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自宅で井戸をDIY!必要な道具から基本知識まで井戸掘り方法を徹底解説!

震災などで水道が出なくなって困ることがあります。自宅に井戸があったら水道水が出なくなった時でも、水を使えるようになりますね。井戸掘りですが、DIYでも可能なんです。ここでは井戸掘りのDIY方法をお伝えするのでぜひ参考にしてください。
更新: 2021年3月12日
大石ゆう
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自宅で井戸をDIYするには?

Photo byEfraimstochter

井戸、と考えると真っ先に思い浮かぶのが業者に頼むことではないでしょうか。でも実は、自分で作ることもできるんです。難しそうだと思うかもしれませんが、簡単にできる方法もあるのでその方法で作ってみてはいかがでしょうか。ここでは作る方法をまとめるだけでなく、掘るための基礎知識も合わせてご紹介していきます。

自分で井戸掘りをDIYする前に

井戸を自分でDIYできるの?

Photo byFree-Photos

井戸掘りですが、まず、自分でできるのかという問題がありますが、十分可能です。実際に、SNS等でも自分で井戸を掘ったという方も多いですし、動画を探してみると掘り方を解説しているところもあります。

道具についても、自分で購入して作る方法もありますが、一度しか使わないため、レンタルで済ませることもできるんです。また、中にはレンタル使わず、機械を購入することもせず、掘器を自作して作る人もいるほどです。

自治体によっては申請が必要な場合もある

Photo byFree-Photos

井戸掘りについてですが、勝手に井戸を作っていいのかというとそういう訳ではありません。自治体によって対応が異なるので作業する前に自治体に確認する必要があるでしょう。

例を挙げると、井戸を作った場合、メーターを取り付けて下水使用料を自己申請するようにしている都市があったり、内径25mm以下なら申請必要なしというところもあったりするので、事前に調べるようにしてください。

井戸から水がでないこともある

Photo byronymichaud

作る場合水が出ないと意味がなくなってしまいますが、実際掘れば出るというわけではなく、地域によって、深さ数メートルで水が出るところもありますし、何メートル掘っても水脈に達しないところもあるようです。

掘ったけど水が出ないということもあるので、その点もしっかりと頭に入れておく必要があります。もし近所に井戸があるのであれば、周りの人に聞いてみれば、どれくらい掘ればいいのかが分かります。

井戸掘りのDIY方法の種類

自作で井戸を作る場合、実は掘り方にも種類があるんです。方法によっても使うドリルや機械が異なってきますし、使う材料ものも異なってきます。どんな井戸を作りたいかというイメージもあるかもしれませんが、完成することや費用について、作業のしやすさも関わってくるのでいろいろと検討したうえで自作方法を選んでください。

井戸掘りのDIY方法の種類①掘り抜き

掘り抜きで自作する方法

掘り抜きという方法で自作した井戸は、大きく穴を掘って中にバケツを落としてくみ上げる、大昔のイメージです。深さは6m程度が一般的のようです。この方法は深さもありますし、バケツを入れてくみ上げる方式なので、大きめの直径も必要です。また、掘り出していく土も多く、その処分のことについても考えなければなりません。

掘り抜きで自作する場合

Photo byClker-Free-Vector-Images

この方法で作ることにすると、深さも直径も必要になりますし、井戸の周りが落ちてこないようにコンクリートで固めたり、枠を入れたりと大変な作業がどうしても多くなってしまいます。この方法で作る場合、やはり大きいという点でお金もかかりますし、作業も大変で、中には有毒ガスが発生するところもあるようなのであまりおすすめできません。

井戸掘りのDIY方法の種類②打ち込み

打ち込み(突き井戸)は簡単に井戸ができる

次は打ち込み(突き井戸)。自分で作る場合は、この方法で作るのが一番簡単ではないでしょうか。これはどのようなものかというと、地面にパイプを打ち込んでいき、そのパイプから水を吸い上げて水を出す方法です。

