マリーゴールドとは?
マリーゴールドといえば、皆さんはどのような花を思い浮かべますか?きっとほとんどの人が見たことあると思いますが、オレンジや黄色で花びらがたくさんあるイメージでしょう。香りも人気のマリーゴールドですが、園芸が趣味の方には育てることでも人気です。マリーゴールドはキク科の草花で、ほとんどが一年草ですが、一部の品種では多年草のものもあります。上手に育てて、マリーゴールドを楽しんで見てください。簡単にマリーゴールドの生態についてご紹介します!
原産地
マリーゴールドは原産地がメキシコですが、現在ほとんどの分布がアメリカ大陸です。温帯から熱帯地域まで幅広く分布しており、中でもアメリカ大陸では約50種類ものマリーゴールドが分布していると言われています。また、マリーゴールドの種類ですが、アフリカン・マリーゴールド、フレンチ・マリーゴールド、メキシカン・マリーゴールド、レモン・マリーゴールドがあります。キク科の植物には多い、根から有毒成分をだす草花で、土壌に対して有害な線虫を撃退するために効果的な毒です。
花言葉
花にはどれも花言葉がつけられます。もちろん、マリーゴールドにも花言葉があり、「可憐な愛情」と見た目にぴったりな言葉がついています。マリーゴールドはオレンジや黄色、白、褐色など様々な色があり、それに応じて花言葉も少し違いますが、代表的な花言葉が、この「可憐な愛情」です。香りも良いので、花束にも人気のマリーゴールドをぜひ特別な日のプレゼントに選んでみるのも良いかもしれません。
マリーゴールドの楽しみ方
ここではマリーゴールドの楽しみ方をご紹介します。マリーゴールドは園芸にも人気の草花ですので、もちろん育てたり、生け花として見て楽しむことが代表的です。一方で、先ほどもご紹介したように、香りの良い花ですので、ハーブティーの香りづけとしても楽しむ方が増えています。どちらもおすすめですので簡単に楽しみ方をご紹介します!
見て楽しむ
見て楽しむのはどの花も定番の楽しみ方です。先ほどもご紹介したように、マリーゴールドには色々な種類があります。メキシカン、アフリカン、フレンチ、レモン・マリーゴールドでもそれぞれ花の形が全く違います。また、マリーゴールドにはこれ以外にも種類があり、ミント・マリーゴールドは小さな花をたくさん咲かせる形をしています。定番の形から近年の新品種まで、色々な種類のマリーゴールドを見て楽しんで見てください!
飲んで楽しむ
マリーゴールドのもう一つの楽しみ方は、ハーブティーとして飲んで楽しむことです。マリーゴールドには血行促進、利尿作用、ホルモンバランスを整えるなどの効果が期待されています。マリーゴールドの花を乾燥させ、それをハーブティーとして飲むことでその効果が期待できます。お店や通販でも最近は人気のようですので、ぜひ試して見てください!しかし、妊娠中の方やキク科にアレルギーのある方は飲まないように気をつけてくださいね。
マリーゴールドの育て方をご紹介!
ここからは、そんな気になるマリーゴールドの育て方について詳しくご紹介していきます!新しい趣味として園芸を始めたい方、マリーゴールドが好きな方はぜひ挑戦して見てください。ここでは種まきからご紹介しますが、園芸店で苗を買ってきてそれを植えることも可能です。その方が失敗の確率も低くできますので、心配な方はそちらから挑戦してみると良いかもしれません。栽培方法について、準備、土づくり、種まき、間引き、植え方、水やり、追肥、剪定、冬越し、切り戻しまで細かく分けてご紹介していきます!
マリーゴールドの育て方①準備
まず、マリーゴールドの栽培で重要な発芽の適温ですが、15度〜20度です。そのため、準備、種まきに関しては4月〜5月の間に済ませましょう。そして、開花は6月〜10月の間です。このスケジュールを頭に入れて栽培の準備を進めていきます。必要なものは土と、種、鉢植え、肥料が栽培に最低限必要なものになります。土は、園芸店に売っている、園芸用栽培土ど腐葉土を用意しましょう。種は、品種によって花の形が違いますので、買う前にチェックしてくださいね。鉢については、深さが20センチ前後のものを準備してください。種から栽培する場合には苗用のポットも準備が必要になります。
準備の注意点
準備の時に気をつけるべき点は、やはり、栽培スケジュールです。発芽の適温がありますので、早すぎても遅すぎても発芽せず残念な結果になってしまいます。また、マリーゴールドは水はけの良い土を好みますので、他の栽培に使った土を使い回すよりも新しい土を使ってあげると良いでしょう。
マリーゴールドの育て方②土づくり
続いてご紹介するのは、マリーゴールドのみならず、他の植物の栽培にも欠かせない土づくりです。その育てる植物が好む土にしてあげないと、枯れてしまう危険がありますので気をつけてください。今回のマリーゴールドは水はけの良い条件の土を作ることがポイントになります。園芸用培養土は水はけがよくなるように空気を含んでいます。これに自然由来の栄養として腐葉土を混ぜてあげれば土づくりは完成です!
