シンワ測定 丸ノコガイド定規 Iクランプ
丸ノコガイド定規 エルアングル フィット
丸ノコガイド定規 TスライドII
マルノコスタンド A-41349
丸のこ FC6MA3
電動工具「丸ノコ」の基本的な使い方
DIYの仕上がりは「どれだけ木材を正確にまっすぐカットできるか」だと言っても過言ではありません。しかし、よほど鍛錬された職人さんでないかぎり、手動のノコギリを使って正確にまっすぐ木材をカットすることは、ほぼ不可能だと思います。
「出来るだけ正確にまっすぐカットしたい!」そんな悩みを解消してくれるのが電動工具の「丸ノコ」です。
使い方はとてもシンプルで、取っ手に付いているレバーを引くだけです。丸ノコのレバーを引くと丸ノコの刃が回転して木材をカットしてくれる仕組みです。丸ノコは手動のノコギリよりも正確で素早く木材をカットすることができます。
丸ノコの誤った使い方・注意しないといけない事
使い方もシンプルで初心者でもコツさえつかめば簡単に木材をカットできる丸ノコですが、注意して使わないといけません。しかし丸ノコは電動工具なので力がとても強く、誤った使い方をすると取り返しがつかない事故につながる可能性もあります。
木材建築工事での事故の原因で最も多いのが丸ノコによる「切れ・こすれ」だという統計もあります。
ひどい場合だと「指を切断した!」「刃が跳ね返ってきてた!」など大事故にもなりかねません!なので安全に丸ノコを使うために、初心者がやりがちな誤った丸ノコの使い方・注意点をいくつか紹介しておきます。
危険な使い方~その1「刃を木材に当てた状態でスイッチを入れる」
まず初めに注意するのが、丸ノコを使って木材をカットする際に刃が木材に当たっていないかどうかです。丸ノコの刃が木材に当たっている状態でスイッチを押すと、急激に力がかかり丸ノコがはじかれる危険があります。
なのでカットしたい木材に刃が当たらない位置で丸ノコをから回しさせて木材に刃を当てていきましょう。また、長い木材をカットしていて途中で丸ノコのスイッチを離し電源をオフにした場合には、丸ノコを手前に引いて刃が木材から離れた状態にして刃を空回りさせ再度カットしていきます。
基本的なことですが、初心者が安全に丸ノコをつかうコツです。
危険な使い方~その2「キックバック」
初心者にありがちな丸ノコの間違った使い方でよくおこる危険な現象として「キックバック」があります。キックバックとは、切断した木材が回転している丸ノコの刃を挟んでしまい、刃にブレーキがかかった状態になり丸ノコが跳ね返ってくる現象です。
キックバックを防ぐコツとして、カットした後の木材が丸ノコの刃を挟まないように作業台の上に一枚「捨て板」と呼ばれる板を置き、その上にカットする木材を乗せ「捨て板」ごとカットしたり、もしくは刃を挟まないようにしっかり切り落とす方法などがあります。
木材が切り落とされた後の状態を想像し注意しながらカットしていきましょう。
危険な使い方~その3「進行方向を途中で変える」
丸ノコは直線(まっすぐ)しか木材をカットできません。丸ノコの進行方向を途中で変更するような使い方をすると「キックバック」で説明したように、丸ノコの刃に対して横からの力が加わり丸ノコが跳ね返ってきます。
木材を丸くカットしたりカーブさせたりしたい場合は、丸ノコ以外の工具を使う必要があります。DIYを行う際には用途に応じた適切な工具選びが必要になります。
危険な使い方~その4「丸ノコの進行方向に手を置く」
丸ノコで木材をカットする際に、木材が動かないように手で木材を抑える場合がありますが、丸ノコの進行方向に手を置くのも大変危険です。木材を手で押さえる際には、丸ノコから少し離れた横の位置で木材を抑えるようにしましょう。
作業台の上に木材を置き、クランプなどでしっかり固定するのも安全に作業するコツの1つです。
また、コンセントに繋いで使うタイプの丸ノコの場合は、進行方向にコードがあると切断してしまう可能性があるのでコードは丸ノコの後ろ側に持ってくるように意識しましょう。
危険な使い方~その5「軍手が巻き込まれる」
丸のこの刃は高速で回転しているため、軍手が少しでも丸ノコの刃に触れると一瞬で巻き込まれます。これも非常に危険で、深く指を切ったり最悪の場合だと指を切断したりすることになります。
DIYをする際に滑り止めや木材のとげが刺さらないよう安全のために軍手を着用していても、丸ノコを使う際には必ず外しましょう。
