はじめに
北海道は、ご存知のように日本で一番広い面積があり、四方は海で囲まれており、美しい山脈や湖、川などの豊かな大自然に恵まれた絶景スポットが多く、ゴールデンウィークにレジャーや観光で訪れたい名所がたくさんあります。今回はゴールデンウィークに行きたい北海道の人気スポットを厳選してご紹介していきます。
北海道のゴールデンウィークおすすめスポット①
GWのおでかけ名所:五稜郭(ごりょうかく)
「五稜郭」の歴史は1853年に遡ることになりますが、この年ペリーの黒船が来航し,江戸幕府は下田と箱館(現函館)の2港を開港することを決めました。そして箱館に治安と防衛のために土塁を築くことになり、その設計にあたり、当時箱館に寄港していたフランス軍艦の軍人から,中世フランスの西洋式台場と土塁の構造を教えられ、それを元に五稜郭が設計され建造されました。
五稜郭は現在では国の特別史跡に指定され北海道を代表する観光名所となり多くの人が訪れ、その星形のユニークなデザインに魅了されています。北海道の桜の見頃は本州よりやや遅く、4月下旬からゴールデンウィークの頃が真っ盛りとなります。五稜郭公園でも、およそ千五百本以上あるソメイヨシノが一斉に咲き誇り、観光客などたくさん人が満開の桜を楽しみます。
また五稜郭築城100年を記念して1964年に建てられた高さ60メートルの「五稜郭タワー」からは城を取り巻く満開の桜が一望でき、大人気となっています。さらに夜に入ってライトアップされた幻想的な桜も見逃せません。
北海道のゴールデンウィーク観光情報
【住所】北海道函館市五稜郭町44
【問合せ先】0138-21-3456
【アクセス】電車:JR「函館駅」から車で約15分。
市営電車:「五稜郭公園前」下車,徒歩約18分。
北海道のゴールデンウィークおすすめスポット②
GWのおでかけ名所:小樽運河(おたるうんが)
小樽港は、北海道開拓時代には船荷扱いの玄関口として発展し、当時は大型の貨物船が沖に停泊し、「はしけ」と呼ばれる小さな船を使って荷揚げしていました。その後荷量が増え、運搬作業の効率化の為に小舟から直接倉庫に荷揚げする目的で、大正12年に運河が造られました。しかし戦後になって港に埠頭が造られ、自動車による運搬に替わっていき、運河の使命は終わりとなりました。
その後都市開発計画により、小樽運河が取り壊されることになりましたが「保存運動」などにより、運河の一部が残されることになりました。現在では運河沿いに石畳の散策路ができ、60基余りのガス灯やモニュメントが設置され、運河沿いの石造りの倉庫群も当時の懐かしい姿のまま残されています。
そして一部の倉庫はガラスショップやレストランなどに再利用され、観光や旅行者の人気となっています。また夜間には運河がライトアップされ、昼間とは違った雰囲気をかもし出しています。さらにGWにたくさんの鯉のぼりが飾られ、それを見ながらの「運河クルーズ」も楽しいですよ。
北海道のゴールデンウィーク観光情報
【住所】北海道小樽市港町5
【問合せ先】0134-32-4111
【アクセス】電車:JR「小樽駅」から徒歩8分。
北海道のゴールデンウィークおすすめスポット③
GWのおでかけ名所:松前城(まつまえじょう)
松前城は、北海道新幹線の玄関口からも近い松前町にある平山城で、江戸時代末期に海防強化のために江戸幕府の命により築城され、道内で唯一つの日本式城郭で「日本100名城」にも選ばれています。幕末の箱館戦争では、土方歳三が率いる旧幕府軍に攻め落とされましたが、翌年、新政府軍により奪回されたという歴史があります。しかし明治維新になって「廃城令」により天守などを除く城の大半が取り壊されましたが、残った天守は国宝に指定されています。
城の跡地は「松前公園」となっており、かつての松前城や寺町、松前藩屋敷など多くの史跡が残る歴史の名所となっています。また園内には、250種1万本の桜が植えられていて「日本さくら名所100選」にも選ばれ、2か月にわたって花見ができる全国でも屈指の桜の名所となっています。ゴールデンウィークには「松前さくらまつり」が開催され、武者行列や郷土芸能、山車の巡行、名産フェアなど多彩なイベントが繰り広げられ、多くの人が訪れて北国の長い冬の終わりを楽しんでいます。
