マリーゴールドの特徴
マリーゴールドは丈夫で育てやすいキク科の植物
大航海時代に、コロンブスがヨーロッパに伝えた花の1つとされるマリーゴールドは、キク科タゲテス属の1年草の植物で、学名はTagetesと言います。原産国はメキシコです。濃いオレンジや黄色の明るい雰囲気の花が親しまれているマリーゴールドは丈夫で育てやすい花です。マリーゴールドの花は開花すると1~2週間で枯れてしまいますが、枯れた花の花摘みをこまめにすると、たくさんの蕾が付き、次々と花を咲かせます。そのため4月に咲き始めたマリーゴールドは11月くらい(場所によっては12月)まで花を楽しむことができます。英名はmarigold、和名は万寿菊(まんじゅぎく)とか千寿菊(せんじゅぎく)と言います。英名は「聖母マリアの黄金の花」という意味で、年に数回ある聖母マリアの祭日にいつもこの花が咲ていたために付けられた名前だそうです。和名の万寿菊や千寿菊とは、長く花が咲いていることが由来してついた名前です。
寄せ植えにおすすめの種類はフレンチ系の種類
日本に初めて入ってきたマリーゴールドは、大型のアフリカン種です。草丈もあり花も大きいです。切り花にして楽しむのに好まれます。寄せ植えに使われたり花壇などでよく見かけるマリーゴールは、ほとんどが小型のフレンチ系の種類です。背が低く花も小さいのが特徴です。小型のフレンチ系の種類は、その種類の中でも一重咲きや八重咲きの種類があります。アフリカン種とフレンチ種の他、両者の交配種もありますが、花に関する専門的な知識のある方でないと、交配種の見わけはなかなかつきません。ちなみに和名の万寿菊はフレンチ種のマリーゴールド、千寿菊はアメリカン種のマリーゴールドのことを指します。
虫除けにも効果のあるマリーゴールド
マリーゴールドには独特の香りがあるのも、マリーゴールドの特徴の1つです。最近は庭やプランターなどできゅうりやトマトなどの野菜の園芸を楽しむ方も少なくありませんが、マリーオールドを野菜や花の側に植えたり、マリーゴールドの鉢植えを置いておくだけで、虫除けの効果の役目をしてくれます。虫除け効果のあるおかげで、野菜や花の生育も良くなり、野菜などは風味も味も美味しく育つことができます。独特の香りを持っているという特徴から、虫除け効果もあり、見た目の色も明るいので、趣味で園芸をされている方にも人気の花です。
マリーゴールドの花言葉とその由来
花言葉は「可憐な愛情」「健康」「長寿」
では、今週ピックアップした花のマリーゴールドの花言葉をご紹介しながら、その由来を解説していきます。マリーゴールドの花言葉は、「可憐な愛情」「健康」「長寿」です。「可憐な愛情」という言葉の由来は、明るく濃い色の花色で、太陽に顔を向けて笑顔をもたらしているように見える花姿の見た目の印象から由来する言葉です。根拠はさなかではありません。「長寿」「健康」という言葉の由来は、花期が長いことと同時に、丈夫な花であることが由来し、このような言葉がマリーゴールドを象徴する言葉に付けられています。
マリーゴールドの花の色別の花言葉
黄色のマリーゴールドは「健康」
黄色いマリーゴールドは「健康」という花言葉をもっています。黄色はまばゆく輝く光の象徴であり、明るいポジティブな色です。ビタミンカラーともいわれる黄色は、健康をイメージさせます。鮮やかで明るい色である黄色いマリーゴールドの花言葉の由来は、黄色という色の印象とマリーゴールドの丈夫な花であるということが合わさって付けられて言葉だと言われます。
複色のマリーゴールドは「いつもそばに置いて」
種類によって黄色と赤い色や、オレンジと赤い色の花を咲かせるマリーゴールドがあります。このような複色のマリーゴールドの花言葉は「いつもそばに置いて」という言葉です。由来はさなかではありません。いつのころからか、また誰によってこのような言葉が付けられたかはわかりませんが、いじらしくもあり、可愛らしいこんな言葉が複色のマリーゴールドの花言葉として付けられています。恋人に贈る花束に想いを託して贈ってみるのはいかがでしょうか。
オレンジ色の花言葉は「真心」