まっすぐカットするためのコツ~1
使い方に応じた「刃」を選ぶ
丸ノコを正しく使う際に注意しないといけないのが「刃の種類」です。丸ノコに取り付けられるの刃には様々な種類があり木材用・鉄用・石用などがあります。
丸ノコでカットするものと刃の種類が合っていないと、まっすぐカットすることはできなくなります、カットするものに合わせて丸ノコの刃を変更する必要があります。
また丸ノコの刃の大きさには大きなものから小さなものまで様々なサイズがあります。大きな刃の方が厚みがあるものをカットできますが、その分重く扱いにくくなります。
どんなものをメインでカットするのかを考えて刃の大きさを選びましょう。
まっすぐカットするためのコツ~2
扱いやすい丸ノコを使う
丸ノコにはコンセントに繋いで使う「有線タイプ(AC電源タイプ)」と充電式の「コードレスタイプ」の丸ノコがありますが、充電式のコードレスタイプの丸ノコの方が断然使い勝手がいいです。
初心者の場合は特に使い勝手が良い丸ノコを選ぶことがまっすぐ木材をカットするためのコツです。
一昔前までは充電式のコードレスタイプの丸ノコはパワーが無く、刃も小さなものしか使えませんでした。
しかし最近のものだとパワーが上がり「18V以上」のコードレスタイプの丸ノコだと有線タイプ(AC電源タイプ)の丸ノコとほぼ同等の力があり、カットできる木材やカットのスピードも変わりません。
まっすぐカットするためのコツ~3
信頼できるブランドの丸ノコを使う
電動工具には有名なブランドがいくつかありますが「マキタ」と「HIKOKI(日立)」が2大トップブランドです。その丸ノコの性能の高さや安全性はプロも認める高品質で、DIYでも問題なく使うことができます。
性能がよい丸ノコを使うことがまっすぐにカットする近道だといえます。さらに同じブランドの電動工具(丸ノコ・インパクト・トリマーなど)で充電式のものだと電池に互換性があり、本体のみの購入で使用することができ経済的です。
これから本格的にDIYをしていくという人は、ながく使える信頼できるブランドの工具を選びましょう。
まっすぐカットするためのコツ~4
作業台の上でカットする
まっすぐ木材をカットし、DIYのクオリティーを上げるためには水平な場所で作業する必要があります。水平な場所での作業でないと切り口が直角にならず、DIYの仕上がりがいまいちなものになります。なので丸ノコ用の「作業台」を準備しましょう。
特に長さがある合板やベニヤなどをカットする際には作業台の使用が重要になります。ある程度広さのある場所で丸ノコを使うこともまっすぐカットするコツです。使いやすい高さの作業台を使うと長時間の作業でも疲れにくく集中して作業することができます。
無理な態勢で作業するととても危険で、キックバックの原因にもなります。丸ノコを安全に使うためにも作業台を準備しましょう。
簡単な作業台のDIY方法
「ペケ台」と呼ばれる作業台は初心者でも簡単に作る事ができます。同じ大きさの2枚の板に切り込みを入れ、バツ印を作るように組み合わせ、その上に板を置くだけで完成です。板の幅が広いものだと大人が乗っても大丈夫な位の強度があります。
ちょっとしたアレンジとして、地面に接地する足の部分を細く小さくすることで、グラグラせずに安定した状態で使うことが可能になります。
さらに、組み合わせる板の中心部分をくり抜くと軽量化になり、持ち運びも楽になります。材料代も安く丈夫でコンパクトなので作っておいて損はないとおもいます。
安全に丸ノコを使うためにはもちろん、この作業台はDIY以外でもキャンプやBBQの時にも大活躍します。ちなみにホームセンターで1,500円程度で売られていることもあります。
まっすぐカットする際に必要な道具~1
丸ノコ定規
シンワ測定 丸ノコガイド定規 Iクランプ
ガイド(定規)を使うとまっすぐ木材をカットすることができます。というかガイドを使わないと丸ノコでまっすぐに木材をカットすることはできません。ペンでまっすぐな直線を引く時にもガイド(定規)が必要なように丸ノコでまっすぐ木材をカットする際にもガイドは必要不可欠です。
取り付けや取り外しがワンタッチで使いやすいものを選ぶと作業効率がグンとあがります。ガイドの長さも1m~2mまでと幅広くあるので使いやすいものを選びましょう。
短い木材をカットする時にはコレ!
