わさびリーフ
はじめに
わさび菜はおひたしが美味しい野菜?食べ方もご紹介
わさび菜はそのリーフに大きな特徴がある日本で品種改良された葉物野菜です。改良される前の野菜はからし菜。からしと言えばわさびと並ぶ辛さに特徴がある野菜。さぞかしわさび菜もピリ辛な野菜なのだろうと想像する人も多いかと思います。まだわさび菜をよく知らない方・もっとこの野菜について知りたい方必見のわさび菜紹介をしていきます。
わさび菜(愛彩菜)について
まずはわさび菜の基本情報や味・見た目の特徴から。わさび菜のことを名前しか知らないという方はこちらから目を通してくださいね。
わさび菜の基本情報
科・属:アブラナ科アブラナ属カラシナ種
原産地:日本各地九州から東北地方
学名/英語名:Brassica juncea/Wasabina
わさび菜の味は
わさび菜の味は辛いと思われているでしょうが、時期によってはそれほど辛さを感じずむしろサッパリとしていて食べやすくシャキシャキとした歯ごたえが良い葉物野菜。
辛さもあるのですが時期によってはリーフの成長が早く辛さ成分がたまる前に大きくなり収穫されてしまうことからこのようなことが起こります。辛いわさび菜が食べたい方は成長が遅い冬場に買うのがおすすめ。
わさび菜のリーフ・見た目は
わさびリーフ
わさびリーフという名前でも売られているわさび菜。その葉は縁がギザギザと細かくとがっておりフリルのようになったカールリーフが特徴です。家庭菜園で育てる場合草丈は30cmほどとなるのが一般的なわさびリーフの大きさ。
わさび菜はワサビの葉っぱではない
わさび菜という名前からワサビ(本わさびなどとも呼ばれるアブラナ科ワサビ属の野菜)の葉であると勘違いされる方もいるようですが、ご覧のとおり親戚のようなものではありますが、科・属が違います。ピリ辛に味が似てはいるためこのような名前が付けられた別の植物であるというのが正解。
わさび菜(愛彩菜)の仲間は?品種・種類
品種・種類1.からし菜
わさび菜の品種改良の元となっているのがこのからし菜で、元々地中海沿岸からだんだんと渡ってきた野草が中央アジア付近で交雑により変化して帰化植物となったものといわれています。日本では九州が産地。種はジャパニーズマスタードと呼ばれる和がらしの材料となり、西洋マスタードとは別の種類の植物です。
品種・種類2.高菜
漬け物で有名な高菜もからし菜から派生した植物なのでわさび菜の兄弟ともいえる植物でしょう。こちらもピリリとした軽い辛味が特徴的な葉物野菜です。
品種・種類3.愛彩菜・山葵菜
こちらは別の品種ではありませんがわさび菜の別名としてよく表記されることがあるのでご紹介しておきましょう。わさび菜とどこが違うのかというと愛彩菜は滋賀県草津市で栽培しているブランドわさび菜。
産地が違えば水や環境も変わってくるので微妙な食感や辛味も違ってくるでしょう。山葵菜はひらがな表記か漢字表記かの違いだけですが、別の野菜のように錯覚してしまいますね。
わさび菜(愛彩菜)の旬の時期は
わさび菜が美味しい時期
わさび菜はそのリーフを外側からちぎって収穫していくことにより、1年を通して長い期間食べることができる野菜です。そのために旬の時期というものは存在しませんが、味の傾向として暖かい時期は辛味がマイルド。冬になるとピリッと辛味を増すのが特徴。
わさび菜がスーパーに並ぶ時期
スーパーに並ぶ時期も季節を選びません。しかし春先から秋にかけての時期が成長も早く路地ものが出回るので価格も比較的安く、流通量も多くなる傾向があります。
わさび菜(愛彩菜)の栄養と効果
わさび菜の栄養成分と働き
さて、気になる野菜の栄養価ですが緑の野菜ということで主にビタミンCとB2・Aという多くのビタミンを含むのが特徴。肌のターンオーバーに役立つビタミンCを多く含むということで美容にも大変役立つ野菜といわれていますが、その他現代人のストレス緩和・老化を予防する効果も期待できるでしょう。
わさび菜の辛味成分は
わさび菜の成分として特徴的な辛味を出すのがアリルイソチオシアネートというもので汁に多く含まれています。辛味とともに虫除け効果や殺菌効果も高く、米の虫除け剤などにもこの成分を抽出したものが使用されています。
アブラナ科の植物に含まれる辛味成分(液体)。防虫効果以外に、抗菌効果もあります。
わさび菜(愛彩菜)の保存方法
年間を通じていつでも手に入る野菜とはいえ、自然からの恵みは余さず美味しくいただきたいものですね。ここではわさび菜の上手な保存方法をいくつかご紹介します。
美味しいわさび菜の選び方
保存の前にまずは美味しいわさび菜とはどのようなものか、その選び方のご説明から。収穫して新鮮なうちは葉に張りがありギザギザのリーフの先端まで伸び切っているのが特徴。古くなってくると葉先からしおれてきますので、パリッと張りがあり緑にもツヤが感じられるものを選ぶとよいでしょう。
わさび菜の野菜室での保存
冷蔵庫で保存するには乾燥に気をつけるのがポイントです。冷蔵庫は非常に水分が蒸発しやすい環境ですので、葉物野菜はビニールなどよりも新聞紙にくるんで野菜室へ。このとき高さが十分ならば立てて保存した法がより長持ちするといわれています。これはどの野菜にも共通しており、自然に生えている状態に近づけることが保存のコツです。