ポピュラーなマリーゴールドの色であるオレンジ色の花言葉は「真心」です。マリーゴールドのオレンジ色の花言葉である「真心」という言葉の由来は、ギリシャ神話から由来している言葉です。その内容はこんな話です。クレムノンという1人の少年が太陽の神様アポロンを慕い心を寄せ、またアポロンもクレムノンに恋をしていたのだとか。ところが雲の神がこの二人の関係を妬み、アポロンを雲で隠してしまい見えなくしてしまいました。アポロンを見ることができなくなったクレムノンは数日後死んでしまいました。純粋なクレムノンの心を知ったアポロンは、クレムノンをオレンジ色のマリーゴールドに変えたという話がギリシャ神話に残っています。その話が由来して、オレンジ色のマリーゴールドの花言葉には「真心」という言葉が付けられているそうです。
マリーゴールドの伝説にまつわる花言葉
エトルリアの神話伝説にまつわる花言葉は「予言」
オレンジ色のマリーゴールドの持つ花言葉のようにギリシャ神話や、その国に伝わる伝説やその花の誕生説が花言葉の由来となっていることがあります。マリーゴールドの代表的な花言葉には紹介されていませんが、エトルリアの神話伝説に由来する話から、マリーゴールドは「予言」という花言葉も持ち合わせているのです。マリーゴールドの属名タゲテスとは、実はエトルリアの神話に登場する1人の少年神のタゲスに由来して付けられた名称であり、「予言」という花言葉は属名の由来となったタゲスが登場する伝説が由来となる内容です。
「予言」という花言葉が由来するエトルリアの神話伝説とは
タゲスは、農夫が畑から掘り起こした少年神でした。白髪の小さな子供の姿をしており、とても賢く、エトルリアの君主たちに知恵と占いの術を教え、予言の神様として信頼されていました。そしてタゲスが伝えた動物のはらわたから占う占術が古代ローマで取り入れられたと伝えられています。マリーゴールドの属名に由来するタゲスのこの話が由来となり「予言」という花言葉が付けられているのです。
マリーゴールドのネガティブな花言葉
ネガティブな花言葉「嫉妬」「絶望」「悲哀」
想いを託して花を贈るシーンに役に立つ花言葉。しかしその花に付けられた花言葉はポジティブな言葉だけとは限りません。花言葉には裏シンボルと言って、否定的な意味がある言葉でその花を象徴しているものもあります。マリーゴールドにも否定的な裏シンボルであるネガティブな花言葉が付けられています。それは「嫉妬」「絶望」「悲哀」という言葉です。西洋ではキリストを裏切ったユダヤ人が来ていた服の色が黄色だったということもあり、黄色の花には「嫉妬」「絶望」というネガティブな言葉が付けられているそうです。
「悲哀」はギリシャ神話から由来する言葉
マリーゴールドの裏シンボルとなるネガティブな花言葉の「悲哀」の由来となるギリシャ神話とは、太陽の神アポロンに恋した1人の少女の話です。その少女はカルタという名でした。カルタはアポロンの姿を一目見ようとずっと空を眺めて恋に焦がれ、そしてその命を落としてしまったのです。そしてカルタの立っていたところには、1本の花が芽吹いたのだと。その花がマリーゴールドであったという神話が残されています。その神話から「悲哀」という花言葉が付けられたと言われています。
花を贈るときは裏シンボルに気を付けて!
裏シンボルとは悲しくなる、あるいは不吉なネガティブな言葉ですが、花を贈るシーンとネガティブな意味が重なるときには、贈る花に選ばぬように心がけるとよいかもしれません。しかし否定的な言葉しかもち合わせていない花などはないのですから、何事にも前向きにとらえるように心がけて、その花の持つポジティブな花言葉を感じながら花を楽しむと明るい気分になれます。
マリーゴールドの花から元気をもらおう
力強い花色が魅力のマリーゴールドは「可憐な愛情」「長寿」「健康」という、可愛らしくそして元気なイメージの花言葉を持ち合わせています。切り花は大型のアフリカン種がおすすめですが、寄せ植え、鉢植え、花壇に植えるには小型のフレンチ種が人気です。野菜を育てている方には虫除けにもなるので、野菜の側に植えたり、鉢を置いておくのもおすすめです。複色のマリーゴールドの花言葉は「真心」です。感謝したい人や大切な方に想いを託して贈ってみてはいかがですか。春に咲き晩秋まで鮮やかな元気な色の花を咲かせてくれるマリーゴールドのポジティブな花言葉にあやかり、元気に春の季節をお迎えください。
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当サイト「暮らしーの」では、マリーゴールドの育て方や、苗の選び方など、マリーゴールドをガーデニングなどで楽しむ情報を掲載しています。マリーゴールドの情報をもっと知りたい方は、こちらもチェックしてみてください。
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