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はじめに
ベンジャミンの育て方!水やりや病気対策も
ベンジャミンは室内の置き場所さえしっかりしていれば、あとは定期的な水やりと肥料やりで誰でも簡単に美しい姿を保てる人気の観葉植物。枯れることもあまりなく、葉が落ちたとしても春には復活する病気にも強い木です。今回は美しさでも手入れの簡単さでも人気のベンジャミンの室内管理の方法や増やし方を解説しましょう。
ベンジャミンについて
ベンジャミンの基本情報
科・属:クワ科・フィカス属
原産地:インド・東南アジア
英語名/学名:benzyamina/Ficus benjamina
ベンジャミンゴムノキやベンジャミナなどと呼ばれているものもベンジャミンの種類です。またシダレガジャマルという名前もあります。
ベンジャミンの見た目の特徴
ベンジャミンは人気が高くよく見かける観葉植物。まっすぐな木の上部に青々とした葉をたくさん付けた仕立て方をしているものが一般的ですが、中には斑入りや黄色の葉を持つものもあります。仕立て方としては複数本の木を三編みのようなねじり方をしたものも人気です。
観葉植物ベンジャミンの育て方1.準備
ベンジャミンの育て方で必要なもの
ベンジャミンなど観葉植物の鉢植えを買ったときすでに鉢いっぱいに育った大きな木であることもあります。そうでない場合もいずれ植え替えの必要が出てきます。お世話や手入れで使うのは移植ゴテ・鉢・培養土と鉢底石・鉢底ネット・肥料・ジョウロ・剪定バサミ。土で汚れるのを防ぐためエプロンやガーデングローブなどもあるとよいですね。
鉢カバーでおしゃれな雰囲気作りも
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上記には入れてありませんが、鉢のサイズにあった水受け皿とあれば鉢カバーをかけて置くと室内がよりおしゃれな雰囲気になるでしょう。ベンジャミンは洋風にも東洋的な雰囲気もありますので、鉢カバーで雰囲気が変わり楽しいですよ。
観葉植物ベンジャミンの育て方2.環境
室内での置き場所は
ベンジャミンは日当たりのよいところが好き。春や秋の比較的温かい時期であれば、窓際の明るいところにおいてください。しかし夏や冬の場合窓際は暑かったり寒かったりと観葉植物の成長には不向きで病気になってしまうことも。そんな時期には窓からできるだけ離した部屋の反対側壁ぎわに設置すると良いでしょう。
育て方ポイント:室内移動の注意点
室内の移動においても急激に熱くなったり寒くなったり、日陰から日当たりの良い場所に急激に移動させるのはよくありません。すこしずつ温かい場所・涼しい場所に何段階かに分けて移動させることをおすすめします。
観葉植物ベンジャミンの育て方3.選び方
良いベンジャミンの木とは
ベンジャミンの苗や鉢植えを買うとき、よい木とはどんなものでしょうか。選ぶポイント編み込みのようなねじり仕立てがされているおしゃれなものも良いのですが、木そのものの丈夫さ・健康状態を見て選ぶことで長く美しく楽しめます。葉の緑が濃く、斑入りのものははっきりと色の違いが目立ち幹がしっかりとしており葉と葉の間隔がせまめなものを選びます。
育て方ポイント:避けたい観葉植物は
ベンジャミンもひかげばかりに置いておくとひょろひょろと徒長して枝や葉の間隔が広くなっているものも見かけます。このようなものは不健康な木といえますので、できるだけ避けるようにしてください。
観葉植物ベンジャミンの育て方4.植え替え
ベンジャミンの植え替え時期
買ってすぐすでに鉢が根でいっぱいのようであれば、ひとまわり大きなものに植え替えが必要です。真冬でなければこの場合は時期をきにせず植え替えてあげましょう。通常植え替えに適した時期は5-6月となっています。
植え替えのやり方
植え替え用の鉢はひとまわりかふたまわり大きめなものが良いですが、すでに大きくてこれ以上成長させたくないという場合は、同じサイズの鉢でもかまいません。その場合は土から掘り出し根を切って整理、茎や枝葉も切り戻ししてサイズを小さくして植え替える方法もあります。
育て方ポイント:植え替え間隔
通常植え替えしてから1-2年もすると鉢いっぱいに根がまわってきます。そうなったら次の植え替え時期。鉢を大きくしたり切り戻ししてサイズを小さくして同じサイズの鉢に植え替えてください。土は元肥入りの培養土が手軽でおすすめ。割り箸などで土を刺ししっかり根の間まで土が入るようにしてからたっぷり水をあげて植え替え完了です。
観葉植物ベンジャミンの育て方5.水やり
室内の観葉植物の水やりは
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春から秋までのベンジャミンが成長する時期には土の乾燥を見ながら、水やりはあたえるときはたっぷりと。室内はエアコンなどで空気が乾燥しているので太陽の光があたっていなくても土は意外と乾きます。
