検索アイコン
エックス
Facebook
LINE

スズキ「ジクサー150cc」のインプレ・レビューまとめ!圧巻の性能を堪能せよ!

125ccなのか?250ccなのか?150ccだからと侮ってはいけません。ジクサーはスズキらしさが満載。スズキマニアのことを「鈴菌感染者」なんていいますが、ジクサーに乗ればあなたも立派な鈴菌感染者。150ccだからこそ見える世界がジクサーにはあるのです。
2020年8月27日
hosokawa_taka
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

スズキ ジクサーが誕生した背景

「なぜ150ccなの?」「250ccじゃないの?」と思う人も多いでしょう。逆に「150cc?どんなバイクだろう」と興味を持つ人はかなりのベテラン。 スズキがインドから日本市場に持ち込まれたジクサーを紹介します。

スズキ ジクサー150とは

ジクサーはスズキ・モーターサイクル・インディアでアジアや中南米向けに生産されているモデルです。 スズキが4ストロークDOHCエンジンを搭載したモデルに使う車名「GSX-R」の国外でのニックネーム「ジクサー」が車名の由来。 2014年から生産・販売が開始されて以降、インドでは13の部門でバイクオブザイヤーを受賞し、高い評価を得ています。

出典: http://www1.suzuki.co.jp/motor/product/gsx150l7/style_price

●全長:2,005mm ●全幅:785mm ●全高:1,030mm ●軸間距離:1,330mm ●シート:高785mm ●車両重量:135kg ●エンジン:空冷4サイクルSOHC2バルブ単気筒 ●最高出力10kW(14PS)/ 8,000rpm ●最大トルク14N・m(1.4kgf・m)/ 6,000rpm ●タイヤサイズ(前)100/80-17M/C        (後)140/60R17M/C ●フレーム形式ダイヤモンド ●メーカー希望小売価格:316,440円

昔から一定の需要があった?

日本国内での軽二輪の主流は250ccクラスですが、以前は200ccというクラスがありました。 200ccクラスのバイクは国内4メーカーからロードモデル、オフロードモデルそれぞれでラインナップされていました。125ccクラスのモデルをベースにした派生車種が多く、軽量・コンパクトな車体に対する一定の需要がありました。

スズキ車らしさを考える

バイクメーカーによって開発されるモデルに傾向があることをご存知ですか? トータルバランスを重視するホンダ、優秀な足回りと美しいデザインが特徴的なヤマハ、高回転時のエンジン音が特徴的なカワサキ…。 ではスズキはどんなバイクメーカーなのでしょう。

スズキのバイクの特徴

スズキは自ら中小企業を名乗るバイクメーカーです。 二輪車でも四輪車でも中小企業意識が強く、大手メーカーの隙間を狙う傾向があり「このバイクはこう使ってください」というメッセージを強く感じるメーカーでもあります。 自分の使い勝手に合ったスズキ車に出会ってしまうと生涯忘れられない一台になるようです。

スズキ ジクサーのが担うもの

スズキはジクサー150を普段使いできる軽二輪として提案しています。かつては200ccクラスが受け皿になっていましたが、バイクメーカー各社が200ccクラスを生産しなくなったため、ジクサー150はその隙間を狙ったモデルと言えるでしょう。

スズキ ジクサーのデザイン

アジアや中南米市場向けに開発されたジクサー150のデザイン。 ヘッドライトや効果の有無が疑わしいシュラウドに異質な印象を受けます。 画像だけを見ると違和感があるでしょうが、実車を見ると「意外とカッコいいじゃん」と評価されることもあるようです。

バイクにとってデザインは大切!

カッコいいと思えるバイクに乗ることは大切です。 ジクサー150は軽二輪ですので実用性だけではなく趣味性も高いバイクとなりうるのでデザインも重要です。 レビューを調べると、やはりヘッドライトあたりのデザインに違和感を持つ人が多いようですが、車体のシルエットのボリューム感は評価が高いようです。

見る角度によりマッチョに見えたり昆虫ぽく見えたりしますが概ねカッコいいと言われます

好き嫌いあると思うけど、ヘッドライトを顔だと思おう。 ストリートファイターではない、かわいいジクサーだ

太いフロントフォークが印象的。250並の車格があり、それでいて乗れば軽く立ちゴケの心配もなし。

ジクサー150のヘッドライト周りをカスタマイズ!