北海道のゴールデンウィーク観光情報
【住所】北海道松前郡松前町字松城144
【問合せ先】0139-42-2216
【アクセス】電車:北海道新幹線「木古内駅」からバス「松城」下車、徒歩6分。
北海道のゴールデンウィークおすすめスポット④
GWのおでかけ名所:支笏湖(しこつこ)
「支笏湖」は、約4万年前の支笏火山の噴火によってできたカルデラ湖で、周囲が約40kmある東西に長いマユのような形の湖で、最深度は約360mで、秋田県の田沢湖に次いで2番目の深さのある日本でも最北の不凍湖です。また湖水の栄養分が少なく、プランクトンの発生も少ないことから透明度は抜群で、水質は11年連続で日本一となっています。この支笏湖の澄んだ水は日光などに照らされると「支笏湖ブルー」と呼ばれる碧色の美しい輝きを放ち訪れた人の目を楽しませています。
また支笏湖は札幌から車で約1時間とアクセスもよく、「国立公園」にも指定されており、周囲は美しい山々に囲まれ、GWに訪れるのに人気となっています。周辺は四季折々の花や植物が咲きほこり、森林浴をしながらバードウォッチングをしたり、豊かな大自然をたっぷり堪能できるスポットです。また湖でボートやカヌー遊び、ヒメマス釣りなどもでき、家族連れやカップルにも好評です。
北海道のゴールデンウィーク観光情報
【住所】北海道千歳市
【問合せ先】0123-25-2041
【アクセス】車:千歳市内から約30分。札幌市内から約70分。
北海道のゴールデンウィークおすすめスポット⑤
GWのおでかけ名所:襟裳(えりも)岬
「襟裳岬」は、北海道の背骨と呼ばれている「日高山脈」が徐々に標高を下げ、やがて太平洋に沈んでいく大地の突端にある岬で、北海道の最果て感が満喫できます。そして海に沈んだ山脈が遥か遠くまで岩礁として地平線まで続く光景は圧巻です。またこの岬は朝日、夕陽の名所としても有名で、元旦には初日の出を見に多くの人が訪れます。
岬に建つ白亜の「襟裳岬灯台」は「日本の灯台50選」にも選ばれている美しい灯台です。岬の沖合では寒流と暖流がぶつかり合い、年間百日近く濃い海霧が発生する場所であり、海の難所とも言われている岬一帯を航行する船の安全を見守っています。また岬周辺は風が強いことでも知られ、岬にある観光施設「風の館」からは岬の先に続く岩礁の眺めが素晴らしく、また風速25mの強風の体験ができるので挑戦してみてください。
北海道のゴールデンウィーク観光情報
【住所】北海道幌泉郡えりも町字東洋
【問合せ先】01466-2-2111
【アクセス】車:札幌から約4時間。千歳市から約3時間30分。
北海道のゴールデンウィークおすすめスポット⑥
GWのおでかけ名所:十勝千年の森
「十勝千年の森」は、地球温暖化などの世界的な環境問題を考え、自然と真に共生していくために「森という自然の営みの側面から見つめることが大切」というコンセプトのもとに運営されています。ここには自然の営力を活かしてデザインされた4つのガーデンがあり、2012年に「イギリス・ガーデンデザイナーズ協会」から「大賞」と「国際賞」を受賞しています。それぞれのガーデンには、さまざまな草花が咲き誇り、見る人の心を癒やしてくれます。
園内にはカフェやチーズ工房があり、地元産のミルクをたっぷり使ったアイスクリームなどのグルメを楽しんだり、またチーズ作りの体験などもできます。また2輪車「セグウェイ」にのって緑の草原を走ったり、自然の懐に飛び込んで一日遊ぶことができ、GWのよい思い出作りができるでしょう。
北海道のゴールデンウィーク観光情報
【住所】北海道上川郡清水町字羽帯南10線
【問合せ先】0156-63-3000
【アクセス】車:帯広から45分。札幌から約3時間。千歳空港から約2時間30分。180台の駐車場あり。
北海道のゴールデンウィークおすすめスポット⑦
GWのおでかけ名所:美瑛町(びえいちょう)の「パッチワークの路」
