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【連載】バイクは自由な乗り物?バイクの特徴と大人な社会人の楽しみ方!

バイクはバイク乗りに自由を授ける?いえいえ、自由な楽しみ方と社会人としての責任や義務を問い続けるのがバイクです。時として狂気的な加速性に我を忘れさせ、周囲に迷惑をまき散らすバイク。そんな狂暴なバイクに乗り続けるには何が必要なのかを考えました。
2020年8月28日
hosokawa_taka
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バイクは自由に楽しむもの?はじめに

Photo byAlexas_Fotos

少し時間があると奈良公園まで散歩に行くのが我が家の定番。その日は天気も良く、行楽シーズン真っ盛りということで、観光客もたくさんいました。そんなうららかな奈良公園に似つかわしくない珍客が!東大寺前の交差点で信号待ちをしていると、爆音を轟かせたバイクの集団がわざと空ぶかしをし、ノロノロと通過していきます。どうも!暮らし~のでライターをしておりますhosokawa_takaです。

鹿より珍しいのでは?

Photo bySplitShire

「鹿より珍しいのでは?」「絶滅危惧種だから保護しないと、はははっ」という声が聞こえてきます。私は同じバイク乗りとして恥ずかしい思いをしました。みんなに叫びたい!「バイク乗りはうるさいやつばかりではないよっ」。しかし、事実としてうるさいバイク乗りは存在するのです。

ここではバイクの楽しみ方は自由なのか?大人な社会人の趣味として成立するのか?について考えます。なお、この記事は2020年2月11日現在の私の心境をもとに作成していますことをご了承ください。

バイクは自由に楽しむもの?旧車会

バイクを大人な社会人の趣味として成立させる

Photo by cotaro70s

昭和の旧車を暴走族風にカスタムして楽しむ「旧車会」の存在が目立った時期がありました。私はてっきり暴走族を知らない若い世代の楽しみ方だと思っていましたが、よく調べてみると思いのほか年齢は高めです。確かに、CBX400FやGS400といった旧車を維持するには、若い世代のお小遣いでは厳しいので納得できます。また、「旧車会」と「暴走族」には違いがあるようです。

バイクの特徴と楽しみ方:旧車会

Photo by cotaro70s

旧車会は暴走族とは違うことがわかりましたが、詳しいことがわからない私からは同じに見えます。世代も微妙にズレているため、かっこよさもイマイチわかりません。しかし、社会人としての理性が働き、公道で爆音を轟かせたくないという旧車会もあります。ストレスを発散するため、クローズドサーキットで排気音を楽しむイベントもあるようです。「人に迷惑をかけてまで自分の自由は主張しない」という楽しみ方はありですね。

バイクは自由に楽しむもの?アメリカン

バイクを大人な社会人の趣味として成立させる

Photo by422737

米国製のアメリカンクルーザーにも排気音が大きなものが目立ちます。大人数でツーリングする様子は旧車会に近いですね。カスタムの手法がどの個体を見ても似通っていているので、少し怖さを感じます。ネット上で米国製アメリカンクルーザーのユーザーが国産アメリカンクルーザーのユーザーを蔑むコメントを見る機会が何度かあり、私は同じバイク乗りとして仲良くできないものかと思っていました。


バイクの楽しみ方と特徴:米国製アメリカン

Photo byScottslm

米国製アメリカンクルーザーへの偏見が解けたのは、とあるサービスエリアでの出来事。ショベルヘッドに乗った若者に出会ったときです。古い年式の米国製アメリカンクルーザーを差し「姉さん女房です」とはにかんでいました。なんでも、ショベルヘッドに乗るために、バイク屋に通ってメンテナンス方法を会得したとのこと。フレームの中で生き物のようにうごめくショベルヘッドエンジンに対する愛情を感じました。

バイクは自由に楽しむもの?キャンプ宴会

バイクを大人な社会人の趣味として成立させる

Photo byFree-Photos

かくいう私も数々の迷惑行為をしてきました。20代の頃、北海道石狩市の海岸にあるキャンプ場で夜中にどんちゃん騒ぎをしたのです。愛知県出身のXLRさん、埼玉県出身の徒歩旅さんらと朝まで飲み明かしました。その場で注意を受けなかったものの、埼玉県出身の徒歩旅さんがその年の有名人になったことから、私たちの朝まで宴会が迷惑行為になっていたことを別のキャンプ場で聞いたのです。

バイクの楽しみ方と特徴:若者は許される?

