丸小 ビーズ 約1.9mm 日本製
NALERスパンコール スパングル 亀甲型
Clover ビーズ針 取合せ 超極細針 6本入り
コスモ 刺繍糸 #25番
TOHO ビーズトレー 5枚入り
ビーズ刺しゅうをしてみましょう
小さな刺繍でもビーズやスパンコールが入ると、とても華やかになります。ここでは、ビーズ刺しゅうの材料や道具から、基本の刺し方やコツ、ちょっとした作品の作り方などをご紹介します。難しく考えず、少し不器用にできても素朴なかわいさが出るのがビーズ刺しゅうの醍醐味です。楽しみながら、作品にしていきましょう。
ビーズ刺しゅう 基本の刺し方①
材料と道具
ビーズ刺しゅうにはフランス刺繍の糸や針も使えますが、専用の道具もあります。材料となるビーズやスパンコールの種類や作品に合わせて使い分けができるように、主な材料や道具をご紹介します。
ビーズの種類
丸小 ビーズ 約1.9mm 日本製
ビーズは種類が多く、色も形も大きさも様々です。図案がある場合は合わせて必要なビーズを購入するとよいでしょう。一般的なものとして、丸ビーズ(上の画像のもの)、竹ビーズ(細長い形状のもの)、パールビーズなどがあります。穴が小さいものもありますので針が通るか確認しましょう。
スパンコールの種類
NALERスパンコール スパングル 亀甲型
一般的なスパンコールの種類には丸(平丸)タイプと、亀甲タイプがあります。どちらも表裏があるのが特徴です。丸型は縁側が丸くなっているほうが表です。亀甲はへこんでいるほうが表です。刺すときはどちらかに統一して刺した方がきれいです。また、洗濯ができないものがありますので、洗濯が必要な作品にするときは、洗濯ができるものを選びましょう。手芸店で購入できます。
針
Clover ビーズ針 取合せ 超極細針 6本入り
ビーズ刺しゅうに必要な特別な道具は「針」です。ビーズの穴は小さいものが多いので、針先が細く、針穴も細いビーズ刺しゅう用の針があると便利です。糸も細いものしか入らないので、注意書きをよく読んで選びます。ビーズの穴に通るようなら、フランス刺しゅう針を使ってもかまいません。
糸
コスモ 刺繍糸 #25番
糸はフランス刺繍糸なら25番(糸の細さを表す記号です)を1本取りで使うのが一般的です。メーカーにより、色味に特徴があるので好みのものを購入するとよいでしょう。とても細い針だともっと細い糸(番号の大きい糸)を使用しないといけないかもしれません。丈夫さを考えるなら、逆に手縫い糸(刺しゅう糸より太いです)を使います。
ビーズトレイ
TOHO ビーズトレー 5枚入り
ビーズトレイがあると、細かいビーズを取りやすく、またケースに戻すときも三角の角から戻せて便利です。100均でも購入できます。
ビーズ刺しゅう 基本の刺し方②
ビーズの刺し方
ここでは丸ビーズを使って、ビーズの基本の刺し方をご紹介します。1つだけアクセントに使うとき、並べて線を表現するときと使い分けましょう。
平刺し(1つずつ刺す方法)
ビーズ刺しゅうは刺しはじめと刺し終わりはどちらも玉結びします。糸が細い分、抜けないように大きめに作りましょう。(ここでは分かりやすいように、25番の刺しゅう糸を2本取りにしています。通常は1本取りにします。)
針を裏から出したらビーズに針を通し、ビーズをギリギリまで寄せて、ビーズの際で針を入れます。幅ギリギリに入れるところがきれいに刺すコツです。
裏で糸を引いて完成です。ビーズの穴が左右横向きになっています。
刺し終わりは裏で玉どめします。
戻り刺し(1粒ずつ戻りながら連続して刺す方法)
平刺しの要領で、1つ刺したら、ビーズ1粒分隣から針を出します。
ビーズに針を通してビーズ1粒分戻ったところに針を入れます。
裏から糸を引いて、ビーズが倒れるようにします。これを繰り返して必要分刺していきます。ビーズが倒れた時隣のビーズにぴったり沿うように刺すのがコツです。
返し刺し(連続して戻りながら刺す方法)
刺しはじめから針を出し、針にビーズを2粒通したら、ビーズ2粒の幅分ギリギリのところから針を入れます。この幅ぴったりのところにまっすぐ垂直に針を出し入れするのがコツです。
刺しはじめに戻り、裏から針を出します。
最初の2粒に針を通します。
そのまま新たに4粒通して際に寄せ、4粒分先のところから針を入れます。
2粒戻ったところから針を出し、2粒に針を通し、糸を引いてビーズを調えます。4粒通し、2粒戻るを繰り返して刺し進めます。最後は裏で玉結びします。
ビーズ刺しゅう 基本の刺し方③
スパンコールの刺し方(ビーズでとめる方法)
刺しはじめから針を出し、糸を引き出したら、針にスパンコール、ビーズの順に通します。スパンコールは裏側から針を刺します。
スパンコールとビーズを布の際まで寄せ、スパンコールの穴から針を入れます。
ビーズでスパンコールがとまっています。裏は玉結びでとめます。
片側でとめる方法
スパンコールの穴から針を出し(裏側から針を通します)スパンコールの縁ギリギリのところから針を入れます。糸を引きしめて出来上がりです。糸を引きすぎるとスパンコールが立ち上がってしまうので、引きすぎないのがコツです。
ビーズ刺しゅう 基本の刺し方④
スパンコールの刺し方(糸を見せながら連続してとめる方法)
1枚スパンコールに針と通したら、進みたい方向の反対側に針を入れます。針はスパンコールの裏から入れます。
