培養土 花 野菜用 ゴールデン粒状培養土配合 25L
日光種苗 桃色昼咲月見草
はじめに
ヒルザキツキミソウは自然でも増える育てやすい花
月見草といえば夜に咲く花ですが、昼に咲くものもあります。それがこのヒルザキツキミソウ。元々かわいらしい淡い色合いが昼の光に映えてまた違ったおもむきがあり素敵です。
今回はこの昼に咲く月見草の仲間である、ヒルザキツキミソウの種まきや苗の植え付け・株分けでの増やし方や夏や冬の季節のお手入れを解説していきましょう。
ヒルザキツキミソウについて
ヒルザキツキミソウについて、現時点では名前しか知らないという方もいらっしゃるでしょう。少しでも興味を盛ったら調べてみて、自分のガーデニングスタイルに合うかどうか確かめるのは大切なことですね。まずは基本情報やその見た目・開花時期・暑さ寒さへの耐性などからご紹介します。
基本情報
科・属:アカバナ科マツヨイグサ属
原産地:北アメリカ
英語名/学名:Pinkladies/Oenothera speciosa
開花時期や花姿
マツヨイグサ・ツキミソウと違い昼に開花するヒルザキツキミソウ。花の見頃は5-7月の夏の季節。2ヶ月とたっぷり長い期間咲き続けるので、初夏の花壇の彩りにとても重宝する植物です。草丈は30-40センチほどの草花ですが、匍匐性があるので、広い範囲を隙間なくカバーしてくれるのも人気の理由となります。
耐暑性・耐寒性
暑さにも強く道端など過酷な状況でも絶えずに咲き続ける丈夫な花です。一株で横に広がり咲くので、小さな鉢植えなどよりも花壇や大きめのプランターなどで育てるとよいでしょう。耐寒性も高く地植えにしても、冬越しの手間もかからず元気に育つでしょう。
ヒルザキツキミソウのお手入れと育て方1.日当たり
基本的なことがわかったら早速育て方を見ていきましょう。まずは大切な日当たりを考慮した置き場所選びから。特にこの草花は根が傷つくことを嫌うので、置き場所は吟味したいものです。
移植できないので植え付け場所は大切
多年草ですがあまり移植はしない方がおすすめ。最初に植え付ける場所は十分吟味しましょう。広がる特性を活かして広い場所を選んでください。寄植えでは他の植物に押されて、この花らしいあたり一面のこの花が咲く姿が見られません。単品植えで映える植物です。
植え付け場所に向く日当たり
日当たりは良ければ良いほどよく、夏にも強いので他の花を植えられないような炎天下でも大丈夫。屋内よりも1年を通して日なたになるような屋外に置いてください。よく日が当たる2階以上のベランダなども向いているので、プランター栽培もおすすめします。
日当たりの栽培のポイント
きびしい日本の夏や冬の温度差も気にせず、すくすくと成長する植物です。とにかく日の当たる場所、日当たりのよい明るいところに植え付けてください。
ヒルザキツキミソウのお手入れと育て方2.土
好みの土づくり
路傍でも自生するくらい硬い土でも育ちます。気をつけるとすれば水はけのよい、やや乾燥気味な土が好みというところでしょう。一般的な赤玉土6と腐葉土4といったやや腐葉土多めの配合で。肥料分はこれで十分で元肥は不要です。
初心者にもおすすめ市販の培養土
培養土 花 野菜用 ゴールデン粒状培養土配合 25L
土にこだわりがない花なので、どこででも手に入る一般的な花用の培養土を使うことができます。余っていた培養土や他の植物栽培にも流用できるため、これからガーデニングを楽しもうと考えている方は大袋で買っておいてもよいでしょう。
土づくりの栽培のポイント
水はけのためにゴロゴロとした中粒などの土を選ぶのは良いですが、鹿沼土を混ぜると酸性が強くなってしまって枯れることがあります。粒の大きな土を使うなら赤玉土を選んでください。
中性のpHに調整してある市販の培養土であれば、気を使わずにすぐに植え付けることができるでしょう。肥料が多すぎると葉が茂り、花が少なくなりますので元肥はあげないでください。
ヒルザキツキミソウのお手入れと育て方3.種まき
苗の販売が少ないこの花は、種まきから育てはじめるのが誰でもはじめやすい栽培方法でしょう。種まきは苗からはじめるのに比べて少しだけ時間がかかりますが、芽がでで大きくなってという成長過程を存分に楽しむことができますよ。
種まきから育苗して定植
日光種苗 桃色昼咲月見草
多年草植物のヒルザキツキミソウは、種まきから新しい株を育てることができます。こぼれ種からも芽が出るくらい発芽率はよい方なので、簡単に種からの園芸を楽しめるでしょう。ただしまき時期があって、それによっては開花が翌年になることもあります。
種まきの時期とやり方
種は春と秋の2回おこなうことができますが、秋蒔きならば翌年春に花が咲き、春に種まきをすると開花は翌年の春となるので注意が必要。育苗箱に種まき用の土を入れあまり密にならないよう筋蒔きにします。本葉2-3枚でポットあげをして十分に根が張ったところで定植してください。
種まきの栽培のポイント
秋に種まきをした場合は小さな苗の状態で冬を越すことになるので、耐寒性は高いですが霜には注意してください。無事冬を越せば春には花を咲かせます。春に種まきした場合は大きな株に育っているので、特に冬越しの心配はありませんので安心です。
ヒルザキツキミソウのお手入れと育て方4.植え付け
自分で育てた苗や手に入れたものを定植していく作業を植え付けといいます。植物によって植え付けに適した時期があり、その後の成長のしやすさにも影響してきます。
苗の植え付け時期
