ハイポネックス 培養土 鉢・プランター用 14L
タキイ種苗 グランドカバー ダイカンドラ
はじめに
ダイコンドラは栽培も増やし方も簡単な植物
庭のグランドカバーや部屋に飾れる小さくて可愛い植物をお探しですか?それならばダイコンドラはいかがでしょうか。丸くて小さな葉が愛らしく、増やし方も簡単なのでたくさん欲しい人にもコスパがよくておすすめ。ダイコンドラの基本情報から植え付けや日常管理の方法・剪定切り戻しや増やし方といった少し慣れてきたあとのお世話の仕方も詳しく解説していきます。
ダイコンドラについて
ダイコンドラの基本情報
科・属:ヒルガオ科ダイコンドラ属
原産地:アメリカやオーストラリアなど
英語名/学名:Dichondra micrantha/Dichondra
ダイコンドラの性質
ダイコンドラは和名をアオイゴケという日本にもある小さな植物。冬になると屋外だと葉が枯れることもありますが翌春にはまた緑の新芽を出して青々として姿を見せてくれるでしょう。背が低いためグランドカバーにも使われますが、踏まれることを嫌うので人が立ち入らないような場所に使うのがポイント。長く伸びた茎でハンギング用植物としても多く使われています。
ダイコンドラの種類
ダイコンドラの栽培種は主に2つ
ダイコンドラにはいくつかの品種がありますが、その中で栽培種として市販されているのは大きく分けて2つ。葉が銀色のシルバーフォールと青々とした葉のエメラルドフォールとなっています。
1.ダイコンドラシルバーフォール
シルバーフォールはアルゲンテアとも呼ばれる種類で、名前からもわかるとおり銀色の葉が特徴。細かい毛が葉の表面に生えているためこのような色に見えます。乾燥に強いので水やりを少し忘れがちな方でも枯らしにくいでしょう。
2.ダイコンドラエメラルドフォール
葉の表面はつるっとしており、別名をミクランサともいうのがエメラルドフォールドです。こちらは乾燥には弱く逆に水草扱いされることもあるくらい、湿気の場所でも根腐れしにくい性質を持っています。
ダイコンドラの育て方:準備
ダイコンドラ栽培で用意するもの
ダイコンドラ栽培をするなら準備するものは、苗または種・土・ジョウロ・移植ゴテ・剪定ハサミ・鉢(鉢植えにするなら)・肥料(無くても良い)が必要です。庭のグランドカバーに利用するなら種の方がいっぺんにたくさんの株を手に入れられるでしょう。ハンギングにするなら苗の方が育てる時間が短縮できます。
苗の選び方
アオイゴケ
ダイコンドラは栽培用品種が2種類ありますが、先程のとおり大きく育てる環境が変わってきます。多くは土の乾燥具合・日当たりによる順応性の違いです。植え付ける場所によって種類を選ぶのが一番良いですが、見た目が気に入って育てたいという方もいるでしょう。そんな方はまず欲しい品種の苗や種を手に入れてからこのあと解説していく育て方をご参照ください。
ダイコンドラの育て方:日当たり
ダイコンドラ栽培に向く日当たり
ダイコンドラは基本的に日なたが好きですが、室内や半日陰になるような場所でも育てることができます。鉢植えであれば、移動させることが可能ですのでそのときの天候や気温に合わせた場所に移動させてあげれば問題はありません。
品種によって日当たりを変える
地植えにする場合は、陰にすることはできても日なたを作ることはなかなか難しいでしょう。その場合は植え付ける場所を最初から選んであげる必要が出てきます。
シルバーフォールに向く日当たり
葉に細かな毛が生えて銀色に見えるシルバーフォールは湿気の多い場所だとその毛が黒く変色して見た目が悪く枯れたようになってしまいます。湿気が少なく乾燥気味の日なたの環境で育ててください。
エメラルドフォールに向く日当たり
エメラルドフォールは日かげで湿気の多い場所でも元気に育つダイコンドラの種類。木陰のグランドカバーなどシルバーフォールに適さない場所にも使うことができるでしょう。