Photo byStones

かつては若者の愚行を大目に見る風潮がありました。私たちが注意を受けなかったのは、若者たちが旅を楽しんでいる姿として捉えられたためです。しかし、同じことを現代の若者がしていたらどうでしょう。若い世代のバイク仲間がいないので未知数ですが、現代の若者には常識人が多く、アラフィフ世代の私たちのほうが大人げない印象を受けます。ツーリング先で見かける若い世代のバイク乗りには好青年が多いですね。

バイクは自由に楽しむもの?スピード狂①

バイクを大人な社会人の趣味として成立させる

私は大型二輪免許を取得した直後の2年ほど、750ccのバイクに乗っていました。大型二輪免許が教習所で取得できるようになって、メガスポーツ全盛期真っただ中だった頃の話です。私が乗っていたのはカワサキのゼファー750RSという400ccクラスに近い車格のバイクでしたが、理論上の最高速度が300km/hを超えるメガスポーツが集まるクラブに誘われるがまま参加していました。

バイクの楽しみ方と特徴:ついていけない世界

Photo byOpenClipart-Vectors

私が誘われたクラブは狂気的なスピードでツーリングを楽しむバイク乗りの集まりでした。私のゼファー750RSは珍しい逆輸入車でしたので「hosokawaさん、バイクにリミッターついていないのに、心にリミッターをかけてはダメだよ」と10歳以上年上のCBR1100XXブラックバードさんにいわれたのです。もうついていけない…命と免許がいくつあっても足りないと思いました。


バイクは自由に楽しむもの?スピード狂②

バイクを大人な社会人の趣味として成立させる

Photo byintographics

そのクラブのメンバーからキャンプツーリングをしたいといわれて世話役をしたことがあります。大きなリヤキャリアを付けたゼファー750RSを「美しいゼファーが台無しだ」と笑われながらも、大型バイクばかり4台で天橋立までツーリングをしました。私が世話役ということもありましたし、荷物満載ではスピードも出せないだろうと思っていたのです。

バイクの楽しみ方と特徴:車種による得意分野

Photo byprettysleepy1

私はバイクの運転が下手くそな割には狭路ファンで、快走ルートよりも山岳路を好んで走ります。オフロードバイクに乗ることが多いからかもしれません。そんな路面が悪い狭路ではフレーム剛性が高いCBR1100XXブラックバードより、柔軟なスチールフレームのゼファー750RSのほうが速いのです。調子に乗って飛ばし、CBR1100XXブラックバードが見えなくなって気づきました。これって自由?

バイクは自由に楽しむもの?大切なこと

バイクを大人な社会人の趣味として成立させる

Photo by バイク便八王子立川所沢

そのクラブは隊列をきれいに組んで走行するタイプではありませんでしたので、一人で狭路をスイスイと走っても文句を言う人はいません。しかし、自分が好きな道路を自分勝手に飛ばすのは、これまで私が「ついていけない」と感じたことをCBR1100XXブラックバードさんに感じさせてしまったのと同じです。私がスピードジャンキーになりつつあることに気付き、自分自身に怖さを感じた瞬間でした。

バイクの楽しみ方と特徴:速いバイク

Photo bykira_arz

そのキャンプツーリングの直後、私はゼファー750RSを手放すことを考えました。バイクはバイク乗りに楽しい時間をもたらしてくれる素晴らしい乗り物である反面、我を忘れさせるほどの中毒性を持っていることを知ったからです。ここで書くのがためらわれるほどの速度で最高速アタックをしたり、最高速度を上げるためにビキニカウルを装着したり…これって冒頭で述べた爆音バイクと同じですよね。

バイクは自由に楽しむもの?危険性

バイクを大人な社会人の趣味として成立させる

Photo bymbll

バイクは楽しい乗り物です。その反面、バイクはバイク乗りを狂気へと誘い、凶器と化します。誰もがその危険性を持ち合わせており、自制心を鍛えないと迷惑な乗り物にしてしまうのです。それに気づいたバイク乗りは多いようで、メガスポーツ全盛期はあっという間に去り、現在はバイクの操作を楽しめる125cc、250cc、650ccクラスに人気が集まっています。

バイクの楽しみ方と特徴:バイク乗りの行方

Photo bychristels

バイクは大人な社会人の趣味として成立するか?答えはバイク乗りの自制心にあります。しかし、それに気付くには多くの経験が必要です。私は失敗から自分の自制心の足りなさに気付けましたが、再び迷惑行為をする可能性がなくなったわけではありません。今も公道を爆走するバイク乗りは少なからずおり、バイクを嫌う人を作っているのも事実。私が本物のバイク乗りになれるのはいつのことやら…。

バイクは自由に楽しむもの?まとめ

バイクが大人な社会人の乗り物となるために必要なことを、バイクの楽しみ方や特徴を踏まえて考えました。バイクを自由に乗る権利を主張するには、義務と責任を果たさなければなりません。自由ばかりを主張するのは自分勝手でしかなく、大人な社会人の趣味として成立しないのです。何年もバイクに乗っていて未だにバイクに乗る難しさを感じる私。逆にいえば、バイクに乗る難しさを忘れてはいけないのかもしれません。

バイクが気になる人はこちらをチェック!

バイクは負う義務と果たす責任を怠ると、迷惑な乗り物にしかなりません。バイクは構造上うるさい騒音をまき散らしてしまう乗り物ですので、バイク乗りは自分の行動が正しいかどうか?バイク乗り本位の理屈で正当化していないか?を振り返る必要があります。バイクのマナーについてまとめた記事もチェックしてくださいね。