おすすめの250ccビッグスクーター:はじめに
250ccクラスのビッグスクーターはイージーな操作でツーリングを楽しめるのがおすすめポイントです。また、大柄で重厚な250ccフルサイズビッグスクーターからコンパクトで軽量な150ccスクーターまで選択できるも魅力的。
ここでは250ccクラスのビッグスクーターを紹介します。
ビッグスクーターブームが去った後
ビッグスクーターブームが去った後、250ccクラスのビッグスクーターは実用性を重視して開発されるようになりました。そのため、新型のビッグスクーターは個性的なモデルが多いですね。
ビクスクと呼ばれたラグジュアリーな時代から一歩進み、洗練された大人の乗り物になったといえます。
250ccビッグスクーターのメリット
250ccクラスのビッグスクーターは高速道路が走行でき、タンデム走行も余裕なのがメリットです。最高速度は低めに設定されているものの、荷物の積載性の高さは長距離ツーリングでも活躍します。
ラインアップが少なくなった250ccアメリカンクルーザーの受け皿になっているといっても過言ではありません。
種類が多いのも魅力的
250ccクラスのビッグスクーターには固定概念がなく、車種ごとに種類があるといっていいほど個性的です。ホイール径の違いやホイールベースでも種類分けできますが、ここでは250ccと150ccの種類に分けて紹介します。
250ccクラスのビッグスクーターはラインアップが多いので、使い方に合った250ccビッグスクーターを探しやすいですね。
250ccビッグスクーターの種類:250cc
排気量が250ccのビッグスクーターは高速道路走行やタンデム走行をする機会が多いバイク乗りにおすすめです。2020年3月現在では主流の種類となっていませんが、ビッグスクーターブーム時代に生産された車種に近い車格に根強い人気があります。
車体サイズは比較的に大柄です。
250ccスクーターはツーリング派におすすめ!
250ccのビッグスクーターはラインアップが少なくなりました。ビッグスクーターブームが去ったために新鮮さをアピールできていないのが原因です。また、軽量でコンパクトな125ccスクーターの人気に押されている印象も否定できません。
しかし、ツーリングでの快適さこそ250ccスクーターの本領!ここでは、人気のある絶版車も含めて紹介しますね。
250ccビッグスクーターの種類:150cc
150ccのビッグスクーターは通勤や通学などの街乗りをメインステージにしながらも、休日にはツーリングを楽しみたいというバイク乗りにおすすめです。125ccスクーターの車体サイズで高速道路を走行できるので人気があります。
2020年3月現在では主流の種類だといえます。長距離ツーリングでの快適さは250ccスクーターに軍配が上がりますが、一般道をメインにしたバイク旅では最強です。
150ccビッグスクーターは個性的!
150ccのビッグスクーターは実用的で個性的な車種が多く、ラインアップも豊富です。アセアン諸国の需要に牽引され、日本国内の市場が恩恵を受けている状態。
アセアン諸国の需要は排気量が大きな種類に移りつつありますので、今後は250ccのビッグスクーターも増えるかもです。
最高速度、高速道路走行、タンデム性を比較する!
では本題!おすすめの250ccクラスのビッグスクーターを紹介します。高速道路走行やタンデム走行、乗り心地や最高出力を発生させるエンジン回転数での理論上の最高速度も比較しますね。また、2020年モデルの新型情報もきさいします。
なお、この記事は2020年3月26日現在の情報をもとに作成しますことをご了承ください。
おすすめの250ccビッグスクーター①
フォルツァ:大人な雰囲気がかっこいい!
ホンダのフォルツァは洗練された大人な雰囲気に人気のある250ccビッグスクーターです。安定した走行性能や静粛性の高さがおすすめポイント。
乗り心地がやや硬く、シート高も高めですが、視点が高いライディングポジションはツーリングでメリットとなります。理論上の最高速度は123.5km/hです。
フォルツァをスペックで比較:高速道路とタンデム
フォルツァは高速道路走行も得意だといえます。100km/h時のエンジン回転数は最大トルクを発生させるエンジン回転数より低い6072rpmです。
加速を表すトルクウエイトレシオも低いので(76.667kg/kgf・m)、タンデム走行でも加速の鈍さを感じにくいといえます。
余談:2020年モデルのフォルツァは?
