SV650はツーリング向き?はじめに
スズキのSV650は1999年に販売が開始され、現在も生産されているスポーツネイキッドバイクです。2007年に一旦生産が中止されましたが、2016年に復活しました。バンディッドシリーズにも似たオーソドックスなデザインや、数少なくなった90°VツインエンジンなどがSV650の魅力。ここではSV650はロングツーリング向きか?について検証します。
スペック、インプレ動画、レビューをもとに検証!
ここではヤマハのMT-07とのスペック比較、試乗インプレ動画、ユーザーレビューをもとに、SV650がロングツーリング向きかを検証します。試乗インプレ動画では基本的にメリットをメインに語られるので、ユーザーレビューからはデメリットを掘り起こしますね。
では本題!SV650がロングツーリング向きかを検証します。なお、この記事は2020年2月14日現在の情報をもとに作成しておりますことをご了承ください。
SV650はツーリング向き?車体サイズ
SV650のスペック:MT-07と車体サイズを比較
SV650の車体サイズをMT-07と比較すると、全長の長さが目立ちます。これはSV650に搭載されている90°Vツインエンジンが前後に長いためです。全長の長さは落ち着いたハンドリングに貢献しますので、SV650はロングツーリングで疲れを蓄積しにくいバイクだといえます。
【SV650の車体サイズをMT-07と比較】
SV650 | MT-07 | |
全長 | 2140mm | 2085mm |
全幅 | 760mm | 745mm |
全高 | 1090mm | 1090mm |
※2020年2月14日現在
SV650の試乗インプレを確認:車体サイズ
ユーチューバーがSV650に試乗したインプレ動画を確認すると、「おもしろいバイクで、自在に操れる雰囲気がある」とレビューされています。これは手強さを感じさせない印象からでたコメントです。全長の長さが安定した走行性能を生み出していると考えられます。
SV650のユーザーレビューを確認:車体サイズ
SV650ユーザーの車体サイズに関するレビューを確認すると、全長の長さがデメリットになっているというコメントは見当たりませんでした。しかし、MT-07のようなストリートファイター的な650ccクラスと比較すると新鮮味に欠ける印象がありますので、SV650はスタンダードなネイキッドバイクを好む人向けだといえます。
全体的には大人しい感じのバイクです。
MT-07より少しハンドルが遠く、総合的にツーリングでは少し疲れます。
SV650はツーリング向き?エンジン
SV650のスペック:MT-07とエンジンを比較
SV650のエンジンをMT-07と比較すると、SV650は最大トルクを発生させるエンジン回転数が高めです。しかし、基本的なフィーリングは近いといえます。SV650は90度Vツイン、MT-07は270°クランクのパラツイン。どちらも不等間隔爆発が生みだす押し出しの強さが魅力的なエンジンです。
【SV650のエンジンをMT-07と比較】
SV650 | MT-07 | |
最高速度1 | 183.4km/h | 214.2km/h |
最高速度2 | 174.7km/h | 154.7km/h |
※最高速度1:最高出力を発生させるエンジン回転数での理論上の速度(6速)
※最高速度2:最大トルクを発生させるエンジン回転数での理論上の速度(6速)
※2020年2月14日現在
SV650の試乗インプレを確認:エンジン
モータージャーナリストの丸山浩氏がSV650に試乗したインプレ動画を確認すると、「元気のいいエンジンである」とレビューされています。
MT-07は不等間隔爆発で発生する振動をバランサーで打ち消しているのに対し、SV650はバランサーの必要がない90°Vツインという構造で振動を打ち消しているからです。SV650にはバランサーがない分、ダイレクトな加速レスポンスを得られます。
SV650のユーザーレビューを確認:エンジン
SV650ユーザーのエンジンに関するレビューを確認すると、押し出し感の強いダイレクトな加速レスポンスが絶賛されています。90°Vツインエンジンを搭載したことで長くなった全長はハンドリングの落ち着きにつながり、デメリットがメリットへと変換されています。SV650のエンジンを名機と称賛するコメントも少なくありません。
不等間隔故の心地よいパルス感もあり、充分に楽しめる。(中略)熟成されたエンジンは多くあっても、人間の五感を刺激してくるこのエンジンは本当に気持ち良いです。
4気筒ばかりもてはやされる風潮があるが、ぜひ一度、90°Vツインに乗って欲しい。バランサーなしで低振動、滑らかな回転、トラクション。
SV650はツーリング向き?加速
SV650のスペック:MT-07と加速を比較
SV650の加速を表すトルクウエイトレシオをMT-07と比較すると、MT-07のほうが上回っています。これは、SV650のほうがMT-07より車両重量が重く、最大トルクが低いためです。しかし、加速感は数値だけで測りにくいので、試乗インプレ動画やユーザーレビューを参考にしてみましょう。
