はじめに
ピータンと卵との違いは?栄養効能や美味しい食べ方
ピータンは食べたことはないけれどテレビや画像で見たことはあるという方は多いのではないでしょうか。皮を取り除き丸のままだといったいどんな味がするのか想像もつかない見た目をしています。
まだ食べておらずその味が気になる方に、別の卵料理に例えてその違いを紹介します。また美味しい食べ方もご紹介しますので、はじめて食べる方は食べ方のヒントのひとつにしてみてくださいね。
ピータンについて
ピータンは名前しか知らない。見たことも食べたことがないという方はこちらからご説明しましょう。その原料や製法・最近の市販のピータン事情です。鶏の卵だと思っていらっしゃる方も多いでしょうが、本葉では日本人には少し馴染みの薄い卵で作られているのをご存知でしたか?
ピータンの原料はアヒルの卵
まずはポピュラーなピータンの味がよく食べる鶏卵と違ってくる理由にその原料があります。ピータンは主にアヒルの卵で作られるそのため、鶏卵とは味も栄養も微妙に違ってくるのです。
偶然に出来たピータンの製造法
アヒルの卵ははじめからあのような色をしているわけではありません。ピータンには独特の製法がありあの姿になるからです。その作り方はアルカリ性の高い状態に長期間置くこと。はじめは灰の中に卵を放置しておいたため偶然できた作り方なのだそうです。
うずらや鶏の卵でも作られる
お土産や中華街で売られているピータンはアヒルの卵であることも多いですが、最近は小さく食べやすいうずらの卵や鶏卵でも同様の作り方でピータンが作られます。価格や大きさ、食べやすさ・利用方法などに違いが出てくるのでこちらも機会があれば召し上がってみてはいかがでしょう。
ピータンの味を例えて表現!卵との違いは?1
ピータンの味の前に臭いに注意
さて、それでは早速ピータンの味を別の食べ物に例えてご紹介したいと思いますがその前にはじめて召し上がる方に注意して欲しい点をひとつ。それはピータンには独特の強い臭いがあり、それは決して食べ物を美味しく感じさせるものてはないということを知っておいてください。
製法のせいで独特の臭いが強い
ピータンの独特の臭いはその製造方法にも大きく関わってきます。その臭いはというと強い刺激臭と腐敗臭。そんなものが美味しいわけがないと多くの人が想像できるでしょう。
まさにそのとおりで、この臭いを何とかするのがこの食品の美味しい食べ方のひとつともいえます。しかし、これさえ何とかできれば大好物だという人も少なくないのです。
ピータンの味を例えて表現!卵との違いは?2
口に入れる前・入れたあとの臭いも独特ですがその味もまた日本料理ではあまり出てこないような変わった味がします。その中でもあえて似た卵料理に例えるとどのような味なのかということをご説明していきましょう。
ピータンの味の例え①温泉卵
その味はというと、やはり同じ卵ということで温泉卵がわかりやすいでしょう。口に入れるとトロッとした黄身の部分がそう感じさせます。外側は見た目同様ゼリー状になっているのでそのまま温泉卵ではありませんが、似たような食感と風味を感じられます。
外側のゼラチン質は気になる
内側の黄身部分は臭いさえ飛ばしてしまえば卵らしくてトロッと美味しいと感じる人も多いでしょうが、外側のゼラチン質は中と合わせた場合も少し違和感を感じる味。好き嫌いが分かれる味といえるでしょう。
プルプルした煮こごりなどのおかずもアリだという方はお好きな味かもしれませんね。
ピータンの味を例えて表現!卵との違いは?3
ピータンの味の例え②酸味のあるゆで卵
卵の風味だけでなく、もっとピータンらしい味は?というと少しの酸味があるところといえるでしょう。基本的にはゆで卵、それも柔らかく茹でた食べごろのものの食感。保存食ということで少し酸味が加わりこの食品独特の味となっています。
回数を食べると慣れてくる
プルプルとした食感や少しの酸味。これがダメだという人でなければ数回食べればピータンの味に慣れてきてもっと奥深い味にも気づくことができるでしょう。
通常はピータンだけを食べるわけではなく、美味しいタレがかかっていたり他の食材と合わせて食べたりしますのでその美味しさを感じることができるようになります。
ピータンの味を例えて表現!その栄養効能1
ピータンと卵の栄養の違い①カロリー
味についてご理解いただけたかと思いますので、次に栄養・効能についてご紹介しますね。まずはピータンのカロリーについて。一般的なピータンの過食部分は60g程度。
我々が普段よく口にする鶏卵と比べてそのカロリーは気になります。しょっちゅう食べるという方はあまりいらっしゃらないでしょうが、意外とカロリーが高いのでダイエット中の人は食べすぎに要注意です。
ピータンのカロリーは約200kcal/100g
ピータンの100gあたりのカロリーは約200kcal。鶏卵で150kcal・うずらの卵で170kcl程度なので他の卵よりもカロリーは高め。
ピータンの味を例えて表現!その栄養効能2
他の卵と比べてカロリーは少し高めなピータン。アヒルの卵で作っているということもあるでしょうが、加工方法によってもカロリーや栄養素の多い少ないは変化があるようです。この卵にはどのような栄養素が多く含まれているのか、その効能は?という点をご説明します。
ピータンと卵の栄養の違い②ビタミンA
