カモミールとは
カモミールは、小さな白い花が特徴で、葉は糸のようにとても細いのが特徴です。また、カモミールと言うとカモミールティーやアロマオイル、芳香剤などさまざまな場面で使われています。芳香な香りが楽しめるので、自宅でカモミールを栽培してみたいという人もいるのではないでしょうか?カモミールは大きく分けて2種類あります。1つは多年草のローマンカモミールと一年草のジャーマンカモミールと言う種類です。初心者でも育てやすい植物なので、育ててみてはいかがでしょうか?
カモミールの種類の違いを紹介
ローマンカモミール
カモミールの種類の中での春から秋にかけてよく見かける小さい白い花のカモミールは、ローマンカモミールと呼ばれる多年草です。とても丈夫で踏んでも枯れないので、グランドカバーなどにも使われています。公園や道などで見かけたことがある人もいるのではないでしょうか?また、ローマンカモミールは香りもよく、花と葉の両方に芳香の作用があり、ほのかなりんごやパイナップルのような甘い香りがするのが特徴です。冬場は枯れてしまいますが、翌春にはまた可愛らしい小さな花を咲かせて、人々に良い香りを届けてくれるのです。
ジャーマンカモミール
初心者ではなかなか見分けが出来ませんが、ジャーマンカモミールはローマンカモミールに比べて、高さがあります。花を見るだけでは見分けをするのが難しいですが、ジャーマンカモミールは花の部分にしか香りがありません。また一年草で、毎年楽しみたい場合は、種まきを再度する必要があります。街中などで見かけるカモミールはほとんどこの2種類のどちらかになると思います。どちらも人々に可愛い花で素敵な香りを届けてくれるのです。
カモミールを育ててみよう
カモミールは種まきからか苗から栽培します。比較的丈夫で、コツさえ押さえれば誰でも栽培することが出来ます。自宅の花壇などに植えれば、可愛い花と共に素敵な香りを届けてくれるのです。また、上手に栽培すればカモミールの香りを生かして香水作りやカモミールティーを自宅で楽しむことが出来ます。花だけではなくその後もさまざまな形でカモミールを楽しむことも出来るので、ぜひこの機会に初心者でもカモミールの栽培に挑戦してみて下さい。
カモミールの育て方①
カモミールを栽培する前の準備
カモミールは種からと苗から育てる方法があります。ホームセンターや園芸ショップでは3月から5月あたりになると、店頭にカモミールの苗が並んでいます。カモミールの場合は、種からでもさほど栽培が大変ではないので、より多くのカモミールを楽しみたい人は種から栽培するのがおすすめです。まず準備したいのが、カモミールの種か苗、鉢やプランター、鉢底ネット、土、肥料、スコップ、ジョウロです。どれも自宅にある物やホームセンターなどで手軽に購入できると思います。
カモミールの育て方②
カモミールに適した土を作ろう
植物の種類によって、適した土作りが必要になって来ます。カモミールの場合は、水はけのよい土を好みます。カモミールを鉢植えで育てる場合は、市販のハーブ用などの培養土を使うのも良いでしょう。自分で1から土を作る場合は、赤玉土や腐葉土を混ぜて水はけがよい土を準備しましょう。また、カモミールは酸性の土で育てようとすると、うまく育たないので、自宅の庭に直接植えたりする場合は、土の酸性度合いを調べてから植えるのがおすすめです。市販の酸性度を調べる物も園芸店などで購入できるので、気になる人は購入してみましょう。
とにかく水はけが大切
カモミールの土作りで特に水はけは大切です。地植えなどをする場合でも腐葉土などをプラスして水はけのよい土にしてから種まきなどを行うのが良いでしょう。さらに苗や種まきをする前には、必ず土を柔らかくしておくことも大切です。固い土のままだとうまく発芽しない場合があるので注意が必要です。ぜひカモミールの苗や種まきをする前にしっかり基本の土作りをしましょう。土をちゃんと作れば初心者でも失敗なく育てられます。
カモミールの育て方③
カモミールの育て方に適した場所
カモミールの苗植えや種まきをする前の土作りも大切ですが、どこで栽培するか場所を決めるのもとても重要です。カモミールは日当たりのよい場所を好み、暑さを苦手とします。カモミールがたくさん花を咲かせるためにも日当たりのよい涼しい場所が良いでしょう。鉢植えで栽培する場合は、日当たりなどに応じて移動することが出来ますが、地植えなどの場合は特に場所選びは大切です。その為、直射日光を避けた場所を探しましょう。