北海道の中央部にある美瑛町の丘陵地帯には畑や牧草地が広がり、さまざまな色の花や農作物が連なって上から見るとパッチワークの模様のように見えて、この丘の中を通る道が「パッチワークの路」と呼ばれています。この道は起点と終点が明確にある訳ではなく、本来は農作業のために使う道路であり、この路の周りには都会では味わえない美しい田園風景が広がり、いつしか「パッチワークの路」と呼ばれるようになりました。
この路を見下ろす「北西の丘展望公園」には、ピラミッド型の展望台があり、ここからはパッチワークの丘や、遥か遠くの大雪山連峰を眺めることができる、絶景のビューポイントになっています。また近くには「ダム湖百選」にも選定された「聖台ダム公園」や「四季彩の丘」、「憩ケ森展望公園」があり、さらにテレビのCMでも使われた「セブンスターの木」や「ケンとメリーの木」など、GWに行きたい見どころが満載です。
北海道のゴールデンウィーク観光情報
【住所】北海道上川郡美瑛町字大村
【問合せ先】0166-92-4378
【アクセス】車:旭川や富良野から約40分。札幌から約2時間30分。
北海道のゴールデンウィークおすすめスポット⑧
GWのおでかけ名所:青い池
「青い池」は美瑛町を流れる「美瑛川」の左岸の標高およそ500メートルの場所にあり、この池は1988年に噴火した十勝岳の火山泥流災害を防ぐために、美瑛川に複数建設された堰堤(えんてい)のひとつに水が、偶然溜まって池となったものです。そしてこの池ができたことにより周囲に自生していたカラマツや白樺などの樹木は、水没し立ち枯れしていきました。池の水の色は湧水に含まれる成分が、美瑛川の水と混ざり合い、太陽光にあたると美しいアクアブルーの色に見えます。
この池の水の青さと立ち枯れた木々の神秘的で幻想的な光景が、カメラマンなどを中心に口コミで広がり、誰からともなく「青い池」と呼ばれるようになりました。この池は自然が偶発的に造った産物という訳です。そして青い池を見た後に休憩がてら美瑛町のカフェで「青い池プリン」や「青い池ソフトクリーム」などを食べるのも人気となっています。
北海道のゴールデンウィーク観光情報
【住所】北海道上川郡美瑛町字白金
【問合せ先】0166-94-3355
【アクセス】車:JR「美瑛駅」から約20分。道北バスで約20分。駐車場あり。
北海道のゴールデンウィークおすすめスポット⑨
GWのおでかけ名所:定山渓温泉渓流鯉のぼり
「定山渓温泉渓流鯉のぼり」は、昭和62年にまだ雪残る温泉街のゴールデンウィークや「端午の節句」の記念イベントの案として浮上し、スタートしました。開催期間中には大小400匹近くの色とりどりの「鯉のぼり」が温泉街の中央を流れる「豊平川」の上空で、風を口いっぱいに受けて泳ぐ光景は迫力があり壮観です。
定山渓温泉郷では、ゴールデンウィークの時期には、まだ桜が咲き誇っており、新緑が芽生えるよい季節で、ゴールデンウィーク終了までやっている近くの「札幌国際スキー場」で春スキーを楽しんだり、温泉街のある足湯に浸かったり、温線に入ったり、そしてと鯉のぼりを見たりと、いろいろな楽しみ方ができます。
北海道のゴールデンウィーク観光情報
【住所】札幌市南区定山渓温泉東3丁目
【問合せ先】011-598-2012
【アクセス】車:JR「札幌駅」から約44分。「新千歳空港」から約1時間半。
北海道のゴールデンウィークおすすめスポット⑩
GWのおでかけ名所:滝上(たきのうえ)公園の芝ざくら
オホーツク海沿岸から内陸に車で40分ほど走った場所にある「滝上公園」では、ゴールデンウィークの時期から6月上旬までの約1ヵ月間、公園一面が鮮やかなピンクの芝ざくらで埋め尽くされる絶景となり、同時に甘い香りで包まれます。そしてゴールデンウィークの間は「芝ざくらまつり」の催しが大々的に行われます。
この公園一面に咲き誇る芝ざくらは、最初は「みかん箱一杯」の芝ざくらの苗を植えたことから始まりました。それ以来約50年間地元のボランティアなどの人々が根気よく植え続け、それが今では10万平方メートルの芝ざくらの大群落に成長しました。「芝ざくらまつり」の期間中は、この「芝ざくらの絨毯」をヘリコプターに乗って上空から見る遊覧飛行も行われますので、是非トライしてみてください。
北海道のゴールデンウィーク観光情報
【住所】北海道紋別郡滝上町元町
