バイクに乗り始めたきっかけ:はじめに
自宅で記事を書いているとピンポーンとチャイム。おや?誰だろう?インターホンのディスプレイを確認すると誰もいません。二度目のチャイムが鳴ったのでドアを開けると、保育園にいるはずの息子がお友達とピンポンダッシュして逃げていく後ろ姿が…。二人ともとても楽しそうで、私もつられて笑顔になります。ジュースを出してお友達をもてなしました。どうも!暮らし~のでライターをしておりますhosokawa_takaです。
きっかけを紐解く作業
どうやら二人は保育園を脱走してきたようです。二人が我が家にいることを私の電話で知った妻は帰ってくるなり猛烈に吠え、二人を保育園へ連れて行きました。その後、二人は保育士さんから厳しい指導を受けたのです。二人は保育園児なりに思うことがあり、何らかのきっかけで保育園を脱走したのでしょう。
では本題!ここでは私がバイクに乗り始めたきっかけを紐解いていきます。なお、この記事は2020年2月5日現在の私の心境をもとに作成しておりますことをご了承ください。
バイクに乗り始めたきっかけ:高校生時代
高校時代からバイクに乗り始める
バイクは非合理的な乗り物で、生活をするうえで必要な乗り物ではありません。また、バイクは外気にさらされる乗り物ですので、快適さは皆無です。郵便配達や新聞配達などの細い路地でゴー&ストップを繰り返す仕事では便利な乗り物ですが、普段の生活では維持費がかからない自転車のほうがはるかに合理的だといえます。
バイクに乗るには理由が必要?
私が高校生の頃、バイクは欠かせない乗り物でした。それは、私の育った地域が本屋も図書館もない山間部だったからです。市内へ行こうとしても、1時間に1本くればラッキーなバスに乗るしかありません。美術部に所属していた私は、母親の通勤用ジョグで県庁近くの美術館に通っていました。
バイクに乗り始めたきっかけ:広がる世界
バイクに乗るには厳しい時代
バイクがあれば行きたいときに行きたい場所へ行けました。当時はバイク=不良というイメージがつきまとった時代です。そう、三ない運動全盛期※。しかし、外部からの刺激が乏しい田舎に住む生徒を不憫に思ってか、高校の担任教師は黙認してくれました。
※三ない運動:バイクの免許を取らせない、バイクに乗せない、バイクを買わせない
バイクに乗る理由は交通手段だけではない
高校の担任教師は生徒にとって大切なことを理解していたのかもしれません。バイクに乗るリスクよりも、それ以上に得るもののほうが大切だと。地味な国語の教師でしたが、思いのほか周囲に流されないタイプの人でした。そんな環境もあって、私はバイク乗りになるきっかけをつかめたのだと思います。
バイクに乗り始めたきっかけ:仮面ライダー
サイクロン号に憧れた理由
バイクに対する憧れは幼少期からありました。男の子なら誰もが通る道!そう、仮面ライダーです。現在放送されている「仮面ライダーゼロワン」とは違い、当時はバイクによるアクションシーンが多く、バイクはすごい!バイクはかっこいい!バイクに乗ればボクも強くなれる!そう信じていたのです。
強さに憧れ始める子ども時代
バイクに憧れない男の子もいますが、バイクには男の子の心を引き付ける魅力があります。それは「ライド」という乗り物に乗る姿が原因。時代劇や西部劇で現れるヒーローは馬車ではなく馬にまたがって登場しますよね?バイクにまたがる「ライド」が男の子の心を刺激するのです。
バイクに乗り始めたきっかけ:父
遺伝は理由になりうる
私がバイクに乗るきっかけになったのは父の影響もあります。幼少期のこと、バイクのタンクに乗せられて走った記憶がおぼろげにあります。私が普通二輪免許(当時の中型限定)を取ったとき、父は「俺はホンダドリームに乗ったことがある」と自慢気に話しました。
乗り始めるのに容易い環境
バイク乗りのDNAは遺伝するともいいますが、それは大きく間違っていません。先述した「ライド」に対して高揚する遺伝子を受け継いでいるのかもです。また、身近にバイク乗りがいるということは、バイクに乗る環境が整っているといえ、自然な成り行きでバイクに乗るきっかけをつかめます。
バイクに乗り始めたきっかけ:コンプレックス
男性にバイク乗りが多い理由
私の友人には女性のバイク乗りもいますが、やはりバイク乗りには男性が圧倒的に多いです。その答えはカメラ雑誌にありました。「女性は月に1回の生理現象で体の正常を確認できるが、男性にはそれができない。だから、内部の機械が正確に動くものに憧れる」というエッセイでした。
劣等感は乗り始める気持ちを抑えられなくする
男性が好きなものとして挙げられるものの多くにこの要素が入っています。時計、カメラ、自動車など、メカニカルな動作を正確に刻むものです。男の子のおもちゃもまたしかり。メンテナンスやカスタムを楽しむバイク乗りに男性が多いのも理由はこれ。バイクに高みを与えてあげたいという父性愛も加わります。
バイクに乗り始めたきっかけ:中学生時代
かっこいいバイクが増えたのも理由
私がバイクへの憧れを高め始めたのは中学二年生の頃。なぜ中学二年生になって爆発したのか?それは、かっこいいバイクが多く発売されたためです。時はレーサーレプリカ全盛期!スズキのRG250Γ、ヤマハのRZ250RR、ホンダのNS250Rなど、サーキットスペックをまとったバイクに乗れる可能性が私を興奮させました。
乗り始める日を夢見る坊主頭
そんな私が憧れたのは、なぜかネイキッドスタイルのRZ250R。自転車で下りのコーナーをハングオン!椅子にまたがってハングオン!学生カバンにまたがってハングオン!もう、跨れるものすべてでハングオンしていました。脳内では自転車もイスもカバンもすべてRZ250Rになっているのです。今では中二病ともいいますね。
バイクに乗り始めたきっかけ:中二病?
