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「ロブスターに寿命がない」って本当なの?!不老不死の謎を徹底解説!

みなさんはロブスターという巨大な海老をご存知でしょうか。高級食材のイメージが強いロブスターですが、なんと「不老不死で寿命がない」という驚くような話題が存在しています。この記事ではロブスターが不老不死といわれる理由や寿命がないのは本当なのか徹底解説します。
更新: 2024年7月12日
杉本隼一
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高級食材「ロブスター」は不老不死!?

美味しい巨大な海老「ロブスター」

「ロブスター」と聞いて真っ先に高級食材のイメージを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。ロブスターは「オマール海老」の名でも知られており、真っ赤に茹で上げるボイルのほかにもビスクなどの料理が有名です。

想像しただけでヨダレが出てきそうになりますね。食材としても魅力的なロブスターですが、この巨大な海老についてびっくりするような情報があるのでご紹介します。

ロブスターには寿命がない!?

ロブスターに関する驚きの情報とは、「寿命がなくて不老不死である」というものです。地球上の生き物のなかでも最強クラスの生命力を持つ「クマムシ」が有名ですが、このクマムシでさえ寿命はたった数ヶ月。

このことを考慮すると寿命が永遠にあるということはロブスターが地球上最強クラスの生物ということになります。今回は「ロブスターには寿命がなくて不老不死」という情報の詳細や不老不死説は本当なのかそれとも嘘のデマ情報なのか詳しく解説します。

始皇帝も驚きの「ロブスター不老不死説」

不老不死への憧れ

出典: https://www.irasutoya.com/2015/11/blog-post_883.html

不老不死に憧れを持つ人もいますが、そのなかでも有名な人物が中国の始皇帝です。かつて始皇帝は本気で不老長寿に憧れていたといいますが、その憧れも残念ながら実現することはありませんでした。

そんな始皇帝が「ロブスターには寿命が無くて不老不死」という情報を見たら「早くこの巨大な海老を捕まえてこい」と大騒ぎになりそうです。

「ロブスター不老不死説」の詳細

Photo by clasesdeperiodismo

「ロブスターには寿命が無くて不老不死である」という情報は約3年前から4年前にTwitterなどのSNSで話題になり、沢山のユーザーに拡散されました。

そのためこのロブスターの不老不死説はあっという間に有名になり、最近でも「ロブスターが不老不死で永遠に生き続ける」という情報を目にします。現在でも多くの人にとってインパクトがある情報であることは間違いないようです。

ロブスターが不老不死なのは本当?それとも嘘?

ロブスターに寿命がないのは嘘だった

「寿命がない」「不老不死」などといわれるロブスターですが、結論から言うと実はしっかりと寿命がありいつかは死んでしまいます。

つまり「ロブスターには寿命がなくて不老不死」という説は残念ながら嘘ということになりますが、みなさんも一度良く考えてみてください。ロブスターが本当に不老不死で永遠に生き続けるとしたら海の中は大変なことになってしまいます。

もしロブスターの寿命が永遠だったら?


もしロブスターに寿命がなかったとしたらどのようなことが起きるのでしょうか。まず、不老不死ということは漁獲や他の生き物による捕食が無い限り永遠に生き続けることになります。

寿命による「自然死」が無いならどんどん数が増えて生息地である大西洋がロブスターに埋め尽くされてしまうことも考えられます。そうなれば生態系が崩壊することは間違いないでしょう。さらに、寿命がないということは何百年という長い時間を生きてきた超ベテランロブスターが存在することになってしまいます。

「ロブスターには寿命がなくて不老不死説」が生まれた理由①

内臓まで脱皮する

出典: https://www.irasutoya.com/2017/10/blog-post_46.html

海老などの甲殻類は定期的に「脱皮」をすることで大きくなります。ロブスターは他の甲殻類よりもかなり巨大ですがれっきとした海老の仲間なので成長して大きくなるときは脱皮をします。