ホンダのフォルツァは2018年7月に新型として販売が開始されて以降、カラーチェンジやマイナーチェンジを受けていません。
2020年モデルでマイナーチェンジを受ける可能性は低いので、海外モデルにある青/シルバーやマットグレーへのカラーチェンジに期待したいですね。※2020年3月26日現在
おすすめの250ccビッグスクーター②
XMAX:スポーティな足回りがかっこいい!
ヤマハのXMAXはスポーティな乗り味が人気の250ccビッグスクーターです。剛性感の高いフロントサスペンションがおすすめポイント。スポーティな雰囲気がかっこいいですね。乗り心地はやや硬めですが、素直なハンドリングに定評があります。
理論上の最高速度は125km/hで、もっとも速い250ccビッグスクーターです。
XMAXをスペックで比較:高速道路とタンデム
XMAXは高速道路で力強さを感じられる250ccビッグスクーターだといえます。100km/h時のエンジン回転数は最大トルクを発生させるエンジン回転数を少し超える5601rpmです。
トルクウエイトレシオは250ccビッグスクーターでもっとも低い74.583kg/kgf・mですので、タンデムでの加速も余裕があります。
余談:2020年モデルのXMAXは?
XMAXは2018年の1月に新型として販売が開始されて以降、毎年カラーチェンジを受けています。2020年モデルは5色展開!渋めのカラーリングが多く、XMAXのスポーティでかっこいいシルエットを引き立てています。※2020年3月26日現在
おすすめの250ccビッグスクーター③
バーグマン200:元気の良さががかっこいい!
スズキのバーグマン200はイチオシでおすすめの250ccビッグスクーターです。最大トルクを発生させるエンジン回転数を有効に使う元気な加速がおすすめポイント。
199ccのエンジンを搭載した個性的な種類のビッグスクーターですが、乗り心地がいいので長距離ツーリングでも愛用されています。現行車で乗り心地がいいと評価されるのはバーグマン200のみ。理論上の最高速度は116.0km/hです。
バーグマン200をスペックで比較:高速道路とタンデム
バーグマン200の100km/h時のエンジン回転数は6898rpmとやや高めですが、防風性の高いウインドスクリーンは定評があります。
トルクウエイトレシオもやや高めですが(101.875kg・kgf・m)、体感的な加速を重視した元気のいい味付けはタンデム走行での加速も良好!足つき性がいいので、停止時にパッセンジャーを不安にさせないのも美点です。
余談:2020年モデルのバーグマン200は?
バーグマン200は2014年に新型として販売が開始され、2017年にマイナーチェンジを受けています。2020年モデルはカラーチェンジのみ。グレーが廃止され、シルバーが追加されました。
類まれな素質を持つビッグスクーターですので、トリトンブルーで若い世代のファンも獲得してほしいですね。※2020年3月26日現在
おすすめの250ccビッグスクーター④
スカイウェイブ250:がかっこいい
スズキのスカイウェイブ250はラグジュアリーな乗り心地が人気の250ccビッグスクーターです。大柄な車体はツーリング派におすすめ!
現行車の250ccビッグスクーターは乗り心地が硬めな車種が多いので、スカイウェイブ250は貴重な絶版車だといえます。理論上の最高速度は118.0km/hでした。
スカイウェイブ250をスペックで比較:高速道路とタンデム
スカイウェイブ250の100km/h時のエンジン回転数は6356rpmで、最大トルクを発生させるエンジン回転数をわずかに上回っています。トルクウエイトレシオも83.922kg/kgf・mと加速もまずまず。
車両重量は重いものの、重心は低めですので、高速道路やタンデム走行で安定感を得られます。※スカイウェイブ250タイプSベーシックのスペックシートより。
余談:2020年モデルの新型スカイウェイブ250はあり得る?
スカイウェイブ250が新型として復活する可能性は低いといえます。スズキはニッチな需要に応えるのが得意なバイクメーカーですので、フォルツァやXMAXの対抗車種を発表する可能性は低いですね。
大柄で大人な雰囲気の需要を満たすために、スズキはバーグマン400をラインアップしています。※2020年3月26日現在
おすすめの250ccビッグスクーター⑤
マグザム:シルエットがかっこいい!