「かっこいい」は永遠の理由
中二病ど真ん中だった頃に読んでいた雑誌「月刊オートバイ」のツーリングレポートが10年後の私に影響を与えました。ヤマハの原付パッソルで野宿をしながら日本一周したバイク乗りのツーリングレポートです。一日につき数行、あったことだけを記したツーリングレポートでしたが、こんなにかっこいいバイクを楽しむスタイルもあるのだ!と衝撃を受けたのです。
自分を肯定するためにバイクに乗る
中学生の私にとって「かっこいい」は正義だったのです。「かっこいい」を追求することは決して不純ではありません。チビで不細工でスポーツができない私。そんな自分にも一つくらい「かっこいい」があってもいいのでは?と思ったのです。「かっこいい」をまとおうとすることで、自分を肯定しようとしました。
バイクに乗り始めたきっかけ:GF250
人と違うことができるのも乗れた理由
同級生が自動車の免許を取りに教習所へ通っていた頃、私はバイクの免許を取りました。大学生に自動車は贅沢だから…というのは親への言い訳。中学二年生から温めていたRZ250Rでのハングオンを実現するためです。ここで自動車の免許を取っていたら…私はバイク乗りになるきっかけをつかめなかったかもしれません。
乗り始めるにはどんなバイクでもよかった
初めて所有したバイクはスズキのGF250。友人から12万円で譲ってもらいました。郵便局のアルバイトで貯めた貯金ではRZ250Rを買うのに足りなかったのです。GF250との思い出は通学のみ。一度日帰りツーリングをしていますが、それほど遠くへは行っていません。では、なぜGF250の話をするかというのは次項に続きます。
バイクに乗り始めたきっかけ:事故
バイクに乗れなくなった理由
大学二年生の秋、クラブ活動に向かう途中で大きな事故をしました。GF250は廃車、私は100日ほど入院。あれだけ温めてきたバイクへの憧れを2年足らずで無駄にしたのです。アルバイトで溜めたお金で買ったバイクを廃車にしたこと、もうバイクに乗れないという悲しさ、4本の前歯が折れて間抜けになった顔、すべてが残念な二十歳でした。
乗り始めるのは簡単!乗り続けるのは難しい!
事故で母親を泣かせ、クラブのなかまに迷惑をかけ、私も辛い思いをした事故。バイクの運転に未熟だった私は乗り続ける努力をしていませんでした。安全運転を心がけ、無事に帰れてこそ、バイク乗りであり続けることができるのです。ツーリングも同じ。バイク旅を楽しむには無事に帰る努力が必要だといえます。
バイクに乗り始めたきっかけ:乗り続ける
バイクは乗るもの?楽しむもの?
大学二年生の事故の後、再びバイクに乗るきっかけをつかんだのはテレビの番組です。引きこもりがちな高校生がスズキのSX200Rで北海道ツーリングをし、成長する姿を記録したドキュメンタリー番組でした。当時の私は社会人になって2年がたち、少し疲れが出始める頃。「俺、まだ走れるかもしれない」と思ったのです。
楽しむために!また乗り始める
バイクに乗ることがかっこいいのではありません。バイクに乗り続けることがかっこいいのです。それを教えてくれたのは事故。バイクに乗り続ける難しさを知ってから、バイクを楽しむ術を得たような気がします。GF250時代は「かっこいい」を身にまとうために、楽しむどころか無理のある走り。そんな走り方ではバイクに乗り続けることができません。
バイクに乗り始めたきっかけ:紐解き
きっかけは自らつかむもの
保育園を脱走した息子を私は叱りませんでした。もし途中で事故に遭っていたら…不審者に誘拐されていたら…その可能性を考えると、息子が保育園を脱走したのは許されることではありません。しかし、保育園を脱走するきっかけを自分でつかみ、無事に我が家へたどり着いた我が子を褒めてあげたい気持ちになったのです。
私もそんな子どもだった
息子の保育園脱走事件を母に話すと、私が親に黙って原付バイクの免許を取りに行った思い出話をしました。布団ににパジャマを丸め入れてカモフラージュ。「心配しないで」と置手紙。母は私が家出をしたと思ったようです。父から私が受け継いだバイク乗りのDNA、つまり、きっかけを逃さない能力を私の息子も受け継いでいると思うと、にやけずにはいられないのです。
バイクに乗り始めるきっかけ:まとめ
バイクに乗り始めるきっかけは一つではありません。幼少期に影響されたもの、自分を取り巻く環境、憧れと憧れを実現しようとする気持ち、それらが重なって少年はバイクに乗るようになるのです。また、バイクに乗り続けるのを拒む残念な出来事は誰にも起こりえます。バイクに乗り始めるのは容易いものの、かっこよく乗り続けるには地味で継続的な努力が必要なのです。
バイクが気になる人はこちらをチェック!
バイクは特別な乗り物ではありません。そろそろピクニックやハイキングのように手軽な行楽としてツーリングを楽しむ人が増えてもいいと思います。バイクに乗るきっかけをつかめずにいるのなら、バイクを楽しむための記事もチェックしてくださいね。また、今回は男性目線のバイクに乗るきっかけを記しましたので、女性目線のバイクに乗るきっかけについてもチェックしてみましょう。
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