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XSR155のスペック!輸入ネオクラシックバイクの詳細を徹底紹介!

ヤマハの輸入バイクであるXSR155のスペックをかき集め、日本国内での走行性能を想定して徹底紹介します。XSR155は水平基調のネオクラシックなシルエットが魅力です。スペックや価格だけでなく、国内正規発売の可能性も模索しました。
更新: 2021年11月16日
hosokawa_taka
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ネオクラシックXSR155のスペック:はじめに

2019年8月に海外モデルとして誕生したヤマハのXSR155。兄貴分のXSR900やXSR700を思わせるネオクラシックなシルエットに注目しているバイクファンは多いことでしょう。小排気量モデルならではの軽快な走行性能にも期待できます。しかし、輸入モデルのXSR155はスペックの詳細がまとまっていないのが実情。ここではXSR155のスペックをまとめます。

情報元とするスペック

ここではタイヤマハ発動機株式会社やヤマハインドネシアモーターマニュファクチャリングの情報をもとにXSR155のスペックをまとめます。それでも足りない情報は兄弟車であるYZF-R15のスペックを参考にしますね。

では本題!輸入ネオクラシックバイクXSR155のスペックを確認していきましょう。

ネオクラシックXSR155のスペック①

車体サイズを日本国内モデルと比較

ヤマハのXSR155の車体サイズを確認すると、全長の割に全幅が広いといえます。全長はスズキのジクサーと同じなのですが、全幅はオフロードバイクであるヤマハのセロー250と同じ。ハンドル幅が広いストリートファイター的なライディングポジションだといっていいですね。

【XSR155のスペック:車体サイズ】

  XSR155
(輸入モデル)
現行250cc
MT車平均値
全長
mm
2005 2087.9
全幅
mm
805 802.9
全高
mm
1080 1156.2

※XSR155の車体サイズ情報元:タイヤマハが発行するオーナーズマニュアル

車体サイズでカスタムしたいポイント

XSR155のハンドル形状はフラットに近いバーハンドルですので、好みに合わせてカスタムするのもありです。ノーマルのままでは肘を張ったライディングポジションになりますので、少し絞ったハンドル形状のほうが馴染みやすいといえます。しかし、積極的なボディアクションでワインディングロードを楽しむならノーマルハンドルでもOKです。

ネオクラシックXSR155のスペック②

エンジンの馬力を日本国内モデルと比較

ヤマハのXSR155のエンジンスペックを確認すると、250ccクラスよりは非力なものの、150ccクラスとしては馬力があるといえます。また、6000回転を境にバルブタイミングを変更するVVTエンジンは、低中回転から高回転まで馬力不足を感じさせない仕組みになっています。

【XSR155のスペック:エンジンの馬力】

  XSR155
(輸入モデル)
現行250cc
MT車平均値
最高出力 19.3馬力
/10000回転
27.1馬力
/9623.5回転
最大トルク 1.5kgf・m
/8500回転
2.2kgf・m
/7917.6回転

※XSR155のエンジン馬力情報元:ヤマハインドネシアモーターマニュファクチャリングのホームページを参考に計算

エンジンの馬力でカスタムしたいポイント


XSR155のエンジンは必要にして十分な馬力を備えていますので、カスタムする余地は少ないといえます。排気量が近いスズキのジクサーは8000回転で14馬力の最高出力を発生させますが、どちらが優れているかという問いは愚問。フラットなエンジン特性のXSR155に対し、低中回転域で粘る5速のジクサー、キャラクターの違いだといえます。

ネオクラシックXSR155のスペック③

エンジンの最高速度を日本国内モデルと比較

ヤマハのXSR155の最高速度理論値を確認すると、国内で販売されている現行250ccMT車とそん色ない速さを秘めていることがわかりました。150ccクラスとしてはかなり優秀です。しかし、最高速度はあくまでも参考値。最高速度を計算するうえで必要な減速比がXSR155のオーナーズマニュアルに記載されていませんでしたので、YZF-R15のオーナーズマニュアルに記載されていた減速比を参考にしたためです。

【XSR155のスペック:最高速度】

  XSR155
(輸入モデル)
現行250cc
MT車平均値
最高出力発生時 135.0km/h 139.3km/h
最大トルク発生時 114.8km/h 114.6km/h

※XSR155の最高速度情報元:タイヤマハが発行するXSR150のオーナーズマニュアル、ヤマハインドネシアモーターマニュファクチャリングが発行するYZF-R15のオーナーズマニュアル
※スペックシートの数値をもとにした理論上の速度

最高速度でカスタムしたいポイント

XSR155は公道を走行するうえで十分な最高速度を有していますので、カスタムする余地は少ないといえます。最高速度はスプロケットの交換でカスタムできますが、XSR155はノーマルでも高速道路の合流加速にちょうどいい味付け。XSR155の可変バルブエンジンが高回転側に切り替わる6000回転、理論上の速度は81km/h(6速)です。

ネオクラシックXSR155のスペック④

街乗り性を日本国内モデルと比較

XSR155の街乗りに関するスペックを確認すると、車両重量や最小回転半径は良好なのですが、シート高の高さが気になります。250ccMT車の現行モデル平均値に近い数値なのですが、これにはオフロードバイクも含まれていますので、ロードモデルとしてはシート高が高いといっていいですね。幅の広いシート形状はさらに足つき性を悪化させます。

【XSR155のスペック:街乗り】

  XSR155
(輸入モデル)
現行250cc
MT車平均値
シート高 810mm 809.7mm
車両重量 134kg 156.8kg
最小回転半径 2.2m 2.5m

