DIYで家は無理でも物置小屋は作れます
DIYで家を自作する事は、DIY初心者には夢のまた夢です。しかし、物置小屋なら自作できます。
建てる土地があれば、手作りで物置小屋を建てるの初めて可能なのです。資材などが必要ですが、すべてホームセンターで調達できる時代になっています。基礎土台・壁・屋根などは、2x4材や根太材など木製素材なども簡単に入手できるようになっていますので、すべての入手先を心配する必要はありません。
自作手作りのDIY物置小屋ですので、作り方も工夫アイデア次第で変更もできます。DIY物置小屋の製作参考例を中心に紹介します。
DIY物置小屋の製作参考例の概要
参考例の自作手作り物置小屋は、骨組みの主材料は鋼管パイプ使います。一般の家の場合は、木製材木を使用していますが、自作手作りにはホゾ穴などの加工が必要なく、DIYに最適な素材として人気があります。
通称 掘っ立て小屋構造を鋼管パイプで組み立て、木製コンパネなどを貼り付け、壁や屋根を構成して行く作り方です。成型してある木製材を貼り付けて行くのですから、2x4工法の作り方にも似ています。組み立て式家具を作る感覚です。
DIY手作り物置小屋の図面
DIY自作物置小屋は、図面なしでは作れません。図面は、簡単なもので大丈夫です。自作する時の基礎図面だけを作ります。方眼用紙が便利で作り方が一目瞭然となり、骨組み図面を書くのに便利です。
縮尺は50分の1で書きます。2cmを1mで表します。方眼でパイプの長さや木製材の大きさが読み取れます。書いて作るのは、三面図面または四面図面です。CADを使える人なら、無料CADをダウンロードして、図面を製作しても問題ありません。CADでも長さは読み取れます。
DIY手作り物置小屋の三面図面・四面図面の作り方
三面図面とは、正面から見た図面・横から見た図面・上から見た図面の事です。この3枚の図面を1枚の方眼紙の中に書き込みます。A3サイズの方眼紙なら無理なく書き込めます。
四角い物置を例として書くと、正面から書きます。当然、四角形が書けます。その上に屋根となる骨組を書きます。正面から見た図の横に、横から見た骨組み図面を書くと三面図面が出来上がります。方眼を読めば用意するパイプの長さが分かります。四面図面とは、ドアなど取り付ける場合の骨組みの図面を付け加えた図面です。
DIY手作り物置小屋の図面の注意点
製作参考例のDIY手作り物置小屋は、掘っ立て小屋式で作ります。実際は基礎土台は回していません。図面に書いた骨組みがありますが、四隅の柱(パイプ)は地面の中に埋め込みます。四隅の柱(パイプ)は、図面より長くなります。そのことを頭に入れてください。その際は、パイプ全長の五分の一以上地面に埋め込みます。
DIY物置小屋の主要構造材
DIY物置小屋を楽しみながら手作りをしようとするとき、腕に自信があれば本格的な物置を作れば良いですが、そうでない人や初心者でも作れる方法があります。DIYで物置を作り人なら簡単に作れるはずです。中心となるのが骨組みです。その骨組みの構成材をパイプとすれば、DIY物置は簡単にできます。
鋼管パイプ
DIY自作物置小屋の主要構造材は、鋼管パイプを使用します。木製の柱の代わりと考えれば理解できるでしょう。パイプを組み合わせて、公園などにあるジャングルジムのような作り方になります。パイプを組み合わせる金具はホームセンターで売っています。パイプ自体の直径は48,6mmが一般的です。
事項でパイプを組み合わせるジョイント金具類を紹介します。このジョイント類とパイプを組み合わせて、DIY自作物置小屋の骨組みを作ります。
直交クランプ・自在クランプ
パイプを交差させる所に使う金具で、交差位置を固定させる働きがあり、パイプで構造物を手作りする時に必ず使用する金具です。90度でクロスさせて使用する時は、直交クランプを使います。90度で交わるように固定されます。90度で固定しないで、何度でも自由角度で固定する場合は、自在クランプを使用します。
ジョイントコーナーY継ぎ
縦x横x高さの3本のパイプが集まるコーナーに使用するジョイントです。角度はすべて90度で固定されます。パイプ構造物を手作りする時、コーナーをスッキリと90度で納める時の必需品です。
繋ぎジョイント
二本のパイプを真っ直ぐに繋ぐジョイントです。パイプの内側に差し込んで使用します。カットしたパイプがあった時、繋いで使用します。パイプの構造物を作る時、余分なパイプを有効利用できるので、非常に便利なジョイントです。
パイプのカット方法
ホームセンターでは、鋼管パイプは数種類の長さにカットして販売しています。手作りしている最中にどうしても長さが合わなくてカットする必用が出てきます。
