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繊細で可愛らしい紫陽花「万華鏡」の育て方を徹底ガイド!綺麗な色の出し方は?

万華鏡という紫陽花はその名のとおり万華鏡で見たような放射状の模様に似た花びらが美しい紫陽花の品種です。庭植えにする花木として人気が出てきているこの万華鏡。普通のアジサイの育て方とは違うのでしょうか?地植えのアジサイの手入れや増やし方・剪定方法を紹介します。
更新: 2022年4月13日
佐藤3
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はじめに

万華鏡を地植えで育てる!色の種類を変えるには

ご自宅に庭がある方は地植えでアジサイを植えたいと思っている方も多い花木。花の少ない梅雨時を中心として美しい色合いを庭に添えてくれるこの植物は、手入れの環境によってはなびらの色が変わってきます。美しいアジサイの種類・万華鏡の地植えでの育て方や色替えのためのやり方・剪定や増やし方についても解説していきましょう。

万華鏡紫陽花について

特徴的な花びらの形や咲き方が人気のアジサイ。まだまだ新しくできたばかりの品種で品切れも多いのはこの品種の人気を表しています。今回はこの万華鏡の育て方を解説していきますが、まずは一般的なアジサイの情報から。まだアジサイを育てたことがないという方は基本的なアジサイを知ることからはじめてみましょう。

万華鏡紫陽花の基本情報

科・属:アジサイ科アジサイ属
原産地:日本
英語名/学名:Hydrangea/Hydrangea macrophylla

万華鏡の親や生まれた経緯

万華鏡は日本の島根県アジサイ研究会で品種改良された少し変わった花びらの形をもつ種類です。この種類の親となったのはミセスクミコという西洋で作られたアジサイの種類。にもかかわらず西洋アジサイっぽい大味さがなく繊細な雰囲気となっているのは、日本で日本人の好みにあうよう品種改良されたからでしょうか。

万華鏡紫陽花の特徴

この植物が人気があるのは、その特徴的な樹姿な花の様子に理由があります。ここでは万華鏡アジサイの特徴について3つに分けて見ていきましょう。

特徴1.樹姿

枝は他のアジサイと比べて細く、大きな花が付くと首をたれてきたりすることもあるくらい繊細です。全体の大きさも少々こぶりな樹姿となります。葉色も薄め。ギザギザのある葉はそのままですが、何かどこか他のアジサイとは違う。本物のアジサイではなく新種の別の花なのではと感じる方もいるかも知れませんね。

特徴2.花姿

このアジサイの花の集まりは非常に密で隙間なくびっしりと集まって咲くのが美しい植物。通常のアジサイはひとつひとつの花びらが丸くあまり角を感じさせないものが圧倒的多数をしめますが、万華鏡においては本当にアジサイなのか?と疑問に思うくらい洋風の尖った花びらがたくさん集まった花姿をしています。

特徴3.色の種類

この万華鏡。花色は少なくピンクと青の2色となります。株の種類の違いではなく、育て方でこの花色は決定されるでしょう。育て方や手入れによっては同じ庭植えのアジサイで、2色の花を咲かせることも不可能ではありません。

万華鏡紫陽花とは?アジサイの育て方1.準備

育てたいと思っても株がなかなか手に入りにくいのがこの庭木の特徴です。特にピンク色は株数が少なく出てきてもすぐ売り切れてしまうことも。どうして欲しい場合は今年の株の事前予約をネットでしておくと良いでしょう。

万華鏡アジサイ栽培に必要なもの


万華鏡だからといって特に他のアジサイの育て方と違うところはありません。アジサイを育てたことがある方ならば、色にこだわらないのであれば今あるガーデニングツールのみで咲かせることは簡単です。

株の入手方法

アジサイ 万華鏡 5号鉢サイズ

出典:Amazon

万華鏡は新品種であり、他とは違うひと目を惹きつける花姿であることから品切れの店が増えています。島根県で作られているのでそこに近い地域の方が手に入りやすいこともあるでしょう。遠方の方は大手通販会社を通じて全国の方にも手に入るようになっているので、ネットで探してみてはいかがでしょうか。

アジサイ栽培におすすめの道具

シンセイ 寒冷紗 白 1mm目 1.8m×10m

出典:Amazon

万華鏡というアジサイを長く花を咲かせるためには、日光の当たり方はとても重要。それを調整するために遮光のために寒冷紗やすだれなど、特別な道具を用意しておくとキレイな地植えのアジサイが楽しめるでしょう。他には移植ゴテやジョウロ(散水用ホースでも)・剪定バサミなど通常の庭木のお手入れに必要な道具を用意しましょう。

万華鏡紫陽花とは?アジサイの育て方2.日当たり

アジサイの育て方でも種類によって日当たりは好むものと好まないものとハッキリ分かれるのが特徴。万華鏡はどちらのタイプなのか。綺麗な花を咲かせるための庭植えの場所決めからはじめましょう。

庭植えアジサイは日当たりが大切

一度庭に地植えで植え付けてしまうと日かげの場所はずっと日かげ・太陽が当たる場所は何もしなければ直射日光にさらされ続けることも少なくありません。アジサイは種類によって日なたを好むもの、日かげが好きなものと変わってきますが、万華鏡は直射日光は絶対に当てないで育てるアジサイです。

万華鏡アジサイが好む庭植え場所

日かげが好きなので、建物の陰や塀のそばなど日かげになって他の植物が育たないよう場所に地植えすることができます。庭の中で空いてしまうスペースに狙って植え付けることができるのもこの万華鏡の人気の理由のひとつでしょう。