突き井戸はそのままパイプを打ち込んでいくので、掘り抜きほど大掛かりな作業は必要ありませんし、こちらの方が手軽に自作することができます。自宅に作る場合の一般的な方法です。

突き井戸を作る場合


突き井戸を作る場合、自分が中に入って土を掘り出す必要がないのでそこまで大変な作業は必要なく作ることができますが、パイプを打ち込む際に大きな石などが現れてしまうとパイプが入っていかないので、それ以上打ち込めないということも。

そうなると場所を変えてもう一度掘りなおす必要が出てくることもあります。何度かトライして作らなければならない可能性も、頭に入れておくといいでしょう。

井戸掘りした場合の費用は?

井戸掘りを業者に頼んだ場合

Photo bynattanan23

では次に、井戸を自作する場合の費用についてです。業者にお願いした場合、どれくらい費用が掛かるのでしょうか。これは先ほどの掘り抜き井戸か突き井戸かにもよりますが、掘り抜きで作る場合、業者にもよりますが45~100万円ほどかかるようです。

また、これも深さや直径の大きさによっても変わります。突き井戸は、20万円~程度かかるようですが、これも深さによって変わってくるので一概には言えません。

井戸を自作する場合は?

Photo byGraphicMama-team

では、井戸を自分で作る場合はどれだけの費用が掛かってくるのでしょうか。自分で作る場合、かかるお金はドリルや機械などの道具の費用と、ポンプなどの材料費を合わせて数万円程度はみておく必要があるのではないでしょうか。

また、出てきた水が安全かどうかは分からないので、水質検査(1万円程度)をしておくと安心です。ドリルなどの機械は、レンタルでもできますが、自作する人もいるので、自作すればさらに安く作れるようです。

自治体によっては助成金が出る場合もある

Photo byijmaki

井戸を作る場合は自治体のことを調べておきましょう、と書きましたが、震災の経験のこともあり、実は自治体によっては井戸を自作する場合助成金を出してくれるところもあるそうです。

知らずに作ってしまうと、損をすることになってしまいますね。ですから井戸の申請について調べる場合は助成金のことも合わせて調べておくといいでしょう。

井戸掘りに必要な道具や機械は?

掘り抜き井戸で必要な道具や機械について

Photo byPeggy_Marco

では実際に、井戸を掘る場合はどのような道具や機械が必要になってくるのでしょうか。掘り抜きの井戸の場合は広く深く掘っていく必要があるので、スコップなどの手作業の道具はもちろん、もう少し楽に掘っていくならドリルの付いた機械があるともう少し楽に作れます。

ただこれを一度だけのために購入するとなると高くつくので、数日単位で数万円でレンタルしている業者があるのでそれを利用するといいですね。

突き井戸で必要な道具や機械について

Photo bystevepb

突き井戸は、使う道具や機械は掘り抜きタイプよりも少なくて済みます。地面に細い穴を掘っていくのですが、道具には電動のものや手動のものがあります。ですから費用や自分の体力と相談して選ぶといいですね。

またこの方法で使う道具に関しても、一式レンタルで貸してもらえるところがあるので、それを利用してもいいでしょう。実はこの道具に関しても自作で作った人の中には道具自体もDIYで作った人もいるよう。作り方のところにあるので参考にしてみてください。

DIYで井戸掘りをする方法をご紹介!

Photo byAlexas_Fotos

それでは、井戸の作り方についてまとめていきます。自作する方法は、突き井戸ですがどれも同じ井戸ではありながら、作り方も使っている道具も異なっています。

また、自作している様子が見られるので、失敗した点もその動画から学ぶことができます。作る前にどんな問題が出てくるのかをあらかじめ知ることができるので、その点においても紹介する動画を見ておくことをおすすめします。