ジクサーのヘッドライト周りをカスタムするにはどうすればいいのかを調べてみました。 ジクサーはスズキの主力車種ではないのでカスタムパーツが少ないようです。ヘッドライトは汎用パーツを使ってカスタムするしかなさそうです。

出典: http://www.bugbro.com/02headlights-1/02headlights-1.html

スズキ ジクサー150の走行性能レビュー

ジクサー150の走行性能を高く評価する人は多いようです。 150ccという先入観から「意外とパワーがある」と感じるようです。最高出力は控えめですが、実用域で太いトルクを発生させるエンジンフィーリングが高く評価されています。

スズキ ジクサー150のエンジン

低回転では粘り強く高回転では気持ちよく回るのがスズキ小排気量エンジンの伝統的な特徴。 ジクサー150のエンジンはインド生産であってもスズキエンジンの血統を引き継いでいます。 エンジンの味付けももちろん優秀ですが、ギアやスプロケットの丁数がちょうどよくブレンドされていることも総合的なパワー感に貢献しているようです。

スズキ ジクサー150の足回り

フロントフォークのインナーチューブ径が直径41mm、フロントブレーキは2ポッドキャリパー、純正リアタイヤがラジアルタイヤなど、ジクサー150はエンジンの最高出力より足回りのよさを高く評価している人が多いようです。 足回りが充実しているからこそ、優秀なエンジン特性を楽しむことができるとも言い替えられるでしょう。

非力なエンジンと非常な軽量車体とのバランスが実に良い。 たった14psなのに、出足で困ることはありません。

軽い上に排気量を感じさせない低速トルクも相まって街乗りでは下手な250ccより軽快に走れる。 足回りはフロントフォークが太くブレーキもこのクラスにしてはかなり良いものを使っている。それもあってかブレーキに不安を感じません。 60から70km位までは楽に加速出来るので流れに乗るのも苦になりませんでしたね。

スズキ ジクサー150の街乗り性能レビュー

ジクサーの性能が本領を発揮するのは街乗りだと言えます。 低回転で粘るエンジンがストリートでのストップアンドゴーをイージーにしてくれますし、アップライトな乗車ポジションは視点が高くなるので交通の流れを把握しやすくなります。

印象としては、「とにかく楽」です。低回転でのトルクの太さ、ギアのつながりのよさ、静かな音などが、実に快適なのです。ジクサーは、街乗りで性能を使い切れる快適さがあります。

低速でのトルク十分で非常に乗りやすくエンスト知らず。 ブレーキがすごく利くので安心

スズキ ジクサー150のツーリング性能レビュー

基本性能がしっかりしているジクサー150のようなバイクほどツーリングに向いていると言えます。 ツーリングでは淡々と走る移動区間、走りを楽しみたくなるワインディング、路地裏散策や目的地を探しながら走る場面…いろんなシーンが組み合わさってこそツーリングは楽しくなります。 ジクサー150のシートは座面がしっかりと確保されているので長距離を走るツーリングでも高い評価を得ています。

往復500キロの下道ツーリングでも全くお尻が痛くならない魔法のようなシート ポジションも楽

 このバイクのキャラクターからすれば、もう少し柔らかいとうれしく思います。やや硬めです。しかし、シートの形状がよく、長時間のライディングも余裕です。

便利なジクサー150専用リアキャリア

バックパックやヒップバッグだけでのツーリングでは必要ありませんが、キャンプツーリングとなるとリアキャリアを装着して積載安定性を上げたくなります。また通勤通学で便利なリアボックスを取り付ける際にもリアキャリアは必要になります。 リアキャリアはジクサー150の数少ないアフターパーツですので入手しておきたいものです。

出典: http://www.daytona.co.jp/products/single-94808-modelsearch-B28825?maker_code=B00003&type_code=B00003-150-1c113ed6e06cbce74638fe8d0c9bfdd8&displacement=150&model_code=B28825

スズキ ジクサー高速道路走行性能レビュー

150ccで高速道路を走るってどうなんだろう?と不安を感じる人もいるでしょう。ジクサー150で一番知りたいところですよね。 調べると「十分走れるけど、法定速度範囲内」というレビューが多いようです。言い換えると「走れるけど長距離巡航はしんどいかも」ということだと言えるでしょう。 大型バイクのようにツーリングの目的地まで高速道路でワープ…そんな走り方ができないことはありませんが、相当疲れてしまうかもしれません。

