当て逃げとは
車や設置物に当ててしまった
車の発進時に安全確認不十分で隣の車や駐車場の設置物に当ててしまい、警察に届け出をしなければ当て逃げとなってしまい罪に問われる可能性があります。
もしも発進した時に当ててしまった時にはその場で警察へ届け出る様にしましょう。当ててしまった事に気付く、気付かないを問わず当てた事実が認められその場から走り去ってしまい後から当てた事が発覚した場合には罪に問われる可能性があります。
当て逃げしたらどんな罪が課せられる?
当て逃げをして罪として刑罰が処された場合には罰金を納めなければならないという事態になったり、免許の点数にカウントされたり、最悪懲役刑が科されてしまうなど思っている以上の重さの罪に問われれ、処罰が科される可能性があります。
当て逃げのよくある例
万が一車や設置物に当ててしまい、当て逃げになってしまった場合のよくある例を3つ挙げて当て逃げの事例ごとに説明します。
気付かない程の接触
隣の車にかすった時や設置物にかすった時は自分自身でも気付かず走り去ってしまう事があります。しかし後から防犯カメラの映像や証拠が上がって当て逃げと認定された場合は例え気付かないほどの接触だったとしても罰金や点数のカウントをされ免停になってしまうなど思っている重さより厳しい処罰がなされてしまう恐れがあります。
そのつもりがなくても悪質だと認定されてしまえば最悪の場合懲役刑もあり得ますので車の発進時には細心の注意をはらい気付かないほどの軽微な接触も防ぐ様にしましょう。
気づかなかったと主張しても
当て逃げに気づかなかったと主張しても警察が捜査する場合は主張を認めて貰えない事があります。車の発進時に少しでも違和感を感じた時は一度車を降りて確認するくらいの慎重さがあってもいいかもしれませんね。
刑罰や処罰が怖くなった
自分が発進時に車や設置物に当てた自覚がある時にどんな罪になるのだろうかと動転して逃げてしまっても後から発覚した場合には刑罰で点を取られたり処罰されてしまいます。
その場で警察を呼び、当ててしまった事を報告すれば物損事故であれば賠償責任が発生するだけで刑罰で点を取られたり処罰されることはありませんのでまずは落ち着いて警察を呼びましょう。
修理費や弁償するお金が惜しくなった
万が一他の車に当てて後から発覚した時に修理や弁償するお金が惜しかったと被害者に思われたら心象が悪くなるかもしれませんね。当ててしまった事は事実として受け入れ、弁償が必要であれば応じる事が誠意ある対応と言えるでしょう。
きっちりとするべき対応をすれば物損事故として賠償金の支払いで済み、刑罰の点数を取られる事なく、処罰される事もありません。目先のお金を惜しんで大切な事を疎かにしない様にしましょう。
当て逃げで取られる罪名や刑罰の点数は?
ここでは当て逃げをした時に取られる罪名や刑罰の点数とその内容を紹介します。
罪名1:安全運転義務違反
安全運転義務違反とは危険な速度や方法で運転する事です。車を運転する人全員に科される義務となっています。当て逃げは安全運転義務違反に当たり刑罰の点数は2点取られてしまいます。
罪名2:危険防止措置義務違反
危険防止措置義務違反とはもしも事故を起こした時はすぐに運転をやめて負傷した人の救護や危険が拡大する事を防ぐ義務があります。当て逃げはこちらの義務にも違反した事になります。危険防止措置義務違反は刑罰の点数は5点取られてしまいます。
免停も有り得る
上記2つの刑罰の点数を足して7点を取られるとこれまで前歴がなかった人でも30日の免停処分となってしまいます。当て逃げ以前に免許の点数が加点されている場合にはもっと長い免停期間となる場合がありますので注意する様にしましょう。
当て逃げの罪状とは
当て逃げの罪として報告義務違反と危険防止措置義務違反の2つの罪状があります。一つ一つ順に見ていきましょう。
罪状1:報告義務違反
交通事故があった時には事故に関わった車の運転手は運転を中止し、安全措置をした上でいち早く警察に届出る義務があります。当て逃げは物損事故を起こしているのに安全措置をせずまた運転も中止せず報告もしていない為報告義務違反に該当します。報告義務を違反した場合は3ヶ月以下の懲役か5万円以下の罰金に処される可能性があります。
罪状2:危険防止等措置義務違反
危険防止等措置義務違反は先ほど刑罰の点数でも出てきましたがこちらも事故を起こした時の安全確保、負傷者の救護が義務付けられていますが、当て逃げの場合はもちろんこの義務を果たさず走り去っていますのでこ義務違反となります。危険防止等措置義務違反をした場合は1年以下の懲役か10万円以下の罰金刑に処される可能性があります。
当て逃げは犯罪?罰金は取られるの?
当て逃げの罪状は先ほど紹介した報告義務違反と危険防止等措置義務違反となり、罰金刑が処されると規定されている5万円以下、もしくは10万円以下の罰金刑が処されますので罰金は支払わなければなりません。
初犯である場合は懲役刑でなく罰金刑が処される事が多いそうです。懲役や罰金があると慌てて当て逃げすると刑罰に処されますがきちんと通報をしその場から逃げずに手順を踏めば当て逃げとしての刑罰は受けません。
当て逃げは懲役刑も有り得る?
