はじめに
鹿児島には、世界遺産に登録されている屋久島や、また桜島、霧島山などの火山、そして離島も多く、さらに種子島宇宙センターなど、自然や文化、観光などが盛んな県で、ゴールデンウィークに訪れたい観光名所が多数あります。またこの時期はイベントも盛んで、各所でミュージック・ライブや、子どもの日に遊ぶ企画も多くなっています。今回はゴールデンウィークに行きたい鹿児島のおすすめスポットを厳選して、ご紹介していきます。
鹿児島のゴールデンウィークおすすめスポット①
GWのお出かけ名所：佐多岬（さたみさき）
佐多岬は、「本土最南端」として知られている岬で、大隅半島が北東から伸びてきて徐々に細くなり海へと没しており、岬の先にもしばらく岩礁が続く美しい海の景観を形作っており、周囲は「霧島屋久国立公園」にも指定されています。また先端の岩礁には明治初期に英国人により設計された白亜の「佐多岬燈台」が建っていて、九州南端の沖合の海を通る船舶に安全航行の灯を投げかけています。
また岬には「佐多岬展望台」が造られており、ここからは天気の良い日には遥か遠くに「屋久島」や「種子島」を望むこともできます。また展望台に行く途中にはソテツの花や亜熱帯植物が生い茂る「ジャングル遊歩道」が南国の旅情を高めてくれます。道筋には、1200年余の長い歴史を持つ縁結びや交通安全の神様を祀った「御崎神社」があり、旅行者が足を止めて手を合わせています。佐多岬はゴールデンウィークに子ども連れのファミリーやカップルで訪れたい自然の豊かな名所です。
鹿児島のゴールデンウィーク観光情報
【住所】鹿児島県肝属郡南大隅町佐多馬籠417
【問合せ先】0994-27-3151
【アクセス】車：「鹿児島空港」から約2時間30分。JR「鹿児島中央駅」から約3時間。
鹿児島のゴールデンウィークおすすめスポット②
GWのお出かけ名所：霧島神宮（きりしまじんぐう）
「霧島神宮」は、元々は霧島連山にある高千穂峰を信仰の対象とする山岳信仰の社として始まり、540年の欽明天皇の代に創建されました。社殿は現在よりさらに高千穂峰に近い場所に建っていましたが、たびたびの噴火により焼失し、徐々に高千穂の峰より離れた場所に移り、1715年に藩主・島津吉貴により現在の場所に、再建され奉納されたとのことです。
神殿は、目にも鮮やかな朱塗りの荘厳な格調高い雰囲気を醸し出しており、境内にある神木の杉は樹齢約800年と推定される大樹で、南九州地方に産育する杉の祖先とも言われています。また大きな岩の塊の「さざれ石」や「霧島七不思議」の伝説などが残り、九州地方のパワースポットにもなっています。
鹿児島のゴールデンウィーク観光情報
【住所】鹿児島県霧島市霧島田口2608-50
【問合せ先】995-57-0001
【アクセス】車：九州自動車道「溝辺鹿児島空港IC」から約40分。
電車：JR日豊本線「霧島神宮駅」からバスで10分。
鹿児島のゴールデンウィークおすすめスポット③
GWのお出かけ名所：仙巌園（せんがんえん）
「仙巌園」は、江戸時代の初期に、当時の薩摩藩主の島津氏によって造られた別邸跡とその庭園です。すぐ前には錦江湾の海が広がり、遥か彼方の海上にある桜島を庭園の景観に取り入れた当時の粋を集めた美しい設計となっており、落ち着いた庭の緑の松や後ろに広がる雄大な景色が見る人を魅了しています。
幕末には藩主の島津斉彬が、庭園に隣接した「集成館」にヨーロッパ式製鉄所やガラス工場を建設し、近代化事業の草分け的な存在となって「明治日本の産業革命遺産」のひとつとして世界遺産に登録されています。また1857年に、園内の石灯籠にガス管をつないで灯火を点灯させたことから、日本のガス灯発祥の地とも呼ばれています。さらにGWには江戸時代の作法に従って行われる「端午の節句」が催されますので、子ども連れで訪れたい庭園です。
鹿児島のゴールデンウィーク観光情報
【住所】鹿児島県鹿児島市吉野町9700-1
【問合せ先】099-247-1551
【アクセス】電車：JR「鹿児島中央駅」からバス「仙巌園前」下車すぐ。
車：九州自動車道「姶良（あいら）IC」から約40分。
鹿児島のゴールデンウィークおすすめスポット④
GWのお出かけ名所：曽木の滝（そぎのたき）