しかし、ロブスターに関しては古くなった殻だけでなく一緒に内臓も脱皮します。ただ、生命活動の維持に必要な心臓などの臓器まで丸々脱皮する訳ではなく、消化器官の一部が殻と一緒に脱皮して新しくなるだけです。

特徴的な脱皮が不老不死説の原因になってしまった

しかし、「殻と同時に内臓も脱皮する」とだけ文字で書いてあったら「臓器のほぼ全てが生まれ変わる」とイメージする人がいてもおかしくはありません。

この認識のズレが「ロブスターは脱皮のときに内臓も生まれ変わるから寿命がない」というデマ情報が生まれた原因の1つになってしまいました。もし、「殻と同時に消化器の一部も脱皮する」と書かれていればこのようなデマ情報が広まることは無かった可能性もあり得ます。

「ロブスターには寿命がなくて不老不死説」が生まれた理由②

ロブスターの寿命はとても長い

出典: https://www.irasutoya.com/2014/12/blog-post_134.html

ロブスターは非常に長生きすることで知られており、およそ140歳の巨大ロブスターが捕獲されたこともあるほか、日頃から漁獲されるロブスターの中にもおよそ50歳の大きなロブスターが混じることがあります。

このことからロブスターの寿命が長いことが判明しています。140年前は1879年(明治12年)なのでいかに長い時間を生きてきたかがわかります。なぜロブスターがこれほ長生きできるのか気になる人もいるはずなので、ここでロブスターの寿命について少し掘り下げてみましょう。

染色体の「フタ」が寿命に関係?

出典: https://www.irasutoya.com/2019/09/blog-post_91.html

人間はもちろん、どんな生き物にも「寿命」がありますが、寿命には「テロメア」という名前のたんぱく質からなる構造体が関わっています。「テロメア」は染色体の「フタ」のようなもので、生きていくために必要な細胞分裂に関係しています。

しかし、この染色体のフタは歳を重ねるごとに段々と少なくなっていき、短くなりすぎると生きていくための細胞分裂を起こせなくなって生き物は寿命を迎えて死んでしまいます。

ロブスターの寿命が長い理由

通常、生き物はテロメアが減っても「テロメラーゼ酵素」を合成することで、減ってしまった分をある程度補充していますが加齢によって酵素を合成できなくなってしまいます。

しかし、ロブスターは歳をとってもある程度なら酵素を合成する能力があることが確認されています。つまり「テロメア」が短くなっても伸ばすことが可能で、ロブスターの寿命がとても長い理由です。不老不死は言い過ぎですが、ロブスターは自ら寿命を延ばせるすごい海老だったのです。

「ロブスターには寿命がなくて不老不死説」が生まれた理由③

生きている間は永遠に成長する

出典: https://www.irasutoya.com/2014/01/blog-post_5260.html

ロブスターは生きている間であれば永遠に成長し続ける特徴があり、まれに巨大なロブスターが漁獲される理由でもあります。理由②でも紹介したようにロブスターは寿命が長いので最終的に巨大な身体に成長します。

この「永遠に成長する」という特徴が「永遠に生きること」と勘違いされたこともあって「不老不死説」というデマ情報が生まれてしまった理由の1つになっています。

巨大なロブスターも最初は小さい

ところで、大きな海老のイメージがあるロブスターですが、最初はとても小さなプランクトンとして浮遊生活をします。ある程度大きくなるまでは魚などに捕食される危険が常につきまとうことになり、運良く成長できるのはほんの一握りに過ぎません。

産まれたばかりは数ミリから数センチの大きさでも何十年もかけて最終的に最大100cmを超えるものもいるので驚きです。

「ロブスターには寿命がなくて不老不死説」が生まれた理由④

Webでの情報が関わっている

出典: https://publicdomainq.net/internet-technology-0000892/

「ロブスター不老不死説」が生まれた原因を解説するなかでやはり欠かせないのがWebの普及です。

現在ではパソコンやスマートフォンなどを使用して知りたいことを検索すれば多くの情報を素早く手に入れることができますが、Webで手に入る情報は2次情報や3次情報とよばれるものであり、例えば「ロブスターの寿命」について知りたくても正確な情報から嘘やデマ情報まで大量の情報があふれているのでどれが本当なのか見極める必要がありますが、なかなか難しいのが現状です。

