はじめに
旬の春菊の美味しい食べ方!効果効能もご紹介
旬の季節の野菜はどれも栄養豊富で価格も安く積極的に摂取していきたいものですね。野菜の中でよく栄養価で比較されることも多いほうれん草や春菊・小松菜。今回はその中の春菊にスポットをあてていきます。
この野菜にはどのような栄養が含まれていて食べることでどんな効果効能があるのでしょうか。効果的に栄養摂取できる食べ方としてスープやサラダにしてたべる食べ方レシピも紹介しましょう。
栄養豊富な旬の時期は?春菊について
春菊の栄養や食べ方を解説する前に、まずは春菊とはどんな植物なのか基本的なことを知りましょう。春菊はその名前のとおりキク科の植物。葉も菊の葉のような切込みが入っているのが特徴ですね。美味しい旬の時期もご紹介します。
春菊について
科・属:キク科シュンギク(キク)属
原産地:地中海沿岸
英語名/学名:crown daisy/Glebionis coronaria
春菊の旬は
野菜の旬の季節とは一番成長が活発で他の時期と比較して栄養が豊富。どんな調理法を試しても美味しく食べられるだけでなく、その効果効能も満足できる時期といえます。
春菊の旬の季節は寒い冬。スーパーでは通年買い求めることができますが、この旬の時期には味も良いだけでなく色もきれいな緑色の物が多く栄養効果・効能的にも積極的に召し上がって欲しい季節。
春菊と比較される野菜類
よく春菊の栄養効果やその効能を語る時に比較される野菜にほうれん草があります。ほうれん草といえばカロテンや鉄分が豊富な冬が旬の野菜ですね。比較される理由に春菊もほうれん草に負けないくらい栄養が豊富な野菜と評価されていることがあげられるでしょう。
栄養豊富な春菊の効能や評価!他との比較も1.成分
それでは早速春菊の主要栄養素のご説明から見ていただきます。実はとても体に良い栄養素が入っているのが見逃せないところ。
カロテン
濃い緑が特徴的な春菊のカロテンは、冬が旬の野菜の王様ともいえるほうれん草と比較しても引けを取らないくらい豊富に含まれています。
ビタミン類
カロテンの他ビタミンCやB群の含有量も春菊はトップクラス。特にビタミンBにおいてはB1、B2、B6どれも含まれており、まとめていろいろなビタミン類が摂取できる野菜といえます。
ミネラル類
春菊に含まれるミネラルはカリウムとカルシウム。どちらも体のためには必要な栄養素で、野菜やフルーツから摂取できるものも少なくありませんが特に春菊は他のものと比較しても含有量が多いのが特徴。
栄養豊富な春菊の効能や評価!他との比較も2.効果効能
春菊の含まれる栄養素はそれぞれどのような効果効能があるのでしょうか。カロテンから順を追って春菊に含まれる成分によって助けられる体の働きをご紹介していきます。
カロテンの効果効能
カロテンといえばビタミンAですね。体内に入ることで変換されます。このカロテンの効果は特に女性や皮膚の弱い方には嬉しいものがたくさん。それというのも皮膚の再生成・アンチエイジングに必要な栄養素だからです。免疫力を高めたり・視力をよくする働きも。
ビタミン類の効果効能
ビタミンといえばCは風邪のウィルスと戦うのに必要な重要な栄養素。失われやすい風邪をひきやすい季節には積極的に取りたいもの。またビタミンB群は糖質や脂質を分解吸収するのに必要なもの。これらの糖分・脂質が気になる現代人に春菊は積極的に取り入れたい野菜といえますね。
ミネラル類の効果効能
果物や野菜などに多く含まれるカリウムは体内の水分量を調整する効果効能に優れており高血圧の予防に一役買ってくれます。カルシウムは言わずもがな骨を生成している栄養素。それだけでなく貧血を防ぐためにもカルシウムは必要不可欠なものです。
栄養豊富な春菊の効能や評価!他との比較も3.比較
ここで少し話が変わりますが、実は春菊という名前は関東を中心とした呼び方で全国にはこの名前以外の呼び方をしている地域もありその代表が関西地域です。これは呼び名だけでなく、品種も変わってきます。東と西での春菊の比較を見ていきましょう。
関西では春菊がない?
関西の方で春菊とは何?という疑問をよく見かけます。春菊の代わりに関西で売られているのが菊菜。同じ野菜の仲間ですが、品種も関東の春菊と少し違います。春菊と菊菜を比較してみましょう。
大きさ
春菊は南に移動するのと比例して大きくなっていく面白い野菜。関東よりも関西の方が少し大きな種類となっているのが特徴です。九州や四国で食べられているものはさらに大きな品種が主流。
柔らかさ
大きさや品種が違うと食感も少し変わってきます。関西の菊菜の方が春菊よりも葉が柔らかいと感じる人が多いようです。春菊独特のあの香りの強さは同じで大きさと柔らかさが違うということになります。春菊と菊菜どちらがお好みでしょうか。
栄養豊富な春菊の効能や評価!他との比較も4.評価
春菊の香りに対する評価
栄養はたっぷりあるのに、ほうれん草ほどポピュラーにならないのは、あの春菊独特の強い香りのせいだといわれています。あまり子どもが喜んで食べる味ではないので自然と家族での食事に避けてしまう人も多いようです。
大人になると好きになる人が多い
それが大人になるにつれ、春菊の香りや少しほろ苦さがある味も鍋ものに合うと好印象に変わる人が増えています。春菊は大人の味というのが、世間一般的な評価のようですね。
春菊の栄養評価は高い
春菊にはビタミン類・ミネラルなどほうれん草に負けない栄養があると評価は高いです。ただ、同時期に旬を迎えるほうれん草の方がだれの口にもあいやすい食材ということでどうしても作って出荷する農家が多いのが実情。栄養はあるけれど、同時期によく出回っているほうれん草でもいいかというのが評価となっているようです。
栄養豊富な春菊の効能や評価!他との比較も5.調理法
春菊の栄養素を余さずいただくには調理法は大切。ここからはおすすめの調理法とそれを活かした代表的な料理・人気レシピをご紹介していきます。春菊の食べ方バリエーションも増えるので、食卓に並べやすくなるでしょう。
春菊の栄養成分と調理法
春菊の特筆すべき栄養はビタミンとミネラル。ビタミンは水に溶けるので全部摂取したいなら生でいただくのが一番。しかし加熱調理がまったく栄養成分にとってはNGというわけではありません。
おすすめの調理法は?
