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アスパラの知られざる栄養とは?効能を逃さない茹で方・保存方法もご紹介!

お弁当やおつまみ、茹でるだけの調理で食べても美味しくそして栄養満点のアスパラですが、アスパラの知られざる栄養成分や効果、効能はあまり知られていないのではないでしょうか。この記事ではアスパラの効果、効能と効能を逃さない茹で方、保存方法をご紹介します。
更新: 2021年8月20日
さくらドッグ
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アスパラの栄養価や原産地は?

Photo by pika1935

アスパラはキジカクシ目キジカクシ科クサスギカズラ属に属している多年生植物です。キジカクシ科には薬効効果の高いリュウゼツランやアロエなどがありアスパラにも健康成分が豊富に含まれています。生長力が強く最大で1日2回収穫する時期もあるほどです。

アスパラの栄養価

アスパラは緑黄色野菜でカロテンが豊富に含まれており、皮膚や粘膜を丈夫にしてくれます。カロテンは体内でビタミンAに変わり、ビタミンAには免疫効果を高める作用があり、風邪予防に効果的です。カロテンには抗酸化作用がありアンチエイジングや癌の予防効果が期待されています。また疲労回復効果のあるアスパラギン酸が含まれています。穂先の部位と茎の部位では栄養成分の多さが異なります。

アスパラの原産地

アスパラの原産地は地中海東部、現在の南ヨーロッパからウクライナ周辺が原産地とされています。今でもその周辺地域で愛されているのはアスパラが生活に寄り添って生育していたからかもしれませんね。

アスパラの主な国内の産地

Photo byKoheiTanaka

国内産のアスパラは北海道産が圧倒的に多く次いで長野県、佐賀県、長崎県と続き大きく離されて福島県、熊本県と続きます。

アスパラの収穫時期と旬

Photo bylacasadicomo

アスパラは多年草という事もあり、通年産地ごと、輸入物を合わせて1年中出荷がされていますので旬を意識する事が少ないのではないでしょうか。実はアスパラの旬、食べ頃の時期は生産地で異なりますが春~初夏に収穫された取り立てのアスパラが1年を通してもっとも美味しく栄養豊富な時期となっています。

アスパラの旬は2度ある

アスパラの春先の旬は九州の長崎県、佐賀県から旬を迎えます。続いてアスパラの夏場の旬は冷涼な地域である長野県、福島県、北海道が旬を迎え出荷されます。生産地域によってアスパラにとってベストな気温の時期が異なる為ですね。

旬が終わったら

ほぼ一年を通して各地でアスパラの旬が巡って行きますが、10月、11月は国内で収穫に適した時期がどこにもありませんので、この時期だけは輸入されたアスパラがたくさん出回ります。この2ヶ月を超えると秋田県などの促成栽培品が出荷されるのです。

アスパラの豊富な栄養成分とは?

Photo by yuko_ppp2501

アスパラにはアスパラから発見されたアスパラギン酸をはじめビタミン、ミネラルなどの成分が豊富に含まれています。疲労回復に効果のあるビタミンB1やカルシウム、カリウムなどが豊富に含まれており、疲れた身体に嬉しい栄養成分が詰まった野菜です。

栄養成分1ビタミンB1

ビタミンB1はエネルギーの代謝を助け、脳神経や末梢神経、筋肉の機能を正常に保つ効果がある栄養成分です。ビタミンB1が不足すると脚気に掛かってしまうのは有名な話ですね。

栄養成分2ビタミンB2


ビタミンB2は糖質、脂質、タンパク質の三大栄養素をエネルギーに変換する効果がある栄養成分です。過酸化物質を押さえたり、爪や髪の毛、皮膚など身体の正常な発育に欠かすことができません。

栄養成分3ビタミンC

ビタミンCは体内で作ることができず体の外から摂る必要がある栄養成分です。ビタミンCは肌をきれいに保つコラーゲンを生成するのに欠かせません。美肌の強い味方ですね。

栄養成分4ルチン

ルチンはアスパラの穂先に多く含まれ、血管を丈夫に保つ効果がある栄養成分です。そばにたくさん含まれていることでも知られており昔はビタミンPと呼ばれていました。

アスパラに含まれるアスパラギン酸とは?