【SV650の車体サイズをMT-07と比較】
SV650 | MT-07 | |
TWR | 30.308kg/kgf・m | 26.522kg/kgf・m |
※TWR:トルクウエイトレシオ
※2020年2月14日現在
SV650の試乗インプレを確認:加速
ユーチューバーがSV650に試乗したインプレ動画を確認すると、「狭路での加速感が楽しい」とレビューされています。これは、90°Vツインの加速レスポンスの良さや、押し出し感の強さが原因。「いい」とか「悪い」というのではなく、アクセルを開けた時の加速感がイメージに近いといっていいですね。
SV650のユーザーレビューを確認:加速
SV650ユーザーの加速に関するレビューを確認すると、加速レスポンスの鋭さを絶賛するコメントが多いですね。その反面、加速レスポンスの鋭さにシビアなアクセルワークを要求されるのは事実。速度に応じたシフトチェンジが必要なので、ロングツーリングではデメリットとして感じられるかもです。
ものすごい加速である。250で鈍った私にとっては暴力的以外の何物でもない。全開にするつもりであったが、ハーフスロットルでやめてしまった。
エンブレが結構効くのとトルクがある分適当に操作するとガクガクした動きになります。
SV650はツーリング向き?足回り
SV650のスペック:MT-07と足回りを比較
SV650の足回りをMT-07と比較すると、調整項目に違いがあります。SV650のリヤサスペンションはプリロード調整しかできませんが、MT-07は伸び側のダンバー調整ができます。ロングツーリングで荷物をたくさん積載することを想定すると、伸び側調整できるMT-07のほうが有利です。
【SV650の車体サイズをMT-07と比較】
SV650 | MT-07 | ||
フロント | サスペンション | 正立フォーク、インナーチューブ径Φ41mm | |
タイヤサイズ | 120/70-17 | ||
リヤ | サスペンション | リンク式モノサス | |
調整 | プリロード7段 | プリロード7段 伸び側調整可 |
|
タイヤサイズ | 160/60-17 | 180/55-17 |
※2020年2月14日現在
SV650の試乗インプレを確認:足回り
モータージャーナリストの小林ゆき氏がSV650に試乗したインプレ動画を確認すると、挙動を掴みやすい足回りだとレビューされています。やや細めのリヤのタイヤ幅はばね下荷重の軽量化に貢献しているとのこと。体重が軽い女性でもリヤに荷重を加えやすいサスペンションなのが分かるインプレ動画です。
SV650のユーザーインプレを確認
SV650ユーザーの足回りに関するレビューを確認すると、サスペンションのタッチが硬めなものの、ハンドリングは安定していると評価されています。スポーティな足回りですので、ロングツーリングでは乗り心地の悪さにデメリットを感じるかもしれませんね。
サスペンションは少し硬いように感じますがワインディングや峠はかなり楽しいです。
峠でのハンドリングが落ち着いた感じがします。
SV650はツーリング向き?街乗り
SV650のスペック:MT-07と街乗りを比較
SV650の街乗り性をMT-07と比較すると、シート高は低いものの、車両重量は重く、最小回転半径も大きいですね。90°Vツインエンジンを搭載して全長が長くなったデメリットがここに表れているといえます。スペックを見る限りでは、街乗り性はMT-07のほうが有利です。
【SV650の車体サイズをMT-07と比較】
SV650 | MT-07 | |
シート高 | 785mm | 805mm |
車両重量 | 197kg | 183kg |
最小回転半径 | 3.0m | 2.7m |
※2020年2月14日現在
SV650の試乗インプレを確認:街乗り
モータージャーナリストの小林ゆき氏がSV650に試乗したインプレ動画を確認すると、「極低速でもエンストしないローRPMアシストはすさまじい」とレビューしています。
ロングツーリングでは渋滞した市街地走行をする場面もありますので、ローRPMアシストはありがたい機構だといっていいですね。前後のバランスも良く、小回り旋回でも安定しています。
SV650のユーザーレビューを確認:街乗り
SV650ユーザーの街乗りに関するレビューを確認すると、押し歩きで重さを感じるというコメントを見かけます。「SV650は軽い」といわれるのは乗って感じる印象だといえますね。
また、足つき性はシート高の数値ほど良好ではないとのこと。しかし、それらのデメリットを帳消しにするほど、ローRPMアシストの効果は高いと評価されています。
軽量、軽量と言われる程でも無いですが、スリムで扱いやすいと思います。
見た目はかなり細いがそこまで足つき性が良いというわけではない。
SV650はツーリング向き?高速道路
SV650のスペック:MT-07と高速道路を比較
SV650の高速道路走行を想定したエンジン回転数をMT-07と比較すると、SV650のほうが余裕を感じられるといえます。これは、SV650の最大トルクを発生させるエンジン回転数が高いことが原因です。実際のエンジン回転数はSV650が若干高めで、MT-07との差は僅差だといえます。