「曽木の滝」は、伊佐市南部を流れる川内川（せんだいがわ）上流にある滝で、高さ約12mで横に約210mの幅で広がっており、その景観は「東洋のナイアガラ」とも呼ばれる壮大な滝で、古くは豊臣秀吉が島津攻めの帰路に、この滝に立ち寄り、この雄大な滝の景観を楽しんだといわれています。そして、現在では「平成百景」にも選ばれています。
この滝の周辺は、春には桜やつつじの花が咲きほこり、夏は青葉の中で水量も多くなり豪快に水が落ち、秋には滝と紅葉のコラボが美しく夜にはライトアップもされ、冬は雪景色が楽しめます。またGWの時期には、下流の「鶴田ダム湖」の水位が下がり、かつて稼働していた「旧曽木水力発電所」が、レンガ造りの中世の城のような光景で水面に姿をあららわし、絶好のシャッターチャンスとなります。（画像下）
また周辺は公園として整備され、園内には食事処や土産品屋もあり、特に地元特産の鯉料理や黒豚を使ったグルメが評判となっています。
鹿児島のゴールデンウィーク観光情報
【住所】鹿児島県伊佐市大口宮人628-41
【問合せ先】0995-28-2600
【アクセス】車：九州自動車道「栗野IC」から約40分。
バス：大口町バスセンターから約25分「曽木の滝入口」下車すぐ。
鹿児島のゴールデンウィークおすすめスポット⑤
GWのお出かけ名所：鶴田（つるだ）ダム
「鶴田ダム」は、上述の「曽木の滝」から約13kmの川内川（せんだいがわ）下流、薩摩郡さつま町に造られたダムです。高さが約118mある壮大な重力式のコンクリートダムで、九州でも最大の規模を誇っています。このダムは川内川の水力発電と治水を目的とした特定多目的ダムですが、2006年7月に発生した鹿児島県北部豪雨により川内川が氾濫し水害が発生したことから、現在、洪水調節容量を従来の1.3倍に拡大する再開発が行われています。
ダムによって堰き止められた人造湖は「大鶴湖（おおつるこ）」と呼ばれ、総貯水容量は宮崎県の「一ツ瀬ダム」につぐ大規模な人造湖であり、「ダム湖百選」にも選ばれています。またこの湖はヘラブナ釣りのメッカとしても知られ、巨大なヘラブナを釣れることでも有名ですが、近年、天敵のブラックバスの増加が懸念され、毎年GWには駆除を目的としたバス釣りのイベントも開催されています。
またダム湖には水没した「旧曽木発電所遺構」があり、春から夏にかけて洪水調整でダム湖の水位が下がる時期にかつてのレンガ造りのレトロな姿を現し、見ることができますので、ゴールデンウィークには「曽木の滝」と「鶴田ダム」を合わせて訪れてみてください。
鹿児島のゴールデンウィーク観光情報
【住所】鹿児島県薩摩郡さつま町神子
【問合せ先】0996-59-2030
【アクセス】車：九州自動車道「横川IC」から約45分。
鹿児島のゴールデンウィークおすすめスポット⑥
GWのお出かけ名所：ナポレオン岩
鹿児島の西海岸・いちき串木野市から、西の海上50kmに「下甑島（しもこしきしま）」がありますが、さらにこの島の西の沖合には、高さ約122mの奇岩が海上に突き出ています。明治時代にこの島を訪れたフランス人が、この海上の奇岩を見て「フランスの皇帝ナポレオンの横顔に似ている」と言ったことから「ナポレオン岩」と呼ばれるようになり、以後その名が広まって有名になっていきました。
下甑島の西海岸にある「前の平展望所」はこのナポレオン岩が眺められる最適なスポットとなっています。さらに海上からこの岩を間近に見ることができる「観光船かのこ」に乗って行くクルージングも人気となっています。GWにはこの岩を見に訪れて、ナポレオンに似ているかどうか確かめてみて下さい。
鹿児島のゴールデンウィーク観光情報
【住所】鹿児島県薩摩川内市下甑町瀬々野浦1191
【問合せ先】09969-5-0252
【アクセス】バス：長浜港から約30分「瀬々野浦」下車。
鹿児島のゴールデンウィークおすすめスポット⑦
GWのお出かけ名所：鹿児島県立博物館プラネタリウム
「鹿児島県立博物館プラネタリウム」は、博物館本館からは歩いて5分ほどの場所にある「宝山ホール」の4階にあります。このプラネタリウムでは、時期ごとにテーマを決めて星の世界を紹介しています。春の季節には「夢とロマンの星空散歩」をテーマにして春の夜空に現れる星座を投影して解説し、星にまつわる物語なども聞くことができます。