※XSR155の街乗りスペック情報元:タイヤマハが発行するXSR150のオーナーズマニュアル

街乗りでカスタムしたいポイント

デイトナ リヤローダウンリンクロッド 65110

出典:楽天
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XSR155の足つき性に不安を感じるなら、ローダウンリンクロッドに換装するカスタムもありですね。取り付けできるかは未確認ですが、XSR155は車両重量が軽量ですので、危険を感じない程度の足つき性ならノーマルのままがおすすめです。

ネオクラシックXSR155のスペック⑤

高速走行性を日本国内モデルと比較


XSR155の高速道路を想定したエンジン回転数を確認すると、思いのほか余裕があるといえます。高速道路走行に余裕がある小排気量車は低中回転域のトルク感が薄くなりがちですが、XSR155はVVCエンジンを採用していますので、ある程度の補正がなされていると考えられます。

【XSR155のスペック:高速道路】

  XSR155
(輸入モデル)
現行250cc
MT車平均値
100km/hの
エンジン回転数
7406rpm
(87.1%)
6889rpm
(90.9%)
80km/hの
エンジン回転数
5925rpm
(69.7%)
6126rpm
(80.5%)

※()内は最大トルクを発生させるエンジン回転数比
※XSR155の最高速度情報元:タイヤマハが発行するXSR150のオーナーズマニュアル、ヤマハインドネシアモーターマニュファクチャリングが発行するYZF-R15のオーナーズマニュアル
※スペックシートの数値をもとにした理論上の速度

高速道路走行でカスタムしたいポイント

XSR155のエンジンは高速道路走行で十分なスペックを備えていますが、肘を張りだすライディングポジションは高速道路向きではありません。走行風を胸で受け止めるライディングポジションは疲労しやすいのです。先述したハンドル形状のカスタムはもちろん、汎用のメーターバイザーやウインドスクリーンを追加するカスタムを検討しましょう。

ネオクラシックXSR155のスペック⑥

加速を日本国内モデルと比較

XSR155の加速感をスペックから推測すると、車両重量の割にトルクは低いといえます。車両重量を最大トルクで割ったトルクウエイトレシオを日本国内モデルと比較するとワースト。ワースト1はジクサー、ワースト3はカワサキのヴェルシス‐X250ツアラー。XSR155はエンジンを回して加速するタイプのバイクだといえます。

【XSR155のスペック:加速】

  XSR155
(輸入モデル)
現行250cc
MT車平均値
トルクウエイトレシオ 89.369
kg/kgf・m
72.826
kg/kgf・m

※XSR155のエンジン馬力情報元:ヤマハインドネシアモーターマニュファクチャリングのホームページを参考に計算

加速でカスタムしたいポイント

キタコ(KITACO) ドリブンスプロケット(37T)

出典:楽天
出典:Amazon
出典:Amazon
出典:Amazon
出典:Amazon

XSR155の加速感をカスタムするなら、二次減速比の変更にチャレンジしましょう。YZF-R15のスプロケットが適合するかは未確認ですが、チャレンジする価値があります。燃費は悪くなるかもですが、エンジン回転数を高めることで加速感を得られます。ドライブスプロケットを14丁から13丁へ変更しても、最高速度は10km/h弱しか低下しません。

ネオクラシックXSR155の価格

XSR155の実勢価格は約39~50万円です。輸入車としてはやや高い価格ですが、足回りの仕様を踏まえるとお買い得価格です。この価格帯でリヤのスイングアームがアルミ製なのはホンダのCRF250L&Mのみ。プリロード調整できないリヤサスペンションは残念ですが、YZF-R15のカスタムパーツに換装できる可能性があります。

輸入バイクは価格よりショップで選ぶ!

XSR155は輸入バイクですので、ヤマハのメーカー保証、サービスキャンペーン、リコールなどのフォローがありません。また、輸入車だからとメンテナンスや修理を断るショップも稀にあります。価格が安いからと遠方から取り寄せるとメンテナンスや修理に困った…そうならないようにしたいものです。

価格以上に魅力的なショップは?


輸入車であるXSR155は安心できるショップで購入しましょう。価格は度外視したほうがいいですね。販売店保証が充実していることはもちろん、消耗パーツの手配やカスタムパーツの情報収集力もチェックしたいところ。自宅から近いショップで購入すれば、いざというときに頼りになり、価格以上の価値を感じられます。GOOBIKEで最寄りの販売店を探すのが正攻法です。

ネオクラシックXSR155の日本発売はある?

XSR155は日本国内で正規発売されるか?可能性は低いといえます。ヤマハは輸入車を否定的に見ていないので「わざわざ日本国内で正規発売しなくても、販売店が頑張ってくれている」というスタンスです。逆にホンダは輸入車に対して否定的ですので、ADV150を日本国内で正規発売しています。

XSR125は国内正規発売される?

では、XSR125は発売されるか?この可能性は50:50です。EU圏ではエンジンのボアだけが違うMT-125が発売されていますので、技術面やコスト面では問題ないと考えられます。EU圏でXSR125が発売されれば、日本にも輸入車として入ってくる可能性がありますね。

ネオクラシックバイクXSR155:まとめ

ヤマハの輸入車であるXSR155のスペックをかき集め、日本国内での走行性能を検証しました。VVCエンジンを搭載したXSR155は街乗りから高速道路まで難なくこなし、ツーリングの相棒にもしやすバイクだといえます。ここ近年、軽二輪バイクの日本国内ラインアップはスポーティな方向へと進んでいますので、XSR155のようなストリートバイクは歓迎すべきだといえます。

150ccクラスが気になる人はこちらをチェック!

125ccクラスの車体サイズに150ccエンジンを搭載したバイクは利便性が高く、通勤や通学などの街乗り、さらにはツーリングでも活躍しています。「高速道路を走行できる」のでツーリングプランを立てやすいのがメリット。日本国内で正規発売されているスズキのジクサーに関する記事もチェックしてください。