多分100km/hくらい出すとエンジン回転数は8000~9000rpm位になりそうなので高速道路での余力は無いかもです。 単気筒の割に振動はよく抑えられているので、長時間でなければ高速道路もなんとかこなせそうです。

高速道路では100km/hで走るのがやっとな感じです。追い越し車線へは、なかなか入るタイミングが難しいところです。とは言いましても、100km/hでも振動はひどくありませんので、ゆったり法定速度内で移動するには問題ありません。

高速道路を快適に走行するために…


高速域を楽にするためにスプロケットの丁数を変更する人がいますが、ジクサーのスプロケットをアフターパーツで見つけることができませんでした。 スズキのバイクは流用パーツが多いので、他車種で合うものから辿ればジクサー150に合うスプロケットが見つかるかもしれません。

スズキ ジクサーの燃費性能レビュー

ジクサー150のように実用性も重視しているモデルでは燃費性能にもこだわるべきではないでしょうか。 燃費性能の高さは環境性能の高さの現れですので、ジクサー150は新しい軽二輪のあり方を示していると言っても過言ではないでしょう。

スズキ ジクサーの燃費性能は圧巻!

ジクサー150の燃費性能を調べると驚異的な数値に唖然としました。 レビューをざっと見ても50km/l前後のようで、軽二輪中ではもっとも燃費性能に優れていると言っていいでしょう。 エンジンを回しこんで走っても燃費が落ちにくいのもありがたいですよね。 航続距離を考えると、ジクサー150がガス欠になる前にライダーが腹ペコになってしまうでしょう。

今回は下道だけのツーリングで、東京都内から足利フラワーパークまでの往復でした。 ところどころ渋滞も有りましたが、その時は列の一番前に出るような走り方。 僕は中年のオヤジなのでそんなに飛ばさず、流れよりちょっと早めの速度程度で流して、48km/lでした(満タン法) 燃費はかなりいいですね、びっくりしました。

1L当たり、50kmから60kmの間です。燃料満タンで12Lですので、およそ600kmもの航続距離をほこります。ツーリング中の安心感は絶大です。

スズキジクサー150の評価はいかに

基本性能が優れているバイクはどんな使い方をしても楽しいものです。 アジアや中南米を訪れた人はご存知でしょうが、現地の道路は二輪・四輪・トラックの異種混合レース状態。そんな道路事情で鍛えられたジクサー150だからこそ日本市場で受け入れられ、高い評価を得るようになったと思われます。

とにかく楽しいにつきる!憂鬱な通勤がツーリングになりました!長距離も近距離も快適で最高の燃費を叩き出すスズキの傑作バイクではないでしょうか

ジクサーは、突出した速さやかっこよさなどはありませんが、移動ツールとしての合理的な性能が高レベルで備わっています。ですから、そういったものを求める人には、強くお勧めできるバイクです。

この排気量ではたかが知れていると思っていたのですが良い意味で裏切られました。 これなら街中、ツーリング、通勤には最適ですね。

ジクサー試乗インプレ

ジクサーを試乗インプレしている動画を見つけました。 試乗ライダーは「私はそんなに運転が上手ではない」といいながらも、ジクサーの特性を細かく分析しています。 一般的な人が乗るにあたって非常に参考になりそうです。 この試乗インプレを検証してみましょう。

ジクサー150の高速道路インプレを検証する

レビューでは高速道路はしんどいかもという書き込みが多かったのですが、インプレ動画では「不都合なく走行できる」とのこと。 これは状況によって変わるかもしれません。ジクサー150一台だけで高速道路を走行した場合はペースを自分で調整しながら走行できますが、他の車種と一緒に走るとなると付いていく事にストレスを感じるかもしれません。

ジクサー150の街乗りインプレを検証する。

ジクサーの街乗りに関するレビューや試乗インプレは一致していて、どこでもべた褒め状態です。実用トルクを重視したエンジンとしっかりした足回りのバランスの良さが高く評価されています。 アジア人ベースで開発されているため、日本人にとっても操作しやすく街乗り性能を実感しやすいのかもしれませんね。

ジクサー150のワインディングロードインプレを検証する。

ジクサー150のワインディングロードでのインプレを探すと「楽しい」という言葉がたくさん飛び込んできます。 コーナーを積極的に旋回する試乗ライダーは「楽しい」と評価し、バイクに任せてコーナーをトレースする試乗ライダーは「ちょうどいい」と評価する傾向にあるようです。 試乗ライダーのインプレからは一定の回転数をキープしないとトルク感が得られない印象を受けます。