DIYで井戸掘りをする方法①自作道具

道具も自作して井戸を作る

突き井戸を作る方法です。この方はドリルなどの機械をレンタルしたのではなく、掘る道具も自分で自作して井戸を作ったそうです。

塩ビパイプと接着剤を使って数メートルで井戸を掘りあてたそうですが、家の庭によってどれくらいの深さで水が出てくるのかは分からないので、周りに井戸がある家があるのであれば聞いてみるとある程度の目安がつくのではないでしょうか。

また、このお家は自噴する水脈を掘り当てたそうなので、ポンプなども使わず、自然に水が湧き出ています。

自作した道具で突き井戸を作る方法

塩ビ管には先端から数十センチのところに水を通す穴をドリル等で開けます。穴を掘る道具は塩ビ管に継手をつけて自分で作っています。土堀の先端をギザギザに加工し、それを土に挿して木づちでひたすら叩いていきます。

その都度、穴から泥をかき出すようにしてください。塩ビ管を継ぎ足しながら水脈のある深さまで掘り、水が湧いてきたら水がきれいになるまで出し続けてください。

DIYで井戸掘りをする方法②手押しポンプ

手押しポンプ式の井戸


Photo byMomentmal

道具自体も作っている方。費用については、3万円程度で作れたそうです。使っている道具に回転式の機械を当てて掘り進めたり、パイプにペットボトルを付けて泥をかき出したりと道具にも工夫がされているので、参考になる部分も多いのではないでしょうか。

ドリルは使っていませんが、7mほど掘り進めて作ったポンプ式の井戸です。これならレンタルも頼らず、割と安い金額で作れてしまうようですね。

手押しポンプ式の突き井戸の作り方

この方はまず、1mほど道具にショベルを使って掘っているところから。掘ったら鞘管を入れ、再び穴を埋めます。

そこに井戸掘り道具を入れて掘っていきます。その都度道具を取り出して泥を出し、掘り進めて行くのですが、そのたびにパイプを延長して作業が進みます。穴を掘り終えたら先端部分を取り付けてパイプをポンプに接続し、手押しポンプ式の井戸が完成です。

DIYで井戸掘りをする方法③自作ポンプ

この方も自分で掘器を作って掘り進めています。できるだけお金を掛けずに作る場合は、やはりドリルなどの機械をレンタルせずに作ったものを使って作っていくのがいいですね。ただし、自作した機械の場合壊れてしまったり、せっかく開けた穴に部品を落としてしまう可能性もあるので、心配な方はレンタルで借りると安心です。

井戸の作り方①

まずはシャベルを使って自分で穴を掘っていきます。穴掘りショベルも併用し、さらに掘り進めていきます。次は竹の先端にペットボトルを取り付けて作った堀器を使って泥をかき出しながら作業しています。

3mほどで、水が見えてきたようです。この方はドリルなどの機械を使わず、手動でやっているため時間がかかっていますが、レンタル等で機械をかりればお金はかかりますがもう少し楽に作業ができます。

井戸の作り方②

さらにペットボトルから空き缶ボトルに付け替えて掘り進めています。どんどん深くなっていくので、堀器を長くしていきます。塩ビ管にドリルを使ってたくさんの穴を開け、堀った穴に差し込みます。

掘器は試行錯誤しながら作っていますね。最後はみりんのボトルを使って掘り進めています。水の出る深さは、場所によって違うので、掘り進めながら塩ビ管を買い足していくといいでしょう。

井戸の作り方③

穴を掘り進め、泥もしっかりとかき出したらさらにパイプを埋める、という作業を繰り返していきます。

この方は自作で掘り器を作っていますが、やはり自作だと壊れてしまう、井戸に落としてしまう、などのリスクがあるのでそれが気になる方はやはり、ドリルなどの機械をレンタルで借りた方がいいかもしれませんね。水が出たら、綺麗な水が出るまでひたすらポンプで水を出していきます。

井戸のポンプも自分で作れる

ポンプを作っている動画です。塩ビ管など必要な材料を用意し、ピストンを作っていきます。こういったポンプの作り方は、ネットで検索していると出てくるので探してみるといいでしょう。