購入時に図面上で長さが分かった場合、ホームセンターでカットしてもらえます。それ以外の場合、プロは高速カッターでカットするのですが、DIY愛好者で高速カッターをもっている人は少ないと思います。そんな時は、サンダーに切除砥石を取り付けてカットしましょう。鉄ノコでもカットできますが、時間がかかり過ぎます。
DIY物置小屋・床の主要構造材
DIY物置小屋は、掘っ立て小屋構造の性質上、基礎土台を持ちません。土間だけでも良いのですが、置く物を湿気等から守りたい場合、コンクリート床にするのが良いでしょう。注意するのは、パイプ柱にコンクリート床を接触させてはいけなという事です。
接触させてコンクリートを施工すると、法律上基礎土台と見なされる可能性があります。参考例では、パイプ柱とコンクリート床を離して施工しました。どのような構造材が必要か、以下で説明します。
セメント・砂利・砂
ホームセンターには、水を加えれば使えるセメントも売っています。しかし、床に使うと量が多くなり金額がかさみます。セメント・砂利・砂の袋入りを購入すれば経済的です。セメント1・砂利4・砂2の割合で混ぜ、水を加えて練って使用します。
メッシュ筋
溶接金網とも呼ばれ、コンクリートだけで床を作った場合、ひび割れが起こります。補強を兼ねてコンクリートを流し込むときに、予めこれを敷いておき、コンクリート床の強度を高めます。
DIY物置小屋・壁の主要構造材
骨組みにパイプを使用した場合、壁材としては木製材を使用するのですが、一般の木造建築のように手の込んだ工法も必要ありません。壁の作り方は簡単にできますので、以下の事項で紹介します。
木製コンパネ材
大体畳一畳分の木製合板が通称コンパネと呼ばれています。ホームセンターには、必ず置いてある手作り大好き人間の味方です。このコンパネを骨組みの上に、取り付けて壁や屋根下に使用します。木製ですので、のこぎり等でカットも簡単にできます。パイプに垂木止めクランプを使用して、釘やビスで取り付けます。
垂木止めクランプ
このクランプをパイプに取り付け、L字具の部分に垂木を釘やビスで取り付けられます。これがあれば、壁の作り方は簡単となり、垂木にコンパネを打ち付けて張り込んで行けば良いのです。コンパネの大きさを生かしてそのまま張り込んで壁を作りたい場合、骨組みにパイプを追加して、コンパネ壁を作ります。
基本の骨組みにパイプを追加して行くのですから、基本骨組みの補強も兼ねています。
DIY物置小屋・屋根の主要構造材
DIY手作り物置小屋には当然屋根も必要です。屋根の張り方・作り方もパイプを使用すれば簡単にできます。パイプと垂木止めクランプとコンパネを使用します。その他で必要な資材がありますので、以下で紹介します。
波型鋼板
屋根の主要構造材となるのが、波型後半です。一般の物置の屋根などに、良く使用されている鋼板です。ホームセンターでも販売されており、横幅は統一されていますが、長さは数種類あります。カラーも数種類あります。
DIY物置小屋・ドア入口の主要構造材
正面を開け放ちままでもよいのですが、物置に入れる物を考え、ドアを作りましょう。ドアやドア枠は2x4材を使用します。特にドア枠は2x4材で作るとき、厚みのある2x4材を使用します。ドアも2x4材で骨組を作り、べニアを表面に貼ります。
補強金具
2x4材で作ったドア枠の角は、それぞれ90度で固定しなくてはいけません。L字金具を使用すると、角度を保持することができます。
2x4材は厚みのあるものを使用し、長方形の枠を作り脇から長ビスで仮止めし、この金具を使用して90度に合わせたら、2x4材に金具をビスで取り付けます。その後に枠の長ビスを本締めします。このように、金具を使用します。
金具の形はいろいろあります。2x4材専用の金具も売られています。
DIY物置小屋・自作するため必要な道具
DIY物置小屋を製作しようとする人は、ある程度道具は持っていると思いますが、必要な道具を紹介しますので、もし無かったら手に入れておいてください。
コードレス・インパクト・ドライバー
釘ではなくビス(木ねじ)を多く使用するため、これがあれば楽で効率的に作業が行えます。普通のドライバーでも作業は行えますが、手の皮が剥けてしまいます。失敗しても逆転ボタンがあるのでビス抜きも簡単です。先端を交換すればドリルにもなります。
水準器
簡単に垂直・水平をチェックできる道具です。パイプで物置小屋を作る場合、これが無いと話になりません。パイプに沿わせて使用します。サイズも様々な物があり、小さいものを常にポケットに入れ、チェックをこまめにすると良いでしょう。
DIY物置小屋・自作のために、あった方が良い道具