2次情報によって生まれた「ロブスター不老不死説」

出典: https://www.irasutoya.com/2019/02/blog-post_663.html

「ロブスターは不老不死」という情報も二次情報によって生まれた内容です。TwitterなどのSNSが普及している現在では元々の情報と手に入る情報の内容がかなり変わってしまっていることもあります。

これが「ロブスターに寿命がなくて不老不死説」が生まれた最大の理由です。情報が拡散されていくうちに最初は「ロブスターは寿命が長い」という内容だったものがいつの間にか「ロブスターには寿命がない」という嘘の内容に変わってしまいました。

「不老不死」といわれるロブスターの死因①

プランクトン生活時に捕食される

出典: https://www.irasutoya.com/2017/07/blog-post_6.html

産まれてしばらくはプランクトン生活を送るロブスターですが、やはりこの状態では格好のエサになってしまい、多くの捕食者に食べられてしまいます。この時点でたくさん産まれたロブスターの半数前後が食べられたり死んでしまうのです。

ロブスターの生きている世界は「不老不死」という言葉とほど遠い世界であることが分かるはずです。

小さなロブスターを狙う捕食者は多彩

Photo by ume-y

ロブスターの子どもにとって「非常に弱い魚」として知られるイワシも脅威の1つです。集団で行動してロブスターを含むエビの幼生などの「動物プランクトン」を食べるので運悪く群れに遭遇したりすれば簡単に食べられてしまいます。

その他にも大きなクジラなども動物プランクトンを食べますが、このことを考えるとロブスターの幼生などのプランクトンが多くの生き物の命を支えていることになります。

「不老不死」といわれるロブスターの死因②

脱皮は命がけ!?


ロブスターは成長するため脱皮をしますが、この脱皮の前後は非常に危険な状態です。脱皮を始めると身動きが取れなくなるほか、脱皮したての殻は柔らかいため普段ロブスターを襲わない生き物もこのタイミングで襲ってくることもあります。

また、脱皮に失敗して死んでしまうロブスターも多いので成長することがそのまま命の危険に直結します。

ロブスターは脱皮の回数が多い

「不老不死説」が生まれた理由③で生きている間は永遠に成長することを解説しましたが、ロブスターが成長するためには脱皮を繰り返す必要があります。

つまり、ロブスターは脱皮という危険な行為を何度も経験することになり、その結果脱皮が原因で息絶えてしまうロブスターも多いのです。大きく成長できても定期的に行う脱皮がロブスターが生きていく上での最難関イベントともいえます。

「ロブスターには寿命がなくて不老不死説」のまとめ

「ロブスターに寿命がなくて不老不死説」はデマ情報だった

Photo byOpenClipart-Vectors

「ロブスターには寿命がない」という話題を取り上げましたが、残念ながらロブスターは不老不死ではありません。

本来は「ロブスターは寿命が長い」という内容の情報が様々な理由や要因によって「ロブスターは不死身」というデマ情報になって広がっていたのがロブスター不老不死説の正体なのです。ですがもし、本当にロブスターが不老不死であったら今頃世界中から注目を集める存在だったかもしれません。

ロブスターを活用すれば寿命が延ばせる?

Photo byPublicDomainPictures

記事中でもご紹介したロブスターの「寿命を延ばす」能力を活用すれば近い将来人間も寿命を延ばしたり老化を遅らせることが出来るようになるかもしれません。このようにロブスターは食材としての美味しさだけではなく、たくさんのポテンシャルを秘めた興味深い海老でもあるのです。

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