アジサイのお手入れのコツ

逆に夏場に直射日光が当たる場所には植え付けないよう注意をしましょう。そこしか場所がないときは、前述でご紹介した寒冷紗やすだれなどで日かげを作って栽培するように心がけてください。

万華鏡紫陽花とは?アジサイの育て方3.土

タイトルにもあるとおり綺麗な色を出すアジサイの育て方は土にあるのは有名な話なので耳にしたことがある方もいるでしょう。ここでは具体的にどんな土の配合にすると何色が出るのか解説します。

万華鏡の土は色の種類を変える要素

プロトリーフ 青アジサイの土

出典:Amazon

多くのアジサイが土の種類によって色を変えます。万華鏡のようなピンクと青の2色しか出ない種類にはその変化が顕著に感じられるでしょう。綺麗な色で咲くアジサイづくりは土づくりにコツがありました。

ピンクの万華鏡にする土


ピンクの株のアジサイを購入した方は土は赤玉土を使わずにパーライトとピートモス、それに腐葉土を混ぜたものを使用します。割合はピートモスを6割り。パーライトと腐葉土は同量2:2の配合にしてください。

青の万華鏡にする土

青い万華鏡は市販の株の中では数が多い種類。青には先程の配合に赤玉土を混ぜます。割合はピートモス赤玉土パーライト腐葉土をそれぞれ4:3:2:1で10割りにします。

アジサイのお手入れのコツ

どの花の株かによって土の配合を変えると綺麗に色がでる万華鏡アジサイ。もっと花色にこだわるなら肥料やりにも注目して狙った時期に与えましょう。次章では肥料やりの時期について触れていきます。

万華鏡紫陽花とは?アジサイの育て方4.肥料

アジサイは与える肥料によっても花色に変化があらわれます。とはいえ、アジサイの色の出方についてはお悩みの方も多く赤・青の専用の肥料というものが出回っていますのでそれを使えば簡単です。

万華鏡アジサイの肥料時期と与え方

まず青花の万華鏡の肥料やりは花の咲き始めくらいまで肥料を与え、それ以降は肥料をあげません。そうすることで青の発色がよくなるといわれています。株の元気がないようであれば、液体肥料を水代わりに与えてください。

アジサイのお手入れのコツ

Photo byJing

ピンク色の肥料やりは簡単で、常に肥料が効いている状態にすること。緩効性肥料が切れるころに次の肥料を与えるようにするだけなので簡単です。このように色を綺麗に出すコツは土のpHと肥料の配合・与える時期にありました。

万華鏡紫陽花とは?アジサイの育て方5.剪定

万華鏡も他の一般的なアジサイと剪定方法やタイミングは同様におこないます。具体的にいつどのようにするのかをご説明しましょう。

万華鏡アジサイの剪定時期

Photo byImageParty

アジサイはさつきと同様に翌年の花芽の形成が花後すぐの短期間におこなわれます。剪定するタイミングはその短い期間を狙っておこなうこととなるでしょう。花が枯れるのを待っていると送れてしまうことも。花がもう終わりというころに思い切って剪定してしまったほうが失敗が少なく樹姿を整えられるのでおすすめ。

アジサイの剪定注意点

アジサイの剪定は下葉を4枚程度残したところで清潔な剪定バサミで切ってしまいます。時期的に切り口から腐ったりすることもありますので、癒合剤を塗っておくことを考えても良いでしょう。融合剤は切り口の保護剤と考えてください。

アジサイのお手入れのコツ

剪定の時期を逃してしまい、切るのが怖いと感じた場合は翌年春になって芽が動き出すまで剪定を先延ばしにした方がわかりやすくておすすめ。無理に剪定する必要がないような株であれば、そちらの方がよいでしょう。

万華鏡紫陽花とは?アジサイの育て方6.増やし方

最後になりますが、アジサイの増やし方についてご説明します。万華鏡アジサイについても一般的なアジサイの増やし方と同様ですので、注意点に気をつけてチャレンジしてみましょう。


万華鏡アジサイの増やし方は挿し木で

アジサイの増やし方は挿し木でおこないましょう。枝の選び方・カットの方法など気をつけることがありますが手に入りにくい万華鏡を自分の株から増やせる方法ですのでぜひ試してみたい方も多いでしょう。

アジサイの増やし方挿し木の時期

アジサイの増やし方・挿し木に適した時期は6月。それも上旬におこなうと失敗が少なく、根が付きやすいので遅くならないよう時期を狙って挿し木をおこなってください。

挿し木での増やし方

挿し木のやり方は、まず花がついていない枝でできるだけ瑞々しいものを先端から15センチ程度清潔な剪定バサミでカットしてください。上から1節めについている葉を半分にカット。それより下の葉はすべてむしりとってしまいましょう。挿し木にする前に十分にコップなどで水あげをしてから鹿沼土など養分のない土に差し日かげで乾燥させないよう1ヶ月ほどで発根が確認できます。そのあとは日かげで1ヶ月くらいそのまま育て鉢上げしてください。

アジサイのお手入れのコツ

挿し木で増やした株も地植えにするなら、春か秋、植え付けに適した時期におこなうようにしてください。また万華鏡など登録商標になっており生産が限られている品種は自分で楽しむ以外にむやみに増やすことは罰せられることもありますのでお友達でも譲渡するなどは避けたほうがよいでしょう。

まとめ

万華鏡紫陽花を庭植えで楽しもう

特徴的な花びらが綺麗な万華鏡アジサイ。小ぶりな樹姿は庭木として日かげでも十分よく育ち人気があります。花色を出すために土や肥料に関して気をつける必要がありますが、アジサイの色別の土や肥料を使用すれば比較的簡単におこなうことができます。人気の珍しい種類のアジサイをぜひ自分の庭でも育ててみてはいかがでしょうか。

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