フネとかトロとか呼ばれている、コンクリートを練る時に使う道具です。この中でコンクリートを練って使用します。少量ならコンパネの上で、コンクリートを使わなければいりません。床などこコンクリートを大量に使用するときに、大変便利な道具です。ホームセンターで手に入ります。
DIY物置小屋・図面より材料数の拾い出し
ここまで来ると、最初書いた図面にパイプの追加分が何本も増えるはずです。また、使用するコンパネや波型鋼板の枚数がある程度分かるはずです。
パイプの外側に垂木を取り付けるため、骨組みの三面図面で材料の個数を拾い出すと、多少足りなくなる場合があります。カットした材料で対処するか、図面を材料に合わせて修正してください。
ここまで来ると材料の枚数・本数・個数などが分かるようになり、概算金額等の分かるようになります。材料の大きさは、予め調べておく必要があります。
DIY物置小屋・骨組みの組み立て設置
骨組みの基本四角形の組み立て方を説明します。四隅の柱と上部を繋ぐ四本のパイプ、そしてジョイントコーナーY継ぎを四個仕様します。その他の道具として、穴掘り・セメント・水平器などが必要です。この作業で組み立てる四角形の骨組みが、DIY物置小屋の基本となります。
基本柱の立て方
材料がある程度揃ったら、骨組みの組み立てです。構造が簡単ですので作り方も簡単です。四本のメイン柱の内の1本をきちんと立てます。最初に穴を少し大きく掘ります。穴の深さは、予定の深さより少し浅くしておいてください。
柱を穴の中に立て、水平器を使い垂直に立てセメントを入れます。セメントは穴全体の3分の2くらい入れます。
セメントが入ったら、すぐに土をかぶせます。地面からパイプ先端までの長さを測り、木槌などで図面の長さになるように打ち込みます。水平器で垂直確認をして終了です。この柱が、すべての基準になります。
基本骨組みの作り方
基準柱のセメントが完全に固まり、垂直が確認できたら、その後の作り方は簡単です。残りの三本のメイン柱の位置に穴を掘り、メイン柱を立てるのですが、基準柱にジョイントコーナーY継ぎ取り付け、横の張りパイプの取り付けます。
三本のメイン柱もY継ぎを取り付け、張りパイプを回すと四角形の骨組みの完成です。このときセメント入れず、水準器で垂直チェックしてから、セメントを入れ土を被せてください。このセメントが、基礎土台の代わりをしてくれます。
Y継ぎがきちんと付かない場合、垂直・水平が出ていませんので、水平器を使い修正してください。
DIY物置小屋・壁と屋根の組み立て設置
基本骨組みがきちんと完成したなら、壁や屋根の作り方は簡単です。基本骨組みに縦横にパイプを渡し、垂木止めクランプで垂木を渡し、構造材を張り込むだけです。
壁の作り方
壁面にパイプを縦や横に渡し、垂木や場所によっては2x4材を垂木止めクランプなどで取り付けます。取り付け位置などは、設計などによって違いがありますので、考えによって異なります。
コンパネを張り込むわけですが、四隅のコンパネ部を処理するL字鋼板材も販売されています。壁の外装は各自の考えでペンキを塗るなどしてください。
2x4材を所々に使用しておくと、棚などを取り付けるときに便利で、強度も上がります。
屋根の作り方
屋根の作り方も壁とほとんど同じです。勾配を付けたい場合、前面の垂木を後面の垂木より高くすることで勾配を付けます。前面より後面に垂木を数本渡し、波型鋼板を貼って行きます。垂木の上にコンパネを貼り、その上に波型鋼板を貼る方法もあります。これは、内部で聞く雨音の軽減などの効果があります。
DIY物置小屋が掘っ立て小屋構造の理由
DIY物置小屋を基礎土台の上に建てても良いのですが、基礎土台を回した場合、手間がかかる上に専門的知識と技術を必要とします。手間を時間をかければ、基礎土台はつくれますが、一番の問題は税金がかかるということです。
基礎土台を回した場合、面積に応じて固定資産税が発生します。掘っ立て小屋構造の場合、柱を地面に突き立てたという考え方のため、基礎土台を使っていません。
DIY物置小屋のまとめ
紹介したDIY物置小屋は、通称パイプハウスという物です。パイプと各種ジョイントや金具を使用することで、一般の木製建築能力より簡単に作ることができます。
基礎土台なしの掘っ立て小屋構造としたのは、税金面もありますが、コンクリート基礎土台や石基礎土台などは、職人的な要素がかなり含まれ、時間もかなり掛かってしまいます。初めて作るのなら、パイプハウスが最適なのです。
基本的な事しか説明していませんが、作っているうちに、いろいろアイデアが出てきます。DIYですので、自由に作ってみてください。
楽しく作る事ができました。