250ccモデルと比較してみよう

軽二輪の代表的な排気量は250cc。 しかし、250ccという排気量にこだわる必要性はあるのでしょうか? ジクサー150は125ccでもなく、250ccでもありません。 ジクサーが150ccである理由を考えて見ましょう。

インド生まれのスズキ ジクサー


インド生まれのジクサーだから150ccという排気量が実現できたと考えられます。 ジクサーの開発段階で現地の道路事情に合った排気量を模索するうちに150ccにたどり着いたのではないでしょうか。 インドでの評価が高かったことから、スズキは日本国内モデルにはない排気量を持つジクサーで新規需要の掘り起こしを狙ったと考えられますね。

250ccでもないスズキ ジクサー

ちょうどいい車体寸法と排気量が250ccではなく150ccだった、国内に競合するモデルがなかったので日本仕様も生産し始めたというのがスズキの本音かもしれません。 ジクサーがもし250ccだったら、ジクサー150のように割り切った設計にはなっていなかったでしょう。

出典: http://www1.suzuki.co.jp/motor/product/gsx250rl7/top

125ccでもないスズキ ジクサー

ジクサーはかつての200ccクラスが担ってきた役割を引き継いだのですが、生い立ちはまったくの別物と言っていいでしょう。 かつての200ccクラスは125ccをベースにした派生車種がほとんどでした。しかしジクサー150は1フレーム1エンジン。専用の車体に専用のエンジンを搭載しているためバランスがよく、それがジクサー150の評価に現れていると言っていいでしょう。

出典: http://www1.suzuki.co.jp/motor/product/gsxs125al8/top

アフターパーツにご注意を

ジクサー150はスズキの主力車種ではありません。 そのためアフターパーツが少なく、純正部品以外の選択肢が少ないようです。 ジクサーをカスタムする場合は汎用品をメインにパーツを集めるしかなさそうです。

出典: https://item.rakuten.co.jp/bike-mainte/b5-g334-53-008-000005/?l2-id=pdt_shoplist_title#10648697

ジクサー150のタイヤサイズ

ジクサーのタイヤサイズを調べてみると、主流のサイズではないようです。 フロントタイヤは他社から発売されている250ccモデルによくあるサイズなので問題ありません。 しかしジクサー150のリアタイヤの純正サイズを生産しているメーカーはダンロップとブリジストンしかありません。 純正のフロントタイヤとリアタイヤの銘柄が違うことを気にするユーザーも多く、タイヤ交換時には同じ銘柄にする人も多いでしょう。そんなときに選択肢が少ないのは少し寂しいですね。

出典: https://item.rakuten.co.jp/tomas/10000521/?l2-id=pdt_shoplist_title#10000521
出典: https://item.rakuten.co.jp/tomas/10000707/?l2-id=pdt_shoplist_title#10000707

空冷SOHC単気筒のメリット

ジクサー150に搭載されているエンジンはSOHC単気筒。 今となっては珍しいエンジンとなってしまいましたが、構造が単純なので自分でメンテナンスしたい人にとっては絶好の素材となります。 センタースタンドが標準装備されていることでメンテナンス性が高く、走るときも触るときも楽しいバイクだと言えるでしょう。 サービスマニュアルと睨めっこしながらジクサー150と付き合う時間を増やせば愛着も倍増するでしょう。

出典: https://item.rakuten.co.jp/webike-rb/23384475/

ジクサーまとめ

スズキ ジクサー150の生い立ちやレビュー・インプレを調べてみると以下のようにまとめられます。 ①街乗り性能はピカイチ。 ②燃費性能は軽二輪ではダントツ。 ③優秀な足回りが走りを楽しいものにしてくれます。 ④基本的には一般道がメイン、高速道路走行は法定速度内では問題ないが快適とはいえないでしょう。 ⑤マスツーリングで他車と同じ速度域で走るとストレスを感じるが、ソロツーリングでは大活躍するでしょう。 特異な特性をもったモデルの開発を得意とするスズキらしさがにじみ出たジクサー150。 毎日の通勤や通学、休日のカフェめぐり、連休を利用してのキャンプツーリング、ジクサー150はいろんなシーンに相応しい性能を併せ持った貴重な存在だといえるでしょう。