丸ノコガイド定規 エルアングル フィット
長さがそこまでない木材をカットする際には短いガイドが使いやすいくおすすめです。滑り止め用のゴムも付いているし、握りやすいガイドなので丸ノコを使って安全にまっすぐ木材をカットすることができます。
まっすぐカットする際に必要な道具~2
Tスライド定規
丸ノコガイド定規 TスライドII
丸ノコ本体に取り付けるタイプのガイドもあります。丸ノコにガイドを固定し木材の縁に沿わせてカットしていくのでまっすぐにカットすることはもちろん、同じ幅で木材をカットしたい時にもとても役に立ちます。
ただし使い方には注意が必要で、ガイドを沿わせる木材の縁がまっすぐでないとカットしても歪みます。なので使う前に木材の縁がまっすぐかどうかを確認する必要があります。
ホームセンターで買ってきたばかりの木材でも歪んでいることがあるので、一度自分で木材の端をまっすぐにカットした後にこのガイドを使うことをおすすめします。
まっすぐカットする際に必要な道具~4
丸ノコスタンド
マルノコスタンド A-41349
丸ノコの基本的な使い方は、丸ノコ本体を動かし木材をカットするのですが「丸ノコスタンド」はその逆で、回転している丸ノコの刃に向けて木材を当てていくというカット方法です。
丸ノコスタンドには木材がまっすぐ刃に当たるようにガイド(定規)がついているものもあり初心者でも正確にまっすぐにカットすることができます。
さらに、角度が付いているガイドもあり、DIY上級者並みの45度や60度などの角度をつけてのカットも可能です。丸ノコスタンドをつかうと、細かい作業やカットできる幅が広がるのでDIYがさらに楽しくなります。
しかし丸ノコスタンドはとても危険なので、使う際には細心の注意が必要です!
丸ノコスタンドを使う際の注意点
危険な事故の防止のために丸ノコスタンドに付属している「安全カバー」は必ず取り付けましょう。丸ノコスタンドの刃に手が触れないよう細心の注意も必要です。当て木などを用意し丸ノコスタンドの刃の近くに手がいかないようにしましょう。
また丸ノコスタンドの電源を入れる際にも注意が必要です。丸ノコスタンドの電源は丸ノコ本体のスイッチで操作するため、作業台の裏側に手を伸ばさなくてはいけません。
なので丸ノコスタンドを使用する場合は「有線タイプ」の丸ノコを使い、スイッチ付きのコードと接続し手元で電源のオン/オフを行うとより安全に丸ノコスタンドを使うことができます。
丸ノコスタンドにおすすめな丸ノコ
丸のこ FC6MA3
丸ノコの刃の出方の調節がワンタッチなので初心者でも丸ノコスタンドを楽々使うことができます。「後方排出方式」なので粉塵(切りくず)が後方に排出されるので作業の邪魔になりません。
丸ノコとしても使い勝手が良く「調整式のガイドピース」もついているので墨線とノコ刃の位置が調節でき、より正確にカットすることが可能です。
初心者から上級者まで幅広く使える丸ノコです。充電式の丸ノコよりも価格が抑えられているのも嬉しいポイントです。
まとめ
丸ノコを上手に使うとまっすぐ正確にカットすることができ作業効率もあがり、DIYの仕上がりも見違えるほど綺麗になります。しかし丸ノコには危険な一面もあります。
ベテランの大工さんに聞いた丸ノコを使う際に気をつけていることは「使い始める前に深呼吸する」ということでした。心を落ち着かせて正しい使い方を理解し安全に丸ノコを使うようにしましょう。
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