ダイコンドラの育て方:土
ダイコンドラの土づくり
ダイコンドラ用の土は水はけをよくするのがポイント。赤玉土6に腐葉土を3・パーライト1がおすすめです。適度な通気性も欲しいので、水やりをして土が詰まってくるようなら適宜植え替えをしつつ土も交換してください。
ダイコンドラ栽培におすすめの培養土
ハイポネックス 培養土 鉢・プランター用 14L
一般的な草花を育てる培養土がダイコンドラ用の市販の土として使えます。ホームセンターや園芸店などどこでも手に入りやすいので、よほどたくさんの株を育てるのでなければ買ってきてすぐ使えるこのような土の方が手間もかからず気軽に育てることができるでしょう。
ダイコンドラの育て方:植え付け植え方
ダイコンドラの植え付け時期
苗を買ってきて植え付けるのであれば、売られている時期=植え付け時期と思って良いでしょう。すでにあるものを株分けする、鉢を大きなものに植え替えるような場合は春と秋の2回。4-5月と9-10月が植え付けに適した時期となります。
植え付け方法
ポットに入って売られているダイコンドラを買ってきたら、春の植え付けであれば株元にオルトランなど虫除けの薬剤を散布してから元肥入りの培養土で植え付けるだけ。ポットの土は軽くほぐしてから植えるとよく根が伸びやすくなるでしょう。株が大きく横に広がりますので、ちょうどよい大きさの鉢よりも余裕を持った大きさのものにしてください。
それぞれの品種の植え方
植え付け方はシルバーフォールは地植えよりも鉢植え向き。非常に丈夫なエメラルドフォールはグランドカバーとして地植えがおすすめ。春から秋までの長く楽しめる寄植えのカラーのポイントとしても植え付けることが可能です。ながく茎が伸びて垂れ下がってくるのでハンギングバスケットなどに植え付けるとお部屋のインテリアとしても美しく映えるでしょう。
ダイコンドラの育て方:水やり肥料
ダイコンドラの日常管理
地植えのダイコンドラの場合、それぞれに合った水やり方法をしてください。鉢植えの場合は他の植物同様乾いたのを確認してからたっぷりあげるだけ。水も肥料も特に気にする必要がない手のかからない植物です。
水やり時期とやり方
夏の乾燥しやすい時期は土の様子を見て、エメラルドフォールドの場合は土が湿っている状態を保ちます。シルバーフォールであれば乾燥が好きなので、夏場でも地植えならばほぼ水やりの必要はありませんが葉が元気がなくなってきているようならまだ気温の低い朝方か夕方にたっぷり与えて様子を見ましょう。
肥料の時期とやり方
肥料やりをするなら春と秋の年に2回、緩効性肥料を株元に与えるだけで十分です。逆に与えすぎは厳禁。花壇の場合は他の草花に水溶性肥料を与えた影響があるくらいがちょうどよい肥料の量。必要ないくらい元気であれば、肥料はあげなくてもかまいません。
ダイコンドラの育て方:剪定切り戻し
ダイコンドラは切り戻しをして美しく
丈夫で成長が早いダイコンドラは、切り戻しをすることで新しい芽が出てきてより大きな株に成長します。特に長く茎が伸びてきているようであれば、時期を問わず積極的に切り戻しをしていくのがおすすめ。成長が良いものなら年に2-3回ほど切り戻しをしてしまってもかまいません。
切り戻し時期とやり方
切り戻しの時期は春4月から秋11月くらいまで。いつ行ってもかまいませんが、乾燥を好むシルバーフォールは梅雨時のような湿気の多い長雨の時期は選定しない方が良いでしょう。長い茎を切りそろえる感じでカットしていきます。切った茎は株の増やし方に使えます。
ダイコンドラの育て方:増やし方
ダイコンドラの増やし方は3種類
タキイ種苗 グランドカバー ダイカンドラ
ダイコンドラは3種類の増やし方があります。それぞれ利点もあり時期なども限られてくるなどの制限も。自分の増やしたい数や時期などから方法を選んでも良いですね。