春に種まきしたものは6月に、秋まきなら12月ころが苗が育って植え付けの時期にあたります。苗を購入して植え付ける方もだいたいこの時期に園芸店に出回ることになるでしょう。
植え付け方法
株を中心に広がって咲くので鉢の場合は円形のものが見栄えよく育ちます。地植えにするときには、この広がるスペースをあらかじめ開けるため、20-30センチくらい間隔をもって植え付けるようにしましょう。ポット苗を買った場合は根を傷つけないよう注意して植え付けてください。
植え付けの栽培ポイント
それほど繁殖して困るというほどではありませんが、株が広がるだけでなく地下茎で毎年少しずつ勝手に増えていきます。最初に植え付ける場合は株間を開けることが必要。
それでも大きくなり増えてきた株については、株分けをしてまた別のところに植え直すという必要も出てきます。この株分けについては後述をご参照ください。
ヒルザキツキミソウのお手入れと育て方5.日常管理
植え付けが終わったら、花が咲くまで水や肥料をあげるのが一般的な日常管理となります。ヒルザキツキミソウは、どのような水やりや肥料やりをしたらよいのかご紹介しましょう。
水やり
苗を植え付けたら水やりや肥料を与えてお世話していきましょう。地植えの場合は乾燥を好む花ですので、水やりの心配はありませんが、鉢やプランターならば土の乾燥状態を見て、乾いているようならジョウロで水をあげてください。
肥料
肥料は地植え・鉢植えともに必要ありません。むしろあげすぎてしまうことにより植物の危機感が薄れ、葉や株だけが大きくなり花や種を付けなくなることも考えられるので注意してください。
日常管理の栽培のポイント
土は乾燥気味に肥料分は過多にならないよう、控えめに見守るのが日常管理のポイントです。特に地植えの場合は、よほど日照りが続かない限りお世話は不要と考えてよいでしょう。
ヒルザキツキミソウのお手入れと育て方6.株分け
移植を好まない植物という話を先ほどしましたが、この花にも植え替えが必要な時期がやってきます。植物の株は更新しないと、だんだんと花が咲かなくなったり最悪の場合消滅してしまったりすることも。株が増えてきて混雑したら、それを分けて植え替えるというのもひとつの方法です。
株分けの時期とやり方
手間のかからない植物であるヒルザキツキミソウですが、何年も繰り返して咲いているうちに株も古くなり花付きが悪くなる、いわゆる寿命の状態が近づきます。
株分けなど新しく更新することで、またたくさん花が咲くようになるので、定期的に株分けはしていくことがおすすめ。植え替えは春と秋(植え付け時期と同じ)に掘り起こし、根をできるだけ傷つけないよういくつかの株に分けて、それぞれ植え直します。
こぼれ種でも増える花
花後に花がら摘みをしないでおくとそのまま鞘ができ中に種が育ちます。そのままこぼれ種で増えることもあるくらい増やしやすい植物。移植を嫌う根をいじりたくない植物なので、増やし方としてはこちらの種まきの方が初心者にやさしいやり方といえるでしょう。
株分けもできるが種まきが確実
種まきの方法は前述でご紹介したとおり。春か秋の年2回箱に蒔いて間引きやポットあげをして苗まで育苗。2-3ヶ月後に定植という流れとなります。採取した種はすぐ蒔くか翌年春まで保存して育てましょう。
株分け・増やし方の栽培のポイント
地下茎などで新しい株が増えるようなら株分け、そうでない場合は種まきと2通りの増やし方ができます。増えるとはいえ、毎年増えすぎて困るというほどではないので、一般的には欲しいときにいつでも株更新ができる種まきの方がやりやすいといえるでしょう。
ヒルザキツキミソウのお手入れと育て方7.栽培注意
最後になりますが、丈夫で育て方も簡単なこの植物にとって気をつけるべき病気や害虫をご紹介しましょう。基本的に病気や虫どちらにも強い植物ですが、日当たりや風通しがわるい場所だと徒長苗となり病気に感染しやすい場合もあるのです。
気をつけたい病気
気をつけるべき病気はありませんが、株があまりにも込みすぎていて風通しが悪い場合は、菌類(カビなど)の病気が発生する場合も。増え過ぎたら株分けをして風通しをよくする・日当たりがよい場所を植え付け場所を選ぶなどして病気予防をしましょう。
気をつけたい害虫
春から夏にかけてアブラムシ被害にあう株も見られます。こちらもあまり株の状態がよくない場合は、そのまま病気の引き金にもなる害虫です。見つけ次第捕殺してしまうことをおすすめします。
栽培で注意するポイント
基本的に丈夫で病気も害虫も株を絶えさせるほどの被害をおこすものは稀です。ただし病気が発生した株は根や土ごと処分したり、風通しよく土を乾燥ぎみに育てるなど、ふだんから病気や虫に対する対策をしておくにこしたことはありません。
まとめ
ヒルザキツキミソウ自然でも増える花
土を選ばず、おひさまのよく当たる場所が大好きな昼に咲くヒルザキツキミソウ。よい香りがするのも特徴で、庭に植えておくと芳香での癒やし効果も期待できるもの。
放置しておいても冬を耐え、春にはかわいらしい花を長期間見せてくれるので、初心者にもおすすめの花です。手間がかからないので、ぜひ気になる方は丸鉢や地植えで育ててみてはいかがでしょうか。
植物栽培が気になる方はこちらもチェック
暮らし~のでは植物の育て方・冬の管理や増やし方・病害虫被害と対策などについて解説しています。ヒルザキツキミソウ以外の植物についても気になる方はあわせてこちらも是非栽培のヒントにしてみてはいかがでしょうか。

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