カロリーが高いだけでなく、この加工方法にすると多く含まれる栄養素も変わってきます。まず注目したいのがビタミン類の多さです。特にビタミンAはたくさん含まれる食品といえます。
緑黄色野菜を普段あまり食べないという方は、一緒にピータンを少し食べることで不足分を補うこともできるでしょう。
ビタミンAの効能
ビタミンAは、発育を促進したり、肌の健康を維持したり
ビタミンAの効能は非常に多岐に渡って重要なものです。引用でもあるように発育や肌の健康の他、粘膜を強くしてアレルギーに対する抵抗を強くしたり、暗くなっても目が慣れてくるという視覚の順応性にも大きく関わってきます。
一気にそれらの悩みが解消されるわけではありませんが、不足することで少しずつ機能が弱まっているところに効能を発揮していくでしょう。少しずつ毎日食べたい栄養素です。
ピータンの味を例えて表現!その栄養効能3
ピータンと卵の栄養の違い②タンパク質
ビタミンの他に多い栄養素といえばタンパク質があります。タンパク質とは普段あまり栄養を気にしていない人でも知っている、体に必要な栄養素ですね。その効能とはどのようなものなのでしょうか。
タンパク質の効能
筋肉や臓器などがきちんと働くためには、それぞれが正しく構築されていること
タンパク質というと筋肉!とイメージされる方が多いでしょう。確かに筋トレをされている方にとってはプロテイン(タンパク質)は必須となっていますね。
しかし一般的な人たちにはその筋肉や臓器の働きの元となるホルモンや酵素の元となるのもタンパク質。健康な体づくりのためには、老若男女問わずこの栄養素は毎日欠かせないものなのです。
ピータンの味を例えて表現!その美味しい食べ方1
ピータンの味を食べやすくする食べ方
人によっては好き嫌いが分かれる味といわれるピータン。誰にでも食べやすくする美味しい食べ方のコツがあります。ここからは、そんなピータンの食べ方について触れていきましょう。
まずは簡単にできるピータン独特の臭いの取り方。これをしておくとピータンに対する印象が大きく変わります。
ピータンの独特の臭いは放置で飛ぶ
刺激的でありかつ硫黄に近いような卵の臭い、人によっては傷んでいるのでは?と心配されることもあるそうです。これはピータン独特の臭いで空気に触れさせることで飛ばすことができます。
皮をむいたらすぐに調理に入らずに、カットしてしばらくそのまま置いておきましょう。
ピータン先端は味が強く輪切りがおすすめ
カットの仕方としてよく見かけるのが月のような形をしたくし切り。細かくカットすればこちらでも十分美味しくいただけるのですが、もっと確実にどこを食べても臭いが気にならないようにするには輪切りがおすすめ。
この後、お粥に入れたりなど薬味として使うのであればもっと細かくみじん切りにしてしまっても。空気に触れる部分が多いほど臭いは気にならなくなるでしょう。
ピータンの味を例えて表現!その美味しい食べ方2
ピータンを味わう①豆腐と合わせた前菜レシピ
ピータン1個 豆腐半丁 ●白炒りごま大さじ1 ●白味噌小さじ1 ●はちみつ小さじ半分 ●みりん小さじ1 ●酢大さじ1 ●熱湯大さじ1 ●ごま油少々 ■ ☆オプション☆ ■ 白炒りごま ■ 薬味ねぎ
ピータンはそのまま食べる他に豆腐と合わせていただく食べ方が人気です。こちらは少し変わったごま味噌酢味のタレを使ったレシピです。炒りごまと白味噌の豊かな香りと薬味ネギのさわやかな香りがピータンを美味しくしてくれます。
美味しい食べ方レシピはこちら
作り方のコツはカットしたピータンを30分くらい冷蔵庫に入れておくこと。臭いが飛んで食べやすくなりますので必ずおこなってください。あとは豆腐の上にピータンを乗せ、材料をあわせたタレをかけるだけ。とっても簡単にできてまったりとした味が美味しい中華風の冷奴が気軽に食べられるでしょう。
ピータンの味を例えて表現!その美味しい食べ方3
ピータンを味わう②ピータンを薬味にお粥
米1合 ピータン2個 ホタテ貝の缶詰1缶 干し貝柱1〜2個 鶏がら:heavy_plus_sign:水2000ml 塩少々
ピータンの食べ方としてもうひとつおすすめなのがお粥のトッピング。ここでは粥にコクと旨味をプラスするためホタテ缶と干し貝柱・鶏がらスープを使用しています。しっかりと味がついたお粥にピータンのまったりとしたトロミのある黄身が絡んでとても美味しいレシピです。
美味しい食べ方レシピはこちら
このレシピのポイントは洗った米の下処理にあります。そのまま煮込まずにまず洗った米に油をまぶしてください。こうすることでボッテリしないサラサラのお粥に仕上がります。ここでもピータンの臭い取りをしてから調理に入るのをお忘れなく。
まとめ
ピータンは少し放置で美味しい!
ピータンの味の例えや普通の卵との違い、美味しい食べ方や栄養効能などをご紹介してきましたがいかがでしたか?ピータンのにおいが気になるという方はカットしてから空気に触れさせる時間を長くすることで食べやすくなります。
このほか台湾にはピータンと同じような保存用の卵の調理法にシェンタンという食べ方もあります。今回はピータンということでこちらは割愛させていただきましたが、こちらとも食べ比べてみると楽しいでしょう。日本とは違った中華の食文化を是非ご堪能ください。
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