土づくりの注意点
土づくりの注意点は、はじめに化成肥料を入れてしまわないことです。理由は、2つあって、1つは、育苗期間に化成肥料は発芽に強い刺激を与えてしまいます。後ほど追肥の項目でもご紹介しますが、育苗期間中の追肥は液肥で行いましょう。2つ目は、化成肥料を入れすぎてしまうと、せっかく水はけをよくした土のバランスが崩れてしまうからです。。園芸店で購入した土をそのまま使いましょう。
マリーゴールドの育て方③種まき
ここからは、実際にマリーゴールドを栽培する時のやり方をご紹介します。まず始めにご紹介するのは種まきです。種まきの一番の心配は最初にしっかり発芽してくれるかどうかです。発芽に関しては、種が新鮮であればおよそ9割は発芽します。新鮮な種を選んで、発芽の適温は15度〜20度ですので、この時期に種まきをします。約5mm覆土して発芽するまでは日陰に置いておきます。5〜6日程度で発芽しますので、発芽してからは日が当たる風通しの良い場所に移動しましょう。
種まきの注意点
種蒔きの注意点は、種の上に5mm程度覆土することです。光のない状態で発芽しますので、土を軽くかけてあげることが重要です。発芽したら、次は光が必要になりますので、光が当たる風通しの良い場所に移動させましょう。発芽の気温は大体、春に桜が咲き始める頃ですので、その時期を目処に栽培をスタートさせてみてください。
マリーゴールドの育て方④間引き
次にご紹介するのは、マリーゴールドを種まきから栽培した時に重要な間引きです。間引きとは、最初に種をまいた時から、植物と植物の間を開けるために芽を摘む作業です。双葉が出始めたら、1つ飛ばしで間引きをしましょう。3葉目、4葉目がで始めた頃にもう一度間引きをするのが一般的ですが、この2回目に間引きをする量を減らすことは、株の増やし方でもありますので、どれくらいマリーゴールドを最終的に育てたいか間引きをする前に計画を立てる必要があります。
間引きに注意点
間引きのポイントは、根元を持って、根っこからしっかり抜いてあげることです。そして、その間引きした芽は鉢植えの中に置いて置くのではなく、ゴミとして処分しましょう。この時にもし雑草が生えていたら、雑草が若いうちにとってあげるといいかもしれません。
マリーゴールドの育て方⑤植え方
2回の間引きを終えて、次は鉢植えに定植する時の植え方についてご紹介します。鉢植えで種まきを行なった場合は定植する必要はありませんが、もし、育苗用のポットで栽培していた人は、鉢植えに植え替えてあげましょう。本葉が4枚程度出た時がそのタイミングです。植え方は、株と株の間を30センチほど開けて、穴を掘り、その中に窒素成分が入った化成肥料をひとつまみ入れて、植えつけます。植え方のポイントとしては、しっかりと根が活着するように、土を被せた後に周りを手のひらで軽く押してあげます。さらに、この時すぐに水やりも行いましょう。
植え方の注意点
植え方の注意点は、株と株の間をつめすぎず、しっかりと開けてあげることです。また、水やりをすぐにしてあげることも植え方の注意点としてあげられます。定植は6月に入る前にできると思うので、水は忘れずにあげましょう。
マリーゴールドの育て方⑥水やり
定植すると、6月〜10月の間で花が咲きます。この時、夏場を挟みますので、水やりを忘れずに行いましょう。水やりが少なすぎても、多すぎても枯れる原因になってしまいます。土を触ってみて乾いていたらあげるようにしてください。鉢植え栽培の場合、土が乾きやすいので、毎日チェックしてくださいね。
水やりの注意点
マリーゴールドの栽培で水やりの注意点ですが、あげすぎないことです。あげすぎると、夏場は鉢植えの下に水がたまり、そこにダニが発生してしまいます。そうなると枯れる原因になりますので土の湿り具合は注意してくださいね。
マリーゴールドの育て方⑦肥料
次にご紹介するマリーゴールドの育て方ですが、肥料についてです。育苗期間中の肥料は液肥で行います。規定量で薄めた液肥を水やりの時に肥料を与えましょう。定植してからの肥料ですが、最初に穴の中に肥料を入れてから1ヶ月したら同じくらいの量を株の近くにまきます。その後の肥料も月に一度与えます。
肥料の注意点
肥料をあげるときの注意点ですが、あげすぎないことです。育苗期間、定植以降限らず、肥料を与えすぎてしまうと、反対に弱って枯れることや、害虫がついて枯れる心配があります。花をみて、元気がないようだったら、肥料をあげる、というように植物の様子をみて肥料をあげるか判断するのがいいかもしれません。