カモミールは繁殖力が強い
カモミールは繁殖力が強いので、上手に栽培するととても多く増えます。その為、苗と苗の間隔を十分に取ったり、間引きしておくことが大切です。だいたい20㎝程間隔を開けるのが良いでしょう。種まきから始める場合は、発芽したら間引きなどをして十分な感覚を保って栽培してみて下さい。間引きを怠ると成長の妨げにもなるので、しっかり間引きをしてみましょう。
カモミールの育て方④
カモミールを植える時期
初心者がカモミールを栽培する場合は、植える時期も大切です。苗から始める場合は、3月中旬から5月か9月中旬から10月が良いでしょう。苗を購入する場合は、根本に葉がたくさん伸びていて、葉の付き方は綺麗な物を選んで下さい。基本的に苗から育てる場合は、育てやすいですが最初の苗が元気がなかったりするとその後上手に成長してくれないので注意して下さい。
種まきの時期
種まきの時期は苗から育てる場合よりも時期が早めです。種まきに適した時期は3月中旬から4月か9月中旬から10月の春か秋の時期に行うのが良いでしょう。春に種まきをする場合は、すぐに開花時期を迎えてしまうので、あまり大きくなりませんが、秋を種まきの時期に選ぶと、開花まで時間があるので株が大きく育ちます。やはり株が大きくなった方がカモミールの花も多く咲きます。
カモミールの育て方⑤
植え方
カモミールを苗から育てる場合は、苗よりも一回り大きな鉢などを用意して水はけのよい土に植えます。さらにプランターなどにいくつも苗を植えたい場合は、しっかり間隔をあけて植えるようにしましょう。種まきから始める場合は、カモミールの種がとても小さいので風に飛ばされたり、水に流されないように注意して行います。種まきから始める場合はまず発芽をさせる為に、発芽専用の浅い容器に入れて発芽を待つのがおすすめです。たまごのパックやいちごのパックなどを使うのもいいでしょう。
発芽をしたら
カモミールの種が発芽したら、ポットなどに植え替えてしっかりとしてから鉢などに発芽を植え替えすると良いでしょう。発芽の場合は、最初から鉢やプランターなど広い場所に種を植えてしまうと、大量に発芽してしまい間引きするのに時間がかかります。あまり込み合ったまま育てるとうまくカモミールが成長してくれないので、間引きをして間隔をあけて育てるのがおすすめです。発芽をさせる場合も、ある程度間隔を持って発芽させるようにするのが良いでしょう。発芽をされに植え替える場合も程よく間引きをすることで今度の良い成長に繋がります。
カモミールの育て方⑥
水やり
カモミールなど植物を栽培する際に、大切なのは水やりです。カモミールも土の表面が乾いて来たら、しっかり水を与えるようにしましょう。鉢植えなどで栽培する場合は、水をあげすぎてしまうと根腐れを起こすことがあるので、鉢の下からしっかり水が出るようにして下さい。地植えでカモミールを育てる場合は、特に水やりを気にする必要はありませんが、暑い日は続いたり雨は降らない場合は水やりをしてあげて下さい。
カモミールの育て方⑦
肥料
初心者はカモミールを育てていると肥料をあがるか気になると思います。カモミールの肥料は植え付けをする際に元肥を行います。その際に使うのは液体肥料がおすすめです。さらに多年草のローマンカモミールの場合は、花の収穫や植え替えのタイミングで同じように液体肥料を与えるのがおすすめです。基本的にカモミールは育てやすいので、特別な肥料などは必要ありませんが、多年草のカモミールの場合は、毎年綺麗な花を咲かせるように。花が開花した後や植え替えのタイミングで肥料をあげましょう。
カモミールの育て方⑧
植え替えのタイミング
多年草のローマンカモミールを栽培する場合は植え替えが必要になって来ます。特に鉢植えで育てている場合は、根が張りしぎてしまうので年に1度か2度の植え替えが必要になって来ます。植え替えを行う時期は3月中旬から4月か9月中旬から10月がおすすめです。まずは一回り大きい鉢を用意し、鉢の穴をネットなどでふさいで、土を4分の1程入れます。そしたらカモミールの根を傷つけないように抜き、古い土を少し落とし新しい鉢に置きます。その際に明らかに傷んでいる根はカットして綺麗にしておいてあげましょう。カモミールは植え替えや間引きをしながら育てるのはおすすめです。
植え替えの際の注意ポイント
