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ミントテロってホントにあるの?庭植えNGなその圧倒的繁殖力とは?!

ミントテロと言われるほどの繁殖力をもつミント。その繁殖力は、一緒に植えた植物までをのみこみ、庭や鉢を占領してしまうほどです。ミントテロに怯えず、安全に楽しくミントを育てるポイントと、ガーデニング初心者さん必見の「庭植え注意植物」を紹介します。
更新: 2023年11月30日
koi
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ミントテロとは

ミントテロという言葉をご存知ですか。ミントはその圧倒的繁殖力から、庭や鉢が駆除困難、全滅不可避になるとさえ言われる、実は恐ろしい植物なのです。うっかり庭に植えたらテロになりかねません。

今回は、ガーデニング初心者さん必見のミントをはじめとする「要注意植物」と、ミントを安全に楽しく育てる方法を紹介します。

ミントを庭に植えてはいけない理由

ミントの繁殖力はゴキブリ以上⁈

繁殖力の高さから、駆除が困難で有名といえば、ゴキブリです。そのゴキブリの中でも、特に繁殖力が強いとされるチャバネゴキブリは、寿命120日前後の間に40個の卵を5回程度産むと言われています。

一匹のゴキブリのメスが200匹の子孫を残していくので、孫の代では・・・ゴキブリは恐ろしいほどに増えていきます。これはまさに駆除が不可能に近いですね。

ミントはゴキブリ以上に繁殖する

そのゴキブリ以上の繁殖力で駆除不可避と恐れられるのが、ミントです。ゴキブリは卵でしか繁殖しませんが、ミントは種子と地下茎の二本立てでどんどん繁殖をしていきます。

抜いたミントを裏庭に捨てたらとんでも無いことになった!という話もよくあることで、1センチほどの根やちぎれた葉でも繁殖すると言われています。これがミントテロと言われる所以です。

自庭のミントテロ・植物テロに備えよ

ミントの繁殖力を知らずに、ミントを庭に地植えしていた。いつの間にか、お隣のミントが我が家にもやってきていた・・・駆除不可避のミントテロがくる前に、ミントを根絶やしにする方法を知っておきましょう。

ミントテロ・植物テロ対策①手でひらすら引き抜く

スコップで深く掘りながらひらすら引き抜く方法です。根気が必要ですが、まだ少量の場合や除草剤を使いたく無い場合にはベストな方法です。

この駆除方法で大切なのは、引き抜いたミントを必ず焼却処理をすることです。

すぐにゴミ袋にいれて、口をしっかりと結んでおきましょう。駆除不可避になる前に、見つけたら処理しましょう。

ミントテロ・植物テロ対策②除草剤をつかう

除草剤の使用後は、子どもやペットが近寄らないように注意。一週間は近寄らないほうが安心でしょう。 当日と翌日に雨の予報が出ているときは、除草剤の効果が薄れるので延期するのが賢明です。駆除する際には気をつけてくださいね。

除草剤を使用できる場合は、根まで浸透するタイプのものを選んで散布します。散布後はしばらく植物を植えられなくなりますが、ミントをはじめとするやっかいな雑草除去効果に期待できます。

ミントテロ以上も!庭植え要注意の植物

ガーデニング初心者が気をつけたい繁殖力の強い植物5選は、以下の通りです。 危険度★★★ 竹と笹 危険度★★★ ワルナスビ 危険度★★  ミント 危険度★★  ドクダミ 危険度★★  カタバミ その他、シソやラズベリー、アイビーも油断大敵!繁殖力の強い植物です。

庭植えは危険(ミントテロ以上の植物):竹と笹


竹と笹は、次に紹介する「ワルナスビ」と並び最強テロ、最強爆弾とも恐れられる非常に強い繁殖力を持っています。竹や笹を植えたい場合には、専門家に相談することをぜひおすすめします。

ワルナスビなどの最強テロミントは近隣の方にご迷惑がかかる可能性もあります。

庭植えは危険(ミントテロ以上の植物):ワルナスビ

ワルナスビは、環境省の要注意外来生物にも指定されている恐ろしい植物です。ワルナスビはミントテロ以上の強い繁殖力に加え、ワルナスビの茎や葉には鋭いトゲが多く、さらに毒を持っています。