Photo bysilviarita

アスパラギン酸とはアミノ酸の1種で利尿を促す作用があり、体内で作られた有害なアンモニアを排出します。またカリウムやマグネシウムなどの無機質を細胞に運ぶ役割を持ち、筋肉痛の元と言われている乳酸を身体を動かすエネルギーに変換する手助けをするので疲労回復に絶大な効果がある栄養成分です。

アスパラギン酸は最初に発見されたアミノ酸

1806年フランスでアスパラガスの芽の部位から発見されたアミノ酸だったためアスパラギンと命名されました。アスパラから発見されたアスパラギン酸が後に発見されたグルタミン酸やロイシンなどたくさんあるアミノ酸の中から1番最初に発見されました。

アスパラの身体への効果・効能は?

アスパラの主な効果・効能としてはビタミンB1、B2によるエネルギーの代謝を助け、皮膚や爪などの正常な発育に効果があります。またアミノ酸の1種であるアスパラギン酸の効能により新陳代謝を促し疲労回復、スタミナ増強に効果があります。肝臓や腎臓の機能回復にも効果があると言われており、お酒をよく飲まれる方には嬉しい効能と言えるでしょう。またアスパラギン酸以外のアミノ酸も多種含まれており、身体を維持し続ける為の栄養素が豊富に含まれていますので健康増進やアンチエイジングに効果があります。

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アスパラを茹でる方法と注意点は?

アスパラはサラダやグラタン、パスタの具材など様々な料理に彩りとして使うことができますが、使う前に下茹でをしておかなければなりません。

アスパラの下茹で

アスパラの下茹でには塩を加え沸騰している状態のお湯に入れて茹でます。時間は2〜3分が目安です。

アスパラの茹で加減

沸騰したお湯にアスパラを入れ、アスパラの色が鮮やかになってきたら竹串やフォークでアスパラを刺し、すっと串やフォークが刺されば絶好の茹で加減です。茹で上がった後は氷水に入れて粗熱をとり、すぐにざるやクッキングペーパーで水気を切りましょう

アスパラを茹でる時の注意点

アスパラを茹でる時には穂先の部位と茎の部位で茹で上がり時間が異なります。茹で時間を穂先に合わせると茎の部位が火が通りきらず、逆に茎の部位の茹で時間に穂先を合わせてしまうと加熱し過ぎてしまいます。過度の加熱は穂先に含まれる栄養を流出させるもとです。アスパラを茹でる時には穂先の部位と茎の部位を切り茹で時間を調節すると栄養成分は無駄なく、食感は均一に仕上がります。


アスパラの効能を逃さない保存方法は?

Photo byJJuni

アスパラはアシの早い野菜です。できれば買ったその日に食べ切ってしまう方がいいのですが、冷蔵庫で保管する場合には必ず立てて保存しましょう。もちろん理由があります。アスパラを横に寝かせて保存した場合穂先が上へ起き上がろうとし、アスパラの中に蓄えられたエネルギーを消費してしまいますので鮮度、味が落ちてしまいます。ですのでアスパラを冷蔵庫で保管する場合は必ず穂先の部位を上に立て茎部位を下にしてラップやポリ袋に入れて保存する事を忘れないで下さい。冷蔵保存で2〜3日鮮度を保つことができます。

冷凍保存

アスパラを冷凍保存する場合にはサッと下茹でしてから適当な大きさに切りステンレスバットやアルミホイルの上に重ならない様に広げてできる限り早く凍らせる様にします。そうすることでアスパラの細胞内の氷の結晶を小さくする事で食感を保つことができます。