植え替えを行う際は、とにかく根を傷つけないようにしましょう。その為に鉢に苗と土を入れる際に棒などでつつきながら根に気をつけながら土を鉢の上まで入れましょう。植え替えは完了したら、たっぷり水をあげて終わりです。植え替えを行わないと根が絡み合って成長の妨げにもなるので、ローマンカモミールの場合は、定期的に植え替えや間引きを行ってみて下さい。
カモミールの育て方⑨
剪定
カモミールを上手に育てるととても大きく成長します。その為、カモミールには剪定が必要です。剪定せずそのままにしておくと、密集して蒸れてしまう原因になるので、それを防ぐ為にも剪定を行います。剪定のタイミングはカモミールの花の収穫が終わった後で、10㎝程に剪定します。その際に剪定しすぎて下の葉がなくならないように注意しましょう。ローマンカモミールの場合は、剪定で落とした葉や茎もいい香りがするので、ネットなどに入れて入浴剤や芳香剤代わりに使用するのがおすすめです。剪定をしっかり行うことで、多年草のローマンカモミールをまた来年も楽しめます。剪定をしないと、翌年の成長にも悪影響を与えるので、剪定するのがおすすめです。
カモミールの育て方⑩
増やし方
カモミールは種を収穫する増やし方と株分けや挿し木による増やし方が出来ます。一年草のジャーマンカモミールも種を収穫することで来年もまたカモミールが楽しめます。種を収穫する場合は、花が咲いた後もそのままにしておきます枯れてくると花の中心部が茶色くなり種が出来ます。花を切り取りしっかり乾燥させることで花を揉むと小さな種が落ちて来ます。そうすることで種による増やし方が出来るのです。
挿し木による増やし方
挿し木でのローマンカモミールの増やし方は、3月か4月、10月の時期に行うのがベストです。カモミールの元気な茎を10㎝程にカットし、下の方の葉を取り、しっかり水を与えた土に挿し木にします。挿し木を行うことで、間引きも出来るのでおすすめです。挿し木を水で行う場合もありますが、カモミールは根が弱いので土での挿し木による増やし方の方が適しています。後は土に挿し木にした鉢などを日陰において水やりをします。だいたい2週間で根が出始めて4週間程で根が張るのでそしたら通常のカモミールのように好きな鉢やプランターに植えましょう。比較的初心者でもやりやすい増やし方だと思います。
株分けによる増やし方
カモミールが鉢から飛び出すくらい大きくなってしまったら、株分けによる増やし方をするのも良いでしょう。鉢からカモミールを取り出し、根を3つ程に分けて違う鉢などに植えます。その際に、根がからまっていたらカットするのも良いでしょう。カモミールの好む水はけの良い土に植えたら完成です。株分けをすることで簡単にカモミールをいくつにも株分けできる増やし方になります。比較的カモミールは強い植物なので、初心者でも手軽にいろいろな増やし方が出来るのではないのでしょうか?
カモミールの寄せ植えをしてみよう
カモミールだけでも綺麗ですが、さまざまなハーブなどと寄せ植えをするのも人気があります。最近は自宅でハーブを育てることが人気で、初心者でもチャレンジ出来ます。しかし寄せ植えをする際には相性の良い植物と悪い植物があります。カモミールと寄せ植えをするならアブラナ科の植物がおすすめです。一緒に寄せ植えすることでお互いに相乗効果が期待出来るからです。アブラナ科にはルッコラやクレソンなどサラダに使える食材です。
寄せ植えに適さない種類
逆にカモミールと寄せ植えするのに適さないのは、オレガノやタイム、ミント、ラベンダー、ロースマリーなどです。ミントやローズマリーは繁殖力が強いことでも有名なので、寄せ植えするとカモミールが枯れてしまう原因にもなってしまいます。カモミールを使って寄せ植えを行う場合は、一緒に植える植物をチェックしてから行うようにしましょう。
まとめ
カモミールの育て方はいかがでしたか?基本を知れば、初心者でも手軽に育てることが出来ます。カモミールを育てる場合のポイントは間引きです。カモミールが窮屈にならないように植え替えをしたり間引きや剪定をしてカモミールが成長しやすい環境を作ってあげましょう。さらに花を収穫したり、種を収穫したりするのもおすすめです。種から育てる場合は発芽をしっかりさせて間隔に注意して植えてあげることで上手に育つでしょう。種まきや開花の時期を見極めながら、長くカモミールを楽しんでみて下さい。カモミールは寄せ植えなどにするのにも適しているので、カモミールに合う植物を使って寄せ植えにチェレンジするのもおすすめの楽しみ方です。
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