わさび菜の漬け保存
生で食べるときは冷蔵庫の野菜室保存で数日もちますが、それ以上食べる予定がないときは早めに漬け物として加工してしまった方が美味しく長期間いただくことができます。手軽でおすすめなのが塩漬けですが、麺つゆを使ったちょっと変わった美味しい漬け物レシピがありましたのでご興味がある方はこちらも是非試してはいかがでしょう。
わさび菜の冷凍保存
わさび菜はそのまま冷凍しても中の水分が凍ってしまうので解凍したときにしなしなになって、独特のシャキシャキした歯ごたえは戻ってきません。ほうれん草の冷凍保存を参考に茹でてから絞ってカット。小分けにしてジップロックなどに入れて平らに保存しておけば急におひたしが食べたくなったときに便利に活用できるでしょう。
わさび菜(愛彩菜)の食べ方レシピ1
わさび菜の品種や基本情報と栄養・保存方法とご紹介してきましたが最後にその美味しい食べ方レシピを生・おひたし・炒めものと代表的な3つの調理方法で見ていきましょう。いろいろな調理方法を知っておけば、わさび菜がたくさん手に入ったときにおかずのマンネリ化も防げ使い方に困ることはないですね。
食べ方1.わさび菜のサラダ
イカのお刺身1パイ わさび菜2本 ごま油1と1/2 ナンプラー小さじ1
サラダはそれぞれお好みの味付けがあるでしょうが、ここでは少し珍しいナンプラーで和えたものをご紹介しましょう。イカのおさしみとピリッとしたわさび菜の辛味がよく合います。ごま油もお忘れなく。
生で食べるときのコツ・ポイント
家庭菜園で収穫するとき外の葉からちぎっていくと長く楽しめますが、スーパーなどで1株まるまる手に入ったときはサラダにするなら内側のやわらかいものを贅沢に食べていくのがおすすめです。外側はシャキシャキ感があるとはいえ、サラダには少し硬い傾向があるためです。
わさび菜のサラダ詳しいレシピはこちら
切って和えるだけと作り方はとっても簡単レシピでおすすめ。材料さえあれば時間もかからずすぐに調理できるのも魅力ですね。詳しい作り方レシピは下記リンクから。
わさび菜(愛彩菜)の食べ方レシピ2
食べ方2.わさび菜のおひたし
山葵菜1個 ■白だし大さじ2 ■醤油小匙1 水大さじ2 すりごま少々
大量に手に入ったわさび菜はおひたしにして食べるのもポピュラーな食べ方です。また茹でてしまえば冷凍保存もできるということで、新鮮な美味しさを長持ちさせるためにもおすすめの調理方法。白だしと醤油のシンプルだけど間違いないおひたしレシピです。
おひたしにする時のコツ・ポイント
サラダにやわらかい内葉を使ったら、残った外の葉はおひたしにして食べましょう。生では硬さが残る茎の部分も茹でてしまえばまったく気になりませんよ。
わさび菜のおひたし詳しいレシピはこちら
葉物野菜を茹でるときは必ず沸騰したお湯から入れてください。お湯に塩少々を入れるのもお忘れなく。わさび菜の湯で時間の目安は1-2分とさっとゆがく程度で。あまり茹ですぎると歯ざわりがなくなり食感が悪くなってしまうからです。
わさび菜(愛彩菜)の食べ方レシピ3
食べ方3.わさび菜の炒めもの
スパゲティ100g ブロックベーコン30g わさび菜1/2袋 和風だしの素(顆粒)少々 しょうゆ小さじ1 オリーブオイル適量 にんにくひとかけ 黒こしょう適量
最後に油で炒める炒めものレシピとしてわさび菜を使ったみんな大好きパスタレシピを見ていきましょう。使用するのはベーコンやにんにくといったパスタに相性の良い食材ですが、和風だしが入っているのがポイント。わさび菜という日本でよく食べられる食材だから和の要素をプラスした食べ方で召し上がってみてください。
炒めて食べる時のコツ・ポイント
わさび菜はよく洗って切って準備しておきましょう。茎の硬い部分は先にいれてやわらかな葉は火を止める直前に入れるのが美味しくしあげるポイントです。すぐに火が通ってしまいますので炒めすぎには注意して、少し歯ざわりが残るくらいにすると失敗しないでしょう。
わさび菜の炒めもの詳しいレシピはこちら
できあがって盛り付けてから黒胡椒をまわしかけるのが最後の味の調整と見た目もよくなるのでおすすめ。炒めすぎないことで辛味がほどよく残った食感がよいパスタができあがります。この他わさび菜はいろいろな食材と合わせて炒めものでも使えますのでたくさんの料理に是非活用していきましょう。
まとめ
わさび菜(愛彩菜)を食卓に
わさび菜は愛彩菜・山葵菜とも呼ばれる栄養豊富な葉物野菜で、生からおひたしや炒めものといったいろいろな料理に使用できる食卓に優しい食材でもあります。今回はその基本情報や特徴からじっくりとわさび菜のアレコレをご覧いただきましたがいかがでしたか?
季節によって同じ品種でも辛味が違うというのは少し面白いですね。美味しいわさび菜選びのヒントにお役立てください。
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