保存方法の比較

アスパラは収穫後も上へ起き上がろうとエネルギーを消費します。買ったその日に食べるのであれば茹でるまで上向きに冷蔵保存しておくと栄養成分、食感を保つことができます。買った日に使いそびれたらさっとお湯で茹でるだけの半調理状態にし、冷凍庫で保存しましょう。

アスパラ穂先と茎の部位ごとの比較

Photo byClker-Free-Vector-Images

穂先と茎では部位ごとに調理方法、時間が異なりますのでここでは部位ごとの調理法の比較をします。穂先部位は大変柔らかいので皮をむかずにそのまま調理することができます。しかし茎部位は根元1cmはたいへん硬いので切り落とし、根元から3cmの皮の部分をピーラーで皮をむいてから使いましょう。

栄養成分の比較

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穂先部位は生長点だけあってアントシアニン、アスパラギン酸やビタミンA、ビタミンC、ビタミンAなどの栄養成分が豊富に含まれています。しかし茎部位はアスパラを支える部分となっているので穂先と比較すると栄養成分は少なくなっています。

アスパラにまつわるいろいろな雑学

Photo byPexels

成長力が強く、健康にいい成分がたくさん含まれているアスパラです。ここではアスパラを食べる時、ついつい誰かに話してしまいたくなるアスパラにまつわる雑学を紹介します。

アスパラガスの語源

アスパラガスの語源はギリシャ語で新芽という意味です。アスパラの成長の早さ、毎日収穫しても次々に生えてくる生命力の強さにちなんだ語源ですね。

アスパラガスを意味した名称の都市がある

Photo byTheDigitalArtist

アフリカ大陸の西の沖合にあるカーボベルデ共和国の北部パルラヴェント諸島東部を構成しているサル島にアスパラガスを意味するエスパルゴスという都市が存在します。人口1万7000人程のサル島にある砂地のあちらこちらに自生している野生のアスパラガスにちなんで名付けられたそうです。

ギンビスのアスパラガスビスケット

名前から砕かれたアスパラが練りこまれてビスケットを食べればアスパラの栄養を採れそうな印象を持ちますが、アスパラの成分は一切入っておらず命名の理由は見た目がアスパラに似ていたからだそうです。

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出典:Amazon
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アスパラの2色(緑色と白色)の違いとは?

アスパラには緑色のグリーンアスパラと白色のホワイトアスパラがあります。一見品種の違いの様ですが、実は同じ品種で栽培方法の違いで色が付くか、付かないかの差なのです。グリーンアスパラとホワイトアスパラの栽培方法、味を比較します。

栽培方法の比較

グリーンアスパラの栽培方法は土寄せをせずに生長するがままに伸ばし太陽の光をふんだんに当てて育てます。一方ホワイトアスパラの栽培方法は土寄せをして光が当たらないように生長させます。

土寄せとは

土寄せとは園芸用語で苗の倒れやホワイトアスパラの様に意図した生長をさせる為に茎の根元や生長点を周りの土を寄せて盛り上げたり、根元を覆ってしまうことです。

味の比較

Photo byPexels

グリーンアスパラは食感が良く、甘味もあり新鮮な風味がします。一方ホワイトアスパラはほろ苦く皮が硬めですが、皮をむき茹でてソテーした時のほろ苦さが相まって美味しく食べる事ができます。

アスパラの栄養と茹で方・保存方法のまとめ

アスパラの知られざる栄養とは?効能を逃さない茹で方・保存方法はいかがでしたか。アスパラに含まれるアスパラギン酸をはじめとした栄養成分は美容、アンチエイジングに高い効果を発揮し疲労回復にも大いに役立ちます。保存する時は必ず穂先部位を上に立てて保存しましょう。調理の前には下茹でをし、茹でる時間を部位ごとに調節するとアスパラの栄養、食感を最大限引き出す事ができますので茹でる時には穂先と茎を切り分け下茹でして下さいね。

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