冬の水やりの仕方
冬は休眠期に入りますので、成長期のような水やりの方法はしないでください。成長期なら水やりをするタイミングから2-3日たってからあげるとちょうどよいでしょう。土を枯らさずあげすぎないのがポイント。
育て方ポイント:鉢受け皿にも注意
水受けの鉢皿にたまった水は必ず捨ててください。くさって匂いがしたり根腐れ病という病気の原因ともなるからです。この皿に水があると水やりをしなくてすむと思われる方もいるかも知れませんが、植物の水やりには水分だけでなく空気も一緒に土に取り込む役割があります。
観葉植物ベンジャミンの育て方6.肥料
ベンジャミンの肥料のあげ方
時期的には5月ころから秋口8-9月ころまでの間に肥料をあたえます。寒くなってからは成長が止まりますので肥料もあたえないようにしてください。
おすすめ観葉植物の肥料
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肥料は葉色が薄くなってきたのを目印に成長期中なら繰り返し間隔をあけて与えてかまいません。その場合有機肥料よりも三大栄養素が均等に配合された緩効性肥料(8-8-8など)や窒素を多少多く含んだものを選んでください。
育て方ポイント:室内では避けたい肥料
油かすなど有機肥料はにおいがするので室内の観葉植物には不向きです。またにおいだけでなく観葉植物の悩みである土から虫がわくのもこの有機肥料が原因の場合もあるため使用は控えた方が良いでしょう。
観葉植物ベンジャミンの育て方7.剪定
ベンジャミンの剪定時期
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室内用の観葉植物の悩みといったら大きくなりすぎて置き場所に困ることをあげる方も多いのではないでしょうか。大きくなりすぎたベンジャミンを切り戻し剪定して形を整え大きさをちょうどよく揃えていきましょう。時期は植物の成長期前半(5月ころから)がむいています。
剪定のやり方1.
夏前におこなう剪定には風通しを良くして病気や害虫を防ぐという意味もあります。このときの剪定は葉が混雑しているところを狙って積極的に切っていきます。特に内側に伸びている枝や葉は混雑の原因となりますのでここから切ってください。
剪定のやり方2.
ベンジャミンは葉が一枚もなくても枯れることはありません。大きくなりすぎたものを切り戻す場合はバッサリと根元から10cmほどの主な茎から剪定してしまってかまいません。そのとき、根もコンバクトに切りそろえ植え替えも同時におこなうと株のリメイクができます。
育て方ポイント:切り戻し剪定は成長期に
コンパクトに再生する切り戻しの剪定の場合もおこなう時期は成長期に。新しい土や鉢に植え替えて水やりもたっぷりと与えておけばぐんぐんと回復してある程度徒長してしまった株でも日当たりに注意すれば形の良い株に戻るでしょう。
観葉植物ベンジャミンの育て方8.病気害虫
成長と害虫
ベンジャミンによくつく害虫はカイガラムシです。名前のように見た目は小さな貝殻がたくさん植物についているように見えます。樹液を吸って株を弱らせてしまうので、見つけた場合は早めに駆除してください。カイガラムシが発生するのは株の強さにもよりますが風通しにも大きな影響が。剪定をおこなうことで害虫対策にもなります。
気をつける病気は
ベンジャミンは特に気をつけたい病気という心配はありません。しかし風通しが悪い、水をやりすぎているなどではいくら健康だった観葉植物も根腐れ病やうどんこ病などが発生します。まずはお手入れの基本をしっかりとおこないようにしてください。
育て方ポイント:成長期は害虫にも注意
ベンジャミンの成長期にあたる春から夏は害虫にとっても過ごしやすく活発に活動する時期。ある程度は植物自体の再生能力で害虫に負けないこともありますが、植物よりも害虫の繁殖力が勝った場合に一気に増えることがあります。カイガラムシは農薬の他に古い歯ブラシでこそげ落とす方法も有効なので農薬を買いに行くより迅速に対処できるでしょう。
観葉植物ベンジャミンの育て方9.冬越し
観葉植物の室内での冬越し
ここまでも軽く成長期というものに触れてきましたが、秋から冬は観葉植物にとって休眠期という期間にあたります。室内で管理していれば冬越しさせて来年も楽しむことが可能です。やり方は昼夜と早朝の温度差ができるだけ少ない場所に置き、水は成長期の1/3頻度程度におさえるのが一般的な方法です。
冬に枯れるベンジャミンも
しかし上記に気をつけているつもりでも、実際冬になると枯れる観葉植物も出てきます。しかし見た目は枯れているように見えてもそのまま春になると新芽を出して復活することも。葉が落ちたからといって再生不能なまで枯れるということはありません。株を処分してしまわずに、そのまま水やりのみは続け春に様子を見てみましょう。