当て逃げは場合や前歴により懲役刑が処される事もあります。当て逃げをしてしまった時、どんな場合に懲役刑になるのかを紹介します。
当て逃げの罰則規定
前記の様に当て逃げには罰金刑と懲役刑2つの可能性があります。初犯や悪質性が認められない場合は罰金刑で済む可能性が高くなっていますが、当て逃げの悪質性や執行猶予中などは懲役刑を処される可能性があります。
もちろん当て逃げしない様にする事が前提ですが車にぶつけてしまった時に動転して当て逃げをしてしまった場合や、接触した事に気づかずに結果として当て逃げになった場合には状況により懲役刑になる事もありますので発車時には細心の注意を払い運転しましょう。
当て逃げはなぜ発覚するの?
当て逃げがなぜ発覚するかというと目撃証言や防犯カメラの映像などから車両を割り出し、検挙される事が多いそうです。この項では当て逃げの加害者として考えるのではなく当て逃げがなぜ発覚するのかと当て逃げの被害者にならない為の防衛策を考えてみます。
当て逃げ発覚1:目撃証言
当て逃げを見かけた人が近くにおり、車の特徴やナンバーから当て逃げをした車両を特定し検挙につなげます。
人通りがたくさんある所では当て逃げの目撃者もいる可能性が高いので、人通りの少ない場所に駐車する事をなるべく避ける事で当て逃げ被害のリスクを下げる事にも繋がりますし、もしも当て逃げにあっても目撃している人がいて当て逃げ犯が発覚する可能性が高まります。
当て逃げ発覚2:防犯カメラ
近頃では街の至る所に防犯カメラがあり、その場で当て逃げをしても後日車両が割り出され検挙される事が多いそうです。当て逃げに合わない為には街中や監視カメラがある所に駐車すると万が一、当て逃げ被害にあっても被害者を特定できる可能性が高まります。
当て逃げ防止の為に防犯カメラを探すのはナンセンスな話ですが当て逃げ被害にあった時に周囲に防犯カメラがあったかを確認しあれば警察へ相談してみましょう。
当て逃げ発覚3:ドライブレコーダー
今の所1番当て逃げの被害を防ぐ方法がドライブレコーダーを設置する事かもしれません。ドライブレコーダーのモデルにもよりますが駐車時に振動を感知すると撮影し始め、当て逃げがあった時の加害車両の特定に繋がり、当て逃げ被害に遭った時の証拠になります。
またドライブレコーダー監視中のステッカーを貼る事によってもしも当てられてしまっても加害者が逃げても無駄だと悟り、当て逃げせず速く解決に繋がるかもしれません。
当て逃げにならない為の手順
ここではもしも車や設置物に当ててしまった時にどうすればいいかを紹介します。もしも車や設置物に当ててしまってもその場から逃げずに正しい手順を踏めば賠償責任を負う必要からは逃れられませんが犯罪に問われ、処罰される事はありません。
当て逃げにならない為の手順1:警察に速やかに届ける
もしも車や設置物に当ててしまった場合は運転を中止し安全な場所に停車しましょう。そして速やかに警察へ電話し、警察官の到着を待ってから警察官の指示に従い行動することで犯罪事件から物損事故として解決へ向かいます。
当て逃げにならない為の手順2:被害を与えた人へきちんと謝る
被害を与えてしまった人と会う事が出来たらまずはこちらの罪を認め謝りましょう。軽微な物損であればその場で話が解決してしまう可能性もあります。軽度だからといって罪の意識もなく開き直ったり、謝罪の前にお金の話をすると逆に拗れてしまうかもしれませんのでまずはお詫びと心得ておいて下さい。
当て逃げしない為の手順3:保険会社・弁護士へ相談する
任意保険に加入している人は加入している保険会社に連絡を忘れずにしましょう。加入している自動車保険の特約次第では弁護士料をカバーしてくれる特約等もありますので事故の重さを自分で誤った判断をする前に専門家へ相談し、第三者の手を借りる事が早期解決の近道です。
車や設置物に当てない様にする為には
乗車前の確認が大切
車に乗車する前、発進する時の周囲の確認など当たり前に行うべき発進時の安全確認を常に怠らない事が当て逃げする以前の問題としてとても大切な事となります。
車に乗り込む前には前後左右の安全を目視で直接確認し、発車する時にはサイドミラーで左右の安全を確認し、ルームミラーと頭から後ろを振り返り目視で確実な安全確認を行ってから車を発進させる事が衝突事故を未然に防ぐ予防です。
物損事故を起こした時の弁償金や当て逃げをしてしまった時の刑罰や点数の重さを考えれば安全確認を何度行っても確認したりないという事はありません。
当て逃げのまとめ
当て逃げの罪状は?刑罰の点数や罰金の額、罪の重さはいかがでしたか。もしも物損事故を起こしてもまずは落ち着いて警察に届け出ましょう。
当て逃げと認められれば処罰されますが、するべき事を一つ一つ行えば物損事故としての賠償責任を負うだけで済みます。当て逃げした場合と比べると罪の重さに大きな差が出てきます。何よりも車や設置物に当てないように注意して運転する事が大切です。
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