がくのではなく、ざるに置いた葉わさびに熱湯をかけただけのシャキシャキとしたものを使います。保存容器でめんつゆで漬け込むことで辛味が出てきますので、お好みの加減になったときが食べごろ。お好きな方はごま油をまわしかけても美味しくいただけるでしょう。
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花わさびのおひたしは時間経過で辛味が出てきます。作ってすぐはさわやかな辛さ。一晩くらいめんつゆに漬け込んでおくと蓋を開けただけでツーンと辛味が刺激的なめんつゆ浸しのできあがり。
花わさびの食べ方を下ごしらえから5.だし浸し
材料
花わさび(葉ワサビ)1束(約200g) 塩小さじ1 白出汁大さじ1 しょうゆ小さじ1
めんつゆだけでなく白だしを使ってもおいしいおひたしが作れます。しょうゆも使いますが色よく仕上げるために香り付けに少しだけにとどめておきましょう。おひたしは材料も少しだけですぐできるので、新鮮な花わさびをすぐ夕食のお膳に並べたい時におすすめの調理法です。
作り方のコツ
にんべん 白だし ゴールド(500ml)
よく洗って切った新鮮な花わさびは塩もみをしてからお湯を沸かし始め沸騰直前のお湯でサッと20秒ほどゆでてください。冷水にあげて冷ましますがこれも短時間にするのが絡みを活かすコツ。保存用のタッパや袋に入れて調味液を加えてふることで、だんだんと辛味がでてくるでしょう。
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お湯の温度は沸騰させない・冷水にさらしすぎないのが花わさびの良さである辛味を活かしたおひたしの作り方のポイントとなるでしょう。すぐは辛さが足りなく感じても調味液を入れて振ることでだんだんと辛くなってくるので心配はいりません。
花わさびの食べ方を下ごしらえから6.洋風おひたし
材料
花わさび1束(100g) 塩麹小1 ■ バルサミコ・ジュレ バルサミコ大2 水大3 アガー小1.5
アガーは透明度の高いジュレを作るのに使われるゼラチンや寒天のような使い方をする食材です。手に入らない場合はゼラチンで代用しても。バルサミコ酢は水を加えてから鍋であたため、あらかじめジュレに仕立てておきましょう。
作り方のコツ
バルサミコ 500ml 5年熟成 バルサミコ酢
花わさびは80度のお湯でサッと10秒ほど湯をくぐらせ、冷水には取らずに暖かいままで塩麹と混ぜてください。すぐに召し上がらない場合はこのまま冷蔵庫で保存が可能。時間経過とともに辛さがましてくるため、お好みの辛さのときに食べてしまうのがおすすめ。バルサミコジュレをおしゃれにクラッシュして混ぜ合わせ一緒に食べましょう。
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バルサミコジュレはアガーで作るととても綺麗に宝石のように仕上がります。ゼラチンで作る場合は常温でだんだんとゆるくなってくるため、食べる直前によく冷えた花わさびと和えてすぐにサービスするようにしてください。心配なら器もよく冷やしておくと少しはもちが良くなります。
花わさびの食べ方を下ごしらえから7.マヨ和え
材料
花わさびor茎わさび1袋 ミニ蒲鉾(小田原っ子)1/2本 マヨネーズ適量
少し変わった花わさびの食べ方。かまぼこはわさびで食べると美味しいので、花わさびとも相性バツグン。マヨネーズで和えることでマイルドな辛さで食べやすくわさびのツーンとした辛味が苦手な方でも食べやすく仕上がるでしょう。
作り方のコツ
和えるマヨネーズが水っぽくならないよう、ゆでた花わさびはしっかりと水気を絞ってから薄切りかまぼこと和えて仕上げます。しょうゆや出汁など和風の味付けと少し違う味付けで食べてみたい方におすすめ。
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材料も少なく作り方はとっても簡単。サラダ感覚でもりもりたくさん食べたいときに作ってみてはいかがでしょうか。使用するかまぼこの味でクオリティが変わります。美味しいかまぼこを選んで。
花わさびの食べ方を下ごしらえから8.炒めもの
材料
花わさび2束 ドライトマト20g 塩小さじ1 コショウ適宜 ガーリックオイル☆大さじ1 ☆の材料(にんにく)1かけ ☆の材料(オリーブオイル)大さじ1.5