【問い合わせ】0158-29-2730
【アクセス】旭川紋別自動車道「浮島IC」から約40分。
北海道のゴールデンウィークおすすめスポット⑪
GWのおでかけ名所:旭川市旭山動物園(あさひかわしあさひやまどうぶつえん)
「旭山動物園」は、日本にある動物園の中で最北に位置する動物園です。この施設のコンセプトとして「伝えるのは、命」を掲げ、動物達が本来持っている自然な生態を極力見せる工夫がされていることで、一躍有名になった日本を代表する人気の動物園です。また国内で初めて飼育しながら自然繁殖に成功した動物として「ホッキョクグマ」や「アムールヒョウ」、「コノハズク」などがいます。
園内では珍しい「ユキヒョウ」や北極熊のダイナミックに泳ぐ姿が見られる「ほっきょくぐま館」、アザラシが水中トンネルを上下する様子が見られる「あざらし館」、水中でペンギンが飛ぶように泳ぐ姿を下から眺められる「ぺんぎん館」などが特に人気となっており、他にもライオンやタイガー、キリンなど大勢の動物たちが来訪者を待っています。特にゴールデンウィークには多くの人で賑わいますので、朝早めに行くのがおすすめです。
北海道のゴールデンウィーク観光情報
【住所】北海道旭川市東旭川町倉沼
【問合せ先】0166-36-1104
【アクセス】電車:JR「旭川駅」からバスで約40分。
車:道央自動車道「旭川北IC」から約20分。
北海道のゴールデンウィークおすすめスポット⑫
GWのおでかけ名所:優駿さくらロードの「浦河桜まつり」
「優駿さくらロード」は、日高山脈を背にして太平洋に面する浦河町にある道路で、近くの「優駿の里公園」の入口から、千本のエゾヤマザクラが道路の両側に約3kmにわたって続き、満開の時期には美しい桜のトンネルができ、夜にはライトアップもされて、幻想的な夜桜となって見る人を魅了しています。
そしてゴールデンウィークには「浦河桜まつり」が開催され、フードコートのテントが並び、5日の子供の日にはカニ汁が振る舞われるなど、いろいろなイベントが行われます。またこの地方は競走馬の有名な生育地でもあり、「優駿の里」という公園名にもなっていて、かの有名なクラシック三冠馬になった名馬「しんざん」の生誕の地でもあります。そして桜の花の下で母馬が仔馬を慈しんでいる姿を見ていると、心が洗われ癒されます。
北海道のゴールデンウィーク観光情報
【住所】北海道浦河郡浦河町字西舎141-11
【問合せ先】0146-22-3200
【アクセス】車:日高自動車道「日高厚賀IC」から80分。無料駐車場あり。
北海道のゴールデンウィークおすすめスポット⑬
GWのおでかけ名所:宗谷岬
「宗谷岬」は、日本最北端の岬で、東にはオホーツク海、西には日本海が広がり、そして北方の宗谷海峡をはさんで海上43km先にはロシア領サハリンの島影を望む国境の街です。また岬には記念碑が建っていて、その形は北極星の上部をモチーフにした鋭三角形で、中央には北を表わす「N」の字のオブジェが置かれ、夜にはライトアップもされて、くっきりと夜空に浮かび上がる姿を見ていると、最果ての地に来たという感慨に包まれます。
岬には日本で二番目の高さをもつ赤と白の稚内灯台があり、宗谷の海を照らしており、ここからは西に「礼文島」や「利尻富士」を眺めることができます。また近くの稚内の港には北海道遺産にも指定されている「北防波堤ドーム」があり、427mも長く続く古代ギリシア建築を思わせるドームには、エンタシス状の柱が70本も連なり、斬新な印象で見応えがあります。GWには是非日本の最北端の景観を楽しんで下さい。
北海道のゴールデンウィーク観光情報
【住所】北海道稚内市宗谷岬
【問合せ先】0162-23-6161
【アクセス】車:JR宗谷本線「稚内駅」から約30分。
まとめ
【2020】北海道のGWお出かけ人気スポットのご紹介、いかがでしたか?北海道には訪れたい、大自然に抱かれた絶景スポットがたくさんありますね。2020年のゴールデンウィークには、観光旅行プランを作って是非北海道の美しい大自然を訪れてみてください。
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