マリーゴールドの育て方⑧剪定
次にご紹介するのは、剪定です。剪定とは、伸びすぎた枝や、花がつかなくなった枝を切り戻してあげる作業です。剪定によって、植物の形を整えることにも繋がります。剪定が初めての方は、まずは見た目で伸びすぎてしまっている枝を切り戻してあげることからはじめましょう。徐々に剪定に慣れると、どの枝を切り戻しすれば花がたくさんつくかがわかるようになります。
剪定の注意点
剪定をするときの注意点は、切り戻ししすぎないようにどの枝を剪定するか計画を立てることです。もし、剪定に失敗して、切り戻ししたくない枝を切ってしまった場合は、それを差し木にすることもできます。一つの増やし方ですので、もし、剪定に失敗して切り戻ししすぎた場合は、差し木にしてみてください。
マリーゴールドの育て方⑨冬越し
マリーゴールドの冬越しですが、ほとんどの種類のマリーゴールドはマイナス5度までの気温なら冬越しすることができます。そのため、日本で栽培するとほとんどの地域で冬越しできますので、寒さで枯れる心配がありません。しかし、雪が多い地域では冬越しは難しくなってしまいます。冬越しのマリーゴールドで人気の品種がミント・マリーゴールドやレモン・マリーゴールドです。
冬越しの注意点
マリーゴールドの冬こしの注意点は、栽培している地域の気温がマイナス5度以下にならないこと、冬越しできる品種であることがあります。もし、冬越しできない条件であれば冬になると枯れるのが一年草の特徴です。鉢植えにして、冬越しできる品種を育てれば、冬場は室内で育てることもできます。
マリーゴールドの育て方⑩増やし方
最後にご紹介するマリーゴールドの育て方は、花の増やし方です。マリーゴールドの花の増やし方は、切り戻した枝を差し木にしたり、種から栽培する方法があります。増やし方でもっとも簡単なのは切り戻しした枝を差し木にすることです。差し木の植え方は、土にそのまま差しで周りを手で強めに押し、根が生えるまで水をこまめにあげるようにしましょう。増やし方の2つ目の種から育てる方法はこれまで紹介してきたものを参考にしてみてくださいね。
増やし方の注意点
マリーゴールドの増やし方の注意点ですが、マリーゴールドの木は大きく広がっていきますので、株と株の間をしっかり開けることです。切り戻した枝を植えるやり方が簡単な増やし方ですが、株との間が狭いと、枯れる原因になりますので注意してくださいね!
マリーゴールドの育て方のポイント
最後にマリーゴールドの育て方のポイントをまとめます!マリーゴールドは大きく育つ草花ですので、株と株の間を十分開ける植え方がポイントです。そうすることで、病気や栄養不足で枯れる原因をなくすことができるだけでなく、一つの株からたくさんの花を咲かせる増やし方にも繋がります。また、株との間を十分に開ける植え方をすることで、伸びすぎた枝を切り戻し、一つ一つの株を丁寧に手入れするのもやりやすくなりますよ。
まとめ
いかがでしたか?植物を育てるとなると、心配なのが枯れることです。マリーゴールドは比較的丈夫な植物ですので、たくさんの花が咲くように、植え方や切り戻しなどの手入れをしっかり行いましょう。また、増やし方もご紹介しましたので、枯れる心配があるひとは、たくさん増やすやり方に挑戦してみるのもいいかもしれません。ぜひ今年の春、参考に育ててみてくだいさい!
草花の栽培方法が気になる人はこちらもチェック!
園芸が趣味の方、新しく挑戦してみたい方はこちらの記事も合わせてチェックしてみてください。上手に育てる方法や、あらかじめ枯れる原因を知っておくともしもの時に役に立つ情報が盛りだくさんです。ぜひこちらも合わせて参考にしてみてくださいね。
初心者でも失敗しないカモミールの育て方講座!増やし方や寄せ植えのコツも解説!
カモミールは可愛い小さな白い花が特徴で、いい香りがすることでも知られています。基本的な育て方をそれば、自宅でもカモミールを栽培することが出来...
【初心者でも簡単】バラの育て方のポイントを解説!人気品種おすすめ15選もご紹介!
バラの栽培はハードルが高そうと思っている方も多いのではないでしょうか?最近では新しい丈夫な品種がたくさん出ていて、初心者でも育て方のポイント...