ヤマハのマグザムはロー&ロングなシルエットが最高にかっこいい250ccビッグスクーターです。アメリカンクルーザーに匹敵するほどの全長(2360mm)が生み出す安定感は唯一無二!
街乗りでの小回りには手強さを感じるかもですが、シート高が低いので女性にもおすすめです。理論上の最高速度は105.9km/hと、やや控えめだといえます
マグザムをスペックで比較:高速道路とタンデム
マグザムの100km/h時のエンジン回転数は7081rpmで、最大トルクを発生させるエンジン回転数を大きく上回っています。これは最大トルクを発生させるエンジン回転数が低いためですので、高速道路で非力さを感じることはないでしょう。
トルクウエイトレシオは91.364kg/kgf・mとまずまずですし、車体も大柄ですので、タンデム走行は快適です。
余談:2020年モデルの新型マグザムはあり得る?
マグザムのようなかっこいい新型ビッグスクーターの発売を待ちわびるファンは多いことでしょう。しかし、ビッグスクーターの需要は実用性を重視する傾向ですが、少なくなった250ccクルーザーの受け皿として復活を願うばかりです。※2020年3月26日現在
おすすめの250ccビッグスクーター⑥
PCX150:実用的でかっこいい
ホンダのPCX150は一番人気を誇る150ccビッグスクーターです。静粛性の高さや、アイドリングストップも備えた環境性能がおすすめポイント!乗り心地はやや硬めなうえにプリリード調整できないリヤサスペンションはカスタムの課題となります。
理論上の最高速度は105.1km/hです。
PCX150をスペックで比較:高速道路とタンデム
PCX150の100km/h時のエンジン回転数は8088rpmと、最大トルクを発生させるエンジン回転数を大きく上回ります。また、トルクウエイトレシオも高いので(93.571kg/kgf・m)、高速道路でのタンデム走行では追い越し加速には期待できません。
しかし、2018年4月にフルモデルチェンジした型式KF30のPCX150はフレーム強度が増されています。
余談:2020年モデルのPCX150は?
PCX150は2012年に新型として販売が開始され(型式KF12)、2014年にマイナーチェンジ(型式KF18)にされたのち、2018年にフルモデルチェンジ(型式KF30)されました。
2020年はマットブルートマットブラックが限定カラーとして登場したのみですので、2018年モデルからカラーチェンジすら行われていません。※2020年3月26日現在
おすすめの250ccビッグスクーター⑦
ADV150:オフロードテイストがかっこいい
ホンダのADV150は先述したPCX150をベースに開発された150ccのビッグスクーターです。オフロードテイスト溢れるデザインや、過酷な条件でも音を上げないリザーバータンク付きのリヤサスペンションがおすすめポイント!
乗り心地はやや硬めなものの、フロント14インチ、リヤ13インチの組み合わせは安定感があります。理論上の最高速度は102.8km/hと控えめです。
ADV150をスペックで比較:高速道路とタンデム
ADV150の100km/h時のエンジン回転数は8268rpmと大幅に最大トルクを発生させるエンジン回転数を上回っています。また、トルクウエイトレシオも高いので(95.714kg/kgf・m)、高速道路でのタンデム走行には期待できません。
しかし、PCX150よりもハンドリングは大らかですので、安定感のある走りに期待できます。
余談:ADV150は2020年2月に新型として登場したばかり
ホンダのADV150は2020年の2月に新型として販売が開始されたばかりです。マイナーチェンジは開発のベースとなったPCX150とともに行われると考えられますので、ADV150とPCX150のモデルチェンジはまだまだ先だと考えられます。※2020年3月26日現在
おすすめの250ccビッグスクーター⑧
マジェスティS:スポーティな乗り味がかっこいい
ヤマハのマジェスティSはフラットなステップボードが人気の150ccスクーターです。150ccスクーターとしては比較的に大柄なのもおすすめポイント!乗り心地はやや硬いものの、スポーティな乗り味が多くのユーザーを魅了しています。
理論上の最高速度は111.3km/hと、150ccスクーター最速です。
マジェスティSをスペックで比較:高速道路とタンデム
マジェスティSの100km/h時のエンジン回転数は6738rpmで、他の150ccスクーターと比較すると高速道路走行に少しだけ余裕があります。
しかし、トルクウエイトレシオは高いので(103.571kg/kgf・m)、追い越し加速で相殺されてしまうかもです。やや大柄な車体サイズはタンデムツーリングでメリットになります。
余談:2020年モデルのマジェスティSは?