1枚目のスパンコールの糸の反対側ギリギリのふちから針を出します。
2枚目のスパンコールを針先に通します。1枚目のスパンコールの穴から針を入れます。これを繰り返します。
5枚とめ終わったところです。一直線に糸が見えています。
ビーズ刺しゅう 基本の刺し方⑤
スパンコールの刺し方(糸を隠しながら連続してとめる方法)
片側でとめる方法で1枚刺し、スパンコールの半径分隣から針を出します。
スパンコールを1枚通し、1枚目の針入れのところへ入れます。
裏から糸を引いてスパンコールをぱたんと倒すように重ねます。これを繰り返します。
5枚とめたところです。最後に刺したところだけ糸が見えていますが、残りは隠れて見えません。
ビーズ刺しゅう 基本の刺し方⑥
お花のモチーフ
フランス刺繍でお花のモチーフを刺します。アクセントにビーズを使うことで、華やかさと上品さをプラスします。色合わせのコツは、色味を揃えることです。よく見ると数種類の丸ビーズを使っていることで、表情に変化を持たせています。心配なときは、刺す前にビーズを上に置いてみると雰囲気が分かります。
手順
刺しゅうしたい図案をチャコペーパーなどを使って写しておきます。
お花の中心から外側に向かってサテン・ステッチを刺します。刺し始めの位置から針を出し、外側に向かって放射線状にガイドになる線を刺し、次にその間を刺し埋めていきます。
花びらをサテン・ステッチで刺し終わったところです。下3枚は紫、上1枚はうす紫を刺しています。外側の下の花は上と下の中間の色を使っています。
茎の部分はアウトライン・ステッチで刺し埋めます。(チェーン・ステッチやサテン・ステッチでもOKです。)フランス刺繍で刺す部分はここで終わりです。
次に花びらの上の部分を丸ビーズで埋めていきます。丸ビーズは白っぽい小さい丸ビーズを使います。ビーズ用の針に持ち替えます。ここでは2色のビーズを使っています。
刺し方は1粒ずつ刺す方法で刺していきます。あまり方向を気にせず、全体を埋めるように刺していきます。
中心部分に少し大きめのビーズ(ここでは淡水パールを使用しています)を刺します。1粒だけなので2回刺して丈夫にします。
花びらの色の濃い部分にアクセントとして、竹ビーズを刺します。
バランスを見ながら刺していきます。ここでは下側の濃い色の花びらに5個刺しました。
ビーズ刺しゅう 基本の刺し方⑦
雪の結晶
雪の結晶は刺繍しやすいモチーフの一つです。使う布の色でも印象が変わります。ビーズと刺しゅう糸のバランスはお好みで変えてみましょう。丸ビーズをフレンチノット・ステッチに変えたり、竹ビーズをストレートステッチに変えてもOKです。
手順
刺しゅうしたい図案をチャコペーパーなどを使って写しておきます。左上にあるのはフランス刺繍のみで刺したものです。
六角形の対角線上にアウトライン・ステッチを刺します。
放射線の中心を通るように六角形をストレート・ステッチで刺します。
六角形の辺の中心から放射線に向けてストレート・ステッチを刺します。同じところから針を出し入れするとほどけてしまうので、ほんの少しずらして入れます。
先端部分にフレンチノット・ステッチを刺します。丸ビーズを刺してもよいです。
放射線の先端部分にフライ・ステッチのように竹ビーズと丸ビーズを刺します。針を出したら、竹ビーズを一つ入れて、ぎりぎりまで寄せて針を入れます。
丸ビーズの幅分向こうから針を出し、丸ビーズを入れて、竹ビーズのきわギリギリから針を入れ糸を引きます。フライ・ステッチの片側ができました。反対側も同じように刺します。
2本目は竹ビーズのみで刺します。
同様に6本のアウトライン・ステッチの先端に竹ビーズと丸ビーズを刺します。
直線の間のところはスパンコール(平丸)を刺します。スパンコールは丸ビーズでとめる方法で刺します。スパンコール、丸ビーズの順に針を通し、スパンコールの穴から針を入れて、針出しの位置と少しだけずらして針を入れます。
残りも同じように刺して出来上がりです。
ビーズ刺しゅう 基本の刺し方⑧
宝石
楕円形をスパンコールや丸ビーズを使って表現します。大きさも色の自由にたくさん刺したくなる楽しい刺しゅうです。材料のビーズやスパンコールの色や大きさ、種類で、様々なモチーフを作れます。色味を合わせるのが素敵に仕上げるコツです。
手順
図案があればあらかじめ写しておきます。中心から糸を隠しながら連続して刺す方法でらせん状に刺し埋めます。少しずつずらしながら、らせん状にスパンコールを刺します。
続いて、スパンコールの周りにぐるりと丸ビーズを連続してとめる方法で刺していきます。カーブの部分は2個ずつ刺すほうがきれいにできます。
1周刺し終わったら、最後は最初のビーズに糸を通して出来上がりです。
サテン・ステッチと丸ビーズを組み合わせてこのようなモチーフを作ることもできます。中心にサテンステッチを刺し、周囲に連続して刺す方法で、丸ビーズを刺していきます。
ビーズ刺しゅう 基本の刺し方!まとめ
「ビーズ刺しゅう 基本の刺し方!材料、道具から丁寧にご紹介します」いかがでしょうか。種類の豊富なビーズをいつもの刺しゅうにプラスして表現の幅を増やして楽しんでいただけたら嬉しいです。
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