可憐な花とユニークな実をもつ植物ですが、見つけても触れないようにしてください。もちろんワルナスビの庭植えは厳禁です。

庭植えには覚悟が必要(ミントテロ同等の植物):ドクダミ

ご存知のかたも多い日本の在来種ドクダミは、「ドクダミ茶」など薬草としても重宝されてきました。手間がかからず育てられますが、繁殖力はミントテロと恐れられるミントと同等です。

さらに、引き抜こうとするとあの強烈な臭いを発します。庭に植える際には、心して植えてください。

庭植えには覚悟が必要(ミントテロ同等の植物):カタバミ

カタバミは、クローバーによく似た在来種です。地下茎でも匍匐でも増え、さらに種子は勢いよく1mほど飛びます。可憐な花に惹かれ道端から持ち帰ったり、種子が靴の裏についていて庭に根を下ろしたら、どんどん繁殖します。

油断大敵な庭植え植物:アイビー、シソ、ベリー類

アイビーなどグランドカバーとしておすすめのものは、概して繁殖力がとても高い植物です。栽培に手がかからないからといって、放置は禁物です。

その他、人気の庭植え植物で気をつけたいのは、シソとベリー類。

シソはたいへん丈夫で、縦にも横にも大きくなります。株を抜かずにいると、種がこぼれ、翌年も同じ場所で自生する強い植物です。観賞用としても食用としても人気のベリー類も繁殖力が旺盛です。

しかもトゲのある品種が多いので、手に負えなくなることも。庭植えの場合、植物の繁殖力にあわせた計画的なガーデニングプランが必要です。

やっぱりミントを栽培したい!

「ミントは、テロ並みの繁殖力持っている!』このことを十分知ったあなたはもう、ミントのある素敵な暮らしの入り口に立っています。 ケーキやゼリーにちょこんとのっただけで、いつものお菓子がおしゃれに!

気分が盛り上がること間違いなし! 初心者でも簡単に栽培できるミントを正しく育てて、ミントのある暮らしを楽しみましょう。

ミントの種類

ミントはシソ科ハッカ属の総称で、その種類は600とも3000とも言われています。数が断定できないほど、変種しややすい植物です。大きく分けると、ペパーミント系とスペアミント系の2つがあります。

ここでは、育てやすく使い勝手の良いミント5種を紹介します。

ペパーミント

メンソールの強い香りが特徴。50~60センチほどに育つ。葉がやや細く、ギザギザしている。 ペパーミント系は、メンソールが主成分。リップクリームや湿布薬などの薬にも多く使われている。 ドリンク、入浴剤、サラダなどオールマイティに使用できる。

スペアミント

鮮やかな緑と甘く優しい香りが特徴。葉はやや肉厚で、10~20センチほどに育つ。 お菓子や飲み物、サラダに好んで使われる。こちらもオールマイティに使用できる。

アップルミント

スペアミントよりマイルドで、清々しいりんごの香りが特徴。葉は丸みがあり、薄い毛で覆われている。背丈は乾燥地では30センチ、湿度がある日陰では80センチに達する。

モコモコとした愛らしい葉は、ケーキや料理の飾り付けとして人気がある。


パイナップルミント

斑入りアップルミントとも呼ばれるパイナップルミントは、その名の通りパイナップルの香りがほのかにする。背丈は、60~100センチになる。観賞用のほか、ミントティーにもおすすめ。

クールミント

クールミントは歯磨き粉やガムにもその名があるように、爽やかな清涼感ある香りが特徴。背丈は60センチほどに成長する。ドリンクやシロップに好んで使われる。

ミントティーにおすすめ

フレッシュなミントをたっぷり使い、お湯を入れて3~5分蒸らすだけでできるミントティー。 おすすめは、アップルミントとパイナップルミントです。その名の通り、果実の甘い香りがします。夏は冷たくしてどうぞ。