マジェスティSは2013年10月に新型として販売が開始され、2015年9月と2018年2月にマイナーチェンジが施されました。2020年モデルはカラーチェンジのみで、黒/赤と青シルバーが廃止され、イエローとブラックが追加されました。
レースイメージの強いイエローがかっこいいですね。※2020年3月26日現在
おすすめの250ccビッグスクーター⑨
NMAX155:洗練されたデザインがかっこいい
ヤマハのNMAX155はスポーティな乗り味が人気の150ccスクーターです。乗り心地は硬めなものの、剛性感の高いフレームや接地感の高いサスペンションがおすすめポイント!洗練されたデザインがかっこいいですね。
約6000rpmで切り替わる可変バルブエンジンは気持ちよく加速します。理論証の最高速度は106.8km/hとやや控えめです。
NMAX155をスペックで比較:高速道路とタンデム
NMAX155の100km/h時のエンジン回転数は7490rpmと最大トルクを発生させるエンジン回転数を大幅に上回りますので、高速道路走行は得意分野ではありません。
しかし、トルクウエイトレシオは150ccスクーターでもっとも低いので、タンデムツーリングは比較的にしやすいといえます。
余談:2020年モデルのNMAX155は?
NMAX155は2017年の4月に新型として販売が開始され、2018年3月と2019年4月にカラーチェンジが施されました。2020年モデルは3月26日現在でまだ発表されていません。
インドネシアヤマハのNMAX155の2020年モデルはアイドリングストップやトラクションコントロールを装備!国内仕様も近々マイナーチェンジされるかもです。※2020年3月26日現在
おすすめの250ccビッグスクーター⑩
トリシティ155:独創的な構造がかっこいい
ヤマハのトリシティ155はフロント2輪リヤ1輪の独創的な構造が人気の150ccスクーターです。タイヤは3本ですが、フロントタイヤの幅間隔が狭いので2輪車に種類分けされます。おすすめポイントは魔法的ともいわれるフロントタイヤの接地感です。
乗り心地は硬めなものの、荒れた路面でも安定した走行性能を発揮します。残念ながら、構造が複雑なので150ccスクーターとしては重量級。理論上の最高速度は104.3km/hです。
トリシティ155をスペックで比較:高速道路とタンデム
トリシティ155の100km/h時のエンジン回転数は7669rpmと最大トルクを発生させるエンジン回転数を大幅に上回っています。また、トルクウエイトレシオは非常に高く(117.875kg/kgf・m)、高速道路での追い越し加速には期待できません。
しかし、安定した走行性能はタンデムツーリングでメリットとなります。
余談:2020年モデルのトリシティ155は?
トリシティ155は2017年1月に新型として販売が開始され、2019年3月にマイナーチェンジが施されたばかりです。2020年モデルでカラーチェンジされる可能性は五分五分でしょう。
パワーと車体のバランスではEU圏で販売されているトリシティ300のほうが理想的ですが、日本国内仕様のトリシティ155は車体サイズに説得力があります。※2020年3月26日現在
おすすめの250ccビッグスクーター:まとめ
250ccクラスのビッグスクーターを250ccと150ccに種類分けしておすすめポイントを紹介し、スペックの比較や2020年モデルの動向を確認もしました。
実用性と必要にして十分な動力性能を備える250ccクラスのビッグスクーターは選択肢が多いものの、2020年モデルのボディカラーはやや渋め。若い世代の感性を刺激するフレッシュでポップなカラーリングにも期待したいところです。
ビッグスクーターが気になる人はこちらをチェック!
今回は250ccクラスのビッグスクーターの概要のみを記しましたので、詳細を徹底検証した記事もチェックしてください。「もうMT車には戻れないかも…」というユーザーレビューを見かけるほど、ビッグスクーターは魅力にあふれたバイクです。
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