去年（2019）のゴールデンウィークの時期には、土・日・祝日は県内の高校生以下が無料となるサービスが行われ、たくさんの学生さんが訪れ、春の夜空の星座に付いて学びました。2020年も同じサービスが期待されますので、是非この機会を生かしてプラネタリウムを楽しんでください。
鹿児島のゴールデンウィーク観光情報
【住所】鹿児島県鹿児島市山下町5-3 宝山ホール
【問合せ先】080-5245-0687
【アクセス】市電：「朝日通」電停から徒歩5分。
鹿児島のゴールデンウィークおすすめスポット⑧
GWのお出かけ名所：指宿温泉 「砂むし会館 砂楽」
「砂むし会館 砂楽」は､海岸の天然砂むし温泉でよく知られている指宿温泉を代表する施設です。この砂湯は、海岸に自然湧出する豊富な温泉を利用し、顔だけ出して体を埋めるように砂を全身にかけます。しばらくすると砂の重みと熱により身体全体がぽかぽかしてきて汗をかくほどで、砂湯にはストレスで乱された自律神経を調整するはたらきがあると言われています。また最近ではサウナ感覚でこの砂湯を利用する海外からの観光客も増えているそうです。
砂湯の他に、砂むし会館の館内には大浴場や内湯が完備され、目の前に広がる海の景観を見ながら浸かる温泉は最高と評判になっています。そして砂湯や温泉の効能としては神経痛やリウマチ、腰痛、膝関節痛、冷え性などへ効き目があるとされていますので、ゴールデンウィークには是非ここの砂湯で心身共に癒されてください。
鹿児島のゴールデンウィーク観光情報
【住所】鹿児島県指宿市湯の浜5丁目25番18号
【問合せ先】0993-23-3900
【アクセス】電車：JR指宿枕崎線「指宿駅」から徒歩約18分。
車：指宿スカイライン「谷山IC」から約60分。
鹿児島のゴールデンウィークおすすめスポット⑨
GWのお出かけ名所：蒲生の大楠（かもうのおおくす）
「蒲生の大楠」は、姶良（あいら）市にある「蒲生八幡神社」の境内にあるクスノキの巨木です。高さは約30mで、地上から1.3mの幹の周りは約24mあり、根回りは34m、幹の中には畳八畳分の空洞があります。樹齢は約千五百年と推定され、現在まで長い間枯れずに立ち続けてきたことに、まず驚かされます。1988年に行われた環境庁による巨木調査において「日本最大の巨木」と認定され、国の「特別天然記念物」にも指定されています。
この大楠の歴史は、奈良時代にまで遡り、この地に流された和気清麻呂が当地を訪れ、手にしていた杖を地に刺したものが根付いたと伝えられており、その後、同地に創建された「蒲生八幡神社」の境内で神木として祀られたとされています。長い歴史の間には、近くの森の火災で枝の一部が焼失したり、台風の影響で枝葉が損傷したりしましたが、その都度地元の人の保護活動によって復活しているとのことです。
鹿児島のゴールデンウィーク観光情報
【住所】鹿児島県姶良市蒲生町上久徳2259-1
【問合せ先】0995-52-9029
【アクセス】車：鹿児島空港から約30分。
鹿児島のゴールデンウィークおすすめスポット⑩
GWのお出かけ名所：種子島宇宙センター
「種子島宇宙センター」は、鹿児島の南海上にある「種子島」の東南端の海岸線に面して1969年に建てられた総面積約970万平方メートルにもおよぶ日本最大のロケット発射場で、碧い海と白い砂浜に囲まれた「世界一美しいロケット発射場」とも呼ばれています。
当センター内では、ロケットの組み立てや整備、点検、打ち上げ、その後のロケットの追跡まで一連の作業をしており、日本の宇宙開発における人工衛星などの打ち上げの中核的な役割を果たしています。またセンター内には見学施設もあり「キッズコーナー」なども企画されていますので、ゴールデンウィークには親子での訪問もおすすめです。
鹿児島のゴールデンウィーク観光情報
【住所】鹿児島県熊毛郡南種子町茎永
【問合せ先】0997-26-2111
【アクセス】飛行機：「鹿児島空港」から「種子島空港」まで約30分。
船＋バス：鹿児島から種子島「西之表」港までフェリーで約3時間半。または「ジェットフォイル」で約1時間40分。「西之表」港から路線バスで約2時間。