モロッコのミントティー

モロッコの人たちは、ミントティーが大好き。街のいたるところにミントティーのスタンドがあるほどです。 驚くほど甘いのに、後味すっきりのモロッカンミントティーの2人分の材料です。

・中国緑茶(平水珠茶:がんパウダー)ティースプーン1杯 ・フレッシュなスペアミント ひとつかみ ・砂糖 大さじ2杯  ・お湯 これらを煮出します。最後に、グラスに注いでポットに戻してを何度か繰り返し、砂糖が混ざったら出来上がりです。

緑茶や紅茶でも

モロッコの人たちは平水珠茶(へいすいじゅちゃ)という中国緑茶を好んで使用しているそうですが、日本ではなかなか手に入りません。そんなときは、緑茶や紅茶で代用を。十分に楽しめます。

カクテル(モヒート)におすすめ

モヒートにおすすめのミントは3種です。 ・スペアミント ・ホワイトペパーミント ・クールミント モヒートに使用するミントの王道は、スペアミントです。

ちなみに、モヒートの本場キューバでは「イエルバ・ブエナ」という品種のミントを使うようです。

メントールの刺激が強めのキリリとしたモヒートを作りたいときは、ホワイトペパーミント。スペアミントよりさらにマイルドで甘さが強めなモヒートを作りたいときには、クールミントを選ぶと良いでしょう。

バスタイムにおすすめ

ミントを入浴剤として使用するときは、ペパーミントがおすすめです。ミントをガーゼや不織布にいれて、口をしばるだけ。

メントールが毛細血管を刺激してくれるので、血行促進や新陳代謝アップに効果があります。

冷え性や美肌効果にも期待できそう。そして何よりも、すーっとした爽やかな香りは夏にぴったりです。増えすぎたミントの大量消費にもおすすめです。

ミント栽培の注意点

どのミントも育て方はほとんど同じです。以下にある2つの注意点だけ気をつければ、初心者でも簡単に栽培できます。ミントは半日陰の湿度のある場所を好みます。

栽培に適した温度は、10度から25度。冬も乗り越えられる品種が多く、ほとんどが多年草です。

注意①寄せ植えをしない

違う品種でも花粉が混じると、簡単に交雑して新たな品種が誕生してしまいます。香りがどんどんと薄くなってしまうことも。一鉢に一種類が基本です。


注意②庭に地植えしない

どうしても庭に植えたいときは、囲い(地中深くまで仕切りをいれる)を作って根が他の場所に侵食するのを防ぎます。どうしてもの場合以外は、プランターか鉢を使いましょう。

ミントを育てよう①プランターや鉢で栽培する

準備するもの

・ミントの苗(種からも育てられますが、苗から栽培したほうが確実です) ・ハーブや野菜用の培養土 ・プランターか鉢 ・あれば鉢底石

植える時期

真夏と真冬を避けた、3月から6月と9月から11月に苗植えをします。室内で栽培する場合には、一年中栽培可能です。

水やり

植え付け直後はたっぷりと水をあげます。その後は、土の表面が乾いたタイミングで、鉢底からたっぷりと流れるくらい水やりをしてください。湿度を好みますが、水のやり過ぎは根腐れの原因になります。

ミントを育てよう②水耕栽培

土での栽培に比べると、葉が小さくなったり、香りが弱くなったりしやすいなどのデメリットもありますが、水耕栽培でもミントは育てられます。室内で育てる場合には、日当たりの良いところにおきます。

コップで栽培する

水の入ったコップに15センチ程度にきったミントをさしておきます。培養液を併用すれば完璧です。しばらくすると根が出てきますので、土に植えることも可能。

キッチンで栽培すれば、料理にもすぐに使えて便利です。

人工培土で栽培する

根についた土をきれいに落とした後、セラミスなどの人工培土に植える。水の他、培養液も使って栽培する。

まとめ

初心者から育てやすく、多様な使い道が魅力的なミント。上記以外にも、ミントウォーター、菓子やドライフラワー、ポプリなどにも使え、観賞用としての癒し効果も抜群です。

植物に囲まれた暮らしは、こころも体も癒されるものです。ぜひ素敵なミント生活を楽しんでください。