増やし方1.種まき
まずは春と秋の年に2回できる時期があるのが種まきでの増やし方。春の種まきは難易度が低くおすすめですが、秋は冬に枯れてしまうこともあるので初心者の方なら実質春の種まきができると思っておけば良いでしょう。グランドカバーなど一度に大量のダイコンドラが欲しいときはこのやり方は向いています。
増やし方2.株分け
株分けはある程度大きな新しい株が手に入るという利点がありますが、植え替えの時にしかできないという制限がある方法です。また元の株がある程度の大きさにならないとできないことから、すぐに誰でも試せるかというと難しいでしょう。やり方はこちらも簡単で大きな株を根本から2つか3つに分けて植え直すだけ。春か秋に行います。
増やし方3.茎伏せ
ダイコンドラにはいろいろな増やし方がありますが、簡単に新しい株が短時間に作れるのは挿し木のようなやり方の茎伏せという方法となっており、剪定でカットした茎の中から比較的みずみずしくて新しい穂先を利用して軽く土に挿しておくだけ。いわゆる挿し木の簡単なやり方と思っておけば良いでしょう。長さは10-15センチくらいにして、挿し木用の土か普通の培養土や花壇に直接挿しておいても着くくらい難易度が低い方法です。
おすすめは簡単な茎伏せ
放置しておいてもどんどん増えるくらい丈夫なダイコンドラ。新しい株を作るなら簡単にできる挿し木のやり方のひとつである茎伏せがおすすめ。植え替えのときに株分けするのも良いですが、いつでもできるという点ではこの方法が良いでしょう。
ダイコンドラの育て方:枯れる原因と対策
ダイコンドラが枯れる原因1.水切れ
ダイコンドラのシルバーフォールなどは特に乾燥した気候を好みますが鉢植えなどですっかり水切れを起こしてしまうと枯れるのは仕方のないこと。基本的に丈夫な植物なので様子が変わったらすぐにバケツなどに水を張って鉢ごと数時間漬けることで復活することもあります。
ダイコンドラが枯れる原因2.肥料の与えすぎ
ダイコンドラはあまり肥料は必要ありません。たとえば花壇で他の花に与えた肥料の余りをもらっても十分なほどです。逆に与えすぎてしまうと強すぎて枯れることも。肥料時期と量には注意して与えすぎないようにしてください。
ダイコンドラが枯れる原因3.冬の管理
特に秋にダイコンドラの種まきをする方は注意してほしいのが冬場の管理です。霜に当たると幼い株は枯れることがほとんどです。グランドカバーなどにたくさんのタネを直まきするような時は、枯れるのが心配なら春播きにすると良いでしょう。
大きな株は春に復活することも
種まきしたばかりの小さな苗ではなくもう立派な株の場合は、冬場に枯れるように見えても春になると芽吹いて復活することもよくあります。枯れたからと破棄してしまわずに場所の余裕があればそのまま春まで様子を見てください。
まとめ
ダイコンドラ栽培を楽しもう
ダイコンドラの基本情報と育て方・増やし方までご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。このような茎を長く伸ばす植物は比較的どれも茎伏せなどで簡単に増やすこともでき、長く垂れ下がってくる姿はハンギングや寄植えなどに人気があります。いくつも株を増やしていろいろと楽しめますので是非試してみてはいかがでしょうか。
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暮らし~のでは初心者の方でもいろいろな植物が育てられるような育て方解説や挿し木などの増やし方まで詳しくご紹介しています。他にも育てて見たいという方はぜひこちらも見てくださいね。

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