鹿児島のゴールデンウィークおすすめスポット⑪
GWのお出かけ名所：丸尾の滝
「丸尾の滝」は、霧島市の「丸尾温泉」から「霧島神宮」に行く途中の山あいにある滝で、高さが23mで幅が16mの、滝の落ちる水量が多い壮観な滝です。この滝が珍しいのは、上流に「栄之尾温泉」や「硫黄谷温泉」があり、そこの温泉が上流に流れ込んでいる温泉の湯の滝なのです。
この滝つぼの水の色はアクアブルーの美しい色をしており、春には若葉の緑色との対比や、秋には紅葉が映えて美しい光景を作り出し、夜にはライトアップもされます。また冬には湯けむりが立ちのぼる幻想的で珍しい景観の滝となります。ゴールデンウィークには森林浴を兼ねて是非訪れてみてください。
鹿児島のゴールデンウィーク観光情報
【住所】鹿児島県霧島市牧園町高千穂
【問合せ先】0995-64-0895
【アクセス】車：九州自動車道「溝辺鹿児島空港IC」から約40分。
鹿児島のゴールデンウィークおすすめスポット⑫
GWのお出かけ名所：与論島「百合ヶ浜」
「百合ヶ浜」は、与論島の「大金久海岸」から約1.5kmの沖合にぽっかり浮かぶ砂浜です。この砂浜は普段は海中に沈んで隠れていますが、毎年、春から夏にかけて大潮から中潮の干潮時にだけ姿を現す不思議な砂浜です。
この浜は、日によって現れる時間や位置、砂浜の大きさが異なり、潮が満ちてくるとまた波の下に隠れてしまいます。この百合ヶ浜の現れた時の白砂と周りのエメラルドグリーンに輝く海の色は美しく、まさに「地上の楽園」とも呼ばれています。またこの浜で『年の数だけ「星の砂」を拾えば幸せになれる』という言い伝えがあります。
2020年のゴールデンウィークの時期に「百合ヶ浜」が現れる日は、4月23日～28日、5月5日～12日だそうですので、この時期に是非与論島を訪れ、百合ヶ浜の出現を待って年の数だけ「星の砂」を拾ってください。
鹿児島のゴールデンウィーク観光情報
【住所】鹿児島県大島郡与論町大金久海岸沖合1.5km
【問合せ先】0997-97-5151
【アクセス】飛行機：鹿児島空港から与論空港まで約1時間35分。
フェリー：鹿児島新港から与論港まで約20時間。那覇港から約4時間。
鹿児島のゴールデンウィークおすすめスポット⑬
GWのお出かけ名所：知覧特攻平和会館（ちらんとっこうへいわかいかん）
「知覧特攻平和会館」は、知覧町にあり、かつてこの地は太平洋戦争末期に編成された陸軍航空隊の特攻の飛行基地があった場所です。この基地からは多くの若い飛行士が戦闘機に爆弾を装備し、片道だけの燃料を入れ、太平洋の海で展開されていた米軍の艦隊に飛行機もろとも体当たり攻撃するという人類史上例のない特攻作戦の為に飛び立った所です。
かつて基地があった場所には平和会館が建てられ、後世に残すべき隊員達の手紙や遺品、遺影、記録などの関係資料が展示されています。その中の一枚の写真（画像上）には、出撃2時間前の特攻隊員が仔犬を抱く様子が映っており、やがて終わろうとする自分たちの短い命を、仔犬の命として長らえるように託しているように見えます。
GWに機会があれば、当平和会館を訪れて貴重な遺品や資料を閲覧して、特攻隊員達が再び帰ることのない「必死」の出撃に臨んで念じたことを思い、このような悲劇を生み出す戦争も起こさないように祈る場になればと思います。
鹿児島のゴールデンウィーク観光情報
【住所】鹿児島県南九州市知覧町郡17881
【問合せ先】0993-83-2525
【アクセス】車：九州自動車道「谷山IC」から約45分。指宿スカイライン「知覧IC」から約20分。
電車：JR指宿枕崎線「喜入駅」からバス25分「特攻観音」下車徒歩5分。
まとめ
【2020】鹿児島のGWお出かけおすすめスポットのご紹介、いかがでしたか？自然の起伏にとんだ鹿児島には、春のゴールデンウィークに行きたい庭園や花、島、滝などの観光名所が多数ありますね。2020年のゴールデンウィークには、旅行プランを作り、観光名所巡りをすることをおすすめします。
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