花わさびとガーリックは以外と相性がよい食材です。おひたしや漬け物に飽きたら作って欲しい炒めものレシピ。ドライトマトは市販品でも手作りでも。
作り方のコツ
ドライトマトと花わさびをガーリックオイルで炒めたら、味付けはシンプルに塩コショウのみ。そのまま食べたりオムレツに使っても。
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パスタやオムレツなど洋風のアレンジにも応用できる炒めものの作り方です。花わさびの食べ方に困ったときに試してくださいね。
花わさびの食べ方を下ごしらえから9.アボカド和え
材料
マグロ(ネギトロ用ミンチ)1パック アボカド1個 葉わさび溜り漬け(粗微塵切り)大さじ2~3 溜り漬けのタレ大さじ2~3
そのまま食べても美味しい花わさびの漬け物。アレンジレシピとしてアボカドとマグロと合わせて和え物を作ってみましょう。
作り方のコツ
味の加減は漬け汁を入れて加減してください。マグロはねぎとろとして売られているもので。アボカドの色が気になる方はあらかじめレモンなどで色止めしてから和えるとよいでしょう。
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サッと和えてすぐに食べるのがおすすめの料理。和えるだけだから時間もかからず簡単です。いつもそのまま食べている醤油漬けに一手間加えたおいしい一品。
花わさびの食べ方を下ごしらえから10.伊豆いなり
材料
油揚げ5枚 だし120cc 砂糖90g 醤油大さじ1 米1カップ ■ 合わせ酢 砂糖小さじ1 塩小さじ2分の1 酢大さじ1 ■ 分量外 花わさびの酢づけ適量
花わさびは甘酢漬けにして用意しておきましょう。あとは通常のいなり寿司のごはんの作り方にみじん切りした花わさびの甘酢漬けを混ぜるだけ。
作り方のコツ
いなり用油揚げ(無農薬) 10枚入
わさびのツーンとしたさわやかな辛さが甘いいなり寿司のアクセントになります。少し大人ないなり寿司の具材として作ってみてはいかがですか。
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甘酢タレは自分で作っても良いですし、らっきょうや生姜など市販の甘酢漬けのあまったつゆを使っても。2日ほど冷蔵庫で漬け込んでおきましょう。
花わさびの食べ方を下ごしらえから11.辛仕立て
材料
葉わさびレジ1袋分くらい 塩小さじ1弱 お湯小鍋一杯
作った花わさびのおひたしや漬け物の辛さが足りないというときの参考になる辛さアップの方法です。使うのは塩と鍋に沸かしたお湯。それと保存用の容器だけと簡単にできます。
作り方のコツ
花わさびは刺激を与えることで辛さが増すというのがこの方のやり方レシピです。まずはゆで前に塩で刺激を。湯で時間は短く。容器に移したあとも粗熱を取る前にシェイクしてさらに刺激を与えます。
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辛さが好きという方からたくさんのつくれぽをもらっている辛さアップレシピです。辛い下ごしらえの方法をお探しの方はこちらを試してみてください。
花わさびの食べ方を下ごしらえから12.処理
材料
花わさび好きなだけ
花わさびの辛味をうまく引き出す下ごしらえの方法は意外と難しいもので失敗続きという方も多いようです。うまくできないという方は、タイマーと温度計をご用意してこのやり方を試してみましょう。
作り方のコツ
お湯の温度は80度。これ以上高くても低くてもいけません。湯がく時間は10秒。この2つの時間をしっかりと守ることで失敗のない花わさびの下ごしらえができます。
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冷水にはさらしません。このまま冷凍保存をしたり、翌日に醤油や酢漬けに漬け込むことで漬け物も作れます。もちろんおひたしとしておかかなどでいただいても。
まとめ
旬の味覚花わさびレシピを楽しもう
旬のさわやかな辛味が魅力の花わさびの食べ方・漬け方レシピを12個ご紹介しました。同じおひたしや漬け物でも使用する調味料を変えることでまた違った味わいで食べられるでしょう。何にするか困ったときは保存が効く醤油漬けがおすすめ。気になる作り方があったら試してみてはいかがですか。
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