必要な道具や機械には、穴を開けるドリルやパイプカッターなどが必要になります。ポンプは購入することもできますが、全て手作りしたい方は、ポンプも自分で作ってみてもいいかもしれませんね。

DIYで井戸掘りをする方法④打ち込み

パイプを打ち込んで作る井戸

この方も自作した掘器で井戸を作っています。井戸を作る場合、やはり気になるのは費用だと思いますが、この方は8万5千円程度で完成したようです。

また、この方は作っているうちに使っている道具が壊れてしまったり、深さの掘りすぎで中断しているのですが、再開して見事井戸を完成させています。井戸は水脈のある深さを通り越して掘ってしまうこともあるようなので、そういった問題点も分かる動画になっています。

自作井戸の作り方

この方も特別、機械をレンタルせずに自作した道具で井戸を掘っています。塩ビ管にギザギザの形を作り、さらにパイプに穴を無数に開けていきます。この方はパイプ自体に重りを付け、さらにカケヤを使って叩き込んでいます。

中の泥はとがった鉄管で泥を出し、掘器ですくい出しています。この方は一度掘ったところでカケヤが折れてしまい、作業中断。また、深さも掘りすぎていたようでパイプを2m引き上げて水脈に達したようです。

DIYした井戸掘りの実例

自作井戸にはフィルターを取り付けて


自分で作ったものだけれど、やはり水にはどんなものが溶けているかは分からないので不安になる方もいるでしょう。完成したら、できれば水質検査をしておくと安心ですね。

さらにきれいな水を、と考える方は、この方のようにフィルターを取り付けるといいですね。この方はそのフィルター自体も綿や炭、イオン交換樹脂を使って自作しているようです。

野菜を洗うための井戸には自作ポンプを取り付けて

この方は野菜を洗うために井戸を作ったようですが、ポンプも自作しています。これも、おしゃれなポンプは通販サイトでも購入できますが、塩ビ管をつなげて作れば安くポンプを作ることができます。

もちろん、見た目はあまり良くないかもしれませんが、野菜を洗うためだけに使うとか、庭にあるから気にしないという方は安く済ませるために自作したポンプを使うのが経済的です。

ポンプを取り付けておしゃれな井戸に

この方はポンプを購入して、作った井戸に取り付けたようです。井戸を作る場合、動画にもありましたがポンプを使ってくみ上げなければならない場合もありますし、自噴する水脈を掘りあてた場合、ポンプ自体も必要ないこともあるかもしれません。

やはり自作するにしても業者に頼むにしても、掘ってみない限りは分からないので水脈が見つかってから考えてもいいかもしれませんね。

DIYで井戸掘りして災害の時も安心

DIYで井戸掘りしよう!

井戸掘りの方法は、作り方のところを見た限り作業自体は大変ですが、思ったよりも作業工程は少ないというのが分かりましたね。

井戸を作ってしまえば、家の水道を使わずとも庭で野菜を洗ったり、水質検査をすれば飲み水として利用することも可能。作るのは大変ですが、やはり作った後の便利さを考えると作った方がいいな、と思える人も多いのではないでしょうか。

井戸を自作すれば震災時も安心

井戸を作った場合、作って良かったと思える機会はやはり震災時ではないでしょうか。震災では水道が出なくなってしまった、という経験がある方も多いでしょう。

井戸を作ってしまえば、いざ水道水が出なくなったとしても、井戸があるのでその点は安心できるのではないでしょうか。自分だけでなく、近所の人も助かることもあるでしょう。井戸を作るのは大変ですが、万が一の時のことを考えて作っておくのもいいかもしれません。

まとめ

今回は、井戸の作り方について基礎知識も合わせてまとめてきました。レンタルも使わず、特別な機械も使わず、とても安く作っている人もいましたね。自分で作るのは大変ですが、実際に作っている人も多く、自分でもできるかもしれないと思えたなら嬉しいです。方法もさまざまですので、自分ができそうな方法を選んで井戸を作ってみてください。

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