育て方ポイント:冬のお世話を心がける
冬のお世話のポイントは、朝がたの冷え・水のやりすぎに注意して肥料は絶対にあげないようにします。例として置き場所は気温の変化の少ないところ(冷え込みがない場所)で発泡スチロールの箱に鉢を入れてしまうのも温度対策に良い方法です。昼は室内よりも屋外の方が風もあたり日なたなら温かいもの。昼のみ外に出すのも有効なお世話です。夕方になる前にはやめに屋内に取り込むのをお忘れなく。
観葉植物ベンジャミンの育て方10.増やし方
挿し木での増やし方・時期
ベンジャミンの剪定をしたらその枝を使って挿し木での増やし方に挑戦してみませんか?室内の観葉植物の株は買うだけでなく、自分で作ることも可能です。挿し木に向いた時期は成長期5月ころから夏前まで。基本的に屋内であれば冬以外ならほとんどが適期と考えても良いでしょう。
挿し木での増やし方準備・手順
挿し木には挿し木用の土(鹿沼土や赤玉土など)と鉢や育苗箱のようなもの(浅くてOK)、新聞紙と清潔なよく切れる剪定バサミやカッター・発根剤もあると根が出る確率もあがります。土を鉢や箱に用意水やりをして湿らせておき、鋭利にななめにカットした枝を差して根が出るまで乾燥に注意して管理するだけと簡単です。
発根までの時期
用意した枝に葉がたくさんついていたら半分くらいにカットしてから湿らせた挿し木用の土に差し、水を切らさないよう日陰で根がでるまで1ヶ月ほど新聞紙をかぶせて管理します。
育て方ポイント:増やし方注意点
使用する枝はできるだけ新しく生命力があふれるものを。古い枝よりもその方が根が出やすいからです。また水やりはかけた新聞紙の上から。ひかげに置くのはできるだけ水分を蒸発させないためで、根を伸ばすのに日光は必要ないからです。葉を取り除くのも同様の理由。水やりは新聞紙の上から与えるようにしてください。
人気のベンジャミンの種類は
フィカス・ベンジャミナ
一般的に流通しているベンジャミンの鉢植えはほとんどがこのフィカスという種類です。別名をベンジャミンゴムノキとも呼ばれていて自然界では樹高20mにもなる大木。青々として葉とまっすぐ伸びる茎が清々しく人気です。比較的柔らかな幹をしているので、編み込みに仕立てて売られているものも珍しくありません。
スターライト
ベンジャミンの中でも斑入りの品種のひとつにこのスターライトがあります。斑入りベンジャミンは突然変異から現れたのですが、それを厳選・交配させていき定着させたものがスターライトというわけです。
ゴールドプリンセス
ベンジャミンの種類ごとの特徴として葉がクローズアップされている事が多いです。ゴールドプリンセスもそのひとつで枯れていないのに葉が黄色いもの。枯れた黄色と違うのは薄く緑色がかっていることでしょう。斑入りのものが多く、おしゃれな明るい室内装飾として活用できます。
しっかり育てているのに枯れる?枯れる原因は
ベンジャミンの葉が落ちる
最後にベンジャミンを育てている方の中で秋から冬に感じる方が多い「枯れる」という症状についてその原因と対処法などを紹介します。
枯れる原因1.日当たり
極端に強い日差しを受け続けたり、ずっと日かげに置くことで葉が落ちてくることがあります。日当たりが好きといっても夏の強すぎる直射日光は葉焼けなどの原因となることも。
枯れる原因2.水不足や過多
ベンジャミンの葉が落ちてしまうのは水不足や水のやりすぎによることも。水不足は植物の断食のようなものですから葉が落ちるのも理解できるでしょう。水のやりすぎはどうしてかというと、常時湿った状態だと根が腐って養分を吸い上げられなくなるからです。これを根腐れ病と呼びます。
枯れる原因3.気温
日当たりと近いのですが、日光に関係なく起こるのが気温差による株のダメージから(特に昼夜)の落葉です。真夏や真冬には注意してください。これは置き場所に大きく影響して、窓際に置かないようにすることで多くの場合予防・対処することができるでしょう。
まとめ
ベンジャミンの手入れ増やし方を知りお世話しよう
ベンジャミンは病気にも強い美しい枝ぶりやおしゃれな仕立ての鉢なども多く出回っている人気の観葉植物。自分で手入れしたり増やし方も簡単ですから初心者の方でもその魅力をたっぷり味わうことができるでしょう。日常的な育て方から枯れるなど病気の心配がでたときは、ぜひこの記事をヒントにしてお世話を見直してくださいね。
植物の増やし方が気になる方はこちらもチェック
そのほか自分で増やすことができる植物はたくさんあります。植物の育て方の中でも人気の高い新しい株の増やし方に興味がある方はぜひこちらもヒントとしてみてはいかがでしょう。
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