春菊の栄養を余さずいただくなら生食のサラダがおすすめ。また加熱調理をしてたくさんの量を食べたいというなら、液体ごといただくスープなどはどうでしょうか。次の章からおすすめのレシピとしてサラダとスープでの人気の食べ方をご紹介しましょう。
旬の春菊の美味しい食べ方レシピ1.サラダ
水に溶けやすいビタミン類を効果的に摂取できる春菊サラダ。春菊を生で食べるという習慣がない方もいらっしゃるかも知れませんが、意外と春菊サラダは作っている人が多い人気レシピです。
生の食べ方!春菊サラダの調理法
春菊適量 大根適量 胡麻油適量 鎌田の出汁醤油適量 柚子又はその他の柑橘類適量
香りの強い春菊とたんぱくな大根を合わせたサラダです。生のまま切ってごま油をかけて仕上げます。柑橘系の香りをプラスすることで、より美味しく食べやすく仕上がるでしょう。加熱調理しないので少しの時間で下ごしらえが完成。あとは冷蔵庫に入れて食べる直前に仕上げして食卓に並べてください。
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作り方のポイントは冷たく冷やした生の野菜に熱したごま油をじゅっと回しかける瞬間。思わず食べたくなるテンションがあがるサラダ料理です。新鮮で葉が柔らかな春菊が手に入ったらぜひ作ってみてはいかがでしょうか。大根も春菊同様冬がおいしい野菜。ジアスターゼという消化酵素が豊富に入っており疲れた胃を調整するのに役立ちます。
人気の春菊サラダの調理方法
えのき1/2株 しめじ1/2株 塩小さじ1 料理酒大さじ2 春菊3~4株 胡麻油大さじ2
こちらも柔らかな葉の部分を適当な食べやすい大きさにカットしたものに、たっぷりきのこの塩ダレ炒めを混ぜていただくサラダレシピ。材料も少なく料理をあまりしたことがない人でも簡単に作れるけれど、カフェ風のおしゃれなサラダができるのでとっておきの日の見せサラダとして覚えておくと役に立ちますよ。
詳しい作り方はこちらから
春菊はよく洗ってから柔らかな葉の部分を包丁でざく切りにするか、手でちぎってお皿に並べておきます。きのこを食べやすい大きさにカット。フライパンを使って調味料でいためて、用意しておいた春菊の上に盛り付けたら完成です。
春菊と塩きのこ炒めを一緒にいただくと癖になりそうな美味しさ。ついついパクパク食べられる絶品サラダのできあがり。
旬の春菊の美味しい食べ方レシピ2.スープ
加熱調理して食べるなら、栄養が滲み出たスープごといただくレシピがおすすめです!春菊は味噌汁・おすましなど汁物と相性がよく昔からよく使われてきた食材。ここでは洋風と中華風なスープレシピを紹介しましょう。
加熱の食べ方!春菊のスープでの調理法
春菊1/2袋 トマト1個 卵1 粗びき黒胡椒大さじ1 コンソメキューブ1個
トマトと春菊・卵を使ったカラフルな洋風のスープのレシピです。材料も最低限のスープの作り方。塩は入れていないので、最後にお好みで味見をしつつ加えても。コンソメが溶けたら他の野菜類は生でも食べられるものですので、クタクタに煮込まれてしまわなくても大丈夫。サッと食べたいときに手軽に早く作れる春菊スープレシピです。
詳しい作り方はこちらから
トマトの酸味とあっさりとしたコンソメスープの味が春菊の香りとマッチします。卵はさいごにかきたま風に流し込んで固めて仕上げましょう。見た目もカラフルでとっても綺麗。春菊嫌いなお子さんでも食べやすいスープとなっているので、ぜひ作ってあげてみてくださいね。
人気の春菊スープの調理方法
■ 粉豆腐入り鶏団子 鶏むねミンチ300g 粉豆腐300g 生姜40g 卵3個 醤油大さじ1 酒50mL 水400~500mL 塩小さじ2 ■ 海鮮出汁生姜スープ 春菊400g なめこ300g 水1.5L 昆布1~2枚 酒100mL 鍋キューブ(鯛と帆立)6個 あご出汁粉末小さじ2 生姜80g
あご出汁がしっかりとした味付けの鶏団子スープには、それに負けない存在感がある春菊がよいアクセントになります。
詳しい作り方はこちらから
鶏団子は粉豆腐という素材を使っています。こちらはよく練らないと粉っぽさが残ってしまいます。材料をすべて入れたら自分の手でそのなめらかさを確認しつつよく混ぜ合わせてください。
まとめ
春菊の栄養効果効能も意識した食べ方を
春菊の栄養とその効果効能。それを活かすための食べ方や調理法をご紹介してきましたがいかがでしたか?独特の香りがあって好みも分かれる春菊ですが、調理の仕方や合わせる調味料によっては美味しく食べられる方法もあるのではないでしょうか。野菜が少ない冬の代表的な栄養補給元ともなる春菊をぜひもっとご活用ください。
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