【SV650の車体サイズをMT-07と比較】
SV650 | MT-07 | |
100km/h | 4636rpm (57.2%) |
4202rpm (64.7%) |
80km/h | 3708rpm (45.8%) |
3362rpm (51.7%) |
※各速度での理論上のエンジン回転数(6速)
※()内は最大トルクを発生させるエンジン回転数との比率
※2020年2月14日現在
SV650の試乗インプレを確認:高速道路
バイクのインプレ動画で定評のあるモトベーシック氏がSV650に試乗したインプレ動画では、剛性感の高いフレームが高速道路走行を安定させているとレビューされています。車線変更でも重さを感じないとのこと。追い越し加速のレスポンスも非常にいいと絶賛です。
SV650のユーザーレビューを確認:高速道路
SV650ユーザーの高速道路走行に関するレビューを確認すると、走行風で疲労を蓄積してしまうというコメント以外にデメリットを見つけられませんでした。ネイキッドバイクですので仕方ありませんね。しかし、SV650はビキニカウルが似合うので、高速道路走行に備えてビキニカウルを追加するユーザーは多いですね。
高速道路の走行はお世辞にも快適とは言えません。これはネイキッドバイクの宿命ですね。私はスズキ純正のメーターバイザーを付けていますが、恩恵はあまり感じられません。
SV650をロングツーリング仕様へ:要点
SV650は車体の割には長い全長が落ち着いたハンドリングを実現していますが、加速レスポンスがいいエンジンやスポーティな足回りは走りを楽しむための仕様で、ロングツーリングに特化した仕様だとはいえません。
また、積載性を高めるカスタムパーツは多いものの、カスタムサスペンションは少なく、フロントサスペンションをプリロード調整できるようにしたり、スプリングの交換やオイルの粘度や量を調整したりするくらいしかできません。
SV650をロングツーリング仕様にするには?
かといって、SV650でのロングツーリングは不可能と考えるのは早合点。一般的な社会人や学生では、週末の日帰りツーリングや一泊ツーリングの回数が多いですし、逆発想で全国のワインディングロード巡りをするロングツーリングが楽しめるかもです。
カスタムサスペンションの登場を待ちながら、積載性をアップすることでロングツーリング仕様に仕上げていきましょう。
SV650をロングツーリング仕様へ:積載量
積載性を上げてロングツーリング仕様へ
SV650をロングツーリング仕様にするためには、積載性を高める必要があります。SV650のタンデムシート裏側には荷物を固定するためのナイロンベルトが仕込まれていますが、ロングツーリングの荷物を積載できるほどではないのです。また、SV650のサブフレームは短く、荷物をたくさん積載できません。
ヘプコ&ベッカー/サイドケースキャリア
Hepco&Becker サイドケースキャリア lock-it Suzuki SV 650 from 2016 | 6503532 00 01
ヘプコ&ベッカーのサイドケースキャリアを追加して、パニアケースを積載するのもありです。スポーティなSV650にしてはヘビーなロングツーリング仕様となりますが、タンデムシートに積載しきれない荷物を収納できます。
SWモーテック/アルラック
セール バイク用品 ケース(バッグ)&キャリア キャリア&ケースホルダーエスダブリューモーテック ALU-RACK(アルラック)BLK KTM 690DUKE R 11-SW-MOTECH GPT0418115001/B 取寄品
SWモーテックのアルラックを追加すれば、SV650をロングツーリング仕様にカスタムできます。トップケースを積載するのもありですが、小ぶりなリヤキャリアとしても使用可能。荷物を積載していない時でもSV650のスポーティな印象を崩さないのがメリットです。
SV650はツーリング向き?まとめ
スズキのSV650はスポーティな乗り味が楽しいスポーツネイキッドだといえます。極限にまで走りに特化した仕様はスズキ車らしいですね。
サスペンションの動作をもう少しコントロールしやすい仕様にしたいところですが、カスタムサスペンションが少なく、フロントサスペンションから着手するユーザーは多いですね。ちなみに、ローダウンリンクロッドでローダウンすると、サスペンションは幾分か柔らかくなります。
650ccが気になる人はこちらをチェック!
余裕あるパワーを扱える範囲で楽しめる650ccのバイクは注目を浴びています。ラインアップが少なくなった400ccクラスに代わる排気量だといっていいですね。
650ccネイキッドを比較した記事や、大型バイクを車体サイズや車両重量でランキング紹介した記事もチェックしてください。また、ロングツーリングについて記した記事もチェックしましょう。
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